渡部昇一のレビュー一覧
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ネタバレ音楽のない時代に生まれ育った父と音楽があふれる時代に生まれ育った息子。
音楽にまつわるエピソードを通して、家族の姿を考える父子リレーエッセイです。
この渡辺昇一さんは、「知的生活の方法」の著者。つまり作家です。
息子の玄一さんは読売交響楽団のチェリスト。
昇一さんはもともと音楽に造詣が深かったわけではなく、音楽家の奥様と結婚されたことにより音楽と関わっていった。
玄一さんは、生まれたときから音楽があった。
この違い。
2人の音楽に対する掛け合いはすごく面白いです!。
例えば、コンサートについての話。
これの前に昇一さんが、「私はコンサートは寝るところだと思う」というのを語ってい -
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エネルギーというのは国家の繁栄に必要不可欠であることが歴史を学んでみると良く分かります。この100年間で国家のエネルギーは長年続いてきた、木(木炭)から石炭、石油・天然ガス、さらには原子力へと多様化してきた様ですが、日本の場合は東北大震災(2011.3)以降は、逆戻りしている感もあるようですね。
森林、石炭とエネルギーに恵まれてきた日本は、石油という新しいエネルギーを前にして、初めてその必要性を認識するようになったのが、第二次世界大戦前の状況のようです。それでも初期には、秋田で産出された原油の使い道にも困っていたようなのを知って驚きました。
この本が私が読んだ数々の本の中には明確に触れられ -
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ネタバレ▼渡部昇一さんの「安倍さんが総理大臣になって本当によかった」という気持ちが込められていました。
▼文字が大きく、一章一章が短めで読みやすかったです。文章がですます調だったので、柔らかく品がよい感じがしました。
▼民主党の売国政策についても触れていました。それでも渡部さんは民主党の中でも野田政権には、まだ期待をしていたそうです。野田さんは野党時代はしっかり主張・まともな指摘が多かったのに、総理になったとたん「反日」に変わってしまった、「民主党政権自体が日本の政党ではなかったということなのかも」と書かれていました。
▼安倍政権になった今、もしかしたら前の政権時の足かせがあって、思うように前に -
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古事記、日本書紀の記述を紐解きながら、日本の男性観、女性観の特徴を諸外国と比較する。1976年に「正論」に掲載された文書に基づいており現代と時代背景が異なる部分もあるが、古来からの日本人の根底に流れる考え方について興味深い考察をしている。
イザナギノミコトとイザナミノミコトの話から男女相補的な考え方。そこには、一神教の前提としている男尊女卑の考え方は全くない。ただし、性行為において、女は男に従うべきということが神の指示として受け止められている。
男は闘い、女は楽しさを供する、分業ができている。
伊勢神宮に祭られている、アマテラスオオミカミは、イザナギノミコトの左目から生まれた女神で、代々、皇女 -
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新訳とついているが、訳した本ではない。ややこしいが、この本は『読書について』の要約で、一つの言葉について、渡部さんが(これはこうゆうことだ、これはそう思う)などの解説や意見を書いている。
それでもこの本はが価値があると思うのは、ショペンハウエルの生涯や、基本的な考え方が書かれており、初心者や、ショペンハウエルの感覚がわからない人に掴みやすい。
も一つ、渡部さんの意見として書かれていることに(これは、そうとも限らない)や具体例が、哲学を触れるにあたって盲目的に囚われないストッパーになっている。
もちろん原著の方が読み応えがあるが、こういった本も改めて噛み砕くのにいいと思う。 -
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