白石一文のレビュー一覧

  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下

    Posted by ブクログ

    非常にたくさんのテーマが盛り込まれてるけど、考えていることのすべてをまとめてもらっているかんじ。

    まさに、揺さぶられる。
    久々の衝撃。

    ここから自分の考えを構築していくのが楽しいだろう、きっと。

    0
    2014年05月20日
  • 永遠のとなり

    Posted by ブクログ

    うつになって、乱れて、さまよって、迷子になって。
    休暇をとって何もない日々が過ぎると、いろんなことを整理できるようにもなる。
    自分は人生に、何を残してきたか。
    問う。

    これから、何か残したいと思えるか。
    問うけれど、無理はしなくていい。
    休みながら、 流されながら、立ち止まりながら、振り返りながら、前を向く。
    きっとその間にも何か、残しているはずだから。大丈夫。

    背中を押してもらえた、一冊です。

    0
    2014年01月02日
  • 不自由な心

    Posted by ブクログ

    内容がいいかというとどうかという感じなんだけど、とにかく情報量が多くて、読むことの悦びを感じる。
    電車が終点に着いたのに気づかず、折り返してしまいそうになったくらいに、没頭できた。

    0
    2013年10月01日
  • 永遠のとなり

    Posted by ブクログ

    再読
    部下の自殺をきっかけにうつ病になり、会社を辞め妻子とも別れ故郷・博多に戻った精一郎。肺がんを発病、何度も結婚と離婚を繰り返す敦。48歳の親友ふたりの再生物語

    0
    2013年09月26日
  • 永遠のとなり

    Posted by ブクログ

    自分の部下が自殺し、そのあと自分が鬱になって
    家族とも離れ、自分の地元へ戻って生活を送っている
    人の話。

    生き方とか、人の再生とか、生きるうえでの覚悟とか
    そんなんを主人公の50歳の人を中心に描かれてます。

    読みやすかったです。こういう淡々と物事が進む話も好きです。

    門司港以外、いまいち場所感がつかめませんでした。。。

    0
    2013年09月22日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    白石一文さん、3冊目。

    「俺は、お前のためならいつでも死んでやる」

    久しぶりに、小説の中の男性に恋をしました。
    私が言われた訳でもないのに、まだドキドキしています。
    私は、仲間優司さんが大好きです♪

    相変わらず、女性陣はみんな強いですね〜。
    今回の主人公、美帆は特に強い!
    しかし、それ以上に強い男が仲間優司!!
    それと、優司の博多弁は痺れるほど色気があるのは何故!?
    生きるべき義、死すべき義を語る優司の言葉は、すぅっと胸に入ってきて、かなり納得。

    結末も私好みで、久々の大ヒット小説になりました(^O^)

    0
    2013年04月23日
  • 一瞬の光

    Posted by ブクログ

    白石一文のデビュー作である。文章の折々に格言めいた言葉が散りばめられており、生きることや愛することを考えさせられる。著者の作品では、一貫して運命について描かれており、また、時として運命を見過ごしてしまう人たちを描いている。運命を見過ごしたと気づいた時、自身の本当の人生を取り戻そうと、人は走り出す。しかし、そこで、人生の厳しさや運命の持つ不思議が描かれる。

    0
    2022年10月24日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「世の中に問題が起こるのは、私たちみんなが他人の不幸に余りにも無関心だからだし、その結果として世の中がいつまでたっても不調和なままだからです。私たちは全体の調和を優先しようという強い意志をいまだに持つことができないし、私欲に溺れて資源の分配でも常に独り占めをもくろんでしまう。そのために人間同士の恨みや嫉妬、憎悪の感情は一向に衰えを見せず、相互殺戮がいつ起きても不思議ではない怨恨の連鎖がいまもって途切れることなく続いているのです。」

