西澤保彦のレビュー一覧

  • 腕貫探偵、残業中

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    間違ってシリーズ2作目を読んでしまった(^◇^;)
    腕貫探偵とはいっても、市役所に持ち込まれた相談事を
    解決するっていうのではない。
    最初は淡々と話が進んでいって、事件になっている
    そこで呼び出されるか、たまたま出張中に相談されて
    事件を解決してしまう
    残業中と言われればそうなのかもしれない(^◇^;)
    何と言うか事件を解決する時だけ現れるから
    どうにも印象が薄い。
    でも、短編だから読みやすい上に、結構シュールな結末なのに
    大学生ユリエ達のおかげで、暗くなり過ぎなくてよかったかも。

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    2013年11月30日
  • 解体諸因

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    バラバラ殺人事件短篇集。こんなに沢山の死体が出るのも珍しい。登場人物が多くてちょっとわかりずらいところもある。あと、かなり強引なところや偶然性があり、メチャクチャなところもあるが、それが作者の作風でもある。デビュー作なので多少はしょうがないと思うところもある。

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    2013年11月27日
  • 腕貫探偵、残業中

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    「市民サーヴィス臨時出張所」で、市民の相談に乗る腕貫着用の男。明晰な推理力を持つ彼のもとへは、業務時間外も不可思議な出来事が持ち込まれる。レストランに押し入った強盗の本当の目的は?撮った覚えのない、想い人とのツーショット写真が見つかった?女教師が生前に引き出した五千万円の行方は?“腕貫男”のグルメなプライベートにも迫る連作ミステリ6編。

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    2013年11月03日
  • 狂う

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    大学時代一緒にバンドを組んでいた女性を探しだすために連続殺人を犯す話。

    犯行シーンは猟奇的でグロい。
    回想シーンや独白がだるい。

    犯人の行動の理屈付け、完全犯罪の仕掛けはロジカルではある。
    が、驚きやワクワク感がない謎解きである。
    ラストのどんでん返しは不条理で切ない仕掛けではあるのだが、
    あまりに犯人が異常すぎて同情や悲しみをまったく感じられない。

    これも移動時間にさくさく読む系。

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    2013年11月04日
  • いつか、ふたりは二匹

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    完全に小学生向けのお話だと思ったので、うちの5年生におすすめして読んでもらっています。
    とりわけ最後の場面からは、それぞれに何かを感じ取ってみてもらいたいです。

    25歳の大人目線、さらに日頃から推理ものを好んで読んでいる立場からすると、お話の伏線だってほとんどが予想通りという感じで、確かにあまり面白いという感じではありませんでした。
    しかし、決して嫌悪感など抱くには至らず、最後の方の場面ではわずかに涙ぐむような感動がありました。

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    2013年10月17日
  • 狂う

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    結末の後味の苦さには脱帽。
    この結末の為に、すべてが行われたわけですね、わかります。

    しかし主人公が女性に対してそこまでコンプレックスを抱いておきながら奏絵に対してこの感情というのはちょっと解せぬ。

    これを言ってはおしまいなんだけど、でも!そんなことでーーーー!!

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    2013年10月16日
  • ファンタズム

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    …なんていうか、あたし、こういうの苦手だなぁ。
    ミステリとして。
    清涼院流水みたいなの。
    謎があるんだけど、解決しない…みたいなの。

    不思議な事件があったときに、これをどう合理的に説明できるのか、っていうのが、あたしがミステリーに期待しているものであって、合理的ではない説明…というか、説明もないようなミステリーって…。
    謎が深ければ深いほど、事件の箇所を読んでいるときに期待が増すから、解決がないと、なんかすごく損した気分。
    事前にあらすじなどでわかっていれば、心の準備ができて、まだよいんだけれど(それでもやっぱり、清涼院とかは全然好きじゃない)。

    解説によれば、『フェティッシュ』も、こうい

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    2013年10月16日
  • モラトリアム・シアター produced by 腕貫探偵

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    腕貫探偵シリーズだったんですね。
    初めての作品です。
    スケールが大きいというか、西澤さんならではの設定ですな。

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    2013年09月22日
  • 解体諸因

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    ネタバレ

    グロテスクな物は苦手ですが、本作はミステリーで、しかもホームズのように別な場所で推理するというスタイルだったからか、大丈夫でした。でもよくもまあ、これだけバラバラ殺人事件を集めたものだと思いましたが、最後に事件がつながるとは予想外でした。短編集だと思っていたので^^;

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    2013年09月11日
  • タック&タカチの事件簿 2 6つの箱の死体

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    2013.9.9再読 処分

    タック&タカチシリーズ2。
    「解体守護」「麦酒の家の問題」「6つの箱の死体」「解体譲渡」「消えた上履きの問題」「解体迅速」の6篇。
    今回は原作者のデビュー前後の作品が多いらしく、ご自身があとがきで「無理め」な内容が多いと触れている。
    確かに前作に比べ偶然の要素は増えたようで前作の方が面白かったが、今回も面白く読めた。
    1番印象に残ったのは、唯一死体が出なかった「解体守護」。
    4歳の弟が大切にしていたクマのぬいぐるみの腕が切られ、1番目の姉が大切にしていたハンカチが消えた。
    その翌日、血の跡の残った姉のハンカチが、手当てするようにクマの腕に巻かれた状態で出てくるとい

