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渡部昇一、谷沢永一、知という知の巨人たちが「孫氏」を語る。知識があるだけでなく、それをどう活かすべきかについて、太平洋戦争に例を取りながら解説している。それが会社の経営にも通じるところが多分にあってとても勉強になる。参考にしたいと思うところが多すぎるので自分にとって戒めになる3つだけ。
■兵は詭道なり…正直なだけでは生き抜けない
■主は怒りを以って師を興すべからず…一時の感情で行動を
興すな
■半ば済らしめて之を撃たば利なり…宋襄の仁(ええかっこ
しい)では勝てない。
年初に読んだ高橋是清の本に出てきた、日露戦争時に日本に金を貸してくれたユダヤ人投資会社クーン・レーブが1940年に日本に使者を送ってきたことが書かれていた。ユダヤ人を苛めるドイツと手を組むのは何事か、という趣旨だと思われる。これを取り上げる機運も当時はあったらしいが、日独伊三国同盟を締結して帰国したばかりの松岡洋右の一喝で話が立ち消えたらしい。翌年から石油が止まってしまった。色々なウラ話もあって面白かった。
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谷沢永一(1929-2011)、渡部昇一(1930-2017)による孫子の解釈。2003年の初版。孫子を紐解きながら、大東亜戦争、太平洋戦争の振り返る点で、他の孫子本と趣を異なるものとしている。大東亜戦争を昭和の世代、特に昭和の賢人がどのように振り返ったのか、を知ることができる。
地政学的に日本とアメリカの関係は先の大戦から変わっておらず、世代が変わっても、同じことが起こりうる。残すべき良書である。
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宋襄の仁への戒め。
情に流されることなく、数字・算盤で我が身を守る。
君主論、韓非子に通じる冷徹さを備えてこそ、成し遂げられる仁がある。
勝敗には運もあるが運を引き寄せるのは、げん担ぎで勝負は変わらない。
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有名な【孫子の兵法】の解説書。
「戦わずして勝つ!」など孫子の戦法が書かれていて面白かったです。孫子がちょっと気になる程度の興味がある人にはおすすめ。
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経営戦略という面で参考になりました。
ビジネスにつながりにくい部分もありましたが
(勝つ)という本質を捉えているなと思います。
ただ少し例など上がっていますが個人的に今いる自分の立場によりこの考えの捉え方変わってくるものなのでいらないかなととも思いました。