【感想・ネタバレ】解体諸因のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2012年12月23日

ミステリーオムニバス。
全て身体のパーツがミステリの主な所になっています。

一つ一つのオムニバスを読んで
一つ一つにふむふむと思いながら
最後のアレに度肝を抜かれました。

さすがは西澤保彦!
な1冊。
ボアン先輩シリーズがそんなに好きじゃなくても
(むしろ知らなくても)短編なので...続きを読む気にせず読めます。

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Posted by ブクログ 2022年12月13日

全てバラバラ殺人で構成された連作短編集。バラバラ殺人の猟奇的な面はそれほど前面に出ず、犯人の死体解体という不可解でミステリ的魅力に溢れる謎を論理的且つ合理的に解決する点が見事。ただ冒頭に提示される謎がどれもこれも魅力的過ぎて、非常に強引な論理の飛躍が無ければ解決に至らなさそうなことが読んでいながらに...続きを読む予想され、結果謎が明らかになり唖然としてしまうものが多かったように感じた。しかしながら見事なトリックに感嘆し、タック&タカチシリーズの開幕作ということを踏まえても必読であることには変わりない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年05月30日

もちろん、
タイムリープもタイムトラベルもしたことはない。
だが、今回は意図せず、
シリーズものの途中、「黒の貴婦人」を先に読んでしまったため、
最初から読む派にとっては、ちょっとしたタイムトラベル。

匠千晶シリーズと呼ばれるこのシリーズの第一作。
だいぶ、匠千晶ことタックの印象が違う。
「黒の貴...続きを読む婦人」ではその貴婦人でもあるタカチこと高瀬千穂に振り回されて、
影が薄い感じがしているのに対して、
この第一作ではかなり積極的に前面に出ている感じ。

たぶん、シリーズが進むにつれて、
キャラクターがだいぶこなれていったと予測する。
ボアン先輩とウサコと四人で仲良く飲んでいる場面もまだ無いし。
シリーズの中で流れる時間の流れを逆行したという意味でのタイムトラベルでもあるし、
シリーズの中で育っていくキャラクターを先に見てしまったという意味でのタイムトラベルでもあった。
いや、最初から読む派としては、タイムトラベルというよりかは、
クイズの答えを先に見てしまうズルのような気もしてきた。

死体をバラバラにした事件ばかりが続く。
まあ、正直かなり無理な話もあるし、
推理劇の部分はかなり読むのが苦しかったが、
それも必要な設定になっていたので仕方ないか。

大学構内を出てすぐ路面電車に乗れる環境は、
かなりうらやましい。

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Posted by ブクログ 2021年05月01日

約20年ぶりに再読。
その後、何作にも続く匠千暁シリーズの第一作目。ボアン先輩やタカチも出演するバラバラ殺人短編連作集。ウサコはまだ出てこない。
この作品だけではそこまでの作品ではないが、後作を読んで再度読むと人間関係を知っているだけにちょっと背景が伺えて面白い。

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Posted by ブクログ 2019年10月28日

解体ものをこれでもかとばかりに詰め込んだ作品。一つずつの話はそれほど長くないのであっさりと読める。しかしわりとバラバラにした動機がどれも「ええー!?」と素っ頓狂な声をあげたくなるものが多いんだけど、そのありかなしかの境界をギリギリに攻めてくるこの奇妙な感じはちょっとクセになりそう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年04月27日

解体と名がつくだけに、解体殺人オンパレード。あちらの登場人物がこちらに…と思っていたら、終章でまさかの大風呂敷とじ!
一話一話の論理展開もありえないながらもなるほど納得。面白いけど、登場人物の名前だけ見てると、はてこの人はどこで出てきた誰ぞやらという感じで、確認しいしい読書になるので、スピーディには...続きを読む読めない。

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Posted by ブクログ 2016年11月25日

 なぜバラバラにしなければならなかったのか。
 バラバラ(解体)殺人を主題にしたミステリは世に多数あれど、短編・連作集という形式でこれだけこだわる作品となると珍しいかも?それなりの厚さがある本で、内容も濃いにも関わらず、最後は物語の絶妙な収束感。でも、登場人物の多さもあって、読者を選ぶ作品ではあるか...続きを読むもしれない。
 著者の西澤保彦氏は、いまや独特のスタイルで日本ミステリ界に確固たる椅子を自ら作り出しているが、本作は氏のデビュー作。タック&タカチシリーズ登場の”彼等”の姿も見られるなど、ファンならではの楽しみも。

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Posted by ブクログ 2014年01月30日

ミステリー短編集。
死体も。死体以外も。探偵役も。時系列も。とにかくバラバラ。
バラバラ死体がたくさん出てきますが、猟奇性は全くありません。
全て合理的な(?)理由があっての死体解体です。
この設定だけでも評価する価値があるかと。
タック・タカチのシリーズを集めようと思いました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年11月17日

