西澤保彦のレビュー一覧
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女性3人がルームシェアすることになった部屋、そこは所謂事故物件といわれるもので、昔殺された人がいて、しかも心霊現象的なことが起こるっていうもの。
で、ひょんなことから3人のうちの1人が、その殺された人と、ワープロ?を通じて交信できることがわかったから、事件解明に乗り出すって感じ。
なんかすごい、そうなるんか、、?って感じの話ではあった。話が出来すぎてる感と、そうはならんやろ感が混ざってる感じ?
キャラクターがみんな個性的というか、こちらもこんなになる?感が凄かったけど、おいらの周りは大人しい人が多いからなのだろうか←
とにもかくにも、犯人が役者的演技力だなって思いましたねฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ -
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奇妙な事件に立ち向かえ… 刑事を退職した古都乃の深い考察が光る連作短編集 #彼女は逃げ切れなかった
■あらすじ
刑事を早期退職した女性である古都乃は、ある朝ひき逃げ事故を目撃する。さらにその後、トランクからは別の死体が発見されてしまうのだ。その事故は双子の姉妹も目撃しており、古都乃は彼女たちから特別な力を感じるのであった…
元刑事が様々な奇妙な事件の考察が展開される、連作短編ミステリー。
■きっと読みたくなるレビュー
なんという粘り気がある会話と心情描写。本作は刑事を引退した古都乃視点で物語が綴られていく。様々な事件や関連情報が提示された上で不可思議な謎に挑んでいくのですが、そのほとんどは古都乃の考察なんです。
人間としても元刑事として、ベテランの領域だからこそ醸し出せる味わい。謎に対してロジカルに紐解きつつも、言動や感情の揺れがまさしくベテランのそれっぽくて面白いんです。ぶつぶつとボヤいたり呟いたりするシーンが最高に好きですね。
登場人物である長年の友人、双子の少女たち、お店の常連、後輩警察官などの絡みなんかがめっちゃリアルなんすよ。私も若い世代の同僚と仕事をすることが多いんです。近いようで遠い距離感だったり、ずれた価値観をすり合わせていくような感覚は共感できるところが多かったですね。
またホント奇妙な人たちばっかりでニヤニヤしちゃう。イチ推しなのは店の常連ギミーくんと、双子姉妹の母である珠季さん。二人とも漫画みたいなキャラなんですが、情に満ちていて可愛らしい。素直でまっすぐな人って、こっちもまっすぐに受け止めたくなっちゃうんです。
そして気になるキャラ、双子の姉妹ですよ。神秘的な存在で特殊設定ミステリーの重要そう! なーんですが、実は魔法使いみたいに大活躍するわけではありません。むしろ彼女たちの不思議な能力は、古都乃の推理にきっかけになる程度なんですよね。あくまで本作の強みは謎解きや深い深い考察にあります。
謎解きについては、まぁもう鬼才レベルのひねくり回し。さらに本作は基本的に古都乃の考察だけで物語は進行するので、しっかり理解しながら解法の妙を楽しむのが吉ですね。
■ぜっさん推しポイント
社会人生、中年という年代を通り越すと引退の文字が見えてくる。これまでの学びや経験、仕事やキャリア、友人や人脈、家庭や両親などなど、様々なこと振り返ることが多くなります。何十年も生きていても何も生み出せなかった人や、どうしてあの時こうしなかったんだと後悔している人もいるでしょう。
でも経験を積んだベテランほど、当たりをつけるのも速いし、考慮が深くできるし、バランスをとることもできる。どんなに年齢を重ねても決して遅くない、むしろこれからが絶好のチャンスだったりもする。私もまだまだ後半に入ったばかり、より実りのある人生にしたいですね~ -
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ネタバレ事故物件にルームシェアする事になった3人の女。一室に置かれたワープロに1人が触ると21年前に殺された男と交信がとれた。曰く見知らぬ女に殺された。3人は過去の殺人事件の謎に迫る。
大前提はファンタジー。あと百合描写が強くてびっくり。因縁てそういう…からの執着的なやり取り。あらすじだけだと分からないから苦手な人は注意。
情報収集がサクサク進むのはテンポ良いけどリアルじゃないよなと思ってたけどこれもまた運命とかそういう系の話??って読み終わって感じた。
微妙に名前覚えづらかったかも。
動機はめちゃくちゃ利己的で身勝手だし因果応報で終わるしスッキリはしない…かな? -
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騙されたー!となるような「どんでん返し」は1つもなかった。タイトルでかなりハードル上げちゃってるので難しいとは思う。
6人の豪華なミステリー作家さんの作品をサクッと読めたのは良かった。
綾辻行人『再生』
★★☆☆☆
ストーリーには1番のめり込んだけど、ホラーが強くて好みではなかった。
有栖川有栖『書く機械』
★★☆☆☆
ここまではいかなくても、作家さんは命を削る想いで執筆されているんだろう。
西澤保彦『アリバイ・ジ・アンビバレンス』
★☆☆☆☆
何か読みにくいなと感じた。以前読んだ『七回死んだ男』でも同じ感想だった。自分には合わないみたい。
貫井徳郎『蝶番の問題』
★★★★☆
クローズドサークル。全員死亡しているので被害者が残した手記から推理する。
これ当てられる人いるのかな?もう少し手記にヒントがあった方が好きだ。
法月綸太郎『カニバリズム小論』
☆☆☆☆☆
人食の話。
この手のグロは苦手だし興味もない。
無理なので途中で読むのをやめた。
東川篤哉『藤枝邸の完全なる密室』
★★★☆☆
好きな倒叙ミステリー。読みやすい。
ダメダメな犯人のコント劇で面白い。 -
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カバー変えで目についたので買ってみた
ふんふんそれで?って感じで
なんも考えずに読んでみた
なんで約束のネバーランドみたいなことになってんのかな?
