李王家の縁談

李王家の縁談

1,599円 (税込)

7pt

皇族華族の内面をこれほど正確に描ききった小説は
読んだことがない。傑作である。――歴史学者・磯田道史


いつの時代も、高貴な方々の結婚問題はむずかしい――
梨本宮伊都子妃は、娘・方子女王の結婚相手探しに奔走していた。
なかなか身分の釣り合う婿が見つからないのだ……。
方子女王が皇太子妃になる道が潰えた今、方子がみじめな思いをしないように、
一刻も早く、良縁を見つけてやらなければならない。

聡明で率直、そして行動力に溢れた伊都子妃は、誰も思いつかなかった方法で、
娘の方子女王を〈皇太子妃〉にする道を見つけ出すが……。
そのために乗り越えなければならない課題は、伊都子妃の想像を越えるものだった。

高貴なる人々が避けては通れない縁談を軸に繰り広げられる、ご成婚宮廷絵巻が幕を開けます。

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李王家の縁談 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年07月01日

    林真理子先生の小説にでてくる登場人物の描写が上手なので読んでいて物語に引き込まれる。フィクションで独自の解釈を加えた物語なんですよね、宮家の方々の会話や自意識の高さなど実際にありそう〜と当時のエピソードや宮家をネットで検索してしまいました。もちろん当時の時代背景や身分ならではの気苦労はあるでしょうし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月11日

    面白い。歴史や国に翻弄される華族、天皇家、異国の王朝。真理子さん、女性を魅力的に書かはるなぁ。参考文献も興味あり。

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    Posted by ブクログ 2022年09月10日

    林真理子は小説家として一流である。私の一流の定義はまず文章がこなれていること。次にストーリーがリーダビリティに富むこと、言い換えれば、早く次のページが読みたくなること。この作品もいずれの要素も満たしている。

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    Posted by ブクログ 2022年09月03日

    面白かった~。
    戦前の皇族の方々の考え方には、感心させられます。
    そして最後に強く感じたのは、こんな考えの方々の中に飛び込んでいった美智子上皇后様のこと。たしか当時は世界的に見ても、民間から皇室に嫁がれるのは珍しかったはず。
    そうやって道をきりひらいて行かれたんだな、感じました。
    美智子上皇后様のこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月10日

    こういう自分の知らない小説を読むのがすごく好きでして。
    皇族の一員として娘に立派な結婚をさせたいが、国内でうまく調整ができなかったので、李王家=韓国の王族との結婚を目指す前半の話よりも、華族に莫大な税が課されて没落していく後半ばかりが記憶に残る

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    Posted by ブクログ 2022年12月19日

    全体的にサラッと書かれてるけど、こう、外からの圧力で結婚ってなってそれでも一時些細な事で恋に落ちる瞬間みたいなものが夫婦ごとに描かれているのが愛おしい。

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    Posted by ブクログ 2022年09月26日

    面白かった。宮家だから、登場人物の写真がほぼネットで見られる。

    美智子さまとの結婚に関する伊都子の感想が如何にもって感じだった。

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    Posted by ブクログ 2022年09月01日

    タイトルを見て、朝鮮王朝の小説かと思っていた。
    韓流ドラマはあまり見ないけれど、評判の本で、やんごとなき方達の縁談ということに興味がわいたので手に取ったら・・・日本の宮家のお話だった。
    真理子さん・・・タイトル・・・

    梨本宮伊都子妃(なしもとのみや いつこひ)の日記が元になっている。
    大正四年、伊...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月13日

    面白かった。ノンフィクション的歴史小説。
    皇室や宮家 関わりのなかった世界を知ることができた。
    時々 これは誰でどんな関係?と迷う事があったので 相関図 系譜図みたいなのがあるとわかりやすかったかな。
    実在した人物や建物なので どんな人?どんなお屋敷だった?といちいち検索してしまいました。
    あー本当...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月14日

    梨本伊都子さんが語り手となり、長女方子さんの嫁ぎ先の朝鮮王家の話を中心として、様々な縁談の話が主。
    当時の女性は縁談が今以上に重要視していたのだと改めて痛感。林真理子さんの話は豊かな人が貧しくなっていく話がおおいなぁ。また、女性の嫉妬の気持ちなどをよく分かってらっしゃる。

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