【感想・ネタバレ】李王家の縁談のレビュー

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Posted by ブクログ

林真理子先生の小説にでてくる登場人物の描写が上手なので読んでいて物語に引き込まれる。フィクションで独自の解釈を加えた物語なんですよね、宮家の方々の会話や自意識の高さなど実際にありそう〜と当時のエピソードや宮家をネットで検索してしまいました。もちろん当時の時代背景や身分ならではの気苦労はあるでしょうし、それを含めて明治からの日本の成り立ちを感じて面白かった。
宮様の最後の言葉が秀逸。読み終わりににやりとしてしまいました。

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2023年07月01日

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面白い。歴史や国に翻弄される華族、天皇家、異国の王朝。真理子さん、女性を魅力的に書かはるなぁ。参考文献も興味あり。

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2023年02月11日

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ネタバレ

発売以来ずっと気になっていた作品。

紀尾井町にある赤坂プリンスクラシックハウスが
李王家の邸宅だったことは知っていたものの、
そもそも李王家とは…?と全く無知だったため、
理解が深まった。

李王家に嫁いだ方子の母である伊都子の日記に
基づいた物語であるため、
皇族の内情が鮮明に描かれていることに驚き。
伊都子のプライドの高さや気の強さが
文章だけでも伝わってくる。

物語終盤では上皇誕生、婚約
といったところまで描かれていて
伊都子の一生を描いたといっても過言ではない。
この物語の重厚感を身に沁みて感じた。
林真理子さんすごい。

登場人物が多いので
家系図を傍らに読むことをおすすめ。

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2022年12月22日

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林真理子は小説家として一流である。私の一流の定義はまず文章がこなれていること。次にストーリーがリーダビリティに富むこと、言い換えれば、早く次のページが読みたくなること。この作品もいずれの要素も満たしている。

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2022年09月10日

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面白かった~。
戦前の皇族の方々の考え方には、感心させられます。
そして最後に強く感じたのは、こんな考えの方々の中に飛び込んでいった美智子上皇后様のこと。たしか当時は世界的に見ても、民間から皇室に嫁がれるのは珍しかったはず。
そうやって道をきりひらいて行かれたんだな、感じました。
美智子上皇后様のことは最後の1行だけなのに、強く印象に残っています。

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2022年09月03日

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こういう自分の知らない小説を読むのがすごく好きでして。
皇族の一員として娘に立派な結婚をさせたいが、国内でうまく調整ができなかったので、李王家=韓国の王族との結婚を目指す前半の話よりも、華族に莫大な税が課されて没落していく後半ばかりが記憶に残る

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2024年02月10日

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全体的にサラッと書かれてるけど、こう、外からの圧力で結婚ってなってそれでも一時些細な事で恋に落ちる瞬間みたいなものが夫婦ごとに描かれているのが愛おしい。

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2022年12月19日

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面白かった。宮家だから、登場人物の写真がほぼネットで見られる。

美智子さまとの結婚に関する伊都子の感想が如何にもって感じだった。

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2022年09月26日

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タイトルを見て、朝鮮王朝の小説かと思っていた。
韓流ドラマはあまり見ないけれど、評判の本で、やんごとなき方達の縁談ということに興味がわいたので手に取ったら・・・日本の宮家のお話だった。
真理子さん・・・タイトル・・・

梨本宮伊都子妃(なしもとのみや いつこひ)の日記が元になっている。
大正四年、伊都子の長女・方子(まさこ)は、明治天皇の皇孫・裕仁のお妃争いで、父親・守正の兄・久邇宮邦彦の娘である良子(ながこ)に敗れる。
すでに世間では、お妃候補は方子か良子かと取り沙汰されており、良子に決まったと発表されれば、方子は「選ばれなかった人」と報道されてしまう。
その前に、然るべき人に嫁がせなければ、と伊都子は奔走した。
行き着いた先が、日韓併合で(人質として?)来日している、朝鮮の皇太子だった。
日本の皇族に準じる扱いを受け、本国での経済力もある。
伊都子としては、娘の嫁ぎ先として少しでも条件のいい殿方を・・・と望んだだけだった。
だがその後の国際情勢は・・・

