【感想・ネタバレ】神のロジック 次は誰の番ですか?のレビュー

あらすじ

人里離れた全寮制の〈学校〉で、生徒は厳しい制約を受けながら推理ゲームなど風変りな課題に挑んでいた。
やがて次々と殺人事件が起きて…。犯人は誰なのか? 生徒たちは何のために世界中から集められたのか?
全貌が明らかになったとき、大きな衝撃が読者を襲う!驚愕の長編ミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

オススメにあった本なので読んでみた。ミステリでありながら殺人事件はだいぶ後半にならないと起こらないものの、序盤から不思議で不穏な空気を漂わせて引き込ませていく手腕がすごく良かった。加齢による年齢の齟齬って、老人じゃなくても結構ある話だと思うので物凄く面白いテーマだと思った。寮長の言った姥捨山がほんとにそのまんまの意味なの初めてみた気がする。あまりにも報われないラストなのも印象に残った。凄い面白かった。

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なるほど、本書の帯に「ミステリが明らかになった後の衝撃・その後にある気持ちが湧き上がってくる」ということを書いてありその意味がよくわかった。

物語の後半から一気に増すスピードと、読後にわかる細かな伏線。
私は普段ミステリ小説はあまり読まないがなかなかにハマりそうな読後感だった。

以降はネタバレになるが、本書の肝となる「ファンタジー・共同幻想」は現代にも似た部分が多分にあると思う。

SNSの普及によって自分好みの情報だけを取捨選択できる環境が整った。
だから自分の知っている世界は一面的で偏りができてしまっているかもしれない。
そして、そのことに気がつくこともできないかもしれない。

結果としてある物事に対して一面的な部分しか見れない者同士で対立が生まれる。
論理の飛躍は百も承知だがそれこそが宗教戦争なんだと。

そういったことをこの本から伺った。
たしかにある気持ちが湧き上がる本だとおもう。
焦りにも似たある気持ちが。

私はこの本を多くの人にお勧めしたい。

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2023年06月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

20年ぶりくらいの再読(その時のタイトルは神のロジック人のマジック、だったかな。)だったがインパクトがあったのか、ネタは覚えていた。その状態で読んだわけだが、、、面白かった。細かい伏線を気づけたりして。
いや、20年前はそれほど面白く感じなかったんですよ。なんとなくの違和感の中読んでいって、背景もわからず、気づいたら殺人が起こって、全部崩壊…みたいな感じで落ち着いて読めなかったんだと、今回再読して思った。
老人たちはあえて、10代前半を演じていると思うと、それはそれで幸せな世界だったんだろうな。最後はこの先に明るい未来は無いとわかっているのに、それでも外の世界に進むステラの後ろ姿が頭に浮かんだ。

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2025年07月12日

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ネタバレ

本格ミステリだと思いながら読んでいくとsfミステリなのかと思い、最後に特殊設定ミステリだと判明する。
ステラ殺しすぎでは
真相を知った、マモルの最後の心情というのは失われた6,70年の人生のことを考えると計り知れないものがある。

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2025年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

序盤から引き込まれて、わかりやすい文章、謎めいた設定(多くの方が『約束のネバーランド』を出していますが、私もそう思いながら読んでいました)、最後にそうだったの??って驚いちゃいました。

実際、そんな状況(殺人はなく!)実験とかするまでもなく、あるのかもしれないな、なんて思ったり…

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2024年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よくオススメに出てくるので観てみた。
真相には、オオオっとなりました。
学校(ファシリティ)には、10~12歳の6人の生徒がいるが、ここに来る直前の記憶がないという設定。
なんで学校がファシリティと呼ばれてるのか、ワークショップと呼ばれる謎の実習、異様に柔らかく薄味な食べ物、新入生を迎え入れる時に感じる恐怖等々、右を見ても左を見てもとにかく謎だらけの状況。
“共同幻想”には陥ることの恐ろしさご物語の真実に繋がっていて、SNSで歪んだ情報がそこら中に転がっている現在において、非常に響くテーマの作品でした。
真実に辿り着いた生徒はこれこの後どうしたらいいんだ…笑
自分が何を信じていて、それを何故信じているのか、改めて見直したくなりました。
多分まだまだ気づいていない伏線があると思います。

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2024年02月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 世間から隔絶した学校で起こる不可解な出来事と殺人事件が起こるミステリー。このミステリーの仕掛け(子供だと思っていたら70歳以上の老人だったという叙述トリック)には何となく気づいたが、そこまで持っていく伏線の設定や作中に出てくる「共同錯誤」「妄想の移植作業」は本当に薄ら寒いという感覚に陥った。ラストのバッドエンド風の終わりかたもこの物語であれば納得。

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2024年01月30日

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ネタバレ

なるほどなー!とうっすらとあった不自然さが腹落ちしてよかった。
子供の心をもった老人たちを世話する、ファシリティで働いている人目線でもう1章読んでみたいな。

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2023年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ラストのドンデン返しはビックリ!
色々予想しながら読み進めたが予想外の展開。
ただこのラストの為の小説って感じがして、そこまでの物語は読みやすいが面白いといい難い感じでこの評価にした。






学校と呼ばれる施設でそこに入るまでの記憶が曖昧な少年少女たち。
変わった授業や変わった生活。
新入生がやって来ると怯える生徒たち。
描かれている日常の全てに違和感があり、これは何の施設だろうと考えながら読み進めるも、実は少年少女たちではなく、老人たちが実験の為に収容されていたのだ。

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2025年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

sfチックなミステリ。
登場人物が少年かと思いきや実は老人で、客観の意見が主観になりうるのか(少年だ少年だと言われ続けたら五感で自分を少年だと認識するのか)の実験をしてた施設の人たちの話。
設定がちょっとなという感じだったけど登場人物の推理とかなかなか面白かった。

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2023年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これは何を読まされているのだろう…そもそもなんでこの本買ったんだっけ?と思ってしまうほど、全く意味不明だった。途中。
なんとなく、ポエトの考えに引っ張られて読み進めていったが、真実がわかると鳥肌ものだった。辻褄も無理に合わせてあるようで、きっちりはまるのは流石だと思った。

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2023年05月25日

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