渡部昇一のレビュー一覧
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1日24時間でどう生きるか
この問いの答えを求める者は、既に人生を味わってるものであるということ。さらに味わいたい、もっとやるべきことがあるのではないかという欲求は、ある程度精神的に成熟した人たちに共通するという。
自分で自分の時間をコントロールする
すなわち、自分の意思、行動をコントロールするということは多くの犠牲と努力の覚悟が必要である。
始めるのは容易い。ただ始めればいい。それをいかに継続させるかが覚悟ということである。
結論!!
人生とは好奇心であり、好奇心を満たすということは、「ものをわかる心を持つ」ということである。
この世の全ては「原因と結果の法則」に基づいており、原因 -
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約200年前に生きていた牧師さんが書いた本。
人が知的に健康にいるための方法が書かれている。
いい習慣を作り方、本の読み方、時間の使い方、人との接し方など、色々な知的生活を送る内容だった。
個人的には、どこかで読んだような内容が多く、もっと若いときに見たほうがよかったんだろうなと思って途中で読むのをやめようとしたが、後半(人との付き合い方)になるにつれグサグサ刺さる内容が多く、付箋とメモが増えた。
この本でも書いてあるが、
本は何冊も読むのではなく、同じ本を慎重に何度も読み込んで血肉にするべし、とあるように何回か読むとまた違った感想になるのかもしれない。 -
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海外の書籍を著者が翻訳、解説している本。
そのため、原著の内容そのまま、というわけではなさそう。
自分の意思でコントロールできるところに心を砕き、自分のアンコントロールな他人の行動については気にしない。
という考え方はアドラーの心理学にも通じることがあるのかな?と思った。
ただ、もともとの著者が欧米の文化圏の人だからか「シンプルに生きる」ための手段が日本人の文化とあまりあわないものも多いなぁという所感。
行動を重視する点や、他人がどう動くかで感情を気にしすぎない、というのは共感した。
一方で、目標の達成のために通常のルートを外れていきなり最上位の人に話を持っていくのは日本では後々の禍根を考 -
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読みやすい!サクッと読めます!
たしかに、時は金なり。
とは言うけども、
時は一人二十四時間平等に与えられて、
先に使うとか、後に残すとかはなく、
今、1秒1秒刻まれてるもので、
その1分1秒になにをするか?
何を考えるか?
で、大きく変わる。
お金は使っても稼いだり、貰うこともあるだろうけども、
時間たくさん使ったから、二時間ください。
ってできないのよね。
あと一時間あればこれできるのにー!!!
って思っても、限られてるんだよね。時間っていうものは。
頑張っても手に入るものじゃないからこそ、
よく考えて使え!
うまく使え!
無駄にするなー!って言う本かと思いきや、
時間の損だけやめ -
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「人生の手引き書」というタイトルは、生き方の指南書のようなある種の堅苦しさを感じさせるが、中身は気軽に読める人生訓である。本書は2005年に刊行された「渡部昇一の思考の方法」を加筆修正し、大幅に改訂したものと書いてあるが、底本のタイトルの方が内容を的確に言い表している。
読みやすいのが本書の特徴だ。行間も広く、大きめの文字で一つの思考法について、およそ3ページで書かれているので、気軽にどこからでも読める。
私は渡部昇一先生の本はたくさん読んでおり、講演CDもたくさん聞いているので、本書ではじめて見るような思考法・知恵・訓話はなかったが、誰にとっても役立つことが書いてあるので、渡部昇一先生の -
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渡部昇一、享年86歳。何かに裏付けられた確かなデータではないが生活にポリシーをもって生きた。そのこだわりの幾つかが語られる。冒頭の妻からの一言も感慨深い。知的生活とは。知識人とは少し掛け離れた、儀式めいたライフスタイルも多い。しかし、それこそが個性であり、人の嗜好や生き方に合理性なんて無いことの証左かも知れない。
スポーツに限らずイメージトレーニングを重視するとか、乾布摩擦やウォーキング、冷水を浴びるような健康法とか、英語の素読の習慣とか。ジョギングは否定しないが自分には合わないとか、妻とは体感温度が異なるため老年に寝室を分けたとか。何だか、フツーの生き様である。しかし、それが自然体で素直に -
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時間を有効に使いたい
時間で金は稼げるが、金で時間は買えない。
時は金以上に貴重である。
全員に24時間、平等に与えられている。
過ぎ去っていく時間をどのように浪費するのか。
朝の1時間は、夜の2時間にあたいする。早起きしろ
「時間があれば〇〇ができるのに」「仕事が忙しい」
まずはちょっとでも良いから手をつけよう。
知的好奇心は読書で埋めれる
「明日やろうはバカやろう」
時間は前借りできない。明日もまっさらな状態で来る。
なので、これまでの過ごし方は関係なく、いつでも新しく挑戦すればいい。
スケジュール帳を丁寧に書いて、具体的に計画するのは失敗する人だ。達成できるという期待感だけが高まり -
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黒船来航以来続く日米関係について、アメリカが日本をどの様に捉え、外交戦略を採ってきたかを一挙に解説していく。それ程多くないページ数かつ筆者の言い切り型(良くも悪くも断定的)の文章が、軽快なリズム楽器の奏でる音楽のように入ってくる。日米関係の概要を掴むには非常に読み易い内容である。
始めからアメリカは支那を視野に入れていたから、日本などはその途中にある遅れた小国にすぎず、日清戦争すら極東の些細な事件として受け止める。その後、日露戦争で先進的なロシアのバルチック艦隊を完膚なきまでに叩きのめしたあたりから、日本に対する畏怖の念が強くなる。その後は米国支那戦略を脅かす満州国設立や、太平洋戦争での血みど -
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ネタバレ人生のイメージトレーニングをする=将来の自分の生活をイメージする。若いころから老後についてイメージトレーニングをする。
記憶力は、年とともに衰えるわけではない。むしろ65歳を過ぎてから覚えられるようになった。
年を取ったら音楽会も同じように行けなくなるかもしれない。
『菜根譚』は若い時に書かれたもの。高齢になったら参考にならない。その点、論語は長寿者の言葉。
矢沢永一『教養が試される341語』『勇気凛々こんな人生』『「人生の使い方」の教訓』
知的生産とは、高層建築を立てるようなもの。知的生活とは樹木的な生活。
人生論は、ほとんどが「半分人生をおりたような人」が書いている。実業についていない人