林真理子のレビュー一覧

  • マリコ、アニバーサリー
    文春連載エッセイ。
    2023年1月から2024年1月までとあって
    つい最近の時事まで載っていて興味深い。
    中でも羽生さんの結婚も離婚も1冊の中に収まっている(しかも結婚が本の中程)のにしみじみ。
  • 成熟スイッチ
    ①成功する→孤独になる。
    ②本業とは別の世界を持っている人間は強い。
    ③人の心を動かそうとすることは何もしないで『万が一』は起こらない。
    ④時間の使い方が上手い→判断力に優れている。優先順位。頭の切り替え。
    ⑤林さんは、誰かにバッシングされた場合『なぜ、この人は自分のことを叩きたいのだろうか』と考え...続きを読む
  • 平家物語
    初めて読む平家物語。
    人物相関や歴史の流れはまだしっくり来ないが、当時の世情や殿上の暮らし振り、男女、親子関係など興味深く、一気に読み進んだ。
  • 奇跡
    165ページ
    1600円
    9月2日〜9月2日

    梨園の妻だった博子と出会ってしまった田原桂一。 出会ってしまった二人の物語は、不倫という言葉を寄せつけないほど高潔であった。 それはまさしく『奇跡』の物語である。

    梨園の妻という立場でありながら、道ならぬ恋に走ってしまう博子に危うさを感じ、 よくスキ...続きを読む
  • 不機嫌な果実
    個人的に、いま話題になっている『傲慢と善良』より好きです。読者に説教がましくないのが良いです。
    後半が面白くなくなる小説が多いけれど、この小説は後半の肉事件からどんどん面白くなっていった。
    女性の生々しい欲望をここまで描いててすごい。面白かった。
  • 我らがパラダイス
    高齢化社会になり、誰もが経験するであろう親の介護問題。在宅での介護or施設入居、どちらを選ぶかで悩み、介護される側も介護する側も葛藤し、疲労する。
    施設を選択する場合でも、介護度や費用などで幾つかの選択肢があり、頭を悩ます。
    この小説は、そういった問題をベースに置き、加えて格差社会が介護の世界にも影...続きを読む
  • ミカドの淑女
    林真理子さんの描く下田歌子に吸い込まれていった。いったいこの人はどういう人なんだとどんどん興味が湧いてくる。
    宮中に入り皇后に寵愛され歌人として名を上げていたが、一方では薄暗い宮中ではひそひそと噂の的、波風を起こしている。
    社会に戻れば華族女学校、学習院女学部では校長として奮闘していたが、伊藤博文、...続きを読む
  • 成熟スイッチ
    野心のすすめの続編的位置付けの本。
    田辺聖子さんの「女は六十からよ、六十を過ぎてからすごく自由になってくる。体力は落ちるけれど、こんな可能性もある、こんな考え方もある、と視野が広がるから生きやすくなる。」という言葉が良かった。歳を重ねることも楽しみに感じることができた。
  • マリコ、アニバーサリー
    ひさしぶりに出た林真理子理事長の新刊のエッセイ。ずっと待っていたので、うれしくてすぐに手に取った。パワフルで前向きで明るくて、読んでいて楽しいし、元気がでる。いつまでもお元気でいてくださいね!
  • 最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室
    痛快でした。次ハルコがどんな発言をするのかわくわくして読んでいました。自分の想像と違うことばかりの発言で、このくらい好きに自分のこと言ってたほうが、むしろ魅力的にみえるのかなとも思いました。真似はできないけど、心でハルコを思い出して、どう言い返すかなとか考えながら生活してみたいです。
  • 私はスカーレット 上
    読みやすい、そして面白い、率直な感想。翻訳本の、風と共に去りぬは、挫折しましたが、これはこのまま下巻までいけそうです。詳しい感想はげかんで。
  • 平家物語
    同名の本は何度か読んだ。けれど、この本は少し趣が違った。これまでの本は軍記物として重点が置かれて読んだ気がする。
     この本は時間の進行よりも、それぞれの人物の内情に焦点を当てて描かれているようだ。それだけに、章ごとに話が中断する感じで、読み進むのに時間がかかり、正直面倒くさくて仕方がなかった。が、だ...続きを読む
  • 平家物語
    平家物語の新視点。主だった登場人物それぞれの視点で物語が描かれている。古典文学だけれど読みやすく書かれていて面白かったです。人生まさに盛者必衰。いつか、になる前に壇ノ浦に行きたい。
  • 私はスカーレット 下
    マーガレット・ミッチェルの小説「風と共に去りぬ」を、スカーレットの一人称視点で再構成したもの。

    南部が南北戦争に負けてから、再婚、レッドバトラーと再再婚したスカーレット。
    陰になり日向になりスカーレットを愛し、助けてくれた、メラニーが死に、ようやく、レットへの愛を認識したスカーレットだったが、レッ...続きを読む
  • 我らがパラダイス
    舞台は高級老人ホーム、そこで介護をする人々たちの生活はリッチでも何でもなく、認知症とか格差問題を前半思い切り共感して読んでいたら後半、ドタバタ!こんなことあり得ないだろ、でもあったらどうする?ハラハラドキドキして一気に読んじゃった。毎日新聞で掲載されていたそうで、映画化の話もあるそうだ。高齢化社会の...続きを読む
  • 奇跡
    これは実話⁈
    中年のシンデレラストーリーのよう。
    ゲスの勘繰りをしたくなってしまう。
    (お行儀悪いですね)
  • 成熟スイッチ
     林真理子さんの生き方や価値観を通して成熟について書かれてる。自分から見ると林さんが単にアクが強いだけなのか、人間の本性を包み隠さずに書いているだけなのか分からなくなる部分もあったが、歯に衣着せない物言いに林さんの生き方を感じられた。林さんについては著作を数冊読んだだけであまり深くは知らないが、人生...続きを読む
  • 下流の宴
    人間観察力に優れた林真理子さんの持ち味が活かされた本です。
    ルンルンを買って‥からそこは本当に変わらないなと感じました。
    一昔前の皆が中流だと思っていた時代も様変わりして多様性の時代となりました。昭和どっぷりの私には違和感多く感じるこの頃ですが、
    今の林真理子さんはどんな本を書くのかなぁ〜
    立場上、...続きを読む
  • 野心のすすめ
    新規まき直し、きっと今の自分はまき直し始めたところだなと思う。このまま読書の習慣をつけてより強く生きたいと思った
  • 李王家の縁談
    こういう自分の知らない小説を読むのがすごく好きでして。
    皇族の一員として娘に立派な結婚をさせたいが、国内でうまく調整ができなかったので、李王家=韓国の王族との結婚を目指す前半の話よりも、華族に莫大な税が課されて没落していく後半ばかりが記憶に残る