西澤保彦のレビュー一覧

  • 狂う

    Posted by ブクログ

    資産家のドラ息子が、ある目的のため、女性たちを凌辱殺人を繰り返す。

    結構引き込まれました。
    最後、そんな理由で殺人を繰り返したのかと、
    もう一つ、高校の同級生女性の末路が面白かったです。

    0
    2017年11月04日
  • 自薦 THE どんでん返し

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自薦のアンソロジー。有栖川有栖「書く機械」と東川篤哉「藤枝邸の完全なる密室」は再読。法月綸太郎「カニバリズム小論」はずっと教科書のようにカニバリズムについての話が続いて嫌になったけど、最後は面白かった。これぞどんでん返しか。旅のお供には気軽に読めて良かった。

    0
    2017年09月09日
  • 殺す

    Posted by ブクログ

    フーダニットでもあるけれど、僕はどちらかというとホワイダニットの傑作かなと思う。情報がうまく散りばめられていて、ミッシングリングが絶妙なタイミングで開示されるのが魅力的。現代の社会的病理をうまく表現したキャラクターがいい。動機が理解できないとか後味が悪いという人もいるけれど、僕は殺人の動機なんか本来理解できないはずであると思うし、後味が悪いことは欠点では決してありえないと思う。あの絶望感は理不尽は、あるべくしてあると思う。非常に好きな作品。

    0
    2017年08月01日
  • 狂う

    Posted by ブクログ

    倒叙でもあり、読者は犯人を知った上で読み進めるが、どうにも動機が判明しない。それどころか犯行においてのいくつかの不可解な行動も理由がわからない。 最後まで「理由」が謎である事が、読ませる小説になっている。そのミッシングリンクが明かされる瞬間が非常に気持ちがいい。 絶望としかいいようのない展開で、やはりこれもまた絶望を味わうためのミステリ。悲劇でしかない。ある意味では人間の深層の病理をかなり繊細に描いているようにも思える。

    0
    2017年08月01日
  • 腕貫探偵、残業中

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    腕貫探偵シリーズ第二弾。今回は勤務時間外の腕貫さん。グルメなんですね〜。そのグルメぶりで趣味を同じくする女子大生から「だーりん」と呼ばれているとは。最終章では腕貫さんは登場も謎解きもせず、お店の予約だけ、その女子大生が謎解きのヒントを与える活躍。今回は事件の真相が苦いものが多かった。

    0
    2017年06月22日
  • 赤い糸の呻き

    Posted by ブクログ

    どの作品も親しみやすいキャラクターに軽いタッチで読ませるけれど、謎解きの先にゾッとするような人間の思いが突如として顔を覗かせる。表題作のラストは予想外で驚かされた。「墓標の庭」「終の住処」も好きなタイプ。

    0
    2017年06月13日
  • 新装版 瞬間移動死体

    Posted by ブクログ

    西澤保彦さんのSFミステリー、テレポートとゆう特殊能力を持つ主人公が妻の殺害を試みる。
    しかしテレポートとゆう最強の能力だが、このテレポートには欠点が沢山ある。
    その欠点を絶妙にカバーしながら行われる殺人、しかし死んだのは妻ではなく全く知らない男、これはなんだ!?テレポートを使った事件解明に挑む。

    0
    2017年04月29日
  • 腕貫探偵、残業中

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ここまで来ると好みの問題でしかないと思うけど、私はやっぱりこの雰囲気好き。
    しかも前作より面白いかも。前作読んで高まっていた期待に見事に応えてくれて満足。

    一応短編集。
    初編では腕貫さんは割と謎な人物で、ともすれば悩みを抱えてる人だけに見える妖怪(!)なのかな、くらいに思ってたけど、今作は全部腕貫さんの勤務時間外にもたらされた相談事になってる(だから「残業中」ね)。
    確かに毎回受付時間に来るクライアントの話にしていたらワンパターンというかマンネリ化してたかも。
    お、今回はこういう趣向か!と思いながら、一方で腕貫さんのプライベートが描かれることで謎めいた部分がなくなって世界観が壊れるんじゃない

