【感想・ネタバレ】探偵が腕貫を外すとき 【電子特別版】 腕貫探偵、巡回中のレビュー

あらすじ

腕貫着用、神出鬼没な謎の公務員探偵が、市民の悩みや事件を鮮やかに解明! そしてついに女子大生ユリエと……!? 三年連続、四月四日の午後四時に鳩の死骸と人の死に直面した配送員。これは偶然なのか、必然なのか。そして今年もまた、四月四日がやってくる――「贖いの顔」。 四十年前に不倫相手の女性を殺してしまった。なぜ、彼女の夫はその罪を被ってくれたのか? 夫の葬儀の日、長年の謎が明かされる――「秘密」。 妻子と別れ、一人マンションに暮らす男。彼が契約した住人専用駐車場に、決まって月曜の朝に不特定多数のドライバーに無断駐車されてしまう。その理由は?――「どこまでも停められて」。 女子大生・ユリエが企画した幼稚園の同窓会の最中に、参加者が殺害された。不可解な遺留品の謎、犯人は? そして動機は?――「いきちがい」。 お馴染み刑事コンビも登場、今日も櫃洗市は大騒ぎ! 絶好調「腕貫探偵」シリーズ待望の新作短編集! 未収録話「セカンド・プラン」を掲載した電子書籍特別版。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかった。
相変わらず隙のないおもしろさ。

にしても、あの2人いつのまに付き合うようになってたんだ?
うーん、そこらへんの話は呼んでないかも。

ラストのはなしがイマイチ乗り切れなかったが、
ほかは一気に読めた。

そしていつの間にか表紙がいい感じに。
いつからこの手のイラスト表紙になったのかしら?

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2015年10月14日

Posted by ブクログ

腕貫探偵シリーズは益々面白さを加速度させている。最初は人格がハッキリしなかったのが、探偵としてのキャラクターが主張する程になり、人物像が見えてきたが、相変わらず私生活は謎の儘。事件解決には無用な事ながら、ヒロインとの関係からもダーリンの素姓は知りたいところ。安楽椅子探偵としての力量は抜群の推理力で魅了する。論理ロジックの名手の手腕が冴え渡る一品。

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2014年08月10日

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やっぱりこのシリーズは面白い。日常のちょっとした謎掛けをうまく解決してしまう。動機がちょっと弱いものもあるけど、まぁなくはないかなという感じ。
前作で出てきたキャラクターがふと登場するので面白い

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2014年06月15日

Posted by ブクログ

どこかで人の相談を受け付けている、腕貫を身に付けた公務員。
そしてまた、今日もお客様のお悩み解決中。

4つ分のお悩み相談室。
しかも最初の話は、どこかで読んだ事があるような…と思いきや
勘違いではなく、このシリーズで読んだ事がある話。
公務員という職業柄、活動場所が地域限定なので
どこかで聞いたような地名か事件と思っていると
やっぱり、になる事が多々。
これは思いっきり事件そのものが、でしたが。

女って…と思ったのは、当然2話目。
まさかの落ち。
というよりも、まさかの怒り。
相手の立場が違うだけで、自分もそうなのでは…。
しかしこういう場合、身勝手に生きているのが女。
いやむしろ、ここまで計画するのがすごい?

話自体はごく普通(?)ですが、相手の特色(!)を
よくここまで…と思わずにいられないのが3話目。
ちなみにこれ、自分だと最初の『駐車場』を
手に入れるか否かで躓いてるかと。
買わないなら、もうそのままで。
むしろ売り飛ばす時、かけた駐車場代を回収できるか、が
気になっているかと思われます。

そして4話目、料理が美味しそうです。
漢字だけみても、一体どう読めばいいのか、な名字だらけ。
いつもの事、と思って読み進めていくと
うっかりな状態に陥ります。
殺人などというものは、うっかり勘違い、も含みますが
やましい、と思っていたのか、言葉が巧みすぎたのか。

全話通して出てきた彼女は、とりあえずレギュラーと
化しているのでしょうか?
そして最後には…もうちょっと次進展するのか。
それとも今回実はこの二人を掘り下げてみただけなのか。
気になる部分であります。

