西澤保彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
…なんていうか、あたし、こういうの苦手だなぁ。
ミステリとして。
清涼院流水みたいなの。
謎があるんだけど、解決しない…みたいなの。
不思議な事件があったときに、これをどう合理的に説明できるのか、っていうのが、あたしがミステリーに期待しているものであって、合理的ではない説明…というか、説明もないようなミステリーって…。
謎が深ければ深いほど、事件の箇所を読んでいるときに期待が増すから、解決がないと、なんかすごく損した気分。
事前にあらすじなどでわかっていれば、心の準備ができて、まだよいんだけれど(それでもやっぱり、清涼院とかは全然好きじゃない)。
解説によれば、『フェティッシュ』も、こうい -
Posted by ブクログ
2013.9.9再読 処分
タック&タカチシリーズ2。
「解体守護」「麦酒の家の問題」「6つの箱の死体」「解体譲渡」「消えた上履きの問題」「解体迅速」の6篇。
今回は原作者のデビュー前後の作品が多いらしく、ご自身があとがきで「無理め」な内容が多いと触れている。
確かに前作に比べ偶然の要素は増えたようで前作の方が面白かったが、今回も面白く読めた。
1番印象に残ったのは、唯一死体が出なかった「解体守護」。
4歳の弟が大切にしていたクマのぬいぐるみの腕が切られ、1番目の姉が大切にしていたハンカチが消えた。
その翌日、血の跡の残った姉のハンカチが、手当てするようにクマの腕に巻かれた状態で出てくるとい -
Posted by ブクログ
2013.9.9再読 処分
タック&タカチシリーズ。
「見知らぬ督促状の問題」「盗まれる答案用紙の問題」「解体信条」「16秒間の密室」「閉じ込められる容疑者の問題」の5篇。
登場人物が大学生なのと、タックが酩酊探偵であること、そして作画の影響か、かなりキャラが明るくてアニメのような印象。
でもミステリとしては、しっかりした読み応えがあった。
表題作は、8階のエレベーターで住人とすれ違って乗り込んだ女性が、ノンストップで16秒後に着いた1階でバラバラになって発見されるという謎。
解決を読むと、それしかないよね…と思うものの、謎としては魅力的。 -
Posted by ブクログ
ジャケ買い。表紙の雰囲気から、ちょっとホラーがかったミステリーなのかと思ったら、キャラクタメインの割と軽いミステリーでした。そういう意味ではちょっと拍子抜け。どうやらシリーズの1作らしいけれど、特に前の作品を読んでいなくても十分分かる。
主人公は孤独好きの男子大学生。
1年前にたまたま目撃してしまった投身自殺の謎を解く羽目になった…というところから始まるミステリー。
ふむ。登場人物たちも分かりやすい個性を持っていて魅力的で、語り口も読みやすかったのだけど、少し説明がくどい感じがしたのと、ミステリーの結末が…ん?それか……という微妙な拍子抜け感が……。
ミステリー風味のラブストーリーっ