8月は戦争物を読もうとなんとなく決めていたが今年は読めなかったと思った。
でも、この本もそのあたりを別の視点で見た物語として捉えることができるのではないかと考えた。

幕末近くまで、宮家は四つしかなかったということだ。
それが明治になってから宮家が増え力を増した。
それを阻止しようと、伊藤博文や山縣有朋らが定めたのが「皇室典範」だ。
この物語は、明治から昭和の敗戦に至るまでの、宮家の盛衰を描き切ったと思う。

思えば、明治維新から昭和の敗戦まで、日本は根拠のない自信と勘違いの夢の中にいた。
その後の変化はまた急なものであった。
結びが良い。
新しい時代を感じさせる。

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2022年09月01日

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面白かった。ノンフィクション的歴史小説。
皇室や宮家 関わりのなかった世界を知ることができた。
時々 これは誰でどんな関係?と迷う事があったので 相関図 系譜図みたいなのがあるとわかりやすかったかな。
実在した人物や建物なので どんな人?どんなお屋敷だった?といちいち検索してしまいました。
あー本当にイケメン…って思ったり。
巻末の参考文献も読んでみたくなりました。

後半 時代の流れなど ギュッと詰めて急いだ感じがしたので 上巻 下巻 等もっと長編で読みたかったなと思いました

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2022年08月13日

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梨本伊都子さんが語り手となり、長女方子さんの嫁ぎ先の朝鮮王家の話を中心として、様々な縁談の話が主。
当時の女性は縁談が今以上に重要視していたのだと改めて痛感。林真理子さんの話は豊かな人が貧しくなっていく話がおおいなぁ。また、女性の嫉妬の気持ちなどをよく分かってらっしゃる。

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2024年04月14日

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本書は明治の終わりから大正、昭和と続く時代の皇族、宮家の縁談(政略結婚)を描いた作品です。

政治的な意味、よりは皇室の誇りと価値を守り抜くために奮闘する姿が面白く、今とは違う価値観ながらお国のため、天皇のため、を行動規範にされている様が伝わり、とてもよかったです。

ただ、物語後半は、事実の羅列ぽく感じるところも多くて残念でした。
近代史過ぎて創作しにくいのかな、なんて邪推したりして・・・

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2024年03月20日

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タイトルからして『李王家の』縁談話しなのかと思ったら、伊都子妃がいかに縁談をまとめたか、な話し(そしてその縁談の中には李王家の人間も含まれている、という)。

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2024年03月05日

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明治〜昭和にかけての皇族・貴族たちの縁談にまつわるお話し。実存した皇族の日記をもとに構成された小説。明治〜昭和初期あたりの歴史小説、本当に好きなんですよね。武士の時代ほど遠くはなく、今と地続きであることを感じられるにもかかわらず、今とは全然違う社会・政治・文化が渦巻いているのが面白すぎて。なのでこの作品もドンドン読めた!エンタメというよりは歴史絵巻を楽しむみたいな感じ。

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2024年01月06日

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皇族に嫁いだ梨本伊都子の視点で描かれた明治維新後から終戦直後までの天皇家、皇族に生きる女性たちの物語。

タイトルにある李王家の物語は、本書のほんの一部。そのため、タイトルと内容にやや違和感が残る。いっそ、伊都子の縁談の方がしっくりくる。
皇族の女性にとって、縁談を成功させることがいかに重要で、ライフワークとなっていたかがよくわかる。母親たちは、とにかく娘には良縁を。少しでも天皇に身近な皇族と必死だ。

林真理子は大好きな作家。
期待していただけに、全般的にちょっと残念。
李王家の話が表面的なのと、全般的に広く浅くといった感じで物足りない。
史料が少ないのだろうが、そこは林さんならではの鋭い視点でもう少し切り込んでほしかった。

