白石一文のレビュー一覧

  • 一瞬の光

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    主人公は一人の短大生と出会う。香折は母親と兄から言われ無きイジメを受けてきた。そのトラウマ故に、精神を病む。そして、その後の兄の暴力で寝たきりになった。主人公は「これからはずっと二人で、絶対、離れ離れにならずに生きていこう。」と。重い一言に感動。

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    2021年05月21日
  • 私という運命について

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    「運命は受け止めるだけじゃだめで、必死に掴んで守り通そうとして初めて自分のものになる」というフレーズが印象的だった。

    女性の10年間の話。

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    2021年05月05日
  • 一瞬の光

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    ネタバレ

    最後がハッピーエンドではなく、中々暗い雰囲気だった。後半は瑠衣に感情移入してしまっていたので、残念。あんなに健気な女の子おらんぞ橋田ーー

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    2021年05月05日
  • 一億円のさようなら

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    なにやら複雑な人間模様が描かれているに違いないと思わせる表紙に惹かれて。

    人生で誰もが避けて通れない、家族、仕事の人間関係と悩み。

    そこに一億円が加わることで、今まで蓋をしていた心の奥の引っかかりがどんどん大きくなっていく。

    「人間同士もたれ合って生きているといつのまにか必要以上に臆病になってしまう」

    「"一人では生きられない"という生物としての致命的な不完全さが、人間に無用な恐怖を植え付け、不要な闘争へと駆り立てる」

    お金で得られる幸せと、得られない幸せ。

    主人公を自分に置き換えながら読み進めると、いろいろと考えさせられる良作。

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    2021年05月02日
  • 草にすわる

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    久々の白石一文氏の本で其々男女の絡みを交えた短編集。
    どの内容も最後は男女間の折り合いを付けてちょっとした幸せを感じる話で良かった。

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    2021年03月13日
  • ここは私たちのいない場所(新潮文庫)

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    「人は親にならない限りずっと子供。子供を持たない人は、最後までずっと子供でいようとしている人」
    刺される。否定できない。少なくとも「子供を持つ努力をしない人」と「子供を持ちたくないと強く思っている人」に限定して当てはまるものだとは思うけど。
    そしてさらに「親友のお葬式に出られないことを悔やむ感情もない」。
    これは主人公と自分が重なって、冷たい種類の人間であることを痛感した。
    でも存実はそれを客観的に気付いているし、珠美の存在によりこれから変わっていくのであろう良い未来が想像できる終わり方でした。※それにしても突然の終わり方で驚く。ページを探して二度見。

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    2021年02月28日
  • プラスチックの祈り

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    ネタバレ

    白石一文さん大好きで、たくさん読んできたけど、本作は、主人公が小説家で、福岡の名門公立高校出身であり、父親も作家(しかも”いちろう”の部分が自身の父と一致)という部分など、作者の来し方と重なる部分がいつになく多く、ファンとしてはそそられるものだった。
    主人公は妻を亡くしてから記憶が錯綜していて、それを解明していくような物語。”プラスチック化”っていうのがちょっと、SFぽくて文学的じゃないなぁ、なんか、しっくりこないなぁと思いながら読んだけど、なるほど最後まで読むと、なんかつまり、この「世の中」や、「小説というもの」が、無機質な、プラスチックのようなもの…っていう意味が込められているのかな、と思

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    2021年02月12日
  • 草にすわる

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    主人公はみな一様に人生に行き詰まっていたり理解できないことが自分の周りで起こっているそんな渦中の人々で、その中でどう生きるか誰と生きるかを自省しながら結論づけていく、自省しながら誰かと生きるしかないと気づいていく過程がとても好きだった。コントラストがくっきりしている分、それぞれの感情の闇が捉えやすかった絶望だけではなくある種の希望を残してくれている筆者の優しさだなと思う。

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    2021年01月25日
  • 砂の上のあなた(新潮文庫)

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    最愛の父に愛人がいた…。

    見知らぬ男からもたらされたのは、娘が最も知りたくなかった事実。

    しかし亡き父の妄執は、35歳の主婦・美砂子の結婚生活にまで影を落としていく。
    一見ありがちなテーマですが、驚いたのはあまりにも女性の気持ちが細部にまでわかっている事。

    女性以上に女性を理解しているであろう心理描写は感動でした。

    いくつかのエピソードは私も経験している事と重なり、共感出来ました。

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    2021年01月25日
  • もしも、私があなただったら

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    ネタバレ

    もしも、私があなただったら
    もしも、あなたが私だったら
    表題になっているフレーズが、
    文中でも度々キーワードとなっていた。

    作中舞台が、福岡という(個人的に)身近な土地であったこと、行動の動機が謎に包まれた美奈の言動に翻弄されあっという間に読み終えてしまった。

    思っていたより
    シンプルな結末に落ち着いた感じ。
    官能的な表現が多かったのが少し恥ずかしさもあったが最後まで面白く読めた。

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    2020年12月09日
  • ここは私たちのいない場所(新潮文庫)

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    ネタバレ

    白石さんの書く主人公は、さっぱりとしていながらも優しさがある人物で何かに執着していないから惹かれるのかなと思う。

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    2020年11月30日
  • 僕のなかの壊れていない部分

