西澤保彦のレビュー一覧

  • 死者は黄泉が得る

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    死者を蘇生させる事ができる装置。

    この奇妙な装置のある館には生前の記憶を失った生ける屍と化した女性達が、仲間を増やしながら生きていた。

    一方隣町では美女を巡る不可解な連続殺人が……。

    事件と生ける屍たちとの関連は?


    ……グロいの苦手なのですが。

    結末は秀逸です。

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    2009年10月04日
  • 完全無欠の名探偵

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    その男に会うだけでどんな謎も解明する。

    その男に対峙するだけで……。

    全ての謎が自ら解明されるのだから。


    そんな完全無欠の名探偵の活躍?を描く西澤マジックここに!!

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    2009年10月04日
  • 方舟(はこぶね)は冬の国へ

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    2007/9/9大阪国際空港の本屋で購入。
    2014/6/26〜6/30

    7年ものの積読本。
    見知らぬ3人が一ヶ月間別荘で擬似家族を演じさせられる、という変わった設定の多い西澤作品の中でも突出した設定。誰が何のために、というところが、ずーっと引っ張られたままストーリーが展開。そして結末は切ない。タイトルも十分練られていたんだなぁ。

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    2014年06月30日
  • 黒の貴婦人

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    新規購入ではなく、積読状態のもの。
    2010/9/30~10/2

    匠千暁シリーズの短編集。「招かれざる死者」、「黒の貴婦人」、「スプリット・イメージ」、「ジャケットの地図」、「夜空の向こう側」の5編。
     学生時代から卒業後までのさまざまなシーンでおなじみのメンバーが活躍する。「依存」を読んでからかなり時間が経ってしまったので、細かいことを忘れてしまっており、いろんな伏線がピンとこないところもあったが、独立しても十分楽しめる作品群。一度彼らといっしょに「さんぺい」、「花茶屋」で鯖寿司を食べてみたいなぁ。

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    2010年10月02日
  • 黒の貴婦人

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    ◆招かれざる死者
    ◆黒の貴婦人
    ◆スプリット・イメージ または避暑地の出来心
    ◆ジャケットの地図
    ◆夜空の向こう側
    以上5篇の短編集。安槻の大学に関わりのある人物たちが必ず登場する。

     読んだ後で、これもシリーズものだったんだと気づく。どれも”安槻”の話ではあるものの、1つ1つ、話は完結しているはず。それなのにどれもどこかとまだ繋がっているような感じを受け、結局この1冊では繋がらない・・・。タカチこと高瀬千穂、ウサコこと羽迫由紀子、ボアン先輩こと逸見祐介、そしてタックこと匠千暁。キャラもそれぞれしっかりしてたし、物語も結構意外な方向へと進んでいって楽しめるものが多かったので、他のも探して読ん

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    2011年11月19日
  • 完全無欠の名探偵

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    西澤さん『らしさ』が前面に押し出された、異能力ミステリ。主人公のみはると話しているだけで、自分の中で勝手に事件が解決してしまう──というような、ちょっと紐のほどける感覚を味わうことができる。いくつもの事件が短編的に折り重なって、最後の解決に向けて進むので、短編集としても読めなくはない。また不倫かよ! と辟易するくらいに不倫事件ばっかりだが、あまり重いテイストにしないためにも、リアリティとのバランスを考えて不倫程度がベストだったのだろう。重すぎず、解決の爽快感もあり、読後感のいいよくまとまった一冊。

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    2009年10月04日
  • 複製症候群

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    いつも奇想天外、大胆不敵なトリックで読み手を楽しませてくれる西澤さんの作品。でも感想は難しい…何を書いてもネタバレになってしまいます。

    しかし閉鎖された空間って怖いです。おまけに「ストロー」なんて得体の知れないものが表れちゃうんですから、人間が恐怖に駆られるのも分かります。

    この物語に出て来る七色の幕、「ストロー」とは一体何だったのか、その説明は最後までありません。それでも許せるのが西澤さんの作品の特徴ですね。

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    2010年02月06日
  • 黒の貴婦人

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    シリーズ名が定まらない、タック、タカチ、ボンちゃん、うさこのシリーズ。西澤保彦さんミステリはお話が良いので大好き。短編は卒業後だったりするので、たまにびっくり。そして、タック&タカチの関係につい注目してしまいます。

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    2009年10月04日
  • 黒の貴婦人

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    タック&タカチシリーズは短編の方が好きだなあ。あれこれ迷って推理するより、さっとタックが答えを出してくれる方が面白い。ボアン先輩が一番好きなんだけど…この話の中では表題作の「黒の貴婦人」が好き。タイトルの意味がわかったとき、ちょっとぐっときた。

