渡部昇一のレビュー一覧
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知的生活=読書といってもよい。
自己投資。お金の使い方はとりもなおさず、本を買うことであり、買うという行為が身を引き締めて知識を得ようとする行動につながるのだ感じる。
1970年代の本であり、現代には参考にならない箇所もあったが、精読や知的生活の大切はよく理解できる。
何度も読む本が自分のとっての古典になるという点は実践したいと思った。
また知的内容の濃い生活を送れているか自問する良いきっかけとなった。
知的生活者にとって、Time is Moneyであり、時間も金で買うことは大事。これは、行列に並ばないこと、VIP席に座ることなど、生活のちょっとしたことに対する自分の価値観と比較して、どれが一番良い選択肢を選ぶことも知的生活を生きるという意志にもつながると個人的に思う。それは、お金で解決したことによって、それから生ずる時間のゆとり、心のゆとりを獲得し、さらなる知的生活を過ごせる時間を生み出すことだと個人的に思う。
退行現象の話は面白かった。カント、ダーウィンなどいずれも知の探求者はどこかで休息が必要で、それが睡眠方法だったり、妻の音読だったりする。 -
Posted by ブクログ
自分自身の主人でない者は決して自由ではない。
過去の常識の延長で生きることをやめる。昔決心したことが今の自分にそこまで重要なのかを考える。続けろことにたいそうな意味を付けていないか。
耳にしたものは、忘れてしまう。
目にしたものは、覚える。
やったことは、理解する。
つまりは全ては行動してはじめて本当に理解できるのだ。
堂々と自己主張する。
お伺いをたてるのではなく、はっきり意思を伝える。
無駄なエネルギーを使わない。
他人を変えられる。これはおごりである。
対岸の火事に心をいためすぎない。
自分が持って生まれたものはとことん愛する。
物事をあるがままに受け入れうまく利用する。
自分を無能呼ばわりしない。
そういう物だから、仕方ないと納得しない。
本書を読み、自分の意思を持ち、自信を持って生きることが大切だと再認識した。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【引用】
1. 人を自責の念で操らない、操られない。過去は過去。
2. 不安に対するベストの対抗手段は『行動』
3. 質問もされないうちから答えがわかっているような人生では、成長するのは無理。
4. 物事というのは、自ずから良くなるなどということは決してない。
5. 言葉より行動の方が、はるかにその人の人となりをよく表す。
6. 自分が正しいと信じていることの、半分は他人の反対にあい、残りの半分は時流の反対にあう。
【行動】
1. 答えのない問題に対して行動する。
2. 人・しきたり・未来・過去に流されない軸を持つ。
3. 人をコントロールしない。これに対する上司部下の関係を深掘りする。 -
Posted by ブクログ
大学時代(私の場合、1983年開始)から新刊が出るたびに読むことが多くお世話になっていた方が、すでに高齢となり最近では何人かがお亡くなりになり大変寂しい思いをしています。船井氏に引き続いて、この本の著者である(編集したのは佐藤氏)渡部氏もお亡くなりになりました。
彼の本の多くは、日本の歴史(特に戦後の現代史)についての正しい解釈はこうである、ということを一貫して述べてきたと感じます。最初読んだときは、学校の授業で習ってきた内容とは異なる部分もありとまどうこともありましたが、彼の他の著作だけでなく、同じテーマを扱ったほかの人の本をも読むことで、ようやく彼のポイントも理解できるようになってきました。
この本は渡部氏が晩年に講演した内容を纏めたものになっていますが、この本が彼の遺言集のように思います。東京裁判の位置づけや、それに関連した人達は日本人以外で、だれがどんな根拠で何を言ったのか、東京裁判以降、マッカーサーはどのように思いになったのかは、日本人としても理解しておくべきことのように思いました。
以下は気になったポイントです。
・欧州で起きた30年戦争の後に、初めて(1648)近代的な国際会議を開いた、このときの条約(ウェストファリア条約)が近代的な国際法の始まり、これは「戦争やったら、どっちの国が善いとか悪いとか言っちゃいかん」ということ、これは欧州の騎士道、武士道に近い(p17)
・日本海海戦は、空前絶後の圧倒的な勝利である、海軍の勝利っていうのは欧州の歴史では、文明の勝利を意味する。ペルシア帝国に勝ったギリシアの、サラミスの海戦、イスラムに勝った、スペイン・オーストリア・トルコ連合軍がトルコを破った、レパントの海戦(1571)(p21)