って考えるくらいはしたけど
まぁ読めばわかるか〜って
途中で考えるのやめて
つらつらと読み終わってしまった
…いや確かにこれは騙された
騙されたんだけど
え…??
…え???
って眉間にしわ寄せて
聞き直しちゃうみたいな
なんだかそんな感じ
腑に落ちないわけでもなく…
荒唐無稽すぎwwwって呆れるでもなく…
たぶん好みと合わないんだと思う
誰かにオススメすることはないけど
ちゃんと最後まで読んだ
星はギリギリ3つ
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ネタバレ短編集だった。腕貫シリーズを全く知らずに読んでたので、全くバイアスなしで。
1つ1つの短編は濃度の違いはあれ、おもしろかった。時間をいじった叙述トリックとか。
必然という名の偶然…。あくまで短編を束ねてるに過ぎず、全体を貫くテーマという訳では無いと思うんだけど、本のタイトルにした以上、なんらかの必然性がほしい。すべてが偶然の上に成り立つ事件だったことは間違いない。だけど、それが「必然という名」という言葉で括れるんだろうか?と考えると、ちょっと違う気もする。むしろ「偶然という名の偶然」というか。もちろん事件の背景にはなんの理由もきっかけもないということはありえないから、何かしらの必然はあったんだろうけど、それを偶然で包み込むためには相当な必然性を要するみたいなパラドックスが起きそう。書いていて、偶然ってなんだ?ってなんだかわけがわからなくなる(笑)。
解説を読む前にこの感想を書いたのだけれど、解説には「論理のアクロバット」とあった。ふむ。ネガティブに捉えれば、読む人にとっては、論理的ではない(というか現実的ではない?)という評価になるかもしれないということだろうか。このあたりに必然と偶然の線引や定義があるんだろうと思うし、論理とコンテクスチュアルな要素をわけて考える必要があるということなのかもしれないなと感じた。 -
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★わたしたちはこうして、同じ方舟の中にいる(p.260)
■五つのメモ
・破格の報酬で、自分たちの「別荘」で一か月感、架空の家族を演じることになった男、女、少女の三人。
・別荘には盗聴器と監視カメラが非常にたくさんしかけられている。こういうシチュエーションの常として当然ながら監視者と依頼者は同一人物ないしは同一組織やろうけどいったいなにをしたいのか。
・最初は謎だらけ。目的も場所も、誰が仕組んでいるのかも、西澤保彦さんということで読み始めただけて先入知識がないのでこの著者でよくある超能力や魔法がある世界なのかそうでないのか、ミステリなのかSFなのかサスペンスなのかファンタジーなのかすらわからない。どうやら別荘の中ではテレパシーっぽいものが使えるような世界ではあるようだが超能力なのか科学なのかは不明。
・一家を演じるというだけでヒマつぶしの方法がまったくない。夜の夫婦生活もいつまでもしないわけにもいかない。意外に大変だということに気づく大人二人。
・娘役の玲衣奈に最初から特別感があるので彼女のためのプロジェクトである可能性が強いかもしれない?
