西澤保彦のレビュー一覧

  • ぬいぐるみ警部の帰還

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    ツルツル読める、ところてんのような喉越しのミステリー。ぬいぐるをこよなく愛する警部と仲間たち?がするする謎を解明。驚きとかどんでん返しはないものの、安定して読めた。

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    2021年05月19日
  • スコッチ・ゲーム

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    シリーズ5作目。
    タカチの過去が語られる。
    ナルシシズムで殺人が起こるのであれば、もうどうしようもない気がする。
    ナルシシズムがない人間はいないと思うけど、
    強すぎるのもまた大変。
    偏見は持たないようにしよう。

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    2021年05月18日
  • 収穫祭(上)

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    村の住民を皆殺し、と言う津山事件を現代に移し替えたような事件から物語が始まる。
    伏線があちこちにあるのは分かるが、話がダラダラと長く飽きてくる。
    一方で意味のない殺人描写にポルノまがいのエロチックなシーンも描写が古臭くて退屈。
    ヒロインを含めどのキャラも精彩がないので、意外性のある展開のはずなのに、物語に乗り切れない。
    後半の展開に期待。

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    2021年05月15日
  • 仔羊たちの聖夜

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    ネタバレ

    タカチとタックの関係性がほんとに良い…。
    事件のオチ、予想できた部分もあったけどそこからの伏線回収えげつなかった。
    全部繋がるのにスッキリしない、むしろモヤモヤする…。
    親子の呪縛を一貫して書いててすげえわ。

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    2021年05月12日
  • 仔羊たちの聖夜

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    シリーズ4作品目。
    今回の語り部はタカチ。
    教育、しつけという名の洗脳。
    でも、それをしなくては子供たちは生きていけないと思う。
    親目線でいうとなるべくしたくはないんだけど、
    どうしてもそうなってしまうのよね。
    仮説をばーっというタイプではなく、
    どストレートな感じ。
    読みやすく、面白かった。
    家庭環境って本当に大事ですね。

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    2021年05月12日
  • 麦酒の家の冒険

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    シリーズ3作目。
    ほぼいつもの4人が酒を飲みながら、自分たちが体験した話をしているっていう話。
    学生ならではの無茶や、集まって何かをするって感じがでていた。
    社会人や家庭を持ったらになったらなかなかできないですよね。
    青春が詰まった作品でした。

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    2021年05月07日
  • 彼女が死んだ夜

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    第一の事件だけど、シリーズ2作品目。
    殺された人は皆、性格が悪い。
    男と女は自信と信頼がないと続かない。

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    2021年04月29日
  • 麦酒の家の冒険

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    癖があって人として好きになれるタイプの登場人物が出てくると、ミステリーも読めるのだけど、今回は個人的にはあまりハマらなかったなあ。

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    2021年04月29日
  • 必然という名の偶然

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    ネタバレ

    腕貫さんの勤める櫃洗市で起こる、腕貫さんの出てこないミステリ短編集。櫃洗市を構成するホテル〈シンヒツ・ロット〉やら私立囲櫃学園やら国立櫃洗大学やら、お馴染みの舞台が登場する。
    腕貫さん好きなので、出てこないとやっぱり淋しいけど、このシリーズのノリは好きだし各編ストーリー展開に意外性があって楽しく読めた。
    6編のうち、最初と最後が同じコミュニティの話で、あとは登場人物はバラバラ。

    「エスケープ・ブライダル」
    同級生倉橋の4回目の結婚披露宴に出席すべくシティホテル「シンヒツ・ロット」に来たケーカクこと恵本角樹。倉橋の3番目の花嫁は、披露宴当日に蒸発し、死体で発見されていた。実は、4度目の結婚披露

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    2021年04月26日
  • 偶然にして最悪の邂逅

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    過去の事件を会話形式で振り返り、真相が判明する西澤さんといえば、な設定の短編集。過去と現在が行ったり来たりしたり、事件の関係者が脈絡なく増えたりは以前からなんだけどどうも読みにくかった。真相も曖昧に終わったままで煙に巻かれたり。昭和に死んだ幽霊と彼が殺された事件について推理する「ひとを殺さば穴2つ」と同時刻に別の場所で起きた親傷害&娘殺人事件をリアルタイムで刑事が追う「リブート·ゼロ」はすっきり結んでいて良かった。表題作は一番複雑で真相もおお?といまいち理解が追いつかなかったが最後の締めに西澤さんらしさを強く感じた。「間女の隠れ処」での推理作家の愚痴は自虐かな?