・孔子の民族は、周の民族である、都が西安や落葉であるように、ずっと西の方で栄えていたが、三国志の終わりまでには完全に消えた、同様に日清戦争で日本とやった帝国の満州人はもういなくなった(p50、51)
・南京はオープンシティにしなかった、他にもしなかった都市は、ワルシャワ、ベルリン、これらは廃墟になった(p59)
・福島の放射線量は、広島原爆の1800万分の1である、広島と長崎で長年調べた、原爆の被災者たちの間のガンの発生率は、その他の地域よりも低い、奇形児の発生率も、被害は殆どが焼け死、放射線でケロイドにならない、放射線では溶けない、熱で溶ける(p80)
・背骨はタンパク質にカルシウムがくっついている、年を取るとタンパク質の摂取量が減ったりするので、タンパク質が体に足りなくなって骨からとることになり、年よりは体が小さくなる(p93)
・ソクラテスが毒薬を飲んだのは、裁判は受け取らないが、判決は受け取った(法治国家であることを尊重した)から(p118)
・第二次世界大戦時、ユダヤ人の上陸を、イギリスもアメリカも認めなかったが、日本は国策でユダヤ政策を断っている(p129)
・外国人は権力を握ったら天皇になればよいと考えるが、藤原氏は考えない。藤原氏が天皇になったら、藤原氏でなくなるから。それをやったら、革命を起こされたって文句を言えない、こういうことが貴族の間で分かっていた(p131)
・日本は宗教同士で喧嘩はしていない、仏教徒が宗派が違ったから戦争したということは無い、これは他の文明圏には無い(p134)
・国の歴史というのは、その国のいいところを虹のように見ること、虹を見るには、ある程度の距離とある方向がなければ虹が見えない、必ず、距離と方向が必要(p144)
・平城京も平安京も、絶対重要なところである「城壁」は真似していない(p147)
・パチンコ屋でも何でも駅前の一番いいところにあるのは、焼け出されて地主が死んだり、帰ってきたときには、在日コリアンが占拠していた(p161)
・日韓併合とは、大韓帝国と大日本帝国の合併であり、植民地化ではない(p173)
・学徒動員とは、男子生徒に使う用語、挺身隊は、女子生徒に使う用語(p176)
・侵略とは、国境を越えて責められること以外に、重要なる経済的な打撃を与えられるような政策と取った場合も含むと、アメリカ国務長官のケロッグ氏は言った(p180)
・捕虜の資格とは、1)武器を見えるように持つ、2)制服を着る、3)複数の場合は、纏める責任者がいる(p185)
・昭和天皇が政治に口を出したのは、1)226事件において、彼らは賊軍であると言ったこと、2)終戦時に意見を言って終戦としたこと(p208)
・アメリカには、今、言論の自由がなくて、文化人がみんな困っている、ポリティカル・コレクトネス、1970年代の日本の部落解放運動の極端な連中のようなもの(p220)
・共和党のアイゼンハワーが大統領になったときは、岸首相は平等に扱われて、一緒にゴルフをした(p230)
・中世は、奴隷がいなくなった時代であるが、アメリカは奴隷を輸入した、古代にはローマやギリシアでもあったから、やるという発想であった(p256)
・立派な敵は尊敬するという習慣が、第一次世界大戦までは確かにあった、お互いに捕虜となった将校たちは非常に仲良く付き合っている(p256)
・東京裁判は、国際法によっていない、連合国が全部マッカーサーに任せた、自分で作ったマッカーサー条例でさばいた(p260)
2018年6月3日作成 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本が書かれたのは19世紀のアメリカ。若くて向上心と探究心に溢れた正しくて強いアメリカが実在していた頃。「よし俺たちも学び鍛え自分を磨こうじゃないか」という、前向きで明るい人たちがたくさんいる環境であれば、この本もベストセラーになる土壌があったということである。
訳者の渡部昇一さんも、この本に巡り合ったのは終戦間もない焼け跡の残る東京上智大学であったとか。「負けに負けてボロボロになった日本を、そして自分をもう一度作り直そう」という気概をもっていたからこそ出会った本なのかもしれない。
時間の活用法、睡眠の大切さ、プライオリティに従い行動すること、良い習慣作り、早くやるより入念にやる、運動の大切さ…書いてある内容は、今までどこかで学んできたことがほとんど全てである。中には「1日8時間も寝るな」とか「娯楽の読書はダメ(俺なんかはアカンらしい)」など、ちょっと?な内容もあるのだが、総じて古くない内容。200年も前にここまで実践的な自己啓発本が出ていたことは驚き。