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    「私はどんなに探してもこの人しかいないという人がいい。あなたはそうだもの。あなたは心に穴のあいている人よ。(略)でもね、あなたは本当に苦しそうに生きてる。どうして愛しているのか私にもわからないけれど、きっと穴のあいたあなたの心を私は見過ごすことができないのよ。」308頁

    「私はどんなに探してもこの人しかいないという人がいい。あなたはそうだもの。あなたは心に穴のあいている人よ。(略)でもね、あなたは本当に苦しそうに生きてる。どうして愛しているのか私にもわからないけれど、きっと穴のあいたあなたの心を私は見過ごすことができないのよ。」308頁

    「いくら探してもいない人というのは、この私しかその人

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    2020年11月16日
  • 光のない海

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    白石一文さんの小説は、1人の人間の人生を長いスパンで描いているものが多いように思う。小説の始めと終わりでは数ヶ月から数年しか時間が経っていなくても、途中で遠い昔のエピソードが詳しく挟み込まれて、最終的には数十年にわたるその人物の人生が濃密に描かれる。
    今現在の状況に多少の影が差している方が、過去のエピソードが深く切なく感じる。それでも最後には未来の光もうっすらと感じる。味わい深い物語が多い。

    建材会社社長の高梨修一郎、50歳。先代社長の娘と離婚し、現在はひとり暮らし。取引先の粉飾決算によって経営危機に陥り、事態収拾を図るとともに引退を考え始めていた。
    今脳裏に浮かぶのは、怒涛のように過ぎ去っ

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    2020年11月06日
  • 一億円のさようなら

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    ネタバレ

    ドラマ途中で読破
    ドラマは上川隆也さんだったので、原作主人公のような時には狂気する部分はまったくなかった。そのイメージのせいか、いくら裏切られた感があっても、なにも言わずに家族を捨てて家を出たり、娘が出産したことも連絡しなかったり、子供から連絡しなかったり、ちょっと考えられない。ラストも、なんだよ、結局金で屈服させたのかよという気持ちにならなくもなく、不完全燃焼。

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    2020年11月23日
  • 僕のなかの壊れていない部分

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    本を閉じてから
    否定できない部分があったから
    少し自分を心配した

    この世の中はたしかに歪んでるけど
    それでも私は
    笑ってまっすぐに生きていきたい

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    2020年10月20日
  • 火口のふたり

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    ぐずぐずな人生
    過去に濃密な関係があったから、
    やけになってもまだ続けられるのかな
    美味しそうな料理
    こんなセックスできる相手は、いたら大変なんだろうな…

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    2020年09月30日
  • 私という運命について

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    亜紀の29-40歳までが語られる。わたしは27歳だから、これから歩んでいく道なのかなと思いながら読んだ。
    女性の10年って、すんごく濃密なんだ。特にこの結婚、出産が絡む年代は。
    運命の赤い糸を信じるほどロマンチストではないけど、こういうお話も悪くない。本みたいな綺麗な愛情が本当にあればな、とは思う。

    にしても登場人物みんな手紙書きだかりだし、うまいこと手紙書くよねえ。それも時代?今だったらLINEかメールなのか。手書きの手紙の方が味があるのは間違い無いけど。

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    2020年09月27日
  • 翼

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    私たちは手にした幸せより先に死ねれば、それが最高の人生なんでしょうね。

    俺たちは他人の心の中に自分という手紙を配って歩く配達人にすぎないのかもしれんなあ。配達人が郵便受けに差し込む手紙の中身を知らないように、俺たちも自分がどんな人間なのかちっとも知らずに、それを丸ごと人に預けてるだけなのかもしれん。

    人間は智恵や理性では絶対に行動しないからね。例外なく感情のままに行動する。

    僕たちの人生は誰かを不幸にしないためにあるのではないよ。愛する人を幸せにし、自分自身が幸福になるためにあるんだ。

    運命の相手とは出会うだけじゃきっと駄目なんだよ。最も大事なことは、この人が運命の相手だと決断すること

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    2020年09月11日
  • 愛なんて嘘(新潮文庫)

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    しとしと、せつない短編集。
    たしかにそこにあるのは、愛だ。

    孤独を選んでも、誰かを傷つけても。


    それぞれの物語の終わり方が、じんわり沁み入る。笑顔いっぱいのハッピーエンドではなくて、失うものや傷つけるものも多いはずなのに、それでも進んでいく。

    でも私は俗っぽいので、とつぜん別れを告げられて孤独になってしまう方の心境にどうしても寄ってしまう…
    現実世界で、そんなに簡単に人の理想を優先させられないよなあ

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    2020年08月10日
  • ほかならぬ人へ

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    細胞レベルで惹かれ合う - 白石一文「ほかならぬ人へ」 ★★★★☆

    運命が二人を導くのではなく、細胞が二人を近づけるのだ。ミツバチが花に導かれるように、その人にしか感じられない匂いがあるのだ。それを人は相性と呼び運命と感じるのかもしれない。
    全体的にしっとりとしておりしみじみと心に落ちてきます。
    個人的に2作目は主人公が好みじゃないかな。
    #引用
    ・人間はたとえ人のために死んでも、自分のために死んではいけない
    ・人は同情や悲しみ、失望なんかでは相手に対して迷惑をかけたり、その人を傷つけたりなんてできやしない。

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    2023年10月27日