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2014年05月12日

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どう読んでも「西澤さん」ですね。
面白かったです。続きが読みたい。
…しかし、いつから表紙がこうなったんでしょう?
最初は違いましたよね?
あまり、自分の本棚に置いておきたくない…。

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2014年04月20日

Posted by ブクログ

腕貫探偵シリーズの最新作。4話からなる短編集。相変わらずのクールな市役所員の名探偵ぶりには、脱帽します。しかし、西澤保彦の小説の設定など、ややこしさが面白い。あっと言う間に読めてしまいました。最後の「いきちがい」を読むと、このシリーズはまだまだ、続くらしく、次がとても楽しみです。ユリエさんと腕貫さんの恋愛の行方も楽しみです٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

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2014年04月07日

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腕貫探偵シリーズの最新刊。いつものように短編ですらすら読めました。腕貫さんのたくましい想像力に惚れ惚れしました。最後のお話はまさかの伏線が貼ってあり、次回のお話がとても楽しみになりました。はやく次が読みたいです。

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2014年03月23日

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【内容】お役所の「市民サーヴィス課」の職員が市民を悩ませる謎を相談を受けたその場で解き明かす。たまに殺人事件もあるよ。
【感想】この探偵さんはたぶん、その解答が本当かどうかよりも相談者が納得できるかどうかに主眼を置いている。状況証拠だけで辻褄を合わせているのでそのままでは刑事事件の場合逮捕は難しそう。でもそこが面白さとは言える。なんかヘンやでって状況を今回はどうまとめてくれるのかってとこ。

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2019年09月13日

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地方都市で、こんなに事件の起きる櫃洗市っていったい…ユリエちゃんが心配。でも彼女の出発を腕貫氏が止めなかったのは、彼女への信頼、後自分がフォローできるという自信があったからか。櫃洗の女は怖い。

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2018年01月23日

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久々に腕貫探偵シリーズ読んだけど、面白かった。
事件の構図から妄想のような真実あるいは真実のようなものが明かされる。
やっぱり面白いし、西澤さんらしい登場人物たちの若干歪んだ物語。

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2016年12月03日

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腕貫探偵シリーズの短編集。
捻りの効いたミステリと、それを無駄遣いしない意外な真相は、この著者の魅力。
今作は特に、起承転結の前二つが冴えていた。四話それぞれ違った形で始まり、違った展開で安楽椅子探偵の推理に至るわけだが、元々凝った、つかみどころない謎を、更に語りの上手さで摩可不思議なものにしていく展開が、一定ののめり込みを生む。
強いていえば謎解きの過程がさっぱりしていのが残念だが、それは作風上致し方ないか。
真ん中の二作がお気に入り。
3+

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2016年05月10日

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腕貫探偵シリーズ!

連作。
犯人がさっぱりわかる、という感じでもないので、「あくまで仮説」。でもすごい。
探偵の登場の仕方が毎度うまいな~とおもう。メインでもなく、完璧にサブでもなく。

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2015年09月10日

Posted by ブクログ

こんな公務員いないだろ!っと取り敢えずツッコンでから読書スタート。

誰かが死ぬというよりは、日常の中でなんとなく不思議な事(気にしなかったら無視出来そうな)が起こった背景を、よろず相談所の公務員が話を聞くだけで解決してくれる。

うーん、不思議系。

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2015年05月17日

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だいぶこじつけがましかった…
お話しのためのお話し。
そしてタイトルに意味がない。
表紙のイラストあってない。
ユリエが主人公化してる…

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2015年04月01日

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状況証拠だけで事件の真相を語っていくパターンがだんだん物足りなくなってきました。犯人の自白も取り入れてすっきり納得したいなあ。まあそれだと腕貫探偵じゃなくなるけどね。最後のエピソードの締め括りは良かったです。ユリエさんとだーりんの仲はいつまでもこうあって欲しい。

