渡部昇一のレビュー一覧
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ネタバレタイトルからはまったくもってして想像しにくいけれど,良い意味での個人主義を勧めている一冊。
訳者もそうだったようだけど,現在できて,過去そうできなかった人が読んでみても納得がいくんだろうなあ。ただし,現在そうでない人が読んでも,理屈としてこういう風にすれば,楽なんだろうな,というのはわかるけれど,行動にはなかなか結びつきにくいのではないだろうか。要は出来る人が書いた,ただ出来ていることを書いた本のような気がしてならない。「それが出来れば苦労はしない」のである。
この本では,理不尽な対応に対する対応について書かれているけれど,この本の通りの対応をされたらどうなるのか,どうすれば良いのかについても -
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*自分の感情を人のせいにするというのはまさに間違った選択であって、すべての感情は自分の考え方、見方を深めることによって全部選択できるものである。感情を人のせいにしないということが「自分のための人生」の一つの出発点になる。
*人の評判とか評価は本人の自由にならないものである。自分の意思で何とかなるのは、他人の評価に対する自分の態度だけだ。
*今やれるのにやらないで延ばすというのも、現代に特有の誤った考えなのである。完全を求めて何もできなくなるということがあまりにも多いのではなかろうか。始めから完全を投げ出すというのはよくないが、完全を求めつつ、しかも完全というものはないという諦観を持たねばならな -
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知的生活=読書といってもよい。
自己投資。お金の使い方はとりもなおさず、本を買うことであり、買うという行為が身を引き締めて知識を得ようとする行動につながるのだ感じる。
1970年代の本であり、現代には参考にならない箇所もあったが、精読や知的生活の大切はよく理解できる。
何度も読む本が自分のとっての古典になるという点は実践したいと思った。
また知的内容の濃い生活を送れているか自問する良いきっかけとなった。
知的生活者にとって、Time is Moneyであり、時間も金で買うことは大事。これは、行列に並ばないこと、VIP席に座ることなど、生活のちょっとしたことに対する自分の価値観と比較して、ど -
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自分自身の主人でない者は決して自由ではない。
過去の常識の延長で生きることをやめる。昔決心したことが今の自分にそこまで重要なのかを考える。続けろことにたいそうな意味を付けていないか。
耳にしたものは、忘れてしまう。
目にしたものは、覚える。
やったことは、理解する。
つまりは全ては行動してはじめて本当に理解できるのだ。
堂々と自己主張する。
お伺いをたてるのではなく、はっきり意思を伝える。
無駄なエネルギーを使わない。
他人を変えられる。これはおごりである。
対岸の火事に心をいためすぎない。
自分が持って生まれたものはとことん愛する。
物事をあるがままに受け入れうまく利用する。
自分を無 -
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ネタバレ【引用】
1. 人を自責の念で操らない、操られない。過去は過去。
2. 不安に対するベストの対抗手段は『行動』
3. 質問もされないうちから答えがわかっているような人生では、成長するのは無理。
4. 物事というのは、自ずから良くなるなどということは決してない。
5. 言葉より行動の方が、はるかにその人の人となりをよく表す。
6. 自分が正しいと信じていることの、半分は他人の反対にあい、残りの半分は時流の反対にあう。
【行動】
1. 答えのない問題に対して行動する。
2. 人・しきたり・未来・過去に流されない軸を持つ。
3. 人をコントロールしない。これに対する上司部下の関係を深掘りする。 -
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大学時代(私の場合、1983年開始)から新刊が出るたびに読むことが多くお世話になっていた方が、すでに高齢となり最近では何人かがお亡くなりになり大変寂しい思いをしています。船井氏に引き続いて、この本の著者である(編集したのは佐藤氏)渡部氏もお亡くなりになりました。
彼の本の多くは、日本の歴史(特に戦後の現代史)についての正しい解釈はこうである、ということを一貫して述べてきたと感じます。最初読んだときは、学校の授業で習ってきた内容とは異なる部分もありとまどうこともありましたが、彼の他の著作だけでなく、同じテーマを扱ったほかの人の本をも読むことで、ようやく彼のポイントも理解できるようになってきまし -
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ネタバレこの本が書かれたのは19世紀のアメリカ。若くて向上心と探究心に溢れた正しくて強いアメリカが実在していた頃。「よし俺たちも学び鍛え自分を磨こうじゃないか」という、前向きで明るい人たちがたくさんいる環境であれば、この本もベストセラーになる土壌があったということである。
訳者の渡部昇一さんも、この本に巡り合ったのは終戦間もない焼け跡の残る東京上智大学であったとか。「負けに負けてボロボロになった日本を、そして自分をもう一度作り直そう」という気概をもっていたからこそ出会った本なのかもしれない。
時間の活用法、睡眠の大切さ、プライオリティに従い行動すること、良い習慣作り、早くやるより入念にやる、運動の -