渡部昇一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コロナ禍で「ステイホーム」となり、時間があれば海外や国内を旅行している人には厳しい時代となった。
そんなときでも日々をただ過ごして月日が流れるのは困る。今回の本は「知的生活」をテーマにしている。
19世紀に生きた英国人の価値観が反映されているが、今の時代に読んでも違和感はない。古いの一言でバッサリ斬って読まないのはもったいない。むしろ、インターネット上で無数の情報が飛び交う今こそ読む価値がある。
著者の「知的生活」(本書)と「知的人間関係」は明治以来日本でも英語の教科書に使われてきたそうだ。その理由は、文章が読みやく内容が人生にとって深く刻み込まれているからだ。
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Posted by ブクログ
前半は著者ショウペンハウエルの解説。
私は著者のことを知らなかったので概要を知ることができて参考になる。
読書とは、私たちの代わりに誰かが考えてくれることであり、その人の心の動きを反復しているだけ。
読むことばかりに慣れていると、極端な場合は自分で考える力を全く失ってしまうのだ。
本を読んでいる時、考えるという作業の大部分が免除される。
反芻することによってのみ、人は読んだものを身につけることができる。
多読、雑読。していれば、そのうちにだんだんと本を選べるようになる。
役に立つかどうか分からない本は読まない。というのは点滴で栄養を摂ることに通じる。それでは胃や腸そして歯は発達しないだろ -
Posted by ブクログ
歴史は古今東西、どの時代の歴史も好きになって参りました。一つの時代を掘り下げてある本を読むのも面白いですが、最近では一人の方が書いた「通史」が好きになりました。それを読むと、つくづくと歴史は繋がっているのだなと感じることができます。
一つの出来事だけでは、なぜそのような活動をしたのか理解できなかったことがありましたが、この本を読むことで、以前やられたことに対する仕返し・技術進歩により今までの軍事力が意味をなさなくなったので、他国に負けないように軍拡をし続けた等、歴史を流れで見渡すことで腑に落ちたことがありました。
以下は気になったポイントです。
・天照大神と素戔嗚尊は姉弟の関係であるが、 -
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Posted by ブクログ
たき子の手にかけていた糸がもつれてからまりました。糸をほどこうとして、あせればあせるほど、糸はますます、からまっていきました。たき子は泣きだしそうになって、お母さんに、こう言いました。「このもつれたところを切りましょうか」。すると、お母さんは「しんぼうして、ほどいていれば、ほどけないことは、ありません」とおっしゃいました。たき子が、落ち着いて、ほどいていくと、とうとう、もつれていた糸はほどけたのです。『修身二年生』1935
ものをまたいだり踏んだりするような不作法なことをしてはなりません。絵本をまたぐなど。
ものを売るとき、商品に傷があったら、それを客に正直に伝えないといけません。
国会 -
Posted by ブクログ
筆者自身が、幅広いジャンルの知識の持ち主のようだ。そんな筆者が、知識、ひいては人間性を豊かにするために、「たくさんの井戸を掘り続ける」という表現を多用して様々なことへ関心を広げることを啓蒙している。
常に外部の情報に関心を持ち、わらしべ長者の如くその情報から発展してさらに別の情報に繋げ、また別の人との交流をすることで更に発想力は広がっていくと説いている。
オカルトや薬物、精神的な病による発想の広がりについても否定はしていないところも興味深かった。もちろん、薬物に関しては違法性と身体に悪いことには言及している。
日露戦争で名を挙げた秋山真之は夢の中で予言めいた経験をして作戦を成功させたり、 -
購入済み
知的生活とは
出版されて40年経っても、読み続けられています。ところどころ、古くなってしまった発想もありますが、今なお、知的生活を送るための心構えを示してくれます。
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