西澤保彦のレビュー一覧

  • ファンタズム

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    ネタバレ

    サイコサスペンス。ミッシングリンク。
    個人的に、西澤さんはSFミステリーとタック&タカチシリーズの印象が強いが、それらとは別物。
    ミステリーと思わず、シンプルに物語を追えばきっと楽しめるはず。
    自分はこの作品、とても好きです。

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    2015年08月22日
  • 身代わり

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    前作からの流れがあるから仕方ないけれど、タックには序盤からガッツリ絡んで欲しかった。でもタックの復活を見れるのもまた嬉しいものがある。

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    2017年05月20日
  • 黒の貴婦人

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    何と言っても表題作の執念に震える。「スコッチ・ゲーム」と「依存」の後にこれを読んだので、感慨深いなんてものじゃない感情が沸き上がってくる。他の短編も面白いのだけど、全体的に酒量抑え目かな。やっぱり4人でワイワイ飲むところがもっと見たいんです。

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    2015年08月10日
  • 彼女が死んだ夜

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    家へ帰って来ると知らない人の死体がある、という設定がおもしろい。
    しかし読み出してからが大変、というのも、箱入り娘のハコちゃんが嫌な女であること。なぜそんな切迫しているのか、厳格な家で育つとそんなものかと思いはしたものの、見知らぬ死体の処理を自分に気がある男ガンタにやらせる発想がそもそも嫌なものだ。その上見知らぬ死体を始末するのに、手伝うのは嫌だ、掃除は嫌だとかわがままばかりで、苛立ちが付きまとってしまった。ガンタはそんな女のために死体処理を手伝うと必死になるのも共感できない。死体処理という後暗いものに付き合わされる展開も、都合が良過ぎる展開も、失礼ながら何一つ楽しくない組み合わせでなっていた

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    2015年08月07日
  • スコッチ・ゲーム

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    終盤の怒涛の伏線回収にはテンションが上がったけど、期待値マックスで臨んだ真相はもうひとつと言ったところ。ナルシシズム論とタカチのタック評が面白い。

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    2015年07月26日
  • 小説家 森奈津子の妖艶なる事件簿 両性具有迷宮

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    やはりミーコちゃんとだップの宇宙人がかわいい。
    何か感化されてる?刑事さん達が。
    ミーコちゃん最強、宇宙人に強く出れる牧野さん何者…。
    とてもSFな、そして別の部分ではミステリで。
    あと後書きも笑えまして、奥さんすごすぎる…!
    ほんと、特殊な作品だなぁ、と感心しきりです。

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    2015年07月24日
  • 仔羊たちの聖夜

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    歪んだ人間関係が渦巻き過ぎて、こんな事件を経験したら本当に人間不信になってしまいかねない。タカチの抱えているものも垣間見えてなんとも切ないけれど、タックとの関係性が少し羨ましくも感じる。

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    2015年07月19日
  • 謎亭論処 匠千暁の事件簿

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    タックシリーズ、短編集。
    どうしても刊行順に読みたいわけでもないが、作中の時系が発行順ではないので、正確に辿るのはなかなか難しい。
    しかしながら、完成度の高い、安楽椅子探偵シリーズであり、ユーモアミステリであり、キャラクター小説である。
    特にユーモアセンスはよい。シリーズ作品の多くが90年代に書かれているのにも関わらず、人物たちの小洒落たテンションや会話は、全くそれを感じさせない。
    久々に、愛着を持てるシリーズものの登場。
    4

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    2015年07月12日
  • 彼女が死んだ夜

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    ネタバレ

    悲しい真相に驚かされたが、少しご都合主義が目立つ場面があったかな。特に被害者の似顔絵に誰も気づかないというのはかなり違和感があった。

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    2015年06月28日
  • 赤い糸の呻き

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    西澤保彦は、個人的には当たり外れがある作家だが、どうやら短編集は命中率が高い。
    5編、全て良かった。重要な導入は巧みで、オチは端的で予想外と、推理短編のポイントを押さえられた。
    表題作と「お弁当ぐるぐる」は特に好き。
    しかし、この短編だけでもキャラクター小説として成立しかねないくらい、キャラ描写もソツがない。
    2014年上位作品。
    4+