    0
    2013年02月14日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下

    Posted by ブクログ

    結局人生に答えなんてない。
    ただ一つ分かるのは今の自分の気持ち・考えなのだから、もっと自分に素直に生きよう。そして「今」という時間を大切にしよう。 

    この本を読み終えてそんなことを思った。

    0
    2012年03月24日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下

    Posted by ブクログ

    これから自分が搭乗する飛行機が墜落するとわかったとき、
    自分だったら、どうするのだろうか。

    その行動が意味することがわかっただけでも、
    この作品が問いかけてくる内省の言葉はとてつもなく重い。

    確かにフィクションではあるけれども、
    現実の世相を反映していて、その現実に対する主人公の見識は、
    社会批評に十分なっていると思う。

    0
    2012年04月01日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

    Posted by ブクログ

    社会のシステムや人間が生きることについて考えさせられるが、答えがまったく見えない。思考すればするほど、わけがわからなくなる。結局答えなんてないのか。

    カワバタが今後どのようになっていくのかとても気になる。

    0
    2012年03月18日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

    Posted by ブクログ

    山本周五郎賞を受賞したかどうかは、
    然程重要なことではないと思う。

    冒頭の描写はなんとも過激だけれども、
    主人公の語り口はとてもシニカルで刺激に満ちている。

    週刊誌の編集長という設定ではあるが、
    著者の経歴からして、ある程度、自己を投影したうえで、
    描いているのではあるまいか。

    人間という存在そのものについて、
    大きな疑問を投げかける一冊になっている。
    だからといって、読みづらいわけではない。

    共感に次ぐ、共感で、自分との近さを思い知らされた。

    0
    2012年03月16日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    昨晩朝方まで読んで寝ました。運びも素晴らしいし、文面にしても私好みです。優司の風合いがとにかく素敵ですね。イカれたシーンがあったり、現実離れしているようなシーンもありますが、それでも紙一重の世界なのだろうと・・・・。龍の心になる―――・・その意味がものすごく自分的に腑に落ちました。この数日、龍の夢を見たりしていたのでこのご縁に奇跡を感じました。

    0
    2012年01月12日
  • 私という運命について

    Posted by ブクログ

    自分がした選択に。

    もしも運命というものがあるとしたら。

    それには全て理由があって、必然なのではないか。

    きっと、一生懸命考えて、向き合って、選択して、実現しようともがくから、そう思える。
    点と点がどんどん結びついていく。

    女性としての生き方が中心に話が進んでいくから、
    共感できてたまらない。
    これはやばい。

    0
    2025年09月16日
  • 私という運命について

    Posted by ブクログ

    出会う運命の本だったと思う。
    ほとんどの文章が自分に染み込んできた。
    最後は号泣しながら読んでました。
    読み返しても泣けちゃう。
    本屋でタイトルをみて即買いだったんだけど、期待していたものとは全然違う内容でしかもすごくグサグサとわたしの中に入り込んでくる
    あっという間に読んでしまって浸っていた1日は2日だったけど、色んなことを考えた。
    自分のかこのことも含め。
    「運命」という言葉はもともと好きなんだけど
    改めて運命について考える。
    わたしも運命というレールに沿って生きているんだろうな〜
    そう思う。

    0
    2019年01月16日
  • 永遠のとなり

    Posted by ブクログ

    おすすめ度:95点

    Book Express ディア品川店におけるPOPより
    「人はなぜ生きているのでしょうか?
    何のために生きているのでしょうか?
    ”幸せ”とは何でしょうか?
    この小説は”すごく良いです!!”とか簡単に言えないのです。いや、良いのです。
    でも、そんな月並みな言葉じゃな表現できないのです。
    とっても大切なことが、さらっと書かれていますので、ゆっくり、じっくり読んで下さい。きっと備忘録になる一冊です。」

    0
    2013年10月30日
  • 不自由な心

    Posted by ブクログ

    出会ったものはしかたがない。
    堕ちたものはしかたがない。
    では許されない環境なんだが。
    それ故、待ち受けてるのは苦しみばかり。
    それでも、堕ちていくんでしょうな。

    タイトルの妙。

    0
    2009年10月04日
  • 不自由な心

    Posted by ブクログ

    短編集。
    みんな勝手なこと言いやがって。
    だってどうしようもないじゃん、て感じ?
    少し悲しくて最後はうなずく。

    0
    2009年10月04日
  • すぐそばの彼方

    Posted by ブクログ

    なんておもしろい政治の世界。。。
    ありていに言えばその一言です。

    主人公は与党第二派閥の領袖の息子。
    権力闘争おもしろいっすわww
    白石さんの作品にしては珍しい話ですが。
    でも白石さんの作品はどれもおもしろいんですがね。
    ちなみに他の作品は政治の話じゃないっす。
    くれぐれも政治一辺倒の紋切り型の作家だと勘違いなさらぬように。
    特に男の子におすすめです☆

    0
    2009年10月04日
  • すぐそばの彼方

    Posted by ブクログ

    ずいぶん前に読んだのでうろ覚えだが、序盤のほぼ廃人のような生活から中盤の政治家として手腕を発揮するまでにかけての移り変わりが、主人公の目を通して描かれているところが面白かった。
    そして感動のラスト。ネタバレになってしまうため詳しくかけないのが残念だが、このラストを読むためだけにこの本を買ってもいいくらい。
    白石一文の著作の中で一番いい。

    0
    2009年10月04日