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Posted by ブクログ
期待が高かっただけにもう一つ惜しいというのが正直な感想。
登場人物の背景や能力の説明にページが割かれすぎな感もあり、事件に本格的に足を踏み入れるのが少し遅い。
解決編は意外性こそ大きいのだが納得かと言われると微妙。たぶん、被害者は全くの勘違いで401号室に入った、つまり直接的には登場人物らとは結局なんの関係もなかったというところが引っかかってるんだと思う。偶然の連続により事件が思いもよらぬも方向へ…というのはいいんだけど何の繋がりもない偶然が割り込んでくるといまいち納得できないのかなあと思いました。
また、恋愛模様も自分好みではなかったのも不満の要因の一つ。『七回死んだ男』『人格転移の殺人』も事件を乗り越えて愛情が深まったりしてるんですよね。今作では奥さんとの仲が結局微妙なまま終わってるんじゃないのかっていうのが心残りです。
超能力と本格推理は相容れるのか
西澤保彦さんと言えば「7回死んだ男」が有名ですが、本作品も同作と同じように超能力+ユーモア+本格推理小説という仕立てとなっております。
で、どういった超能力かと言いますと、まあタイトルで一目瞭然かも知れませんが、実は主人公は瞬間移動が出来る訳でありまして、ただそんなことが出来るのであれば、アリバイなんか作り放題で何が起ころうがこいつが犯人に決まってるではないかと思われるかも知れませんが、そこはこの作者の書く小説ですので色々と捻りが効いてます。
具体的には酒を飲んで酩酊状態でないと移動出来ないとか、移動先には裸で現れるとか、下手に移動したら2度と帰って来れない状況もありうる訳で、実に有難迷惑と言いますか嫌がらせのような能力となっている訳で、果たして主人公はこの論理学の設問のような妙な条件をかいくぐりながら、自らの目的を達成できるのか?(ただ当初の目的は冒頭でいきなり挫折してしまうのですが)というお話であります。
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