2013/11/06~11/12
バラバラ殺人事件の短編集
それぞれ何故バラバラにする必要があったかに主眼を置いた話し。
ただし最後の1話で、全ての話しが繋がる趣向は、面白かった。

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Posted by ブクログ 2012年09月22日

以前読んだ「七回死んだ男」がおもしろかったので、購読。オムニバスバラバラ殺人集だけど、全て話しは一つの世間の話で繋がっています。荒唐無稽な推理にも思えたりしましたが、それはそれ。とにかく、西澤氏の文章は憎めないキャラとコミカルな文章が好きですね。巻末のミステリにおいて物的証拠よりもロジックで解決させ...続きを読むたいという作者の信条には同意。推理劇も良かったけど、個人的には解体譲渡が好きかな。推理の間に間に見せる、二人のやり取りの中での佳子の順応スキルの高さの好感を持ちました。

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Posted by ブクログ 2012年08月02日

ちょうど読んでいるときに、高校生のバラバラ事件があったもんで、おもしろい!と言い切ってしまうのもなんだかなぁという感じだったけど、おもしろい。
いろいろなバラバラ事件(中にはほのぼのしたものも)がタックの身近で起きて、それについての推理を繰り広げる。
だけど、それだけじゃない。
ひと癖あるのが西澤さ...続きを読むん。
舞台の台本のような推理劇を間に挟んで、そして最後は……
相変わらず強引な推理もあるけど、タカチの出番が少ないのもわたしには良かった。

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Posted by ブクログ 2012年01月21日

解体モノ?バラバラ殺人?死体損壊?どの呼び名で呼ぶのが普通なのか分からなかったのでいくつも書きましたが、よくもまぁ同じテーマでこんなにも書き分けられるなぁと思った。一部、流石にその理由はなくね・・・と思ったモノもあったけど、本人があとがきで言及してるので私が言うのもバツが悪い。

一般的に、死体損壊...続きを読むって聞いたら、猟奇的な理由とか激しい憎悪って考えるのが普通だろうけど、そこに死体損壊に値する合理的な理由を求めるのがミステリ好きだと思う。

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Posted by ブクログ 2012年01月14日

バラバラ殺人ばかりを集めた短編集。

短編集なので内容を忘れないうちに
サクサク読むコトをお薦めします!!

まさかまさかの終わり方です(´ω`)

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Posted by ブクログ 2011年09月23日

解体殺人だけでよくまとめられたものだ。いわゆるトリックのみの本格推理。「解体迅速」と「スライド殺人」の2編のトリックは秀逸。

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Posted by ブクログ 2023年05月13日

後にSFや推理合戦などのトリッキーな作品で人気を得る西澤保彦氏のデビュー作です。 解体、つまりはバラバラ殺人事件に焦点を当てた短編集になっています。 
 いやぁデビュー作でこのテーマの短編集って渋すぎない? そしてバラバラだった短編さえも伏線として最後の章に繋がっていく様は見事。

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Posted by ブクログ 2021年04月15日

匠シリーズの1作品目。
9つの短編からなります。
バラバラにする理由は沢山ある。
人間は基本正常でちゃんとした判断ができる。
現場に行かないで解決しちゃう系の探偵。
殺人からそうでないものまで様々な作品があります。

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Posted by ブクログ 2018年04月29日

バラバラ事件ばかり集めた短編集。それぞれ独立した話ながら、読み進めるとうっすらそれぞれがほんの少しだけ関わっていたり。
バラバラにすることは意味があるようで、その意味が無茶苦茶だったり。色々なパターンを楽しめばいいのではないかと思った。

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Posted by ブクログ 2017年08月17日

シリーズ一作目と間違えて
これから読んでしまった
お気をつけ下さい

そんなとこまで推理する?
おいてきぼりなわたくし

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Posted by ブクログ 2015年09月11日

安楽椅子探偵というよりは妄想探偵?(笑)
「解体守護」がほのぼのとしていて面白かった。
戯曲部分が読み慣れないので苦戦。
エロ本買い漁る中年女性とかちょっとシュールな人物もいたり。。。

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Posted by ブクログ 2015年02月18日

通算700冊目。全体的に非常に惜しい印象だった。センスは感じるけれど、魅力的な謎に対する答えが期待を越えるものではなかった。最後の短編もやりたいことはわかるが、流石に詰め込みすぎでごちゃごちゃしてしまったかな。

