林真理子のレビュー一覧
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■まさに童話「田舎のネズミ、都会のネズミ」の一場面だが、私はいくらか十五歳で初体験、慶應の学生、外車、”キャンティ”とおいしそうなものを並べられても、私の少女時代と彼女のとをとりかえっこする気ないぞ。
だって男とか六本木なんて、いまの私ならいくらでも手にはいるもん(そうでもないか)。
十五歳で自...続きを読むPosted by ブクログ -
着付けを習えおえたばかりで、「さぁ次はお茶でも習うか」とか、「着物着て遊びに行きたい~」など考えていた私。読者と同じ目線で本が書かれているので、気をつけないといけないことやハマりだしたら大変なことになってしまうなど、タメになることが多かった。
あとやっぱり林さんも有吉佐和子好きだったんだね。
私も大...続きを読むPosted by ブクログ -
美輪さんがよくおっしゃっている、戦争前の軍国主義の前の素敵な日本の美意識だったり文化だったりが身近にたくさんある日本の様子が目に浮かんできた。
といっても、ごくごく一部の上流階級の世界の話だけれど、やっぱり素敵な日々がイメージできてうっとりする。
ラストがしっくりときた。Posted by ブクログ -
男と女にまつわるフレーズを小説やエッセイから集めた本。その時の状況によって心に残るフレーズは違う。だから、何回開いても面白い。
『前に話したことがあるでしょう。恋はデザートみたいなものだって。それがなくても生きていけるけれども、なかったらとっても淋しくてつまらない人生だって。あのね、デザートは主食に...続きを読むPosted by ブクログ -
映画化されていますね。
まだ映画は見ていませんが。
泣けます。
鼻かまなくちゃ読めないときあった。笑
最愛の夫を無くして生きる意味なんて見つけたくもない主人公に届く夫からの手紙。
その辺は本の帯とか映画の番宣とかである通りなんだけど、
中身は、他の人の一日を知ることが出来ないのと同じように、読...続きを読むPosted by ブクログ -
『星に願いを』につづく私小説風ストーリー。23歳から36歳までのサクセス・ストーリーと、野心的な恋人への執着が、ぞくぞくする。歳を取るのが楽しみになる本。Posted by ブクログ
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林真理子さんとの出会いは、『ルンルンを買っておうちに帰ろう』。
確か、二十歳のころ。
とにかく衝撃だった。
え?あの林さんって、こんなエッセーも書かれるんだ、と。
この本は、食いしん坊の私にはとにかくドツボであり、知らぬ間に2冊も買っていた…。
なかでも少女時代の林さんのお話が一番好き。
林真理子さ...続きを読むPosted by ブクログ -
林真理子はエッセイや女性向けの作家として認識していたが、この作品を読んで「本物の作家」だと知った。中年の男性が読んでも唸ってしまうような良作。Posted by ブクログ