    0
    2017年03月24日
  • 腕貫探偵

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    西澤さんの作品は、こういう自然体でライトに書いてる感じのタイプがとても好き。
    読後感がいい。なんだろう、西澤さんのセンスなのかな。
    本作品も、かなりライトだけど好き。
    腕貫さんにまた会いたい気持ちが募るので続編も読みたいな。

    腕貫さんのアドバイス?は、さわりだけ鋭い指摘をしておいて、時間切れで「では次の方~」ってなるパターンの方が好き。

    0
    2017年03月21日
  • 依存

    Posted by ブクログ

    この物語には、「妄執」にとり憑かれた二人の人間が登場する。
    ひとりは、ギリギリまだ引き返せる場所にいた。
    ひとりは、きっと死闘を繰り広げてでも容易には引き下がらない筋金入りの「妄執」に囚われている。

    最近起こったマンションでの不可解な出来事と、タックが語る異様な過去の出来事がカットバックのように語られていく。
    ほんの小さな疑問の裏に、実は怖ろしい現実が隠されているマンションにまつわる出来事。
    逃げても逃げても、手段を選ばず、誰を傷つけてもけっして諦めることなく追ってくる過去にまつわる出来事。
    ともに、人間のあさましさと怖さが描かれている。

    0
    2017年02月16日
  • 身代わり

    Posted by ブクログ

    タック&タカチシリーズ・第9弾。

    刊行順ではこの前に短編集が出ていますが、長編を読みたい気分だったので、先にこちらを読みました。

    2つの事件が並行して描かれ、最後に繋がるというよくある手法。
    しかも、結末もやや反則的。
    でも、すごく読みやすくて、すぐに読み終わりました。

    0
    2017年01月14日
  • 夢は枯れ野をかけめぐる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良かったです。世界観が。
    西澤保彦初めて読みましたが、全く気負わずに文章を書く人ですね。変に洒落た言い回しとかほとんどなく、こちらも気が散ることもなく構えずに読めます。

    同一の主人公の周囲で起こる短編集。
    ライトミステリに分類されるのでしょうか、日常的な小さなミステリが仕込まれてますが、大きなテーマは「老い」とか「死」とかです。
    主人公は早期退社して再就職先を探す48歳独身。生い立ちも不幸の部類に入るし、現在天涯孤独で、お先真っ暗なはずだけど、小説には不思議と絶望感がありません。
    むしろ近所の人との何気ない会話とか、人との出会いなどもあって、心が温まります。
    登場人物たちはそれぞれそれなりに

    0
    2016年12月21日
  • 解体諸因

    Posted by ブクログ

     なぜバラバラにしなければならなかったのか。
     バラバラ(解体)殺人を主題にしたミステリは世に多数あれど、短編・連作集という形式でこれだけこだわる作品となると珍しいかも?それなりの厚さがある本で、内容も濃いにも関わらず、最後は物語の絶妙な収束感。でも、登場人物の多さもあって、読者を選ぶ作品ではあるかもしれない。
     著者の西澤保彦氏は、いまや独特のスタイルで日本ミステリ界に確固たる椅子を自ら作り出しているが、本作は氏のデビュー作。タック&タカチシリーズ登場の”彼等”の姿も見られるなど、ファンならではの楽しみも。

    0
    2016年11月25日
  • モラトリアム・シアター produced by 腕貫探偵

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    〇 概要
     お嬢様学校として有名なミッションスクール,メアリィ・セイント・ジェイムス女子学院(MSJ)の学校関係者が続けて死亡する。同学院の新任英語教師,住吉ミツヲは,混沌とする記憶を抱えたまま,事件に巻き込まれていく。果たして,彼は本当に同僚教師の妻を殺害してしまったのか?
     事件のカギを握るのは,魔性の女性事務員なのか。女子高生探偵遲野井愛友,大富豪探偵月夜見ひろゑ,そして腕抜探偵といった豪華なラインアップの探偵が登場する櫃洗市を舞台としたミステリの決定版!

