西澤保彦のレビュー一覧

  • 仔羊たちの聖夜

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    同じ場所で3人が飛び降り自殺…。
    アームチェアディテクティブらしい作品だけど、毎回このシリーズは疑問に思う。証言でのウラを取るけど、確証がないまま、それを解決としている。
    ストーリーの中で警察でもなんでもないから、それでも納得できればいいのだろうけど、ホントにいいの? と思ってしまう。
    トリックはないから、事件自体は違和感なく読める。

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    2011年08月12日
  • 依存

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    歪んだ愛情と自己欺瞞の世界が書かれた1冊。
    今まで気づいてなかった自分の気持ちに気づいたり色々。
    後は、今まで語られる事のなかった登場人物たちの過去もチラホラ。
    今までのシリーズの中で1番読みごたえがあったかな。(って言っても、実は全シリーズ読破出来てない…(^_^;))

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    2011年07月24日
  • 春の魔法のおすそわけ

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    最初は「なんだヨー、これはヨー」と思ったけど、落ちるべきところにいい感じに落ち着いた。最後はなんだか、妙にほっこりする話だった。

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    2011年06月24日
  • 方舟(はこぶね)は冬の国へ

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     エンディングに向かうにつれて切なさがこみ上げてくる。別れてほしくない、ずっと一緒にいてほしい。自分のことのように願ってしまう。そして最後に掛けられる声がもっとも求めていたものであろう。温かい気持ちになれる読後感。作者の最近の作風が変わってきただけにこういう家族愛を感じさせる作品はいまや貴重。またこういう話を書いてほしいな。

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    2011年04月26日
  • 方舟(はこぶね)は冬の国へ

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    盗聴カメラとマイクが設置された別荘内で、1ケ月間、他人と疑似家族として生活するというお話。
    すごく不思議な世界観。唐突な始まりとあっけない終わりに見事にはまってしまったかんじがする。ぐいぐい読ませてくれる本だなぁと思ってはいたけれど、ラストになるとかなり感情移入して読んでいた自分に気付き驚いた。おもしろかった。

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    2011年03月16日
  • 春の魔法のおすそわけ

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    ネタバレ

    おばさんの入り口に足を踏み入れつつある女性と謎の青年の心の交流・・・とでも言えばいいのだろうか。自暴自棄の女性の荒れた心が癒されて最後は普通のハッピーエンド・・・でないのが、西澤的。よくあるラブロマンスでは終わらない。最後の謎解きがユーモラスなのも好感が持てた。同感は・・・同性じゃないとなかなか難しいんじゃないかなあ。

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    2011年03月07日
  • 収穫祭(下)

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    全体を貫く雰囲気、包むパッケージのテイストは悪くないと思うが、過剰、あるいは不要にも感じられる性的倒錯にまつわる描き込みや、唐突にライトノベルっぽくなるくだり、これまた物語中では浮いてしまっているアクションシーンなどが若干残念でもある。
    プロットは面白い。
    すべての謎や伏線がストレスなく収まるわけではないが、読み物として充分クオリティは高いし、終わらせ方もなかなかいい。

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    2011年02月03日
  • 収穫祭(上)

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    全体を貫く雰囲気、包むパッケージのテイストは悪くないと思うが、過剰、あるいは不要にも感じられる性的倒錯にまつわる描き込みや、唐突にライトノベルっぽくなるくだり、これまた物語中では浮いてしまっているアクションシーンなどが若干残念でもある。
    プロットは面白い。
    すべての謎や伏線がストレスなく収まるわけではないが、読み物として充分クオリティは高いし、終わらせ方もなかなかいい。

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    2011年02月03日
  • 夢は枯れ野をかけめぐる

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    お得意?の一話完結の短編の連作の形。
    なかなか地味なテーマを上手く利用している作品だと思います。
    高齢化の問題も、家族の問題もとっても上手に利用されていると思いました。

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    2011年01月23日
  • 仔羊たちの聖夜

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    匠千暁シリーズ5弾。時系列的には第4弾。昨年のクリスマスイブに起きた飛び降り自殺に遭遇した匠達。その時の遺留品を返そうとする中、結婚を控えた鴫田が飛び降り自殺!?5年前、昨年、今年の飛び降りに関連はあるのか、タックとタカチが推理する。今回はタカチが探偵役。クリスマスイブにこんな目にあったらクリスマスが嫌いになるわ(笑)

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    2010年12月31日
  • 依存

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    前はタカチの父子関係を書いたが、今回はタックの母子関係。

    枝葉のような事件がタックの母子関係にまでつながるのはちょっと驚いた。誘拐の件あたりはかなり無理があるような気もしたが、まぁ些細なことだろう。

    これまでのシリーズで散りばめられた人間関係が収束した気がする。

    男とか女、ジェンダーやフェミニズムみたいなのは、私的には苦手だ。話の題材としては展開しやすいと思うけどね。

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    2010年12月11日
  • 収穫祭(上)

