あらすじ
人里離れた全寮制の〈学校〉で、生徒は厳しい制約を受けながら推理ゲームなど風変りな課題に挑んでいた。
やがて次々と殺人事件が起きて…。犯人は誰なのか? 生徒たちは何のために世界中から集められたのか?
全貌が明らかになったとき、大きな衝撃が読者を襲う!驚愕の長編ミステリー。
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Posted by ブクログ
オススメにあった本なので読んでみた。ミステリでありながら殺人事件はだいぶ後半にならないと起こらないものの、序盤から不思議で不穏な空気を漂わせて引き込ませていく手腕がすごく良かった。加齢による年齢の齟齬って、老人じゃなくても結構ある話だと思うので物凄く面白いテーマだと思った。寮長の言った姥捨山がほんとにそのまんまの意味なの初めてみた気がする。あまりにも報われないラストなのも印象に残った。凄い面白かった。
Posted by ブクログ
序盤からなんとなく少し不気味な雰囲気が流れ、独特の世界観が展開される。〈学校(ファリシティ)〉と呼ばれる謎の施設の正体を解き明かしていくことを中心にして物語が進む。二転三転する物語の様相にすぐに引き込まれた。ラストのどんでん返しは本当にすごい。真相が多少SFチックに感じてしまう人はいるかもしれないが、張り巡らされた数多くの伏線もあって全く気にならない。とても面白くて興味深い小説だと思う。
Posted by ブクログ
不気味な文章が特徴的。個性的な登場人物と違和感のある環境から、自分で推理しながら読めて面白いです。
設定が約束のネバーランドに似ているところもあって、約ネバ好きとしてはめちゃくちゃワクワクしながら読めました!
とにかく面白かったです!文章も読みやすいですし、特に中盤から展開に勢いが乗ってゾクゾクしました。もう1回読みたいです☺︎
Posted by ブクログ
なるほど、本書の帯に「ミステリが明らかになった後の衝撃・その後にある気持ちが湧き上がってくる」ということを書いてありその意味がよくわかった。
物語の後半から一気に増すスピードと、読後にわかる細かな伏線。
私は普段ミステリ小説はあまり読まないがなかなかにハマりそうな読後感だった。
以降はネタバレになるが、本書の肝となる「ファンタジー・共同幻想」は現代にも似た部分が多分にあると思う。
SNSの普及によって自分好みの情報だけを取捨選択できる環境が整った。
だから自分の知っている世界は一面的で偏りができてしまっているかもしれない。
そして、そのことに気がつくこともできないかもしれない。
結果としてある物事に対して一面的な部分しか見れない者同士で対立が生まれる。
論理の飛躍は百も承知だがそれこそが宗教戦争なんだと。
そういったことをこの本から伺った。
たしかにある気持ちが湧き上がる本だとおもう。
焦りにも似たある気持ちが。
私はこの本を多くの人にお勧めしたい。
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奇妙な設定が綺麗に伏線として回収されている本。
所々の違和感がしっかりと伏線になっているし、
主人公に入り込むほど結末に驚嘆するだろう。
おすすめ。
Posted by ブクログ
「とある書店の文庫担当者渾身のおすすめ!!」
「きっと誰にも見抜けないと思う罠が仕掛けられていて、絶対に騙されてしまいます。大大大大大衝撃の展開です。」
カバーに書かれていた言葉にそそられて購入。
積読本と化していましたが、ようやく読みました。
様々な国籍の10〜12歳の子ども6人が生活する人里離れた学校が舞台。
主人公は、日本人男の子、ミコガミマモル。
日々学校のみんなと算数や英語のテストをしたり、班に分かれて、推理をする実習をしたりして過ごす。
でも、この学校何かがおかしい。
徐々に学校の異変に気づく生徒たち。
そんな中、殺人事件が起きてしまい・・・
といったあらすじ。
序盤から中盤にかけては、特殊な環境下なのに、普通に生活する生徒たちに違和感が凄かったです。でも、物語の生徒たちにとっては、それが日常。
そして、殺人事件を契機に、物語は加速的に面白くなっていき、一気に読み終えました。
終盤で、世界がひっくり返され、それまで何個もあった違和感が、一つ一つ理解できるものになっていく所にスカッとしました。
読み終えた時、何とも言えない気持ちになりました。
登場人物たちにとっては知らなくてもいい真実だったのかもしれません。
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最後の方どっとくる。
急に無限城が現れた鬼滅の刃のように。
しかし、これが伏線をしっかり辿っていて、物語上で色々と考察をしていて、まんまと騙される。
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謎と違和感に引っ張られながら読み進めると、最後に大きな衝撃が訪れる作品。ミステリーなんだけど、読み終えるとホラー寄りなのかなという感想。真相のとんでもなさはさすがです。