    〇 総合評価 ★★★★☆
     好きか嫌いかといわれれば好きな作品である。住吉ユリエ,遲野井愛友など登場人物が非常に魅力的であり,そも

    0
    2016年11月23日
  • 方舟は冬の国へ

    Posted by ブクログ

    どんどん読める。こーゆーミステリーもいいもんだなと思えた。

    最後もうちょっとどうなるのか知りたい感じもするけど、読後感は良い。

    0
    2016年11月18日
  • 彼女が死んだ夜

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    門限六時。家が厳しい女子大生ハコちゃんはやっとアメリカ行きの許しを得た。出発前日、親の外出をいいことに同級生が開いた壮行会から深夜帰ると部屋に女の死体が!夜遊びがバレこれで渡米もふいだと焦った彼女は自分に気があるガンタに遺棄を強要する。翌日発見された遺体は身元不明。別の同級生も失踪して大事件に。匠千暁、最初の事件。

    本格的な推理という感じがした。どんどん展開が変わっていく。推理小説としては非常におもしろいものだった。だが、ちょっと残念だったのは推理要素が強すぎてだいぶ深く考えないとわからないということ。東野圭吾のように軽く読めるような内容ではなかったと思う。でも、引き込まれ具合はなかなかであ

    0
    2016年09月19日
  • 方舟は冬の国へ

    Posted by ブクログ

    結末がどこへ向かうのか、気になってうずうず。夜中にもかかわらず、一気に読んでしまいました。
    運命だとか人生だとかの言葉のとらえ方は人それぞれで、どこに向かって生きているかわからなくなるのは船に乗っているようなものなのだと思いました。
    悲しい終わり方じゃなかったのが救いだと思います。

    0
    2016年08月23日
  • 依存

    Posted by ブクログ

    匠千暁シリーズ長編。
    最高傑作という評判に違わない、大作。
    シリーズの魅力である、論議による謎解きを今作では有効に使う。それぞれ謎としても雰囲気としてもバラエティのある話で積み重ね、大テーマを少しずつ確実に掘り下げる。
    にじみ寄るように外堀を埋めていって、ど真ん中にある主要キャラの過去を暴露させる。このクライマックスが各編の間に少しずつ挟まれ決して多くないページでまとめられるあたりとか、解説者のいうとおり語り手がウサコである点とか、ホントに練って作られている。そうやって整えた舞台でのオペラのような愛憎劇には、なんともいえない興奮を覚える。
    衝撃より精度が売りの構造美と、青春小説にして鮮烈なテー

    0
    2016年08月15日
  • 完全無欠の名探偵

    Posted by ブクログ

    特殊能力を持つ山吹みはる。彼を前にすると人は忘れていた些細な記憶を思い出す。
    その彼を取り巻く人々の記憶と現在の事件が絡み合う。

    登場人物が多い上に一風変わった名前だから、誰が誰か分からなくなること多々。
    あまりにも多くの謎がありすぎて、どう纏めるんだろうと思っていたが、綺麗に纏めていたので読み応えも十分。
    読みながらだいたいのことは予想できたが、満足のいく話だった。

    0
    2016年07月21日
  • 幻視時代

    Posted by ブクログ

    捻りの効いた本格ミス。著者の名人芸の一角といえる“議論もの”。
    喧々諤々の議論により、印象的な脇道や効果的なミスリード、あるいは新たな伏線となる説…と、様々な推理を重ね、真相ににじり寄っていく様は、何度味わっても独特で見事。
    今回はまた、殺人と悪事のフー&ホワイダニットと平行し、幽霊の「あるべき論」が論議されるのも面白かった。
    そして、導入から展開、つまり前半部の描きっぷりにもいい。起承転結のうち前二つにも意外性や独自性が込められており、他作と似た印象でもワンパターンでは決してないので、全く読み弛まない。ノンシリーズの本作で、改めて感じた。
    ちなみに、大矢博子のあとがきもなかなか。本作

    0
    2016年07月14日