西澤保彦のレビュー一覧
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マニアックなSF映画やミステリーが好きな変態…いやオタクな柚木崎渓は夏休み明けのある日、クラスメイトに一目惚れをした。彼女の名はエミール、日柳永美。無類の読書好き、一人でいるのをなんとも思わない孤高のタイプ。そんな彼女との距離をなんとか縮めたくて持ちかけたのはお気に入りのカフェで聞いたとある過去の謎。一人の男が3件の事件に関わった果てに死んでしまった。彼は死の間際に何かメッセージを残したようだがそれに隠された意図とは…?
相変わらず小ネタが非常に多いのとぶっとんだ人が多いけど主人公たちが概ねまともな二人なので軽やかにさくさく読める、でもしっかりしたパズラー。事件の調査をするのではなく誰かの話 -
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読書録「腕貫探偵、残業中」3
著者 西澤保彦
出版 実業之日本社文庫
p66より引用
“「一般的な市民にとって役人の杓子定規ぶ
りは、彼らの常識に馴染むものではありませ
んからね」”
目次より抜粋引用
“体験の後
雪のなかの、ひとりとふたり
夢の通い路
青い空が落ちる
流血ロミオ”
街のあちこちに出没する役所の相談窓口と、
そこにいる事務員の記号のような男に持ち掛
けられる出来事を描く、短編連作ミステリ小
説。シリーズ第二弾。
夕食時のカフェレストラン、食事を楽しむ
客の幸福な時間は、日常生活からかけ離れた
格好の三人組によって突然壊された…。
上記の引用は、主人公・腕 -
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読書録「腕貫探偵」3
著者 西澤保彦
出版 実業之日本社文庫
p129より引用
“寿憲が〈かや〉へ通いつめてきたのは、そ
こが他者の心情を慮ることなくお互い思う存
分馴れ合って生きてもいいんだという刹那的
な錯覚を提供してくれる場所だからである。
”
目次より抜粋引用
“腕貫探偵登場
恋よりほかに死するものなし
化かし合い、愛し合い
喪失の扉
すべてひとりで死ぬ女”
神出鬼没の役所の相談窓口とそこにいる事
務員の記号のような男に持ち掛けらえる出来
事を描く、短編連作ミステリ小説。
同社刊行作文庫版。
昨夜の出来事の対応で、疲れ切っていた大
学生・蘇甲純也。事務手続きのため大 -
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ネタバレメカニズムもへったくれもないトンデモ設定を大前提に、条件の中でいかに論理的な謎解きを展開するか、というのが、この方の作品の見どころですね。しかし、今作はご都合主義やこじつけが論理を上回っているような印象を受けて残念。そして登場人物たちの心情や、そこから生まれる行動が、いまいち腑に落ちない……。
瞬間移動のために「アルコール摂取が必要」「着ている衣服が脱げる」「移動先にある何かが対価として移動されてくる」といった条件が、謎解きの要所要所で生きてくるのはさすがですが、しかしここでもトリック成立のためにあとからこじつけたような設定もあって、う~ん……という感じ。
そしてラスト、話の収拾をどうつ -
Posted by ブクログ
変わった映画マニアのユッキーこと『柚木崎渓』が気になっているの同級生のエミールこと『日柳永美』、本好きの一風変わった女子高生だ。そんな二人が趣味と食欲を満たすため、忘れられた過去の謎に挑む。
ちょっと変わった高校生コンビが活躍するパズラー連作集第二弾。え、第二弾!?どうりで所々気になることがあったわけだ。まあ読んでなくても支障はなかったけど、やはり読んでおいた方が楽しめたんじゃないかと思う。
語り手は高校生とは言え、扱っているのは殺人事件だし、しかもどろどろとした悪意が発端だったりするので重苦しい気分にはなるが、まあ過去の出来事だし、織り込まれる日常が救いになってるかな。
それにしてもこの著