西澤保彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレよくオススメに出てくるので観てみた。
真相には、オオオっとなりました。
学校(ファシリティ)には、10~12歳の6人の生徒がいるが、ここに来る直前の記憶がないという設定。
なんで学校がファシリティと呼ばれてるのか、ワークショップと呼ばれる謎の実習、異様に柔らかく薄味な食べ物、新入生を迎え入れる時に感じる恐怖等々、右を見ても左を見てもとにかく謎だらけの状況。
“共同幻想”には陥ることの恐ろしさご物語の真実に繋がっていて、SNSで歪んだ情報がそこら中に転がっている現在において、非常に響くテーマの作品でした。
真実に辿り着いた生徒はこれこの後どうしたらいいんだ…笑
自分が何を信じていて、それを何故信 -
Posted by ブクログ
読書熱中少女エミールとおバカ映画フリーク少年ユッキーによる青春ミステリー第二弾。
第二弾ということを知らずに読んでしまったが、問題なく楽しむことができた。
二人のこの過剰なまでに盛り込んだ設定に意味はあるのかと思っていたが、本書四作目の「夢の迷い路」にてキチンと回収してくれていて、個人的にはスッキリした。
「たったひとつ、別の見方をするだけで、あんなにも劇的に作品全体の印象が、がらりと変わってしまうなんて」というエミール祖父である雅則氏の言葉は、とても感慨深い。何かしらの作品に限らず物事の見方全般に通づるように感じ、自分自身への戒めにしようまで思えた。(但し、この場で語られている対象がアレな -
Posted by ブクログ
とても切ない家族ごっこ。
寄集めの偽物の一組の家族、アルバイト。
主人公はブラック?な企業を辞めた青年。
新たな仕事探しの中奇妙なアルバイトを紹介され、とある女性と知り合う。
主人公はある館の主人役、その女性は主人の妻の役。そしてそこにはひとりの美少女。
いかなる目的で数日間の家族ごっこがなされるのか?
ストーリーはパートに分かれいます。
主人公の苦く酸っぱい過去のエピソード。
妻役の彼女の別人として語るエピソード。
互いのエピソードの謎を解いていくうちに距離が縮まっていき、そしてストーリーは佳境を迎えます。
何故自分たちが家族ごっこをすることになったのか。