林真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
11の短編の中で、ハッとした文章に出会った。
『織り姫さま』という話にある“上布は若い女には織れぬ”というくだりである。
越後上布という布が外車が一台買えるくらい高価なものとは知っていたが、
老齢の織り子さんが極寒の季節に夜を徹して織り上げていくという。
越後の冬である。しかも夜。その寒さは尋常ではないだろう。
しかし冬の間に織り上げなければならない理由があるのである。
ここに収められた11の短編に込められた女の業や執念と、
着物という伝統文化の織りなす綾。
着物を創る者、買う者、売る者‥それぞれの人間模様が、
林真理子さんの熱を帯びた筆致で描かれていて惹きこまれる。
読み終わった後、タンス -
Posted by ブクログ
強くおもうと、それが本当に思えてくる。ユリ子の言葉は冷静に考えたら明らかにおかしいにも関わらず、周りの人を納得させてしまう。宗教とユリ子は通ずるものがある。しかし、いざとなるとうちとは関係なかったことにしてくれと突き放す宗教より、一緒に死体を食べましょうと言ってくれるユリ子の方が頼もしく、歪んでいるが愛情を感じた。
好きな文章。
「オレの話すことを全部自分の中に吸収してさ、しばらく黙っていることあるじゃん。そしてさ、自分の中で何か言ってんだよな。オレ、ああいう時、この女、なに考えてんのかなあって思ってた。美果ってさ、ひとりで考えて、ひとりで答え出して、人のいうことなんか聞かないじゃん。オレが -
Posted by ブクログ
「私はそこそこお金もあるし、マンションだって持ってる。お酒や食事に行くボーイフレンドにだって不自由していない。足りないものは何かなあと思ったら、セックスだけなのよね。足りないものを補うのはあたり前の話でしょう。だけどね、若い男のコと何かコトを起こすような馬鹿なことをしたくないわ。ラッピングされたセックスを楽しみたい」。そんな彼女が捨て猫と出会った時、そこにはドラマがあった―。恋をしたいあなたへ、11のラブストーリー。
女性の心理ってこういう感じなのかなぁ?
なんて思ったりしてしまいます。
男の僕にとっては感覚が理解しにくいところがしばしば。。。
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