西澤保彦のレビュー一覧

  • 腕貫探偵、残業中
    エピソード1を読まずに、続編の本作から読んでしまった!
    でも面白い。ライトミステリーかと思いきや、人情話や人間の心の闇まで描く。軽やかに読める秀作。
    淡々とロジカルに謎を解く腕貫さん、クールでカッコ良い。
  • 麦酒の家の冒険
    匠千暁シリーズ、時系列的な二作目。
    遭難して侵入した家には、冷蔵庫に入ったビールとベッドひとつ。
    その理由について一冊分まるまる推理をこねくり回す話。
    エビスビールロング缶を飲みながらの読書がオススメ。ビール好きなので面白い。贔屓目線で星四つ。
  • 探偵が腕貫を外すとき 【電子特別版】 腕貫探偵、巡回中
    腕貫探偵シリーズは益々面白さを加速度させている。最初は人格がハッキリしなかったのが、探偵としてのキャラクターが主張する程になり、人物像が見えてきたが、相変わらず私生活は謎の儘。事件解決には無用な事ながら、ヒロインとの関係からもダーリンの素姓は知りたいところ。安楽椅子探偵としての力量は抜群の推理力で魅...続きを読む
  • 依存
    タック・タカチシリーズ五作目。
    絶対に過去四作を読んでから読むべき。
    もはやミステリーではない。
    青春、成長、家族、恋愛、犯罪、病気、依存。
    色々なテーマが入り乱れる。
    この後のことが気になって仕方ないです。
  • 黄金色の祈り
    心理描写が生々しすぎて、読んでてしんどい。

    強すぎる自意識、若い頃特有の万能感、他人への嫉妬と羨望、挫折感や絶望感、それを隠し通すための自己欺瞞。

    たぶん誰もが若い頃に感じたことのある感覚で、大半の人はこういう感覚となんとか折り合いを付けて大人になったんだと思うけど、ここまで精緻に、執拗に描き出...続きを読む
  • 動機、そして沈黙
    全体的に、モヤモヤというか、腑に落ちるというか、あまりすっきりしない終わり方。
    西澤さんらしい作品。
    個人的には「迷い込んだ死神」がいいかな。
    「未開封」は、一番よくわからなかった。モヤモヤ…。
  • 麦酒の家の冒険
    タック&タカチシリーズの3作目です。
    私はシリーズものだと知らずに買ってしまい、読む前にちょっと調べてみたらシリーズ3作目と知り、読むか迷ったんですが面白そうだったので結局読んじゃいました。
    いきなり3作目から特に分からなくなることはなかったので良かったです。
    でもちょっとだけ前作のこととかも出てき...続きを読む
  • 探偵が腕貫を外すとき 【電子特別版】 腕貫探偵、巡回中
    やっぱりこのシリーズは面白い。日常のちょっとした謎掛けをうまく解決してしまう。動機がちょっと弱いものもあるけど、まぁなくはないかなという感じ。
    前作で出てきたキャラクターがふと登場するので面白い
  • 探偵が腕貫を外すとき 【電子特別版】 腕貫探偵、巡回中
    どこかで人の相談を受け付けている、腕貫を身に付けた公務員。
    そしてまた、今日もお客様のお悩み解決中。

    4つ分のお悩み相談室。
    しかも最初の話は、どこかで読んだ事があるような…と思いきや
    勘違いではなく、このシリーズで読んだ事がある話。
    公務員という職業柄、活動場所が地域限定なので
    どこかで聞いたよ...続きを読む
  • 腕貫探偵、残業中
    シリーズ2作目
    残業中!というより、腕貫さんのプライベートな時間にまで相談者続出。
    看板下げていないのにな。
    腕貫さんが意外にも食事にはこだわりがあり、美味しいものを堪能しながら事件を解いていく。
    本当にこんな料理あるのかなあ。とにかく美味しそう!
    今回は腕貫さんを「だーりん」なんて呼ぶ男前の美女ま...続きを読む
  • 探偵が腕貫を外すとき 【電子特別版】 腕貫探偵、巡回中
    どう読んでも「西澤さん」ですね。
    面白かったです。続きが読みたい。
    …しかし、いつから表紙がこうなったんでしょう?
    最初は違いましたよね?
    あまり、自分の本棚に置いておきたくない…。
  • 依存
    最後まで暗く澱んだ空気が流れている作品だった。
    西澤作品の「タックシリーズ」なんだけど、タックの出生からの秘密が書かれています。
    西澤作品にしては珍しいというか、変わったなぁ~という感じが。
    まず語り手はウサコによる一人称。そして素朴な事件や疑問がでてきて、まるで短編のよう。
    この関連性のない短編1...続きを読む
  • 探偵が腕貫を外すとき 【電子特別版】 腕貫探偵、巡回中
    腕貫探偵シリーズの最新作。4話からなる短編集。相変わらずのクールな市役所員の名探偵ぶりには、脱帽します。しかし、西澤保彦の小説の設定など、ややこしさが面白い。あっと言う間に読めてしまいました。最後の「いきちがい」を読むと、このシリーズはまだまだ、続くらしく、次がとても楽しみです。ユリエさんと腕貫さん...続きを読む
  • 探偵が腕貫を外すとき 【電子特別版】 腕貫探偵、巡回中
    腕貫探偵シリーズの最新刊。いつものように短編ですらすら読めました。腕貫さんのたくましい想像力に惚れ惚れしました。最後のお話はまさかの伏線が貼ってあり、次回のお話がとても楽しみになりました。はやく次が読みたいです。
  • 依存
    タック&タカチシリーズ。タックの過去が明らかになる事件。そして、タックとタカチがようやくお互いを好きと認める。長編で読むのに時間がかかったが、次のシリーズがより早く読みたくなった٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
  • 殺意の集う夜
    なじ■

    自分が殺した6人の分の罪をおっ被せる為に
    友人を殺した犯人を推理しよう!という状況設定が
    とても面白かったです。
    5人も6人も死んじゃってるんですが、
    描写のお陰で楽しく(と言っては何ですが)読み進められました。

    あと最終的に主要登場人物全員が
    変態やら殺人鬼やらだったということが判明す...続きを読む
  • 解体諸因
    ミステリー短編集。
    死体も。死体以外も。探偵役も。時系列も。とにかくバラバラ。
    バラバラ死体がたくさん出てきますが、猟奇性は全くありません。
    全て合理的な(?)理由があっての死体解体です。
    この設定だけでも評価する価値があるかと。
    タック・タカチのシリーズを集めようと思いました。
  • 腕貫探偵、残業中
    前作は機械的なイメージだった腕貫さん。今回、人間味が出てた事にビックリ!更に、女子大生ユリエさんとの今後も気になる所。今からワクワクしてます。
  • 解体諸因
    2013/11/06~11/12
    バラバラ殺人事件の短編集
    それぞれ何故バラバラにする必要があったかに主眼を置いた話し。
    ただし最後の1話で、全ての話しが繋がる趣向は、面白かった。
  • 狂う
    よくわからない動機から始められる凶悪な連続殺人事件の真相、連続殺人の中で行われていることの意味、動機等が最後に明らかになり、かつその真相の意外さと主人公である犯人にもたらされるインパクトから思わずうなってしまった。

    事件の動機は正直あり得るのかと思わなくはないのだが、しかし主人公が文字どおり「狂う...続きを読む