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    5,6世帯しかない町外れの村?集落で大虐殺が起きる・・・この設定はありがち(というかある作品のオマージュ?)なのだけど,生き残ったのが中学3年の少年少女たち,収穫際の意味は最後にわかる。

    時間の経過で3部くらいに分けられるかな
    1部は事件発生
    2部は大人になった(20過ぎ)彼らの人生の前に再び事件の謎が迫る
    3部は更に10年が経ち・・・事件の謎解明

    1部で謎を解く条件は全て揃っていると言ってもいい,多分,地道に読み解けば犯人の目星はつけられる。
    2部での洞察とか新事実とかで決定的になるっていうのが本来の筋かも。
    でも謎解きがしたくて読むのではなく,物語として,情景が浮かぶままに読み進めたい

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    2010年11月27日
  • 収穫祭(上)

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    凄い勢いで人が死んでいくので、
    あれ?これ上下巻だよね…。このあとどうする気なんだ?と思っていたら、2章に別れていた。そりゃそうだ…。
    ラストの方はあまりにもなんだかファンタジーすぎてちょっと萎えつつ、下巻を読んでみたいと思う。
    前半の微妙にクローズドしているのは面白かったけど、犯人当てとかは出来無そう。

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    2010年11月03日
  • こぼれおちる刻の汀

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    出だしは???とハテナマークが頭の中に並んだけど、段々続きが気になってきて、気が付いたら一気読みでした。「SF×ミステリの融合」については、完全には融け合ってない感じですが、こんな形も悪くないかも。SFパートもミステリパートも、楽しく読めました。

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    2010年09月14日
  • 完全無欠の名探偵

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    人の心にひっかかった謎をその人自身に推理解明させてしまう男が、金持ちじいさんの高知で就職した孫のもとに送りおまれる話。
    高知のお国言葉が出てきます。

    小さな事件が解とかれて、それがどんどん連鎖して、という話です。事件ひとつひとつが実はピースで、最終的に大きな絵ができあ

    がる感じ。つながる短編。
    人物がいまいち好きになれずにいたんですが、それでも楽しめました。おもしろいです。

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    2010年07月31日
  • 夢幻巡礼 神麻嗣子の超能力事件簿

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    このシリーズはこの本から読み始めた。シリーズの中で異色のこの本が一番シリーズのうちで好き。張った伏線がしっっから回収される日が待ち遠しい。

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    2010年06月14日
  • ソフトタッチ・オペレーション 神麻嗣子の超能力事件簿

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    いつもの西澤ワールドなんだけど、残念ながら今回、チョーモンインの活躍は少ない!

    ビジン警部も口の悪い仲間も別れた妻も、そうしてなにより、いつも楽しみな素敵なレシピが少なすぎる!

    ってことで、ちょこっと点は低めですんません。

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    2010年05月21日
  • ソフトタッチ・オペレーション 神麻嗣子の超能力事件簿

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    短編4つと中編の表題作1つ

    「無為侵入」
    作家の保科宅で嗣子ちゃんと相変わらずの会話劇。
    一人暮らしの女性の部屋に、サイコキネシスで鍵を開けて留守中侵入する事件が3件発生。共通点は同一犯であること、何も盗まれていないこと、そして被害者3人とも事件後すぐに引越しをしたこと。
    果たしてこの被害者の共通点とは?犯人の目的とは?

    「闇からの声」
    嗣子ちゃんがチョロっと登場。
    ある家族の物語。霊と思念波と母。娘の主観で描かれる。

    「捕食」
    保科さんが大学の頃出会ったある男性に聞いた不思議な話。
    その男性が作った料理を食べると、毒とか何も入れてないのに、食べた人が数日後に死んでしまうという。しかも男

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    2010年02月26日
  • ソフトタッチ・オペレーション 神麻嗣子の超能力事件簿

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    ネタバレ

    2010/1/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2019/10/19〜10/22

    チョーモンインシリーズ。表題作を含む計5編であるが、表題作以外はメフィストで読んだはずなのに、10年以上前なのですっかり忘れていた。表題作は、ちょっと捻りの入った作品。先入観を持って読むと見事に裏をかかれる。安定の面白さ。

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    2019年10月22日
  • 黒の貴婦人

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    匠千晶シリーズの短編集。
    表題の黒の貴婦人がとても好きでした。
    『依存』を読んだあとだったので、その段階に来るまでのことがちょっと分かって、うれしかったです。
    タカチの女性らしさとかウサコの健気な気持ちがとても伝わってきたように感じました。

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    2009年12月15日