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小学六年生の「僕」は眠りに就くと黒猫のジェニィになれる。 巷の野良猫に意識を乗り移せるのだ。 この力を使って犯人に近づけないだろうか、クラスメイトの女子が襲われた恐ろしい事件の―――。 事件を通して描かれる少年の初めての大冒険。
西澤保彦氏のティーンエイジャー向けに書かれたSFミステリ。 あくまで主人公の少年の動向に重きが置かれています。 でも難解な苗字はいつものままでした、私都(きさいち)って何だ。
猫と化した少年のちょっと切なく温かいストーリー、それでいてミステリの芯も素晴らしい。
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小学生ぐらいの時に読みたかった…。最後のなんとも言えないもどかしさをじっくり味わえる年齢で読んでもやもやしたかった。ピーターのことも中盤ぐらいでわかってしまったし、純粋に読めるときに読みたかった作品。
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タイトルに惹かれて手に取りました。
少年、少女向けの作品だったとは…。
充分大人も楽しめる作品です。
オールハッピーな終わり方ではないけれど、智己くんは久美子さんの事が大好きになるだろうし、命の重さ、物事の軽重のわかる子に成長してくれるだろうと思います。
悲しいけれど、明日に繋がる思いが残ります。
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読み終えてからミステリーランドだと知ったが、西澤保彦による同レーベルの作品。
レーベルの方針上、大人でしかもミステリを多読する自分が、展開を先読めるのは仕方ない。
それでも、没頭させ、ハラハラさせるのだから素晴らしい。特に、「説明できない不思議な力はあるが、事件解明はあくまでロジカルに」というスタンスはいつも通りなのだから面白い。
作品に大層感激した、ということはないが、著者の筆力を改めてすごいと思った作品。
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小学生の僕が、眠ると猫の体に乗り移れるという力を使ったちょっとファンタジーな推理小説。元々子供向けの書下ろしということで、確かに少し物足りなかった。オチも予想通りだったし、話の進み方がその場その場で都合よいるように思ってしまった。それでも子供が読書を好きになるためにはいい本かもしれません。本格ミステリー好きには物足りません。
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いつものように、考えて話し合って想像して妄想するような話ではなく、良くも悪くも西澤保彦さんらしくない感じがした。ミステリーというより、内容は少し重いかもしれないけどファンタジーとして読んだほうが楽しめるかもしれない。
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完全に小学生向けのお話だと思ったので、うちの5年生におすすめして読んでもらっています。
とりわけ最後の場面からは、それぞれに何かを感じ取ってみてもらいたいです。
25歳の大人目線、さらに日頃から推理ものを好んで読んでいる立場からすると、お話の伏線だってほとんどが予想通りという感じで、確かにあまり面白いという感じではありませんでした。
しかし、決して嫌悪感など抱くには至らず、最後の方の場面ではわずかに涙ぐむような感動がありました。