渡部昇一のレビュー一覧

  • 自分を鍛える!

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    「自分が所有したり、他人に提供する価値のあるものは、すべて努力という代価が必要。」

    「読書であれ、会話であれ、作文であれ、量は少なくとも入念に行ったほうがよい。」

    と、読書の姿勢についても具体的に書かれている。「一文ごとに以下を自問する」として、

    1)自分は理解しているかどうか?

    2)真実かどうか?

    3)重要であるかどうか? あるいは当を得ているかどうか?

    4)覚えておくべき価値のある点があるかどうか?

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    2017年09月11日
  • 知的生活の方法

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    ネタバレ

    物を読み書きし勉強することを一生を通して行っていきたいという人のための、実践的な方法を紹介している。
    内容は、精神性から情報整理法、時間や食事方法まで知的生活に関することを具体的に示している。一般人には到底真似できないと思うような理想のような記述もあるが、知的生活を実践した先達の言うこととしていくつか自分のできる範囲で実践していきたいと思った。特に、下手な勉強は時間の空費ということについては常に意識したい。
    著者のその後の本を読むと、本書にある家庭は知的生活にとってだいたいマイナス要因であるという考えは変わったようである。

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    2017年05月26日
  • 自分を鍛える!

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    冒頭で掴まれた感じがあったけど、途中から「思想が強く少し偏った考え方の人なんだなぁ」と何時はじめて途中から萎えてきた。
    もちろん学ぶところはたくさんあったけど、心揺さぶられる程でもなかったのが印象。

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    2017年04月11日
  • [新訳]読書について 知力と精神力を高める本の読み方

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    漠然と「読書は勉強になる」と考えていると、読書は勉強にならない。この本は、そのような読書を痛烈に批判する。

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    2017年01月22日
  • [新訳]読書について 知力と精神力を高める本の読み方

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    サブタイトルの通り「知力と精神力を高める本の読み方」ということで、時間を無駄にしない系のお話がちらほら。
    読み方のスタイルによって、意見の合う/合わないがすごくある本かなと思いました。

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    2016年11月13日
  • 日本を弑する人々 国を危うくする偽善者を名指しで糺す

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    「日本を貶(おとし)める人々」「日本を虐(しいた)げる人々」「日本を蝕(むしば)む人々」「国を売る人びと」・・・、いろんな本があり、いろんな人々がいますね。今回読んだのは「日本を弑(しい)する人々」、2008.6発行、渡部昇一氏(S5)稲田朋美氏(S34)八木秀次氏(S37)の対談集です。対談の中身はともあれ、私としては、自分の国に誇りを持って暮らしていきたいと思います!

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    2016年09月06日
  • 孫子 勝つために何をすべきか

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    孫子の書籍は最近はビジネス書として用いられることが多いが、この本は孫子の入門書ではなく、孫子の兵法から太平洋戦争を総括した本でした。

    おそらく、入門書から入り、次の応用本としてこの本を読んだ方が孫子の兵法が理解できたはず。

    ・算多きは勝ち、算少なきは勝たず
    ・城攻めをしてはならない
    ・敵を知り、己を知れば負けることはない
    ・始めは処女のごとく、後は脱兎のごとく

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    2016年07月10日
  • 知的生活の方法

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     憧れます「知的生活」。

     本当は今の職業を選んだのだって、多少なりともそういう部分があるかなという期待があったわけですが、現実は全く違いました。

     これを読んでいると、やはり研究者とか大学の先生くらいしか、こういう生活は送れないのかなあ。

     しかし、あまり難しいことを考えるのも私にはできそうもありません。やはり、知的生活はあきらめるしかなさそうです。

     この本は、いろいろな文献からの引用が豊富で、過去に知的生活を送ってきた人たちのエピソードが読めて面白いです。憧れると同時に、自分には到底たどり着くことはできない極みのような気もします。

     2章の「古典をつくる」というのがなかなか面白

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    2018年01月28日
  • 発想法 知識の泉を潤(うるお)わせるために

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    『知的生活の方法』で“生活の仕方”を示した渡部昇一が、“知的活動”や“知的生産”についてまとめたもの。1980年に電通の夏期大学で語った内容を、1981年に発刊、2008年に復刊された。
    冒頭で語られるのは、彼の東郷平八郎元帥が、その銅像の建立にあたり、「智謀如湧」(=智謀湧クガ如シ)との言葉を贈った秋山真之中将である。秋山真之は、司馬遼太郎の『坂の上の雲』で詳しく記されているが、日露戦争中にロシア・バルチック艦隊を、世界の海戦史上最初のパーフェクト・ゲームと呼ばれる日本海海戦で破り、世界史の流れを一変させたと言われる東郷連合艦隊司令長官の作戦参謀を務め、刻々と条件の変わる戦場で、次々と戦略を

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    2016年01月16日
  • 自分のための人生

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    前半は、周囲の意見や評価を気にしすぎて、自己肯定ができにくい人向け。
    その一例が、自分はこういう人間だとレッテルを貼っているというもの。そのレッテルに合わせて自分をコントロールしてしまっているだけなのに。

    中盤は、そういう自分を打破するためには、将来のことばかりを考えるのではなく、今を最大限生きろと説く。
    正しいか正しくないかはわからないのだから、べき論にしばられず、自分がこれと思ったことに飛び込んでみる。
    その上で、うまくいかなかったとき、他責にせず、自分自身を顧みて、どうしたらよかったのかを振り返ることが大切。

    怒りのスイッチの切るには、自分の考え方のプロセスを自覚する。

    充実した人

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    2014年12月27日
  • 講談・英語の歴史

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    著者の専門である英語史について、分かりやすく解説している本です。

