白石一文のレビュー一覧

  • すぐそばの彼方

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    ずいぶん前に読んだのでうろ覚えだが、序盤のほぼ廃人のような生活から中盤の政治家として手腕を発揮するまでにかけての移り変わりが、主人公の目を通して描かれているところが面白かった。
    そして感動のラスト。ネタバレになってしまうため詳しくかけないのが残念だが、このラストを読むためだけにこの本を買ってもいいくらい。
    白石一文の著作の中で一番いい。

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    2009年10月04日
  • 私という運命について

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    大手メーカーの営業部に総合職として勤務する冬木亜紀は、元恋人・佐藤康の結婚式の招待状に出欠の返事を出しかねていた。康との別離後、彼の母親から手紙をもらったことを思い出した亜紀は、2年の年月を経て、その手紙を読むことになり…。―女性にとって、恋愛、結婚、出産、家族、そして死とは?一人の女性の29歳から40歳までの“揺れる10年”を描き、運命の不可思議を鮮やかに映し出す、感動と圧巻の大傑作長編小説。
    「BOOK」データベース より

    こうもタイミングよく(というと御幣があるが・・・)人が死ぬと現実味がないなぁという気がする・・・
    でも、「結婚」に対して主人公が思う気持ちはちょっと分かる.結婚する前

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    2026年08月16日
  • ほかならぬ人へ

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    ネタバレ

    第142回直木賞受賞作である本作を読み終え、言葉にならない切なさと圧倒的な喪失感に包まれている。

    なずなとの決定的な感性のズレと噛み合わなさ。
    頭で描いた理想や運命が崩れ去っていく中で、疲弊した明生の前にいたのが東海さんだった。
    周囲からは不細工だと評され、決して派手な存在ではない彼女。けれど明生は、理屈や外見を超えた「匂い」によって彼女に強烈に惹きつけられていく。それはまるで、遺伝子や生存本能のレベルで「この人でなければならない」と選ばされたかのような、理屈抜きの結びつきだった。
    明生にとって東海さんこそが、かけがえのない「ほかならぬ人」だったのだ。
    だからこそ、彼女の姿形が失われ、あの匂

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    2026年08月15日
  • 睡蓮

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    兄の貴之は幼馴染で義姉の智子を初めてあった保育園時代からとても大切にし好きだった

    だが智子は突然貴之のそばを離れ離婚を切り出した

    貴之はなんでも人より上手くできて人に対して執着しなかったが妻の智子には別だった

    2人の息子雪之丞もそんな父に似ていた

    大事にされ愛されていたが自分の人生を生きたいと思い智子は貴之のそばを離れ同級生だった西神田の元へ行ったが70を超えそんな現在の夫に認知症の症状が見られ前夫の本当の亡くなった理由を義妹櫻子から教えられた

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    2026年07月20日
  • 翼

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    久々に白石さんの本を手に取りました。
    うんうんこの感じ…またハマってしまいそうです。
    (約15年前に読み漁っていました!)

    女性が主人公かつ一人称で語られるものでは「私という運命について」を最初に読んだのですが、あれ?この作家さんって実は女性?って当時思いました。今回も感じたけどそれくらい女性の心理描写が鋭い。笑

    文体は繊細で美しく、構成も展開も先が気になって一気読みしてしまいます。
    様々な登場人物を通して、生きること愛することについて、徹底的に寄り添って考えてくれます。
    私も私自身の人生を振り返りながら、心の整理をしていけるような気がするんです。
    運命の人だと感じた人、そう心に決めた人、

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    2026年07月11日
  • 一億円のさようなら

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    エンタメな設定、非凡な登場人物たちでありながら、もし自分だったら…と思わざるを得ないリアル感。終わり方も(奥様へのツッコミどころはありつつ)気持ちが良く、どっしりした話なのに爽やかで素晴らしいと思った。

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    2026年04月27日
  • どれくらいの愛情

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    ネタバレ

    4つの恋愛と日常のような短編集でした。
    年齢的に仕事や将来、結婚のことを考えたりもするし、似たような境遇のお話もあり共感できたら考えさせられるストーリーでした。
    どんな愛情を大切にして過ごしていくか、自分でも少し立ち止まって考えたいと思いました。自分1人では生きられなくて、誰かの幸せのために生きること、また自分の愛情の向く方向を見て生きることになるのかなあと漠然と感じました。

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    2026年04月08日
  • 私という運命について

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    男性の作家が描く女性の気持ちは
    複雑な気持ちなんだろうと感じ
    取れたが女性から見た女性は
    アッサリしていると思ったけど。

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    2026年03月08日
  • 睡蓮

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    久しぶりに白石さんの本読んだ。
    まっすぐ思うままに生きていた兄。こんな人いるのかなぁ?モネの睡蓮に魅せられて、人生に影響あるのか‥そんな絵画に出会ってみたい。

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    2026年02月14日
  • 我が産声を聞きに

