【感想・ネタバレ】実践・快老生活 知的で幸福な生活へのレポートのレビュー

あらすじ

私は、自分自身が歩み、86歳に到達して、「これが人生の幸福だ」「これが快い老後=快老だ」と考えるものを、包み隠さず書き記すことにした。私は若いときから『知的生活の方法』をはじめ「生き方」の本を世に問うてきたのだから、それに対するアンサーブックを書くことも務めの一つであろう。読者が各々の「希望」を胸に人生を歩むときの、一つのマイルストーンとなれば幸いに思う(第1章より抜粋) 衰えぬ知的生活、家族、お金、健康、「あの世」のこと……。ベストセラー『知的生活の方法』から40年を経て到達した「人生の至福」についての最終結論と、知的で快い生き方の真髄を語り尽くす。●第一章:「歳をとる」とはどういうことか ●第二章:凡人にとって本当の幸福は「家族」である ●第三章:「お金」の賢い殖やし方、使い方 ●第四章:健康のために大切なこと ●第五章:不滅の「修養」を身につけるために ●第六章:次なる世界を覗く――宗教・オカルトについて ●第七章:「幸せな日々」のためにやるべきこと

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

先日亡くなられた渡部昇一さんが、昨年秋に書かれた作品。
86年の人生を振り返り、お金、健康、勉強、修養、宗教などについて語る。幸福とは結局、家族など身近で平凡な中にあるという言葉が印象的でした。淡々と誠実に生き、学問だけでなく人間についても深く考えられた方だったのだと思います。
こんな方の教えを受けることができた方々は本当に幸せだと思いました。合掌。

0
2017年04月23日

Posted by ブクログ

『知的生活の方法』の最終結論。

渡部昇一先生の「知的生活」に関する本は、『知的生活の方法』、『続 知的生活の方法』をはじめ、『終生 知的生活の方法』まで、ほとんど読んできた。

タイトルから想像すると、没後の2018年に発行された『終生 知的生活の方法』が、「知的生活」の最終結論だと思っていた。しかし、本書を読んでそれが違っていたことが分かった。

亡くなる半年前に発行された本書こそが、『知的生活の方法』最終結論だったのだ。それはあとがきに書かれた、次の言葉からもわかる。

「知的生活」を志し、それを奨める本を書いた著者が、約四十年後にはどうなっているかのレポートが本書である。(p253)


本書の最大の価値は、「知的生活」を送ってきた著者が、その感想を嘘偽りなく書いたことにある。

もちろん、ひとりの人間の感想なので、それが正しいとは限らない。その主張に反発する人もいるだろう。しかし、真摯に知的生活を送ってきた人の人生訓は、人間というものを勉強しないで独りよがりで書いたものとは違う。耳を傾ける価値は十分にある。

特に、老年期に入っていない人たちであれば、幸せに生きるためのヒントが得られるだろう。

0
2025年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 渡部昇一さん、1930.10.15~2017.4.17、享年86、ダンディな方でした。「実践快老生活」、2016.10発行、「知的生活の方法」から40年、著者86歳の亡くなる半年前の作品です。内容の一部を紹介しますと: ①年をとるとは、散歩が大好きだったのに存分に歩けなくなるということ。歩けば健康にいいことはわかっているが、歩けない。②幸福は家族、金婚式は結婚式よりも更に素晴らしい。③健康のために大切なことは、柔軟性を保持し血流をよくすること。④俳句、和歌、詩などの修養を。何歳になっても感動できる。

0
2023年09月26日

Posted by ブクログ

あとがきにもあるように、「知的生活の方法」と「続・知的生活の方法」を書いた著者が、約40年後どうなっているかについて書いたものである。加えて、86歳になった人生の先輩として人生における幸福やお金との付き合い方、健康、老後の修養について述べている。長く生きた者の健康についての記述は大変説得力があるし、その他の項目についての記述も非常に哲学的で面白い。
そして、本書に限らず、著者の本を読むとその内容に触発されて無性に本が読みたくなる。本書でも色々と本が紹介されているので、気になるものは読んでみたい。

0
2017年05月19日

Posted by ブクログ

高級料理よりも妻・息子夫婦・孫と行くファミリーレストランでの食事に幸福を感じる、というくだりにこの本で渡部氏が言いたいことがつまっているようだ。幸福など人それぞれ違うけれどもという前提のもと、「自分の幸福はこうですよ」とのことらしい。

0
2019年01月20日

「ビジネス・経済」ランキング