渡部昇一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルからは「効率的な時間の過ごし方」とかをイメージしがちだが、実際は他人とのつきあいの中でいかに他人に振り回されることなく確固とした自分を築けるか、といった内容の本。
例えば他人から発せられる「~すべきだった」とか「私に相談してくれればよかったのに」という言葉。
これは相手を一見気遣っているように見えるが、実際は相手に非を認めさせるだけで、決して相手に過去から何かを学ばせようとしている言葉ではない。
そういう言葉に罪悪感を感じて生きるなと説く。
「そうだ、そうだ」と納得している横で主人に「~すべきだったんじゃない?」と責める自分。あー、この言葉からは何も生まれないんだと反省しきりで -
Posted by ブクログ
歴史は好きなのですが、太平洋戦争あたりからの現代史はほとんど知識がありません。高校の歴史の授業が大正時代あたりで終わってしまったことや、社会人になっても、群雄割拠の戦国時代に興味があったためだと思います。
現代史をわかりやすく解説してある本が少ない中で、渡部氏は数多くの著作を残されていて、以前から興味深く読んでいます。この本には、日露戦争に勝利した頃からアメリカが日本を恐れ始めて、結果的に戦争に突入した経緯が説明されています。
本来ならば日本は農業国になってしまう予定が、中国の共産化や朝鮮戦争勃発のために対日政策が変わって今に至っているようです。
戦後に財閥解体や公職追放があったとは史実 -
Posted by ブクログ
著者が、伝えたいことは?
知的生活を送ることは、人生を何倍も充実させる。
IT機器や文明の利器は増えても、人間の思考や、生きることの本質は変わらない。
自分が、興味を持ったものを、毎日毎日、少しづつでもいいから勉強するこ
とが大切。この小さな蓄積がいずれ花開く。【内発的興味の大切さ】
【壮にして学べば、則ち老いて衰えず。】
壮年期は、仕事が忙しく、仕事が充実している。忙しく、仕事に打ち込んでいる為、学んでいると思い込んでしまう。 定年を迎え、自分は、ハタと何も学んでいないことに気づく。
“食物とサプリメントの関係"は、
インターネットの情報と読書から得る知識”に似ている。 -
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Posted by ブクログ
英語史と言っても外面史(つまり英国史)の比重が高く、内面史としては語彙(借入語)がほとんどで、文法や音声、綴り字まで網羅的に扱ったものではない。(Great Vowel Shiftなど出てくることは出てくるが、あまりにサラッと説明が終わっている)英語史の総復習としてはやはり中尾俊夫の『英語の歴史』の方が適切だろう。
でも内容自体はすごく面白いし、中尾俊夫の本よりもスラスラ読めてしまうので、歴史に興味のある高校生、英語専攻でない一般の人や、単に教養として英語史を知っておこうという人にはこっちがお勧め。世界史の知識が不足しているおれには英語史の外面史が整理できてタメになった。最後の章だけ著者が突