渡部昇一のレビュー一覧
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読んで反省することが多くありました。特に時間の使い方と会話に対する姿勢については、改めなければいけないと強く感じます。ゲームやYoutubeなどは、楽しくてつい手を出してしまいますが、生産性が無いことのほうが多いです。もっと有効に時間を使わなければと、改めて決心しました。
また、会話の章では、「集いを去るときは、来たときよりもいちだんと賢くなっているか、あるいは他の人を賢くしていなければおかしい」というフレーズに、はっとさせられました。確かに、そのような意識で人と交流すれば、人との会話がいちだんと楽しいものになるに違いないです。間違っても無意味な会話ばかりで人の時間を奪うことがないようにしたい -
ネタバレ 購入済み
生涯現役
一部ご紹介します。
・老後に必要なものは、少数の友達、そしてカラオケに行ける財産。
・読んだ本の数が、人間の本質を支える。
・肉体を日々休まず鍛える。
・眠れなくても1日8時間は横になった方がいい。骨休めは大事。
・体を柔らかくすることは、老化を遅らせることに他ならない。
・運動後の自分へのご褒美を忘れずに
・声を出して本を読んでみる。
・卑屈にならないためにも私有財産は必要だ。
・人生では死が至る所で待ち構えている。それに備えて、いつもいいことをするように心がけるべし。
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ネタバレ 購入済み
母語の大切さ
一部ご紹介します。
・母親が大和言葉を話す。大和言葉の和歌や俳句も。漢字は振り仮名付きのもので、どんどん読ませる。たくさん漢字を覚えさせる。
・『百人一首』『徒然草』『奥の細道』をマスターさせる。基本を徹底させれば、他のものも読める。
・学校というところは、「読み書きそろばん」が教育の基本。教室でやるのは「読み書き」。「話す」ことは家庭、会話クラブ、ホームステイなどでやること。
・読書は内容のある人間を作る。
・会話は機転の利く人間を作る。
・書くことは正確な人間を作る。
・知っている単語、語彙が多くなるほど、世界は広くなる。
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Posted by ブクログ
ネタバレ4
読書については本来2巻本の一部であり、これはさらにその断片を切り取り、致知で著名な渡部昇一が、訳と自身の異論を含む解説をつけた形式。以前の本を読む本でもあったが、解説・解釈があっているかは確認すべきだが、それなりに納得はできる解釈。原著の内容よりも訳者のエピソードが面白い。読書後に自分で考える・書く・伝える・自分の意見を述べるといったアウトプットをしないと意味がない。渡部は本に、妻は自宅に金をかけ教養と快適な暮らしを生前から享受。子供に金を使う話や自身の哲学にお金を使う話は非常に感銘を受けた。
父の自殺、母との相性が悪い、母や妹の小説の方が売れた、この辺りは彼の哲学を読む上での前提。
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知的生活を送るための信念や方法を論じた一冊.
前半部の心構えは知的生活をするしないにかかわらずプロになるための方法とも思えた.
これから知的生活を送るうえで本・情報源へのアクセスは近い距離がよいと思え,その量自体も沢山あるべきだと共感できた.
勉強する習慣は学生で終わりと思わないので,社会人になってからこの本を手に取りどう生きるかを再考するべきと思った.
以下章ごとの要約
自分をごまかさない精神
わかったふりをしない.わかるまでやらなければ器用貧乏のように終わってしまう.
古典をつくる
何度も何度も舐めるように繰り返すことが大事.そうすることで感性を研ぎ澄ますことができる.
本を買う -
- カート
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試し読み
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ネタバレ〇内容について
過去への後悔や未来への不安に苛まれず、今という一瞬を精一杯生きることについて中心に書かれている書籍である。
まず筆者は口に出す言葉や考え方を少し変えるだけで次第に現状を打開できることを提示している。それから、人々は大抵、幸福は幸運と共に訪れるものであると思いがちであるが、「幸運」は神のみぞ知るものであったとしても、「幸福」は自ずから勝ち取れるものである、言い換えれば不幸を選ばない選択はできるものであるとしている。自分自身を第一に考え、自分自身を幸福にできるのも自分自身だけである、という考えのもと、現代人が悩む対人関係をどのような思考で乗り切って行くかを全10章にまとめている。 -
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ネタバレ修身や教育勅語に対して、ネガティブなイメージを植え付けられている世代も多かろうと思います。
斯く言う自分もきちんと全てを読んだことはありませんでした。
こちらの本はカタカナ表記の後に漢字平仮名混じりで書き下し文も掲載されており、大変読みやすいです。
明治維新により藩校がなくなり、修身科はあったが実際は欧米の新知識を与えることに熱心で、小学校の先生の為の師範学校も指導者はアメリカ人だったという現状。
明治12年の教育令は自由を重んじ放任すら認める感じで、授業を視察された明治天皇がこれでよいのかとご心配になるほどだったというのも空恐ろしさを感じます。
明治14年に小学校教則綱領が出されて修身が -
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やたらと語源の話が出てきて、話が脱線する感もなくはないが、
ところどころに、とても参考になる話が出てくる。
『パンセ』や『人間−この未知なるもの』は今から買っておこうかとも思うし、
仏教などの宗教の研究にも興味が湧く。
また、参謀の役目、リーダーの条件なども、さらっとしか出てこない割に印象に残る。
何より、自分の倍以上生きている著者が、知的生活を続けているという姿勢というか覚悟に感銘を受けた。
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(目次)
第1章 年齢を重ねて学ぶことについて
第2章 健康と知恵について
第3章 余生を過ごす場所について
第4章 時間と財産について
第5章 読書法と英語力について
第6章 恋 -
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Bスクール時代、組織論の森本先生が推薦書として教えていただいてから10年、やっと読む事ができた。読前は、第二次大戦時のナチスドイツの話なのかと思っていたが、実際はナチス時代はあまり多くを裂かれておらず、それ以前のプロセイン時代をドイツ参謀本部の栄光の時代とし、第二次大戦に至って組織が肥大化しその優れた資質と役割は機能することが出来なかったという。
プロセインの時代、ナポレオンをワーテルロー戦役で撃破し、普墺戦争、普仏戦争で少ない兵力でオーストリア、フランスに勝利には、クラウセビッツなどの戦略家を排出した参謀本部なくしてそれをなし得なかったという。特に普墺戦争以降における参謀総長のモルトケの時 -
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「南京大虐殺は無かった」と主張している渡部昇一さん(故人)の著書です。当事者がいたとしても、利害関係が絡んでいる以上、歴史の真実なんて絶対に明らかになりません。でも本書には、南京大虐殺だけでなく様々な出来事に対して「そうだったのか!!」と思える内容が沢山載っており、とても勉強になります。もちろん渡部さんの見解に過ぎないのですが、当時の利害関係を踏まえて考えると、結構真実に近いのでは?とさえ思う事ができます。
一方で、歴史から学ぶ事は大きく、正しい歴史認識は理想的ですが、やはり大衆は教科書やマスコミなど巨大な力に、歴史認識を振り回されます。そんな避けられない現実において、この手の本は草の根運