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20年ぶりくらいの再読(その時のタイトルは神のロジック人のマジック、だったかな。)だったがインパクトがあったのか、ネタは覚えていた。その状態で読んだわけだが、、、面白かった。細かい伏線を気づけたりして。
いや、20年前はそれほど面白く感じなかったんですよ。なんとなくの違和感の中読んでいって、背景もわからず、気づいたら殺人が起こって、全部崩壊…みたいな感じで落ち着いて読めなかったんだと、今回再読して思った。
老人たちはあえて、10代前半を演じていると思うと、それはそれで幸せな世界だったんだろうな。最後はこの先に明るい未来は無いとわかっているのに、それでも外の世界に進むステラの後ろ姿が頭に浮かんだ。
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本格ミステリだと思いながら読んでいくとsfミステリなのかと思い、最後に特殊設定ミステリだと判明する。
ステラ殺しすぎでは
真相を知った、マモルの最後の心情というのは失われた6,70年の人生のことを考えると計り知れないものがある。
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途中の閉鎖的な全寮制学園ものミステリというだけでも面白かったのに、最後に引っ繰り返されて明かされた真実がとんでもなくて本当にびっくりした。このくだりは必要だったのか?と問われると、その良し悪しは一読者には判別できないけれど、でも閉ざされた環境の中で精神的にも枠組みに押し込めた結果、誰も彼もが歪に変貌した、という展開はゾッとして、面白かった。思っていたよりも恐い話だった。
Posted by ブクログ
この小説はYouTubeでおすすめされていたので買いました。読んだ感想としては、ミステリー小説としてよくできているな思いました。
終盤でタネ明かしされるまで、真実に全く気づけなかったことがとても良かったです。凡人には考えもつかないような設定が組まれていて、思わず「まじかー」と呟いていました。
おすすめです!是非、読んでみてください。
Posted by ブクログ
序盤から引き込まれて、わかりやすい文章、謎めいた設定(多くの方が『約束のネバーランド』を出していますが、私もそう思いながら読んでいました)、最後にそうだったの??って驚いちゃいました。
実際、そんな状況(殺人はなく!)実験とかするまでもなく、あるのかもしれないな、なんて思ったり…
Posted by ブクログ
よくオススメに出てくるので観てみた。
真相には、オオオっとなりました。
学校(ファシリティ)には、10~12歳の6人の生徒がいるが、ここに来る直前の記憶がないという設定。
なんで学校がファシリティと呼ばれてるのか、ワークショップと呼ばれる謎の実習、異様に柔らかく薄味な食べ物、新入生を迎え入れる時に感じる恐怖等々、右を見ても左を見てもとにかく謎だらけの状況。
“共同幻想”には陥ることの恐ろしさご物語の真実に繋がっていて、SNSで歪んだ情報がそこら中に転がっている現在において、非常に響くテーマの作品でした。
真実に辿り着いた生徒はこれこの後どうしたらいいんだ…笑
自分が何を信じていて、それを何故信じているのか、改めて見直したくなりました。
多分まだまだ気づいていない伏線があると思います。
Posted by ブクログ
世間から隔絶した学校で起こる不可解な出来事と殺人事件が起こるミステリー。このミステリーの仕掛け(子供だと思っていたら70歳以上の老人だったという叙述トリック)には何となく気づいたが、そこまで持っていく伏線の設定や作中に出てくる「共同錯誤」「妄想の移植作業」は本当に薄ら寒いという感覚に陥った。ラストのバッドエンド風の終わりかたもこの物語であれば納得。
Posted by ブクログ
人里離れた全寮制の学校(ファシリティ)では、世界各国から集められた生徒たちが厳しい制限の中、推理ゲームなど少し変わった課題をこなしながら生活を行っている。やがて次々と起きてしまう殺人事件。生徒たちは何のために世界中から集められたのか。校長先生(プリンシパル)の目的とは。
約束のネバーランドの様な舞台設定とおすすめ紹介があり手に取りました。真相が明らかになっていく後半の怒涛の展開に一気読みでした。宗教についての社会風刺がありつつ、ミステリーとしてもさりげない伏線と回収が面白く、隠れた名作だと思います。
Posted by ブクログ
タイトルから連想される連続殺人劇とは違うところに本作品の肝があると感じた。
なぜこんな事が起こったのか。しかし起こるべくして起こった悲劇。
自分の認識と皆の認識、擦り合わせればみんな幸せ。ただしひとたび認識を違えた時どうなるのか、、