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    2015年05月12日
  • 小説家 森奈津子の華麗なる事件簿

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    ネタバレ

    作家・森奈津子嬢の遭遇する事件の数々。
    不勉強にも、こんな面白げーな本の存在を知りませんでした。
    作者の作品、初めて読んだと思うのですが、シロクマが出てきた時点で、もう尊敬の念が。
    ミーコちゃんかよ、ばななわにえん、2日目も毛蟹、選んだ本がノンセクシャルて本当にたまたまなのかそれ、等々、脱力とつっこみの嵐。
    でもミーコちゃんとシロクマが可愛いので仕方ない。

    あとがきも良く、目に険のあるいい絵だなぁ、と思ったら。
    続きも出るらしく、楽しみです。

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    2016年10月03日
  • 仔羊たちの聖夜

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    シリーズ3作目。こいつらは付き合う人間をちゃんと選ぶべきだと前から思う。
    実はもっと悲惨な結末を予想してました。

    解説が凄く詳しく書いてあるので、そのまま公式していいと思います。

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    2015年04月05日
  • 腕貫探偵

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    表紙の絵柄に惹かれて購入。
    「喪失の扉」自分に耐性が無さ過ぎるだけかもしれませんが、怖いです。
    「スクランブル・カンパニィ」こちらは一転、安心する終わり方。
    色々な意味で毎回毎回ドキドキします。

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    2015年04月04日
  • 腕貫探偵、残業中

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    ラストのお話「人生、いろいろ。」
    一体どんな状況なのか頭を整理しながら読み進めていましたが、衝撃の終わり方。スッキリしました。最後の1行がお気に入りです。

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    2015年04月04日
  • 幻想即興曲 響季姉妹探偵 ショパン篇

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    ショパンが好きなので、タイトルに引かれて購入。

    古結麻里の小説を実際に読んでいるような感覚が面白かったです。

    真相も想像していたものとは違い、驚きました。

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    2015年03月17日
  • 幻想即興曲 響季姉妹探偵 ショパン篇

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     いささか強引な設定もあるが、N氏の音楽物推理小節よりは入りこめたような気がする。音楽ネタはそれほどなく、ほんの味付け程度。もっとマニアックなネタがくると思っていたが、そうではなかったのがむしろよかったのか(音楽ネタを推理小節でもとめてもしょうがないか・・)。登場人物の氏名がなぜこんなにひねてあるのか?という疑問が残った。どうでも良いが。

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    2015年03月17日
  • 彼女が死んだ夜

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    ネタバレ

    推理の部分の大半が机上の妄想で、具体的な証拠や論理性(というか説得力?)が少なめ。「こうなんじゃないかな→結果、大体合ってました」というご都合主義な流れなので、ロジックがもう少しあっても…という若干の物足りなさ。

    登場人物が記号的でわかりやすく、キャラありきなので読めた感じ。中でもボアン先輩が格好良いので★+1。

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    2015年03月13日
  • 方舟(はこぶね)は冬の国へ

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    カメラと盗聴器で監視された別荘で、初対面の女性と少女と、仲睦まじい「家族」を演じる。失業中の十和人が請けた仕事は、そんな奇妙なものだった。期間は一カ月。そして、法外な報酬。いったい、誰が?なんのために?滞在を始めた三人の周りで起きる不可思議な現象。家族と、その愛のあり方をめぐる、鮮烈にしてキュートなファンタジック・ミステリー。

    ミステリー要素は薄め。
    奇妙な仕事の依頼。
    誰が?なんのために?
    なかなか切ない結末。
    好きです。

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    2015年02月13日
  • 彼女はもういない

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    ボタンのかけ違えが少しずつ積み重なっていって、結局自分の大切なものを自分で壊してしまったような物語だと思う。

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    2015年01月18日
  • 夢は枯れ野をかけめぐる

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    身につまされるお話。失うものがある人生が怖い。しかし、失う事を覚悟しなければ何物も得られない。
    どちらが良いのだろう。僕は前者になりそうだ。

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    2014年12月14日