    古英語とドイツ語の近さや、中英語におけるフランス語からの語彙の流入、そして近代英語が整えられていくプロセスなど、英語史の一通りの流れを楽しんで知ることができました。

    最終章には、著者の考える国語教育と英語教育のあるべき形について論じた、やや性格の異なる論考が置かれています。

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    2014年12月05日
  • 音楽のある知的生活

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    クラシックは、理解できるか?でなく、楽しめるか?
    音楽は無限の富を相手にする仕事。
    クラシックをスコア見ながら楽しむ。新たな世界!?
    うまく生きるには、時々異質の空間に…コンサートへ行こう。
    モーツァルト、バッハにはホワイトノイズ効果。

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    2014年09月09日
  • 「頭のいい人」はシンプルに生きる

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    他人の犠牲者にならない。

    火事場のバカ力の例=息子がクルマの下敷きになったとき、母がクルマを持ち上げた。超人的な力が備わっている。

    心配のタネは尽きないが、そのほとんどは現実にはならない。

    どうにもならないこと、を気にかけない。他人を変えられない。

    何を忘れるか。

    最後のそうだないては、自分でしかない。

    相手を変えようと思わない。

    人生は一つの体験、ではない。常に変化していてその一瞬一瞬すべてが体験である。功績で評価するのではなくその瞬間で楽しむべき。

    行動こそが抗鬱剤

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    2014年08月01日
  • 「頭のいい人」はシンプルに生きる

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    原題の方がよかったのでは 「「頭のいい人」はシンプルに生きる」 
    原題が「Pulling Your Own Strings」。

    自分の人生を自分でコントロールしよう、という趣旨の本ですので
    「シンプルな生活」の本を探していた、という目的としてはハズレ、
    の本でした。

    しかし、自分の人生を自分でコントロールする、この本の言い方を使うと
    「他人の犠牲者にならない」方法というのは、
    元々犠牲者として振る舞うことしか出来なかった人間からすると、
    非常に参考になる、新しいマインドセットへの気づきが多い本でした。

    冒頭の犠牲者になる9つの言い訳のうち、3つが自分の口癖、
    考え方に沿った言葉であり、そ

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    2014年06月26日
  • [新訳]読書について 知力と精神力を高める本の読み方

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    ショーペンハウエルさんの本から抜粋した内容を解説しているのかな。
    渡部さんの個人的な見解が入っていたので、分かりやすくなったと思う。
    しかし、サブタイトルの知力と精神力を高める本の読み方についてはよくわからなかった。
    つまり色々読んでみろってことかな、と思いました。(これは渡部さんの意見)

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    2014年04月08日
  • 腐敗の時代

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    歴史や政治についてのエッセイ集です。

    「腐敗の効用」は、田沼意次やイギリスのウォルポールの治世を振り返り、後世から腐敗を批判されがちな彼らの時代が、社会・文化の繁栄をもたらしたことを検証しています。その上で、腐敗を糾弾する「正義」の声が、むしろ社会の活力を衰退させるという逆説が、歴史上しばしば見られることを論じています。

    「英語教育考」は、著者と平泉渉との間でおこなわれた、いわゆる「英語教育論争」に際して、著者が展開した主張が簡潔に示されています。文法・訳読中心の伝統的な英語教育が果たした役割を擁護する著者の立場は、たいへん説得力があるように思えました。

    そのほか、ウィリアム・モリス、三

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    2014年02月27日
  • 現代講談 松下幸之助 その発想と思想に学ぶ

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    松下電器の創業者・松下幸之助の評伝。

    著者は、松下幸之助が経営者として優れているだけでなく、「繁栄を通じての平和と幸福」(Peace and Happiness through Prosperity)という独創的な思想を築いた、日本が世界に誇るべき思想家だと言います。古今東西の多くの思想家や宗教家が「平和」と「幸福」を説いてきましたが、「繁栄」を通じてそれを実現するという思想は多くありません。そうした思想の先駆としては、我が国の石門心学などの例もあります。その意味でも、「PHP」の思想を現代に活かした松下幸之助という「思想家」は高く評価されなければならないと、著者は論じています。

    ただ、著

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    2014年02月26日
  • 英文法を撫でる

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    著者は保守派の論客として知られていますが、本職は英語学者です。本書では、著者自身の英語学研究の来し方を振り返りながら、英文法研究にまつわるエピソードを紹介しています。

    また、ブルームフィールドやチョムスキーの記述文法と伝統的な規範文法の違いについても触れられており、規範文法が文の解釈に直結しているという主張が展開されています。

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    2014年02月25日
  • 日本史から見た日本人・昭和編

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    昭和期の日本が戦争へと向かっていった悲劇が、内的要因と外的要因に分けて考察されています。

    まず内的要因について著者は、司馬史観を受け入れて統帥権干犯問題をあげています。明治の元勲の一人である山形有朋は、軍部大臣現役武官制によって軍部の思い通りにならない内閣を総辞職へ追い込むことができることをはっきりと認識していました。それが初めて実行に移されたのが、1923年の西園寺公望内閣のときでした。閣議で二個師団増設案を否決されたことに不満を持った上原勇作は陸軍大臣を辞職したことで組閣が不可能となり、西園寺首相は辞表を提出することを余儀なくされます。

    その後、大正期に入ってしだいに平和の機運が高まっ

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    2014年02月22日
  • 国民の修身 高学年用

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    「良い話」を子どもが好み,それを通してあるべき姿を示すというのは良いアイディアである。現代でも小学校の教科書にこんな話があったということは憶えているもんだ。道徳,修身と高段に構えず,人として良い行いの話を聞くチャンスとして学校教育にその時間が設けられるといいのにと思った。

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    2015年07月22日