西澤保彦のレビュー一覧

  • 狂う

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    妄執というか狂気というか、振り切った恐ろしさに肌が粟立ちました。
    後味の悪さもまた狂気の果てと思えば、何とも言えない気持ちにさせられます。

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    2013年11月05日
  • 収穫祭(下)

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    ネタバレ

    さすが西澤保彦! もう、ホント大好きです☆
    14人も殺しておきながら、びっくりするような陳腐な殺害理由。
    書いたのが西澤保彦でなかったら、「まさかでしょ、ないないw」で終わるところを、
    「ありえるかも」と思わせ、ゾッとさせる、西澤保彦の手腕に脱帽。

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    2013年09月22日
  • 仔羊たちの聖夜

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    タックシリーズの3作目。
    今回はけっこう重い話でした。
    タカチが苦しみタカチが解決するパターン。
    そういえば、酒もほとんど出て来なかった。
    このシリーズを読んでいると、身近な人の心の醜さが表現されているので、とってもリアル。自分の近くにいる人はみんな良い人と思っているけど、本当に考えていることは分からない。ということ。
    宝くじってやっぱり当たった人は運を使い果たしてしまうんですね。

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    2013年07月20日
  • 新装版 瞬間移動死体

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    超能力を題材とした本格ミステリ。
    超能力なのに本格って言っていいのか知りませんが、そういう風に言われているし、実際読んでもそんな感じ。
    コメディ的でもあり、非常に下らないけと、楽しく読める作品。

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    2013年05月01日
  • 人格転移の殺人

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    SF的設定に目を奪われがちだが、実際には見事な論理展開によるミステリであることがわかる。
    それでいて、SFにもミステリにも留まらないところがこの作品のすごいところ。

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    2017年06月03日
  • 仔羊たちの聖夜

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    内容(「BOOK」データベースより)
    クリスマスイヴの夜、一人の女がマンション最上階から転落死した。偶然、現場に遭遇した匠と高瀬。状況は自殺だが結婚式を控えた彼女に動機はなかった。ならば殺人か?事件を調べる二人は五年前にも同じ場所での高校生の飛び降り自殺を知る。一年後、三たび事件が。今度は二人の親しい友人だった…。本格ミステリの醍醐味を味わえる傑作。

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    2013年04月30日
  • 夢幻巡礼 神麻嗣子の超能力事件簿

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    ネタバレ

    「チョーモンイン」シリーズの中でも、これは異色なんじゃないかな。
    こういう話は大好き!
    「チョーモンイン」は五つ星を付けるほどの深さがないんだけど、これは深い。
    不思議さ加減が程よくて、ミステリー加減も程よくて。
    こういう本に出合うと、この本に合うために本を読み続けてるんだと思う。

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    2013年01月14日
  • 彼女はもういない

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    ラストの衝撃度にびっくり。思わず声が出ました。
    うーん、結局お金で買えないものがあるってことでしょうか。
    美人の警視が登場してくると、一気にありきたり感が出てきてしまうものの、それを差し引いても、この著者の別の本も読んでみたいです。
    グロテスクで、人に薦めにくいものではありますが
    面白さは間違いないです。

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    2013年01月14日
  • モラトリアム・シアター produced by 腕貫探偵

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    シリーズキャラ夢の共演。いつもの西澤節(いろんな意味で)が堪能できるので、文庫書き下ろしということもあってお得に楽しめた。

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    2012年12月25日
  • 解体諸因

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    ミステリーオムニバス。
    全て身体のパーツがミステリの主な所になっています。

    一つ一つのオムニバスを読んで
    一つ一つにふむふむと思いながら
    最後のアレに度肝を抜かれました。

    さすがは西澤保彦!
    な1冊。
    ボアン先輩シリーズがそんなに好きじゃなくても
    (むしろ知らなくても)短編なので気にせず読めます。

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    2012年12月23日
  • 新装版 瞬間移動死体

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    主人公にひどく親近感がわいて仕方ない作品だった。前半だけでもう自分には忘れられない作品。これまで物語に触れてきて、親近感を覚えたキャラはいくつか存在するが、その中でもトップ3に入るレベル。
    さらには、主人公の嗜好が自分と似ているだけでなく、真相まで自分の嗜好ど真ん中だった。

    もう好きと言わざるをえない。


    あと、チョーモンインシリーズの保科さんと、今作の主人公の姿が、まるで表裏の関係のようだった。

    p332の夢の再生について語りながら、そうして行き着いた物語の最後の言葉は、ただ哀愁。

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    2012年11月17日
  • 死者は黄泉が得る

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    時間は遡ってるのではなく普通に進んでいたのか…なるほど気持よくやられた。ラストは一見、えっなんだこのハッピーエンドはって感じなんだけどこれ整合性ついてる?