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    2013年09月10日
  • タック&タカチの事件簿 1 16秒間の密室

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    2013.9.9再読 処分

    タック&タカチシリーズ。
    「見知らぬ督促状の問題」「盗まれる答案用紙の問題」「解体信条」「16秒間の密室」「閉じ込められる容疑者の問題」の5篇。
    登場人物が大学生なのと、タックが酩酊探偵であること、そして作画の影響か、かなりキャラが明るくてアニメのような印象。
    でもミステリとしては、しっかりした読み応えがあった。
    表題作は、8階のエレベーターで住人とすれ違って乗り込んだ女性が、ノンストップで16秒後に着いた1階でバラバラになって発見されるという謎。
    解決を読むと、それしかないよね…と思うものの、謎としては魅力的。

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    2013年09月09日
  • モラトリアム・シアター produced by 腕貫探偵

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    ユリエさんの兄、ミツヲ君を中心に物語が展開。彼の過去の封じられた記憶を探りつつ、時間軸と人間関係がグルグル展開していく感じは、「ああ、西澤作品だな~」と安心クオリティ。
    腕貫さんあんまりでてこないけど、タイトルが秀逸なので許せちゃう。

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    2013年09月05日
  • 彼女が死んだ夜

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    ネタバレ

    タックの最初の事件です。登場人物も個性的で楽しく、また物語の背景やシーンなどにも懐かしさを感じて、ほっとしてしまいます。ボアン先輩は一昔前の大学生の先輩像で、あたたかみがありますね^^ 

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    2013年09月09日
  • 腕貫探偵、残業中

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    短編集。前作よりユリエさんとの絡みがでてきたため、腕貫探偵のプライベートがチラリと見えるところが良い。

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    2013年09月04日
  • 完全無欠の名探偵

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    小さな輪が最終的に全てつながるというそんな話。
    一つ一つは大きな事件じゃないのですが
    つながった時はピリッとしました。

    タイトルが良いですね。

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    2013年08月25日
  • 仔羊たちの聖夜

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    ジャケ買い。表紙の雰囲気から、ちょっとホラーがかったミステリーなのかと思ったら、キャラクタメインの割と軽いミステリーでした。そういう意味ではちょっと拍子抜け。どうやらシリーズの1作らしいけれど、特に前の作品を読んでいなくても十分分かる。


    主人公は孤独好きの男子大学生。
    1年前にたまたま目撃してしまった投身自殺の謎を解く羽目になった…というところから始まるミステリー。


    ふむ。登場人物たちも分かりやすい個性を持っていて魅力的で、語り口も読みやすかったのだけど、少し説明がくどい感じがしたのと、ミステリーの結末が…ん?それか……という微妙な拍子抜け感が……。

    ミステリー風味のラブストーリーっ

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    2013年08月23日
  • 新装版 瞬間移動死体

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    テレポーテーションを題材にしたドロドロ人間関係SFミステリ。

    便利な超能力とは呼べないテレポーテーションの制約やら、怠け者になるためには誠意を見せて頑張るべきだという主人公の変な考えは面白かった。
    登場人物の紹介や人間関係の描写で半分まで使ってるので盛り上がりが遅いのが気になったけど…

    あと、ミステリあるあるだろうけど主人公と急に仲良くなる女性の怪しさったら…

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    2013年08月15日
  • 彼女はもういない

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    ネタバレ

    話が進むにつれて、鳴沢の正体が少しずつ見えてきて面白くなってくるのですが、なぜ彼が狂気的な行動に走ったのか、その動機がどうも弱い気がしました。
    また、最後のところで城田刑事が想像力を働かせながら鳴沢を追い詰めますが、ややご都合主義的な気がしました。
    上記の他にもひっかかるところはありましたが、最後まで一気読みで楽しめたのは確かです。

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    2014年03月22日
  • 複製症候群

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    この物語の面白いところはコピー人間も自分がオリジナルだと思っているところです。
    政府からコピーは処分するという通達が来てから様子が怪しくなっていきます。閉鎖された空間の中、誰がコピーで誰がオリジナルかも分からず、一人、また一人と仲間が死んで行く展開は緊張感があって面白かったです。
    全体的にムラがあるので完成度はイマイチですが、最後まで一気読みさせるだけの魅力はあると思います。

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    2014年03月08日
  • 麦酒の家の冒険

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    典型的な安楽椅子探偵もので、奇妙な山荘をテーマに主人公たちが推理合戦をするというお話です。数々の推理が披露されるのですが、ベッドとビールだけで推理するというのは無理があるような気がしました。憶測が混じった推理は説得力に欠ける印象でした。
    しかし、それぞれのキャラクターが個性的で会話もユニークなので、読み物としては面白かったです。

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    2014年03月08日