西澤保彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
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こんなにも不確かな世界で、
この物語はこれこれこういうことをあらわしています、なんて
よく信じられるものである。
回答に責任を負う?
負わされる、と云うべきか。唯一絶対の回答、が無いからこそそれを求めて探偵する行為が魅力的なんだろうな、なんてそれこそ不確かなことを考えているんだけれど、いまどきじゃないんだろうなぁそういうの。真実はいつもひとつなの? そうなの?
ちょっと斜めに解釈するだけですぐ炎上しちゃうから、発信力のあるひとは大変だよね…元々そのひとの発想や言説が魅力的だからその発信力を得てる筈なんだけれど。いつからか「皆の思うそのひと」像から外れたことをすると批判されるようになる。その仕組みはいろんなところで見受けられますね。
毎度、本編とは関係あるようなないような。
ついつい読み切ってしまった、酩酊カルテットの短編でした。広い時期を跨いで、四人組の卒業後のエピソードまで。長編で解決した諸々があるからこそ、というところもあるのでやっぱり時系列で読むのがいいと思います。ずっと読んできてると、なんだか落ち着きます。
☆3.4
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Posted by ブクログ
記憶の曖昧さ。過去は自分の都合の良いように変わってゆく
同級生の結婚式で再会したことがきっかけで小学校の思い出を振り返り、またその時に起こった殺人事件のことを振り返る。
登場人物の名前の読み方が紅白で「いりまざり」や、指弘で「いいず」など特徴的過ぎて、読み終わるまで読み方が覚えられなかった。逆にその特徴のが人物を読み分けやすい点でもある。
全編通して各人の記憶を元に、過去に起きた殺人事件やそれにまつわる出来事について推理していく(思い出していく)というもので、曖昧な記憶が、擦り合わせによって段々と鮮明になっていく過程は読みごたえがあった。ただし、証拠といえるものも、物的といえるものは少しで大部分が記憶によるものなので、結末にて主人公たちが導き出した答えも、きちんと筋は通るものなのだけど、作中で「人間は己れの記憶を、文字通り記録された過去だと勘違いしている」とあるように、実はそれも自分の都合のいいように記憶したものなのかもしれない、と後味の悪さも残している。 -
Posted by ブクログ
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それを通じ合えていると素直に、思えるときに思えるひとと一緒に居られるなら幸せ、なんだろうけどなぁ。
タックに言われると“重い”んだ、という言い回しが、それこそ重くて。
誰に何を云われてもいいんだけれど、そのひとに云われてしまうとシールドが壊れてしまう、そんな言葉や相手ってきっと誰にでも居る。
けれど本当はそんなシールド、そんなふうに壊れるシールドなんてのは、張らないでもいい意地とか見栄と、同じようなもの…
…の場合が殆ど、で。
その殆ど、じゃないときがあるというのがまた、厄介なんだけれど。
ミステリの感想じゃねぇな。
いやまぁ、恋はミステリーって云うし、いいか。いいのか?
5年前の事件の真相が、あまりに突拍子もないって批判が、ありそう。
確かにそこまで推理できるか、というところに疑問を持ってもいいとは思うけれど、条件反射的に、或いは生理的にうわぁ、となっているだけな批判は当たらないんじゃないかなぁと思う。
なんとなくオレは笑えなかった。
差別的なようにも、見えるし、
思い込みでひとを評価し過ぎのようにも、見えるけど、
そういうものと、正面切って戦っているようでも、ある。
いいとこ取りするか、呑まれて目を背けるか、だなぁ。
にしても悪女は絶対出てくるんですか? こわい…☆3.4
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購入済み
手を変え品を変え…
一作毎に雰囲気が変わり、平凡な事件(?)と思っていたものが、結末にどんでん返しが待っていたり。
まるで、毎回びっくり箱を開けるような気持ちで読み始めます。
そして、読む度にユリエさんに魅了されていく自分にもビックリ⁉ -
Posted by ブクログ
全5章の短編集で、日常なんだけれども、「非日常」を取り込みながら、意外な展開へと進んでいきます。
大体は、会話劇で事件の概要や推理、意外な展開などが詰まっているのですが、個人的になかなか世界観に溶け込めませんでした。
ちょっと珍しい名前や登場人物の関係性や人数が多いなどで、全体像があまり浮かび上がることができず、何回も読み直すことがありました。それぞれの章を読んだあと、再度最初から読んでみると、最初の印象よりもグッと雰囲気を掴めるので、色々苦労しました。
ホラーっぽい内容のもあれば、エロティックな内容もあり、色んな味わい方を体験できました。事件は解決していくのですが、その結末がそれぞれ意外な真実が待っていて、予想がつきませんでした。独特な表現で個人的には固い文章でしたが、「日本語」としての上手いトリックを使っていて、面白かったです。 -
Posted by ブクログ
母校の高校事務局から届いた一冊の同窓会名簿。資産家の両親を亡くし、莫大な遺産を受け継いだ鳴沢文彦は、すぐさま同学年の比奈岡奏絵の項を開いた。10年前、札幌在住だった彼女の連絡先が、今回は空欄であることを見て取ったその瞬間、彼は自分でも不可解なほどの困惑と女性への強烈な憎悪を覚え、やがて連続殺人鬼へと変貌する。誘拐、拉致、凌辱の様子を撮影し殺害する。冷酷の限りを尽くした完全殺人の計画は何のためだったのか――。一方、突如起こった連続殺人に翻弄される刑事・城田理会らは、わずかに残された手がかりを元に犯人を追う。鳴沢の暴走を城田は止めることができるのか?青春の淡い想いは、取り返しのつかないグロテスクな愛の暴走へと変わる……。R-18ミステリ。
ちょっと話があまりにも突拍子もなくて、もう少し違う書き方があったんじゃないかと思う。仮に同じストーリーだったとしても異常行動に至る経過をもう少し丁寧に書き上げればいいものになったように思う。