    屋敷の最初の死者であるミシェル・ラドナーが蘇った時、ピザ屋の配達人(スザンヌ・セクストン)のIDかなにかを持っていてミシェルはスザンヌになった。つまり6人の最初の人物はスザンヌ(ミシェル)。スザンヌのIDには顔写真がなかったってどっかに書いてあったと思う。次に、「インタールード」で、彼女はジュディ・フェイバと初老の男(タクシーの運転手?)の墓を暴き、お嬢さん(ジュディ)を2人目の仲間にする。スザンヌ視点なのはおそらくこの「インタールード」

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    2012年10月21日
  • 殺意の集う夜

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    ネタバレ

    まさにやられた!って感じ。

    斜め上だった。まさか…だとは…。最初から騙されてたわけかぁ…w

    矛盾みたいなとこはあるけど、それも含めて、個人的にはあり!良い感じに騙された!

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    2013年09月15日
  • 新装版 瞬間移動死体

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    期待が高かっただけにもう一つ惜しいというのが正直な感想。
    登場人物の背景や能力の説明にページが割かれすぎな感もあり、事件に本格的に足を踏み入れるのが少し遅い。
    解決編は意外性こそ大きいのだが納得かと言われると微妙。たぶん、被害者は全くの勘違いで401号室に入った、つまり直接的には登場人物らとは結局なんの関係もなかったというところが引っかかってるんだと思う。偶然の連続により事件が思いもよらぬも方向へ…というのはいいんだけど何の繋がりもない偶然が割り込んでくるといまいち納得できないのかなあと思いました。
    また、恋愛模様も自分好みではなかったのも不満の要因の一つ。『七回死んだ男』『人格転移の殺人』も

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    2012年10月22日
  • 仔羊たちの聖夜

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    タック&タカチシリーズ第三弾。
    イヴに起こる3つの事件…不可解な謎…本当に自殺なのか?それとも他殺なのか?その謎にタック、タカチ、ボアン先輩、ウサコが挑む。
    真相が解明された時の後味の悪さというか悲しい結末にいつも心が痛くなる。
    この四人がどういうに成長していくのかが気になるのでこのシリーズ読み続けたいと思います。

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    2012年07月26日
  • 彼女はもういない

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    ネタバレ

    思ってたよりはグロくない感じだった。

    終盤にはなんとなく動機がわかってしまったけど、最後の驚愕の事実までは気付けなかった。タイトルはそういうことだったのか…という感じ。面白かった。

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    2013年09月15日
  • 依存

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    タック・タカチシリーズ初読みが、この『依存』でした。
    予習なしで読み、そこからシリーズを買い始めたから購買意欲を湧き出させる何かはあったと思うけど、シリーズの他のを読むと毛質は違うと思う。

    語り手であるウサコというキャラクターがまず魅力的だった。
    特質なといっていい仲間の中にいる彼女の平凡さ、それ故の苦悩、憧れ。
    タカチとのやり取りでは、痛々しくも感じてしまうほどだった。

    思い出補正があるのは否めないけど、一番好きな本です。

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    2012年04月02日
  • 彼女はもういない

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    去年のビブリオバトル・首都決戦を見て、プレゼンがよかったので読んでみた。

    最後の最後でひっくり返った。読書慣れしてない人間には強烈すぎた。

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    2012年03月31日
  • 完全無欠の名探偵

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    本作品における探偵役のみはるは自らは全く推理しない。みはると語る人物が勝手に自分で推理しながら謎を解くだけである。まさに触媒探偵と呼ぶべき存在である。SF的設定がしっかりしており、高知の方言を使ったりとユーモアにも富んでいる。ひとつひとつの謎は個別に解決しながらもそれらはみごとに結びついていき最後には解決すべき謎が解けていく構成もみごとである。おもしろかった。

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    2012年01月21日
  • ナイフが町に降ってくる

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    ネタバレ

    主人公の少女がザ・ワールドに出くわす。

    時が止まった世界を歩くと死体と男性を見つける。
    男性がザ・ワールドの元凶だった。

    男性が何か不思議なことに出くわすと、時間が止まってしまい、今回は目の前の死体が謎だった。

    町を歩くとナイフが刺さった人間を何人も見つかってしまい、謎が深まっていく。果たして、謎を解いて時を動かすことはできるのか。

    これいいね、「探偵役が事件を解かないといけない」という状況が完璧。

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    2011年12月30日