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    多分、コロナ期のって書いてあるだけで買って積んであった単行本。この時期をいろんな立場の人がどう過ごしたか知りたかったんだろうけども。ちょい違った(笑)
    これはほんの4ヶ月の話。主人公はこの
    4ヶ月の間にリスタートするのか、なぜそうなったのか。コロナ?猫?
    文庫の帯に角田さんの「自分のものなのにこんなにも自分の力ではどうにも、ならない人生を生まれてしまったとう言う理由だけで私たちは生きている」と、あったけど、本当に読んでるときは人生のもとかしさを考えてしまった。
    自身の過去を主人公に重ねそうになって、いやいや違うしとちょい移入してしまう。
    なんとなく、主人公は連れ添う相手の本命には慣れない。だか

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    2026年02月03日
  • 睡蓮

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    ネタバレ

    貴之は万能であるため手に入れたいものは自らの手で手に入れることができる。ただ智子の心は手に入れられないことで執着心=愛情が常軌を逸した。貴之は智子を心底愛していたが、智子は貴之を愛していなかったため押し付けられた愛を享受できず、押し付けることもなかった。聡明な貴之にはそれがわかっていた。
    愛は押し付け合うもの。最後のシーンで智子はカンちゃんに病院受診という愛を押し付けた。本物の相手を自ら選んだ智子は本物の人間関係を成就させた。

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    2026年01月17日
  • ほかならぬ人へ

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    恵まれた環境に生まれながらも優秀すぎる兄弟達に対する劣等感から自己評価が低い主人公ですが、客観的に見て思いやりのある優秀な人だと思えました。もう一つの話も、結婚間近に別の男と逢瀬を繰り返して、何やってんやろ、と思いつつ、本当に惹きつけられてしまうのはこういうことやろうな、と、思いました。

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    2026年01月05日
  • ここは私たちのいない場所(新潮文庫)

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    後半、小籠包で唇を火傷するシーンで独身のとき読んでいたことに気付いた。笑
    結婚し子を育ててる今とは小説に対する思いが全然違うことに気付いた。
    ずいぶん遠いとこまで来たのだなと思った。

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    2025年12月31日
  • 私という運命について

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    大手メーカーの女性総合職という部分が自分と重なり購入。所々ん?となる部分はあったけど、小説として十分に楽しめた。分厚いので読後の満足感もあり。

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    2025年12月27日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    発達障害や学習障害をもつ児童の教育に才能を発揮する林太郎と、彼に魅せられた周囲の人たちのお話
    社会問題に深く切り込むわけではないが、彼のピュアな人生観の世界に学ぶことは多かった
    「人が生き続けるには、自分を好きでいることが大切」

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    2025年12月11日
  • ほかならぬ人へ

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    先月ようやく長編小説「大地」を読み終わったことで、小説枠が空き、こちらの一冊を読んでみることに。以前、目当ての本と一緒にメルカリで売られていて、たまたまついてきた。どうやら直木賞を獲った作品でもあるということで、内容もわからず読み始める。結論、結構好き。とても落ち着いた大人な内容だが、人との関係性についてハッとさせられる。本のタイトルでもある「ほかならぬ人へ」と、「かけがえのない人へ」という2つの物語がある。最後にふと「ほかならぬ」と「かけがえのない」はどう違うのかなと考えた。「ほかならぬ」は自分主語、「かけがえのない」は運命主語なのかな。あと、編集者の作者に対する愛に溢れたあとがきがとても良

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    2025年11月20日
  • 私という運命について

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    ドラマで観てとても心に残ってたので永作博美さんと江口洋介さんを思い浮かべながら読んだ。
    心がずんと重くなるというかもう一度読みたいとは思えないけれど、ドラマはまた観たいと思う。

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    2025年11月18日
  • 僕のなかの壊れていない部分

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    印象的だったのは、登場人物の思考と、主人公の周りにいる人たちの優しさ。哲学的な文章が出てくる。

    タイトルが強烈で、どこが壊れてて、どこが壊れてないか、を考えながら、読んでいくことになる。

    壊れてる っていう言い方は刺激的だけど、恐らく誰もがそういうところって、少しはある。読み進めながら、自らを省みたりすることになるし、主人公を不誠実な人間とは全く決め付けられない。

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    2025年11月10日
  • 一億円のさようなら

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    ストーリー的には面白くすらすら読める。

    ただ登場人物個人個人の人間性がいまいちよく分からず、行動に共感できない描写が多かった。

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    2025年10月16日
  • ファウンテンブルーの魔人たち(新潮文庫)

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    小説の主人公が明らかに作者をモチーフとしている
    それゆえ、現実のことを書いているように思えてくる

    作家の前川倫文
    住んでいるタワーマンションで外国人が3人亡くなる
    その犯人が白い幽霊という噂があり、その調査を始める。
    調査の方法として、幽体離脱して意識体で事件現場に向かう

    SFなんだろうけども、どこか予言的なことを書いている気がする

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    2025年09月26日