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Posted by ブクログ 2015年02月01日

短編と思いきや、最後に全部繋がったのは面白かったが、登場人物に魅力があまり無いので誰が誰だか分からなかった。ただまた読み返したいと思えるくらいには面白かった。

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Posted by ブクログ 2014年04月29日

バラバラ殺人事件のつめあわせ。ふざけてんのかっていうくらいバラバラ死体まみれ笑。おもしろかった。短編集と思いきや連作集でした。

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Posted by ブクログ 2013年11月27日

バラバラ殺人事件短篇集。こんなに沢山の死体が出るのも珍しい。登場人物が多くてちょっとわかりずらいところもある。あと、かなり強引なところや偶然性があり、メチャクチャなところもあるが、それが作者の作風でもある。デビュー作なので多少はしょうがないと思うところもある。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年09月11日

グロテスクな物は苦手ですが、本作はミステリーで、しかもホームズのように別な場所で推理するというスタイルだったからか、大丈夫でした。でもよくもまあ、これだけバラバラ殺人事件を集めたものだと思いましたが、最後に事件がつながるとは予想外でした。短編集だと思っていたので^^;

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Posted by ブクログ 2013年05月26日

何故死体を解体しなければならなかったのか。確かに合理的だけれども…作者もあとがきで言ってるように動機その他がほとんどギャグに聞こえるのがすごい。バラバラ殺人を猟奇的に見るのではなく、パズルとして捉えるのが新しいと思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年05月08日

すべての謎は死体から始まった。
16秒で解体されたOL、34個に切り刻まれた主婦。
バラバラ殺人のすべてをつめこんだ傑作ミステリ。

9章すべて何らかの“バラバラ”事件を題材とした西澤保彦のデビュー作。
あとがきで触れられているように、“バラバラ”に対する作者の愛と、リアリティを超越したもはやギャグ...続きを読む要素満載の連作短編集。
8章の戯曲めいた作品以外どの作品もさらっと読めてしまうものの、若干食傷気味か。
最後の章で、これまでの事件が回収される趣向だが、いまいちわかりにくかった。

ミステリ:☆☆☆☆
ストーリー:☆☆
人物:☆☆☆☆
読みやすさ:☆☆☆

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Posted by ブクログ 2012年12月24日

そんな理由でいちいち解体するなよ!(笑)

見事なまでの解体殺人の解体短編集。
一気に読んだのに、頭の中が解体されてしまいました。
バラバラバラバラ…
順番も年代も登場人物も、もう解体。
でも真実はひとつ。
シリーズも世界も本当はひとつに繋がってる(はずだ)。

さて、そろそろ本格的にタック&タカチ...続きを読むシリーズに乗り出すかな。

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Posted by ブクログ 2012年02月17日

バラバラ事件縛りでありながらどれも短編なので基本的にはさくさく読める。最後にそれら短編を踏襲してさらにひっくり返す構成も凝ってる。
いかんせん動機が弱いのが残念だけど、トリックの奇抜さを楽しむならアリだね。

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Posted by ブクログ 2011年08月03日

バラバラ殺人事件を集めたショート集。
一部を除いて、ショートの割にバラバラ殺人の必然性となぞ解きを押し込んだので、判りにくかった。

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Posted by ブクログ 2011年07月22日

この小説で起こる事件はすべて死体が解体された形で発見されるバラバラ殺人ばかり。手錠を嵌められて両手足を切断される連続殺人(未遂)事件、手足の指含め34個に分解された主婦、マンションのエレベーターの降下中わずか16秒で解体されたOL、6個の段ボールに分けられた男などなど…と聞くと、どれほど酷く陰惨な場...続きを読む面が多いかと恐れ慄くのが普通の反応だと思うが、意外にもそういったグロテスクな表現はおさえられている。グロやではなく、この作品の主題は「なぜバラバラにしなければならなかったのか」というところにある。その動機は狂気的・猟奇性のものではなく、どんな必要があったのかという合理的な理由を見つけることにスポットが当てられている。『第一因 解体迅速』から『第七因』までの7つの短篇では決まった探偵役がいるわけでなく、それぞれ事件の目撃者、また聞きした人がばらばら事件の真相を推理するというもの。『第八因 スライド殺人事件』は連続首すげ替え殺人事件を扱ったどたばたコメディ風の推理劇。そして『最終因 解体順路』で、これまでの8話に別の解釈をつけ、しかも何らかの形で繋いで連作短編としてまとまりを見せる構成になっている。論理の組み立てはパズルのようでなかなか面白く、最終因のまとめ方はアクロバティックな大技のように感じ、完全に納得できないまでも、そうきたか〜と思わされた。バラバラと言えば、作中に登場する人物同士も無関係なようで繋がりがあり、一番多く登場し最後をまとめる匠千暁は、プタロー、大学生、喫茶店の店員と、ストーリーごとに違う設定、しかも時系列的な配置もバラバラ。ここまで「解体」にこだわった作品も珍しい。人間だけでなく、ぬいぐるみやポスターまで解体されたり、あまりにもくどく(特に『第八因』!)、やりすぎな感もあるが、よくもまあ、こんなにあれこれバラバラを題材にして、いろんなトリックや解釈を披露したものだと、妙に感心した。

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