4つの恋愛と日常のような短編集でした。
年齢的に仕事や将来、結婚のことを考えたりもするし、似たような境遇のお話もあり共感できたら考えさせられるストーリーでした。
どんな愛情を大切にして過ごしていくか、自分でも少し立ち止まって考えたいと思いました。自分1人では生きられなくて、誰かの幸せのために生きること、また自分の愛情の向く方向を見て生きることになるのかなあと漠然と感じました。
以下あらすじメモ
前の旦那が3年越しの愛人を作っていて離婚した岬は、庁内でやり手の野上とお見合いをするも愛する人といたい自分の気持ちに気付いて断り、また会社でも昇格試験を受けるかという岐路に立っていた。
同じ会社の安西が、岬を励ますために映画を貸してくれたりと岬を想っていることに気がつき、また20年前の自分からの手紙に励まされ、人間にできることは、誰かを幸せにすることだけだと悟り頑張ることを決意した。
市川は妻の緋沙子を紹介してくれた里見先生の死により、息子が里見先生と妻の子であること、また里見先生の奥さんのカレン夫人と市川の関係に里見先生は気づいていたことを知る。
ダーウィンの法則では、家族のいる英一と付き合う知佳が、スキンシップによって愛情が保たれるのだという英一の言葉に納得しながら、体の相性が良くて別れられない英一との付き合いを続ける。
父親が当時別の女性と関係を持っていたのに気付き相手の女性に会いに行ったのと同じように、英一の娘からの訪問を受けた知佳は、いかに愛情深く生きるかが重要だと気付き英一との関係を今後も続けるのだろう。
表題のどれくらいの愛情では、ぜんざい屋の会社を拡大する正平に、数年前騙された彼女の晶が急に電話をかけてきたところから始まる。
晶は当時は悪い兄との関係もあり数年前正平を騙す形で別れ、その後入院しており、正平は晶の病院に通いながら晶とのことを考え、最後にはまた関係を取り戻す。
また正平の弱視を治そうとして母親が連れていった先生からは御告げめいたことを言われ、晶との別れと再会は必然だったと気づく。