西澤保彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
5,6世帯しかない町外れの村?集落で大虐殺が起きる・・・この設定はありがち(というかある作品のオマージュ?)なのだけど,生き残ったのが中学3年の少年少女たち,収穫際の意味は最後にわかる。
時間の経過で3部くらいに分けられるかな
1部は事件発生
2部は大人になった(20過ぎ)彼らの人生の前に再び事件の謎が迫る
3部は更に10年が経ち・・・事件の謎解明
1部で謎を解く条件は全て揃っていると言ってもいい,多分,地道に読み解けば犯人の目星はつけられる。
2部での洞察とか新事実とかで決定的になるっていうのが本来の筋かも。
でも謎解きがしたくて読むのではなく,物語として,情景が浮かぶままに読み進めたい -
Posted by ブクログ
短編4つと中編の表題作1つ
「無為侵入」
作家の保科宅で嗣子ちゃんと相変わらずの会話劇。
一人暮らしの女性の部屋に、サイコキネシスで鍵を開けて留守中侵入する事件が3件発生。共通点は同一犯であること、何も盗まれていないこと、そして被害者3人とも事件後すぐに引越しをしたこと。
果たしてこの被害者の共通点とは?犯人の目的とは?
「闇からの声」
嗣子ちゃんがチョロっと登場。
ある家族の物語。霊と思念波と母。娘の主観で描かれる。
「捕食」
保科さんが大学の頃出会ったある男性に聞いた不思議な話。
その男性が作った料理を食べると、毒とか何も入れてないのに、食べた人が数日後に死んでしまうという。しかも男