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2024年01月05日

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日本が韓国併合していた時代。
梨本宮伊都子妃が、娘の方子(まさこ)女王の縁談を取りまとめる。その後も李王一族の王子や姫たちをつぎつぎと日本人と結婚させて、両国の絆を強くしていくのが娘のためと思い、奔走する。
いつの時代もどんな立場の人でも、娘のためと思う親の気持ちは変わらないと思う。庶民とは一線を画してその立場にプライドをもち、気高く生きてきた伊都子妃でも、時代の流れには逆らえなかった。

小田部雄次著「梨本宮伊都子妃の日記」も読んでみたいと思った。

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2023年09月08日

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小説の中の梨本宮伊都子妃は、おせっかいである。なぜこんなに自信があるのか、自分を正しいと思えるのか、自分は悪くないと思えるのか。羨ましく思うほどだ。

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2023年09月03日

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皇太子のお妃戦争に負けた母親、梨本宮伊都子妃の縁談奮闘記。
合理的で前向きで世話焼きで勝ち気な伊都子さんの人柄に惹かれた。
当時の皇族、華族のさまざまな思惑が実によくわかった。
自由に結婚するわけにはいかない、やんごとなき
方々の生活、平民や国に対する視線がその口調からもうかがい知ることができた。
多くの資料を元に正確に描かれている。
戦後と共に滅びていった華族について、その内側のイキイキとした息づかいを知る事ができた。

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2023年08月13日

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ネタバレ

皇族から見た明治維新から昭和。視点が新しすぎる。時代が移り変わるにつれて価値観も変わる。皇族の方々の価値観は庶民ともちろん違う。自分には一切ない価値観で進む歴史は新鮮に感じた。
そして、自分にとっては大正デモクラシーや短くすぐ終わったとイメージの強い大正時代こそが、皇族の人達にとっては栄華を極めていたのかもしれない。新しい価値観とこれまでの価値観が1番うまく混ざり合っていたのだなと感じた。短い歴史の中にも、たくさんの出来事があるものだ。
また、平成天皇が念願の男の子だった裏話もおもしろかった。
プライドという次元とは少し違う、品位の為の贅沢は庶民の自分にはある意味堅苦しいかもしれないな。読み応え抜群の一冊だった。

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2023年06月22日

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一昔前の皇族は、親が縁談を見つけて来た。
現代でもそうであれば、国民に愛される皇室が続いたであろう。
とっても残念な事である。

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2023年03月19日

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梨本宮伊都子妃については、不勉強で知らなかったため、女王の李王家との縁談など、当時の皇族や華族の結婚には『こんな事があったのか!』と興味深く読めました。
ただ、事実を淡々と描かれているだけのように感じる部分もあり、林真理子さんらしい物語の部分がもう少しあったら良かったなとも思います。

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2023年03月18日

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梨本宮伊都子の物語。

最近の林真理子の歴史小説は精彩を欠いている。
本作も視点としては面白いが、ほとんどが梨本宮伊都子の日記が元ネタなので著者の解釈や思想が反映されていないのが物足りない。
あと、タイトルが本編とずれているような気がする。

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2023年02月17日

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まるでワイドショーを見ているような面白さ。林真理子ならではの、過去の歴史や歴史上の人物をまるで身近な人物や出来事のように思わせてしまう面白さ。今回もそれにハマりました。

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2022年12月28日

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ネタバレ

題名は李王家の縁談だが、内容は梨本宮伊都子妃の皇室への憧れと矜持の生涯といったところ。あれだけ食べる物の無かった時代に皇室だというだけでこれほどの優遇に驚いた。税金はこんなふうに使われていたのかと腹も立ち、伊都子の自分勝手さにも呆れてしまった。
李王家は気の毒ではあるが、殺されず生活できていたのがまずは良かったです。

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2022年12月13日

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血族を追うのがめんどくさくはあるけどそこにこだわらなければ読みやすくてどこの世界も人間関係、体裁、そして時代と大変だなぁと思う。