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    2009年10月04日
  • 黒の貴婦人

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    タックシリーズ。4人組のどたばたがあんまり無いのは、ちょっとつまらない。このシリーズ、その解決が本当に正解なのか分からないままの短編がよくあり、ちょっともやもやする。

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    2009年10月04日
  • 夢幻巡礼 神麻嗣子の超能力事件簿

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    よいですねー。
    基本的にコメディタッチのチョーモンインの番外編。
    本編の鬱憤を晴らすかのような(笑)ダークっぷり。
    まだ文庫化されていない本編を読むのが楽しみになります。

    てか、西澤さんてひょっとすると、
    こういう絶望的な話の方が得意なのかなぁ?
    ちょっと主人公の猟奇殺人鬼の発想についていけないところもあるんだけど、
    それがまた迫力というか、リアリティになってる。
    怖いもの見たさで何度も読み返したくなる作品。

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    2009年10月04日
  • 殺意の集う夜

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    何とも奇天烈な連続過失致死から始まる物語。
    次第に交錯する事件達は同じく奇妙な終わりを迎える。
    タイトルの通りの内容だが、やや最後に無理がある気がしてならない。

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    2025年12月06日
  • 夢魔の牢獄

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    過去にタイムリープして、同級生の結婚式の時起きた殺人事件の犯人に迫る。
    タイムリープもランダムなのがもどかしい。第二章での結婚式後の昔馴染みの男女の裏の関係性と性描写が凄過ぎて、官能小説?と思うほど入り乱れている。
    謎解きの第3章はふむふむと思うけど、そもそもタイムリープなければミステリーでもないのかとも思ってしまった。

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    2025年11月23日
  • ファンタズム

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    倒叙ミステリー。犯人は有銘継哉。
    犯人の痕跡を残しまくり、事情聴取されても堂々たる供述と犯人だよというヒントまでだしちゃう。
    ホワイダニットがかなりぶっ飛んでるというか、もはや理解不能。

    読む人を選ぶであろうオチにむむむ。

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    2025年11月21日
  • 収穫祭(下)

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    主人公たちが中学時代に自分達の村で大量殺人事件に遭遇するところから始まり、次の章ではその内の1人が大人になったところの目線で話しが進み、また次の章では別の1人の大人になった目線で話しが進む。

    章を重ねる事に事件の真相が暴かれていくがまた新たな展開が始まり、どこが謎でどこが核心なのかが不思議な感覚になる。

    文章全体がグロとエロで楽しく読む感じではないのが最大のマイナスになった。
    物語の視線展開が面白いだけに、自分的には残念。

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    2025年11月04日
  • 双死相殺 腕貫探偵リバース

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    なんだか、腕抜探偵でなくてもよくない?なお話ばかりだったような。
    腕抜さんの出番も少なかったし。
    少しの登場も、市役所の中でなかったしなぁ。
    でも、個別のお話としては面白かったと思う。
    1編目が1番好みだったかな。

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    2025年10月24日
  • 双死相殺 腕貫探偵リバース

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    会話が続いてぼーっと読んでると大事なこと読み飛ばすことが多くて何度も戻りながら読んだ。そこがつながる?!が多い。

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    2025年10月02日
  • 人格転移の殺人

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    6人が"閉ざされた円環"の中で人格が転移していく本作こそが真のクローズドサークル。
    人格の入れ替わりという非常にややこしい話をここまで読みやすくしてしまう著者は天才だと思います。特殊設定ミステリーとしての完成度も高い上に、CIAだの異星人だの、仰々しい話をここまで綺麗かつロマンチックに終わらせるのも凄い。『七死男』より好き。

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    2025年09月28日
  • あの日の恋をかなえるために僕は過去を旅する

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    何故か、父が殺される数日前に
    今の姿で存在していた。

    金がない、というのはなかなか…です。
    要所要所にその嘆き(?)が出てくるので
    想像するとかなりきついものが。

    奇妙な死に方をした父親、それによって
    不本意に結婚せねばならなくなった姉。
    そして小説を読んで知った、姉の恋人との邂逅。

    一体あの日何が起こって父親は死んだのか、から始まり
    自分が何故存在するのか、いつ戻れるのか。
    山積みな謎ですが、徐々に分かっていくというか
    理解していくというか。

    卵が先か、鶏が先か。
    完全に、それ、でした。

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    2025年09月07日
  • 新装版 七回死んだ男

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    SF要素を盛り込んだ異色の殺人ミステリー。
    タイムループの体質を持った高校生が、祖父の死という事件(殺人?)に遭遇する。何とか食い止めようとタイムループを繰り返してもがくが、その結末は・・・

    何度もタイムループして試行錯誤を繰り返すというドタバタ感ある展開が、好みの分かれるところかと。
    エンディングのまとめ方も、私個人の好みとは少し異なりましたが、賛否ありそうです。

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    2025年09月02日