宗教についての描写も絶妙なスパイス。無宗教でも宗教戦争は起こりうるんだ。
現代においてもマジョリティは淘汰されて然るべきという場面はある。今この時代に読む事が大きな意味だったんだと感じた。
Posted by ブクログ
子供達は何のために世界から集められたのだろう?すっかり騙された。
部屋の見取り図に主人公のつけたニックネームを書き込んでいったら読みやすくなった。
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人里離れた〈学校〉で暮らす6人の少年少女たちを中心にした特殊な学園ミステリ
複雑な舞台設定や本名と主人公の中の呼び名が違う登場人物たちの影響もあり、序盤はなかなかページが進まないが、
中盤以降とある事件が発生して以降はジェットコースターのような急展開の連続
最後に明かされる〈学校〉の謎はそれまでの期待を裏切らない非常に面白いものであるとともに
それが生んだ結果についての描写の仕方も個人的にとても好きで、単なる謎解き以上のモノを感じました
ただ、タイトルについては改題前の方が合ってるのでは?と思います
Posted by ブクログ
そう来たか、、
最初、陰気でなんとも言えない不吉な雰囲気でとっつきにくかったが、読み進めるにつけ、物語にどんどん引き込まれていった。
約束のネバーランドを彷彿とさせるストーリーの中、なぜ、彼ら彼女はここにいるのかが疑問だった。途中、秘密探偵やら、前世が蘇った子供達やら、マトリックス如くVRの世界との予想も出てきて、何が何やらの疑問符ばかり。
そんな中、事件が起こり物語は加速していく。
そして、あの一文、今まで作ってきた世界を壊すかの如く、見方を一気に変えた。
読み返してみると、なるほど、となる。
設定、謎解き、そして話をひっくり返す、そのストーリー展開は一読の価値あり。
Posted by ブクログ
なるほどなー!とうっすらとあった不自然さが腹落ちしてよかった。
子供の心をもった老人たちを世話する、ファシリティで働いている人目線でもう1章読んでみたいな。
Posted by ブクログ
ラストのドンデン返しはビックリ!
色々予想しながら読み進めたが予想外の展開。
ただこのラストの為の小説って感じがして、そこまでの物語は読みやすいが面白いといい難い感じでこの評価にした。
学校と呼ばれる施設でそこに入るまでの記憶が曖昧な少年少女たち。
変わった授業や変わった生活。
新入生がやって来ると怯える生徒たち。
描かれている日常の全てに違和感があり、これは何の施設だろうと考えながら読み進めるも、実は少年少女たちではなく、老人たちが実験の為に収容されていたのだ。
Posted by ブクログ
結末にはかなりびっくり。
全然気づかなかった˙ᴥ˙。
でも思い返せば伏線は色々散りばめられてましたね。
ミステリ的にはすごく面白いけど、個人的に物語としてもっと盛り上がってほしかった。彼らの世界が崩れ始めてからはもう救いがないのが切ないというか哀れ|ω・*)
Posted by ブクログ
カバー変えで目についたので買ってみた
ふんふんそれで?って感じで
なんも考えずに読んでみた
なんで約束のネバーランドみたいなことになってんのかな?
って考えるくらいはしたけど
まぁ読めばわかるか〜って
途中で考えるのやめて
つらつらと読み終わってしまった
…いや確かにこれは騙された
騙されたんだけど
え…??
…え???
って眉間にしわ寄せて
聞き直しちゃうみたいな
なんだかそんな感じ
腑に落ちないわけでもなく…
荒唐無稽すぎwwwって呆れるでもなく…
たぶん好みと合わないんだと思う
誰かにオススメすることはないけど
ちゃんと最後まで読んだ
星はギリギリ3つ
Posted by ブクログ
sfチックなミステリ。
登場人物が少年かと思いきや実は老人で、客観の意見が主観になりうるのか(少年だ少年だと言われ続けたら五感で自分を少年だと認識するのか)の実験をしてた施設の人たちの話。
設定がちょっとなという感じだったけど登場人物の推理とかなかなか面白かった。
Posted by ブクログ
神のロジック..?
児童書向けの文体。帯の[確かに今こそ再評価されて然るべき]の所以は読解できなかった。こういう種のものが増えた今、の意味だろうか。
Posted by ブクログ
これは一体何を読んでるんだと、約束のネバーランドみたいなイメージを持ちつつ、正直ちょっと途中でやめようかとも思った。手がかりがあるにはあるんだけど、よくわからなさ過ぎた。いろいろ起こってくのに何もわからない、そして最後の最後に来るんだが、おーなるほどな……とまあまあ納得。好き嫌いは特になく、凄いなと思った。考えてると、腑に落ちない部分もあって、ちょっと強引なのかな。
Posted by ブクログ
物語の最初からところどころに散りばめられた伏線。最後のネタバラシで全てが繋がるのですが、特殊な世界観・設定を受け入れることができなければ「腑に落ちる」とはならない。好き嫌い分かれる作品だと思います。