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2015年01月14日

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ネタバレ

腕貫探偵が市役所を飛び出していろいろな所に出没します。
安楽椅子探偵だから仕方ないとは思うけど、
途中からちょっと無理があるのではと感じました。

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2014年11月02日

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腕貫探偵シリーズの短編4作品。
4月4日に配達に行くと必ず鳩が高層マンションに激突死するのを目撃し人が死んでしまう宅配便員などの相談に答える腕貫探偵。
ミステリの動機は勘違い。無理はあるが筋は通る。西澤保彦らしいアクロバティックはあまり無いが面白かった。腕貫探偵は初期の頃に比べると愛想が出て来た気がする。

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2014年07月23日

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 意外性に重きを置きすぎていて「ハ、ハァ」ってなる。
 このシリーズ、黒後家蜘蛛の会みたいになるのかな。それはそれで楽しみだけど。

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2014年06月18日

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配送会社で働く兄が、思い詰めた顔で打ち明けたのは、辞意。そのきっかけとなったのは、毎年四月四日に、窓に激突死する鳩と、死人がでる事件に遭遇してしまうことだった……。(「贖いの顔」)他三編。

腕抜き探偵シリーズ4冊目。
様々な不可解な事件を腕抜きさんがさらっと解決するシリーズ。
そもそも事件が不可思議で、そこから推測されるトリックとか謎も不可解で、でもそのとんでもさ加減を楽しむシリーズ。

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2014年04月08日

Posted by ブクログ

 古今東西、ミステリーにシリーズ作品は数多い。出版サイドから見れば、固定ファンがつけば一定の売り上げが見込めるシリーズ作品のメリットは大きいだろう。一方、作家サイドから見れば、マンネリ化との戦いを強いられることになる。

 腕貫探偵シリーズは、僕が読んでいる数少ない西澤保彦作品であり、本作はその最新刊である。読後感が常に微妙なこのシリーズ、今回もやはり微妙であった。それなのに、不思議と次も読みたくなってしまう。熱心なファンというわけでもないのに。

 『腕貫探偵、残業中』の文庫版解説で、関口苑生氏は、西澤さんがそれぞれの登場人物の物語を丁寧に紡いでいると指摘している。逆に言えば、凝らなくてもいいところに凝っているわけで…というのは、僕が某所に書いた感想からの引用だが、ある意味真相以上にディテールに凝っていて、微妙なのは当然なのである。

 「贖いの顔」。真相がどうあれ、納得させる説をひねり出すイマジネーションがすごい。よくそんな「秘密」をずっと抱えて生きてきたな。うーむ、そこまでするかなあ…。「どこまでも停められて」。本作中唯一、いやシリーズ唯一と言っていいきれいな結末。何だよそりゃ。これだけ奇妙なシチュエーションの数々を思いつくのは感心する。

 最後の「いきちがい」。幼稚園の同窓会を企画するというのも珍しいが…あんな設定やこんな設定は必須なんですか西澤先生??? こういう実例を知らないので、コメントできません。真相よりこっちの方が印象に残ってしまったではないか…。

 それにしても、探偵役がここまで地味で目立たないシリーズ作品も珍しい。キャラクターの熱心なファンを抱えるシリーズは多いが、腕貫氏のファンってどのくらいいるのだろう。『探偵が腕貫を外すとき』なんてタイトルがついている割に、いつもと同じだし。

 最後に、僕が某所で主張している説を繰り返させていただきます。このシリーズの空気感は、蒼井上鷹作品そのものだ。蒼井上鷹さんもメジャーとは言えないだけに、同意してくれる方が何人いるのかわからないが…。

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2014年04月07日

Posted by ブクログ

市内いたる所に現れる腕貫をした公務員が市民の悩みや疑問を解決するという安楽椅子探偵シリーズ短編集。
毎年同じ日に人が死ぬ現場に居合わせるというオカルトから、マンションの自分の駐車スペースに色々な車に無断駐車されてしまうという日常の謎まで相談者の悩みはさまざまだが、腕貫探偵の語る筋の通った解釈になんとなく納得してしまう。
しかしタイトルからこれまでとは違う劇的な展開を期待したのだが、そんなことはなかった。最後の短編の終わり方はちょっと気になる。

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2014年03月23日

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