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    2021年04月23日
  • 解体諸因

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    匠シリーズの1作品目。
    9つの短編からなります。
    バラバラにする理由は沢山ある。
    人間は基本正常でちゃんとした判断ができる。
    現場に行かないで解決しちゃう系の探偵。
    殺人からそうでないものまで様々な作品があります。

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    2021年04月15日
  • 偶然にして最悪の邂逅

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    今までどこかで読んだことがあるようなないようなのオンパレード。読後、心にあまり引っ掛かる物語はない。平成またいで令和になったねってかんじ。

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    2021年04月13日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    綾辻行人、有栖川有栖、西澤保彦、貫井徳郎、法月綸太郎、東川篤哉のあっと驚くどんでん返しの短編集。驚き方はそれぞれだが、まあ工夫されている。綾辻行人の「再生」は既に読んだものだったが、これは秀逸。うわーそう来たかという終わり方だ。貫井、東川のは、もうひとひねり欲しいところだ。

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    2021年04月04日
  • 腕貫探偵

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    困った人たちの前に現れる、櫃洗市市民サーヴィス課臨時出張所。ライトなミステリで面白い。殺人起こらなくても、ちょっとした疑問が実は…っていう驚きが面白い。あと登場人物のおかしな名前も好き。

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    2021年04月01日
  • 黒の貴婦人

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    ――

     こんなにも不確かな世界で、
     この物語はこれこれこういうことをあらわしています、なんて
     よく信じられるものである。

     回答に責任を負う?
     負わされる、と云うべきか。唯一絶対の回答、が無いからこそそれを求めて探偵する行為が魅力的なんだろうな、なんてそれこそ不確かなことを考えているんだけれど、いまどきじゃないんだろうなぁそういうの。真実はいつもひとつなの? そうなの?
     ちょっと斜めに解釈するだけですぐ炎上しちゃうから、発信力のあるひとは大変だよね…元々そのひとの発想や言説が魅力的だからその発信力を得てる筈なんだけれど。いつからか「皆の思うそのひと」像から外れたことをすると批判され

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    2021年03月15日
  • 赤い糸の呻き

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    初めて読む西澤保彦さん。
    フォロワーさんの本棚でお見かけして、とても気になった「ぬいぐるみ警部」の初出を含む5篇のミステリー短編集。

    キャラクター造形が魅力的で読みやすいし、「えー!そんなことで」な動機も、推理が論理的で納得できる。見事なくらい。

    決してそういうミステリーは嫌いでないけど、なんだかあっさりしてるなぁと感じるのは、短編だからなんだろうか。そうなんだろうなぁ。
    次は「ぬいぐるみ警部」読んでみたいと思います。




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    2021年03月07日
  • 夏の夜会

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    記憶の曖昧さ。過去は自分の都合の良いように変わってゆく

    同級生の結婚式で再会したことがきっかけで小学校の思い出を振り返り、またその時に起こった殺人事件のことを振り返る。

    登場人物の名前の読み方が紅白で「いりまざり」や、指弘で「いいず」など特徴的過ぎて、読み終わるまで読み方が覚えられなかった。逆にその特徴のが人物を読み分けやすい点でもある。

    全編通して各人の記憶を元に、過去に起きた殺人事件やそれにまつわる出来事について推理していく(思い出していく)というもので、曖昧な記憶が、擦り合わせによって段々と鮮明になっていく過程は読みごたえがあった。ただし、証拠といえるものも、物的といえるものは少し

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    2021年03月02日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    6人の作家さんによるどんでん返し

    綾辻行人:再生
    有栖川有栖:書く機械
    西澤保彦:アリバイ・ジ・アンビバレンス
    貫井徳郎:蝶番の問題
    法月綸太郎:カニバリズム小論
    東川篤哉:藤枝邸の完全なる密室

    気分転換や脳みそをリセットする為にちょうどいいのが
    アンソロジーだと思ってます。
    新しい作家さん発掘にもなりますしね。
    今回はたまたま全員体験済み作家さんでしたが
    西澤保彦氏のアリバイ・ジ・アンビバレンスが
    心臓をギュっとさせられました。

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    2021年02月28日
  • 仔羊たちの聖夜

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    ――

     それを通じ合えていると素直に、思えるときに思えるひとと一緒に居られるなら幸せ、なんだろうけどなぁ。


     タックに言われると“重い”んだ、という言い回しが、それこそ重くて。
     誰に何を云われてもいいんだけれど、そのひとに云われてしまうとシールドが壊れてしまう、そんな言葉や相手ってきっと誰にでも居る。
     けれど本当はそんなシールド、そんなふうに壊れるシールドなんてのは、張らないでもいい意地とか見栄と、同じようなもの…
     …の場合が殆ど、で。
     その殆ど、じゃないときがあるというのがまた、厄介なんだけれど。


     ミステリの感想じゃねぇな。
     いやまぁ、恋はミステリーって云うし、いいか。

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    2021年02月27日
  • 偶然にして最悪の邂逅

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    西澤さんの作品にしては読みにくかったなあ。

    読者にとってもこの本との出会いが「最悪の邂逅」ていうオチなのか?と思ってしまった…(笑

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    2021年02月23日