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2022年11月13日

Posted by ブクログ

友人が面白かったとおススメしてくれた一冊。
なんとなく他の本を読むのを優先していたが、読み始めると一気に読んでしまった。

皇族の話しではあるが、実存する(した)人物や建物、建築家などが登場して興味をそそられた。
李王家自体は元々良くわからなかったが、その歴史や富を知るだけでも勉強になり、片手でケータイから当時の建物や皇族たちの写真を検索してしまった。
李王邸が堤氏に買い取られた経緯も赤坂プリンスホテルになったのも知らなかった。
現在は「赤坂プリンスクラシックハウス」として利用できるようだが、外観だけでも見てみたいと思いました。
以前、大磯に行った時に、吉田茂など要人のお屋敷のことを説明されたなーと思い出して、今なら違う感覚で説明を聞けるかもとも。
そして清水建設ってそうなんだとか、他の焼失してしまった建物が現存していたら…とか別方向からの感想も持ってしまった。

何より、この本の語り手である、梨本宮伊都子が凄い。
今の時代ならどう評されるのだろう…。
とにかくバイタリティがある。
自信家であり、夫を立てつつイニシアチブは渡していないように見える。
湯水の如くお金も使うし、それを当然だと思っている。
平民とは何?と理解しようとはしない。
…と書くと敬遠したくなる女性のようだがそうでもないのだ。

書き出しも『梨本宮伊都子妃といえば、美しいだけでなく聡明で卒直なことで知られている。』とある。

日本赤十字社での活躍や(最新の月経帯を考案したり、女医になれただろうとの知識、戦時中の慰問活動など)、当時の女性の役割(ここでは主に縁談だけど)を理解して物怖じすることなく動きつつ、高貴な立場をわきまえて、余計な言葉は言わない、等々。
今なら自立した立派な女性として、違う意味で歴史に残るエネルギーを持っている人だと思う。
実在していた方なんですものね。

時代が違うとはこういうことか。
生まれた家が違うとはこういうことか。
…と思い知らされました。

あくまで小説として…と割り切るとこんなこともあったのねで済むけど、実名だし今の世の中を考えると、果たして日記を残すことは良いのか悪いのか…。

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2022年10月19日

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ネタバレ

林真理子さんならもっと女性の気持ちを面白ろ悲しく描いてくれそうな気がしますが、皇族の話だから深掘りしにくかったのかなあー?

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2022年10月16日

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星3.5

林真理子が好きな世界。

しかし、これがそんな傑作だろうか。
しっかり腰を落ち着けて、小説を書くということがないのだろう。いつも、あまり感動するということがない。いろいろなおつきあいもほどほどにして、今一度、真剣に小説に向き合ってほしい。

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2022年10月03日

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梨本宮伊都子様の日記を元に、皇族方の結婚や、時代に翻弄される様が伊都子様目線で、書かれた作品。

伊都子の娘、方子は、皇太子裕仁親王妃の候補者と噂されていた。
ところが、ある日、久邇宮良子女王に、皇太子妃が、内定したと聞いた。

我が娘を「選ばれなかった娘」にする訳にはいかない。どうしても、皇太子妃発表までに、方子に縁談を・・。

白羽の矢を立てたのは、何と、韓国の純宗皇帝の弟で、日本留学中の李垠。
彼なら、方子に惨めな思いをせることはない…と。

娘の幸せを願った縁談であったが、いつのまにか、巨大な訳の分からない物に操られようとしていた。
しかし、もう、後戻りは出来なかった。

皇族としての矜持を持った、一人の女性が「格」を慮った、縁談へ取り組む。

そして、時代は、終戦へと向かう。

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2022年09月02日

Posted by ブクログ

李王家のことがメインに書かれているのかと思っていましたが
主役は梨本宮伊都子妃。

戦前の皇族などに知識がない私は
平民では理解しがたい価値観に驚きますが
その立場しか知らない伊都子妃にとっては無理からぬことだったのでしょうか。
戦後は苦しい立場になったようですが
御主人様の軍事恩給?などで好きな歌舞伎など見てのんびり暮らされたとういような情報もありました。

本書最後の伊都子妃の日記を読むと
こういう方たちの目が注がれる中に飛び込んでいらした美智子様もさぞかし大変だったと想像できます。

李王家のことについてはほとんど知りませんでした。
韓国と日本の関係は過去にさかのぼって知らなくてはいけないことがたくさんあるのてすね。

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2022年08月20日

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