西澤保彦のレビュー一覧

  • スコッチ・ゲーム

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    ネタバレ

    ――


    「解ってたんだね?」
    「いえ、探偵したんです」

     …これいつの台詞だっけねぇ。思い出せずに困っています。



     わたしのレヴューをある程度読んでくれている方(そんな奇特なひと居るのか…?)はなんとなくお解りだと思いますが、ステレオタイプな男性/女性像、とか典型的な老人による不理解、とかが極端に嫌い。それもこう、なんだろう明らかに物語上そういった機能を持たされてるひと、っていうのだと最悪。別にそういうひとが居るからって、逆にリベラルな人間(こういう局面で遣うことばかは疑問だけど。何かが薄まる気がする)が輝いて見えるってわけでもないから。
     そんなに単純じゃねぇよ、って、時にはそのス

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    2021年03月01日
  • 彼女が死んだ夜

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    複雑な人間関係の上に成り立ったミステリー
    序盤の登場人物の?と無理があるだろと思うような行動も、終盤真相が明らかになるにつれて、納得がいきます
    心理描写が巧みで、この人ならこうするんだろうなというのも上手く印象付けられました。それが悲しい結末を生んでしまいましたが
    どんでん返しに継ぐどんでん返し
    最後は驚きの連続でした
    ”彼女”がそうなるに至った最大の要因であるのが両親であるのはわかりますけどあの奇行に丸々一生分使うのはどうなのって感じでした
    変装もさすがに無理があるかなぁ

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    2021年02月28日
  • 偶然にして最悪の邂逅

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    ネタバレ

     お気に入りは「ひとを〜」初っ端から幽霊の出現でしたが、何か憎めない感じで好きです。まさかの展開で出頭した後成仏したんでしょうか?

     ひとり相撲もタイトルの通り、一人相撲でした。本人にとっては幸せなのかなぁ、と。

     中々設定がぶっ飛んだ物が多かったけど、読んでて楽しかったです。

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    2021年02月25日
  • 彼女が死んだ夜

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    ネタバレ

    ――


     一億総探偵社会とは誰が云ったものか。



     誰も云ってないってそんなこと!
     さてさて、ビールが飲みたくなくミステリNO.1、酩酊探偵シリーズに入りますよ。
     飲めば飲むほど冴え渡る、タックこと匠千暁の、最初の事件! と位置付けられた本書。このシリーズは何をおいても、主人公4人の軽快なやり取りと、匠くんと辺見先輩の酒量を楽しむのが正攻法。どんなだ。序盤にはっきりと、「僕と先輩の接点は“酒”のみだ」と断言されているけれど、その繋がり方と、そこから広がる4人の関係性が面白い。そういう4人の掛け合いと、グロテスクと表現されるミステリ部分とのギャップがまた、たまらん。


     しっかりと完

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    2021年02月22日
  • 依存

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    シリーズものとは知らず、ミステリ賞入賞歴からピックアップしたもの。やっぱり西澤作品、安定した面白さを楽しめる。個人的に安楽椅子探偵ものがあまり好きじゃないってのもあって、解説者みたく本作が最高!とは思わなかったけど、求める水準は余裕でクリア、って感じ。

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    2020年11月04日
  • 生贄を抱く夜 神麻嗣子の超能力事件簿

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    作者が「シリーズを長く続けていると、キャラクターを外側から眺める物語を書いてみたくなる」と後書きで書いているように、事件の当事者の視点で書かれている短編集だ。超能力が関係するのはいつもの通りだが、一応上手く超能力を関わらせていて、物語として面白い。でも、保科、能解警部、嗣子、聡子、響子らが一堂に会する場がないのが、ちょっぴりさみしい。シリーズは長く続けて欲しい。

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    2020年08月22日
  • モラトリアム・シアター produced by 腕貫探偵

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    大会社の御曹司なのに継ぐ気もなく、目的もなくアメリカに語学留学し、大学卒業しても就職の当てのないヘタレの住吉ミツヲ。前作の男前女子大生住吉ユリエの兄とは思えない情けなさ。コネで有名私立女子高に英語教師として押し込められたが、つぎつぎと教員関係者が殺されていき、あろうことか自分が連続殺人の容疑者に!ところが、教え子の美少女や大富豪探偵や腕貫探偵が寄ってたかって助けてくれようとする。全く馬鹿馬鹿しくてやってられないよというところだが、まあお話としては面白かった。推理の方は、はいはいそうですかというしかないなあ。

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    2020年07月12日
  • 回想のぬいぐるみ警部

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    イケメンのぬいぐるみ警部音無美紀が題名にはなっているが、内面は描かれていなくて、ほとんど主人公のように出てきて内面も描かれているのが、クールビューティー則竹佐智枝刑事なのだ。ところが、男など関心がない、女の子らしくなどとんでもない、びしっとクールに決めるはずが、前巻で音無にめろめろになってしまったがために、あちこちにほころびが出まくり状態。推理をする登場人物たちも面白いが、それぞれの事件の人間模様が、このシリーズの肝かもしれない。なかなか読ませる。最後に、あっと気付く展開もいい。