■てきとーなメモ
【一行目】運転席から降りた和人は、荷物を取り出すべく車体後部へ回りながら、さりげなく眼前の洋館の門柱を見やった。
【アルベルゴ・オリエンテ】リゾートホテル。
【栄子/えいこ】→末房栄子
【オリエント・デリバリー・サーヴィス】食材などを持ってきてくれる業者という設定。
【オリエント・リサーチ】言語同断(てくらだ)や祥雲(さぐも)が在籍する調査会社。探偵社のようなものという触れ込みだが、当然ながらあやしいものだ。
【怪獣のぬいぐるみ】玲衣奈がいつも抱えている。なんらかのスイッチである可能性はある。
【家族】偽装家族だからこそ寸暇を惜しんで一緒にいようとする皮肉。
【神】ここでの「神」のイメージは(1)全知全能(2)偏在する(3)時空を超越する。でしょうか。キリスト教の神のイメージに近いでしょうか。でも、個人的にはまず(1)人間にはイメージできず当然理解不能な存在(2)人間には規定できない。を入れておきたいところですが。
【ケン】末房家を監視しているメンバーの一人。
【佐恵子/さえこ】和人の兄嫁。高校時代の同級生。陸上部員だった。なんらかの関わりがあったようだ。
【祥雲裕貴子/さぐも・ゆきこ】名刺によるとオリエント・リサーチ調査員。
【事故の夢】一家で車に乗っていてトラックに衝突した事故のような夢。もしかしたら本来の末房家の遭った事故の可能性もある。
【末房栄子/すえふさ・えいこ】三十七歳。信明の妻。演じている女性は健康的で野生児っぽいアスリートのような雰囲気を持つ。本名は不明。
【末房信明/すえふさ・のぶあき】三十七歳。青年実業家。演じるのは十和人(つなし・かずと)で二十四歳だが三十七歳の末房信明という男を演じる。ちょっと無理がある。「ツナシ」という苗字は他の数字はヒトツ、フタツと「ツ」がつくが十だけにはつかないので「ツナシ」。前職はエイチ・エンジニアリングという地元ではそこそこ有名企業だが実態は超ブラック企業。
【末房玲衣奈/すえふさ・れいな】十歳。信明と栄子の娘。いつも怪獣のぬいぐるみを抱えている。演じている少女はもう少し大人びているようにも見える。監視者の一員のようにも、あるいは主役のようにも思える。
【スリッパ邸】別荘のバルコニーから見える一階建て洋館。部分的に背が高くスリッパに似ているので玲衣奈がそう言った。持ち主の名義は消費者金融の大手鹿沼泰三となっている。前の持ち主の名は不明。
【十和人/つなし・かずと】→末房信明
【言語同断文章/てくらだ・ふみあき】名刺によるとオリエント・リサーチ調査員。屈強そうな黒スーツ。
【謎】(1)なぜ末房家のフリをする必要があるのか。(2)末房家とはどんな一家か。(3)末房家とは実在するのかあるいはしたのか。(4)フリをするのに必要な末房家に関する情報がいっさい与えられなかったのはなぜか。(5)別荘は本当に末房家のものか。(6)別荘はどこにあるのか。(7)多くの監視カメラと盗聴器により監視されているのはなぜか。(8)別荘からあまり外に出ないでほしいというのはなぜか。(9)今回の依頼をしてきた連中は何者か。(10)依頼してきた連中と監視している連中は同一ではないのか。(11)バルコニーにもあまり出てはいけないのはなぜか。(12)逆に注意するように言われているスリッパに似た一階建て洋館は何か。(13)栄子とは何者か。(14)玲衣奈とは何者か。(15)栄子と玲衣奈が旧知である可能性はないのか。(16)玲衣奈だけは別物感があるので依頼者グループの一員ではないのか。(17)玲衣奈が抱えている怪獣のぬいぐるみは何か。(18)別荘内で「テレパシー」的なものが使えることがあるのはなぜか。(19)テレパシーは超能力なのか、なんらかの科学的産物か。(20)別荘にヒマツブシ的なものがないのはなぜか。(21)別荘に私物を持ち込めなかったのはなぜか。(22)なぜ和人たちが選ばれたのか。(23)玲衣奈が描いている絵日記ぽいものにはなんらかの意味があるのか。(24)お前は誰だという電話と闖入者は誰か。(25)題名の「方舟」は当然「別荘」のことか。(26)物語の「現在」は「夏休み」だが、題名の「冬の国」はなにを象徴しているのか。
【信明】→末房信明
【ハマグチ】和人にとってよい記憶のない英語教師。
【非有都市】この世のどこにも存在しないが神の領域にもっとも近づける場所。シャンティとも呼ばれる。
【ブリジット】末房家を監視しているメンバーの一人。
【満足】《人間は、満足するという能力が絶望的に欠落した動物なのです。》p.373
【理香/みちか】栄子のたとえ話で出てきた友人の名前。たぶん栄子自身の本名ではないかと思われる。剣道の有段者。友人のアザベ・マドカ、ヒロユキと三角関係に近い関係だった。また、マヅメ・ミノルという伯父がいる。
【欲望】《我々の願いはただひとつ、時間と空間の呪縛から解放されたい。そのためにこそ、すべてのエネルギーは費やされるのです。》p.375
【ライダル】末房家を監視しているメンバーの一人。
【玲衣奈/れいな】→末房玲衣奈
【ロイス・シェフィールド】末房家を監視している何者かの中でもトップクラスのメンバー。六十代なかばの老婦人。