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    2020年07月02日
  • 腕貫探偵

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    街のいろいろな所に、今まで見なかった簡易机と折りたたみいすに無愛想そうな腕抜男が出現する。「市民サーヴィス課臨時出張所うんぬん」とあるので、興味を惹かれた人がいろいろ悩みや不思議なことを相談してみると、最後に何かひとことくれて、はいお終いとなって仕舞う。ところが、その言葉をもとに相談者が思いを巡らせてみると、するすると問題が解けてしまうのだ。この腕抜男よりも、相談する人々の物語がなかなか面白いのだ。どうしようもないやつも出てくるが、最初2編の大学生の男女のお互いへの思いが成就してよかったね。最後の画伯の話はなかなかいい。

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    2020年07月01日
  • ぬいぐるみ警部の帰還

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    ぬいぐるみをこよなく愛するキャリアの音無美紀警部(男、イケメン)だが、一応公にはなっていなくて、注意深い部下の桂島刑事だけが気付いている。その音無を密かに恋していろいろと脳内で妄想にふける則竹佐智枝主任も気づいていない。桂島刑事は則竹主任の気持ちにも気付いている。心の中ではいろいろあっても表面上は何事もない、このあたりの描き方が面白い。周りの人間がいいんだよね。どの事件でもぬいぐるみをきっかけにして、音無は鮮やかに事件を解決してしまう。音無警部が事件を解決したらディナーに誘おうと密かに賭けをしていた則竹主任はどうしたのかなあ。めでたく誘ったのか、それとも…。

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    2020年06月05日
  • 腕貫探偵

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    市民サーヴィス課臨時出張所、そこに座る腕貫をした男に相談をもちかけると、なぜかさらりと解明する。短編7編、あっという間によんでしまいました。

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    2020年05月06日
  • 腕貫探偵、残業中

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    前作同様の連作ミステリー。
    人をバカにした発言の多い探偵という印象でしたが、今作はプライベートだからなのか少しやわらかめ?
    前より不快な印象はなく、むしろちょっとおもしろい。
    彼に惹かれる物好き美人のおかげかな。
    相変わらず推理力はすごい。
    予想外の結末か多く楽しめました。

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    2020年03月12日
  • モラトリアム・シアター produced by 腕貫探偵

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    プロデュース…最後まで読むと意味がひしひしと。前作までで活躍の女傑ユリエさんの兄が主役。女系一族だけに、頼りない男性として描かれているけど…最後までうん。パパを除いてハッピーでめでたしめでたし。

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    2020年03月11日
  • 新装版 瞬間移動死体

    nk

    購入済み

    超能力と本格推理は相容れるのか

    西澤保彦さんと言えば「7回死んだ男」が有名ですが、本作品も同作と同じように超能力+ユーモア+本格推理小説という仕立てとなっております。
    で、どういった超能力かと言いますと、まあタイトルで一目瞭然かも知れませんが、実は主人公は瞬間移動が出来る訳でありまして、ただそんなことが出来るのであれば、アリバイなんか作り放題で何が起ころうがこいつが犯人に決まってるではないかと思われるかも知れませんが、そこはこの作者の書く小説ですので色々と捻りが効いてます。
    具体的には酒を飲んで酩酊状態でないと移動出来ないとか、移動先には裸で現れるとか、下手に移動したら2度と帰って来れない状況もありうる訳で、実に有難迷惑

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    2020年02月17日
  • 腕貫探偵、残業中

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    キャラがどれもたっていていい。腕貫さんが決まった無機的だった前作と違って、美食家で美女に好かれるという人間造形もされていい。なんといっても、なんで、どうして?という謎の問題提起がめちゃめちゃいい。

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    2020年01月28日
  • 腕貫探偵

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    どんなに眼と鼻の先に置かれていても、
    心身ともに健やかな者の視界には
    絶対に入ってこないというものがこの世にはある。

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    2019年12月04日
  • 夢の迷い路

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    読書中毒高校生エミールと彼女に恋するB級映画マニアユッキーが過去の事件の謎をほぼ回想語りだけから解き明かすシリーズ二作目。今回は表題作以外は殺人事件。会話だけで推論が組み上がっていき一つの結論に導かれる形式は本領発揮といった感じ。ラストの毒の効き方含め「埋没のシナリオ」「アリバイのワイン」が上手い。それだけじゃなくてユッキー一家の正月風景とか表題作のエミールの祖母の悲しくも美しい思い出話とか二人の背景がさらに鮮やかになってシリーズ物としても進んでいるのが良い。単独でも大丈夫だけど前作読み返せば楽しさ二倍。あと舞台のブックカフェ、行きた過ぎる!

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    2019年11月17日
  • 解体諸因

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    解体ものをこれでもかとばかりに詰め込んだ作品。一つずつの話はそれほど長くないのであっさりと読める。しかしわりとバラバラにした動機がどれも「ええー!?」と素っ頓狂な声をあげたくなるものが多いんだけど、そのありかなしかの境界をギリギリに攻めてくるこの奇妙な感じはちょっとクセになりそう。

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    2019年10月28日
  • スコッチ・ゲーム

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    21年ぶりの再読。
    というか、この作品を中学2年生に読んではいけないですね。
    めちゃくちゃ地味で気持ち悪くそしてヒリヒリする作品。
    それが初読の時に感じた印象でした。
    しかし、そんな印象は吹き飛ぶ。
    地味な作品ではないし、そのヒリヒリ感は作品の面白さになっている。だからいい作品。

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    2019年10月23日
  • 悪魔を憐れむ

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    久しぶりのタック&タカチ、なつかし〜
    おぉ、まさかこんな事になってるとは。
    今回は短編集。
    それぞれの時が流れたって感じの近況でした。

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    2019年10月21日