カシワイのレビュー一覧

  • 天使と悪魔のシネマ

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    天神、悪魔、幽霊、人間が不思議に絡み合う物語。 不慮の死という重く暗くなりがちな題材なのにどこかふわふわとしているのはそういう描き方をしているからなんだろうな。 おかげで自分だったらどうするだろうと考えながらも死の暗さに引きずられることなく穏やかな読書になった。

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    2025年02月13日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    みずみずしい思春期の心の機微を描いた短編集。黒野くんが言うように人間は面白い。色々な感情に振り回されて縛られて。それでも誰かに話を聞いてもらえたらきっと楽になることもある。クロがそうだったように…

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    2025年02月05日
  • さよならの向う側 ’90s

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    シリーズ4作目は90年代が舞台。 
    この時代を生きていた人にとっては懐かしいものがたくさん登場。電話ボックス、ファミコン、カセットテープ…時代を感じる。
    短編のタイトルも当時のヒット曲になっていて懐かしい。
    今回は短編連作になっていて、この世に戻ってきた場所が同じ。登場人物がリンクしていって、視点が変わるのが面白かった。案内人の佐久間も自らこの世に戻ってきて、会いたい人と再会できた。いい感じにまとまっていたけど、シリーズはまだ続いて欲しい。

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    2025年01月27日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    小野寺作品では久々にダークな面がフォーカスされた作品であった。まぁやはり心がほんわかする作品の方が良いな。

    帯を見てみたが、怖い中にも確かに小さい温もりはあったかも。

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    2025年01月12日
  • ココロノナカノノノ

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    双子で産まれるはずだった野乃を亡くしても寧々は
    心の中で野乃に話しかけていた
    すると、クラスの中でも存在しない人に話しかけている人がいて
    お母さんの妊娠の経過とともに話が展開していく

    バニシングツイン/YA

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    2025年01月05日
  • さよならの向う側 ’90s

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    さよならの向こう側シリーズの90年代!
    ウォークマン、ファミコン、ノストラダムス、2000年問題…あったなぁ。
    最初から最後まで懐かしいワードがたくさんでした。

    死後、条件付きだけど会いたい人にもう一度会えるとしたら…。
    普段意識してなくても“もう二度と会えない”ってなったら、切実に伝えたいことや会いたい人はいると思う。

    どんな人にとっても、最後の再会は救いになると思う。でも、最後だからこそ苦しい…。
    読んでいて涙が込み上げてきました。

    何度も思い出して、懐かしむ特別な時間。
    大切な人と過ごした時間は、どんな小さな日常でも、思い出すだけで温かで幸せな気持ちにしてくれる。

    作中に出てくる

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    2025年01月03日
  • さよならの向う側 ’90s

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    「君がいるだけで」
    「Tomorrow never knows」
    「チェリー」
    「First Love」
    「ラストチャンス」
    5話の短編とボーナス・トラックで構成された連作短編集で『さよならの向う側』の新シリーズ。

    懐かしさがふんだんに詰まった本作。

    90年代にヒットした名曲の数々や、ウォークマン、カセットテープ、ファミコンなど、あの時代の世相が背景に描かれていることで、ノスタルジーに浸りながらの読書時間だった。

    そして今回も最後の再会シーンでは胸が一杯になる。

    人生一度きり、だからこそ後悔しない生き方をしたいと切に思う。

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    2024年12月26日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    図書室から借りた。中3の冬休み中に。

    人と関わることって、いいなと改めて感じた。

    特に、最初好き。

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    2024年12月29日
  • 花屋さんが言うことには

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    花がたくさん描かれた表紙が可愛くて読んでみました。
    グラフィックデザインを学んだ後、ブラック企業で働いていた紀久子がひょんなことから花屋で働きはじめ、良い人たちと関わり合いながら自分の目標を見つけてゆくお話。
    花言葉や短歌や俳句が所々に出てきてアクセントになっています。

    色ごとに花言葉があったり、エレベータのない配達をしなくてはならなかったり、と花屋さんの仕事って予想以上に大変だな、と思いました。

    少し昭和のドラマを観ている感じがします。主人公が良い人たちに囲まれた、よくあるタイプの小説だと思うけれども、花屋で働きながらもやりたい仕事に少しずつ近づいていく姿を読むと、私も目標に向かって頑張

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    2024年12月07日
  • 花屋さんが言うことには

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    美大を卒業して、グラフィックデザイナーになることを夢見ながらも、ブラック企業に就職して疲れ切った主人公。

    ブラック企業を辞めて、花屋さんでバイトすることに。

    その花屋さんで起こる人情物語。

    この作家さんの話はホッコリすることが多く、この作品もホッコリする短編集。

    花言葉にまつわる短編集なのだが、花の色違いで花言葉も変わることを初めて知った。

    今後も疲れた時に読みたい作家さんです。

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    2024年12月02日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    短編集で最後の書き下ろしで総括といった作品。
    さらりと読めて面白いし、これまでに『まち』『ひと』『いえ』を読ませていただいたが、こんな感じのストーリーも書けるのかと、上からみたいになってしまうが感心しました。一作一作短い作品ではあるけれども、情景が目に浮かんで、時にうるっときてしまったりと、次へ次へと止まらなくなるくらい、読み進めるのが楽しかったです。

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    2024年10月23日
  • 花屋さんが言うことには

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    お花屋さんが舞台の物語。
    温かい雰囲気の一冊で、楽しく読み終えることができた。

    何気ない日常を丁寧に描いていて、大きな展開はないものの、ほっとするような印象を受けた。
    主人公がやりたいと願っていたデザインに再び向き直る姿も応援したくなる。

    疲れている時に読みたい一冊かもしれない。

    ☆3.6

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    2024年10月22日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    自分が死んだことに気づかない、とか気づいてて最後のお別れに自分の家族や彼女に会いに行ったり、それが天使や悪魔の仕業だったりいろんなパターンがあって読み飽きなかった。

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    2024年09月22日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    思春期の揺れる気持ちを繊細に描いている。入試で扱われるのもなるほどの良品(複雑な感情の話など聞いていられないような子には把握は難しかろうね)。群像劇。みんな色々ありつつ、ドラマチックなことは起こらないけど、いずれ卒業。中学は短くて慌ただしいね。

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    2024年06月23日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    新船中学校を舞台とした連作短編で、大袈裟な話はなく、だからこそ読む人が登場人物の誰かに共感できるような内容だと思います。
    「自分もこんな事に傷ついた」
    「自分もこんな事で傷つけたかも」
    と懐かしんだり反省したりしながら読みました。

    「タルトタタンの作り方」で
    「ぼくらは自分のままでいたいだけ。そうあるように、ありたいだけ。
    それを、関係のないだれかに、勝手なこと、言われたくなかった」
    という言葉を、ヒリヒリするような中学時代を送っているみんなに送りたいです。

    カシワイさんの繊細で軽やかな絵も作品に合っていて感情移入しやすかったです。

    この作品が好きな人には村上さんの「キャンドル」もとても

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    2024年06月14日
  • 直感とちがう数学

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    確率や積算などを比較的実生活的なものを例とした間違いやすい数学問題24個

    ずっと理解出来なかったモンティホール問題がようやくわかったような気がした。
    季節の絵本的な演出はとっつき易くなったような物足りないような。

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    2024年05月08日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    ネタバレ

    とある中学校を舞台とした連作短編集

    「話を聞いたり」「話をしたり」することで
    気持ちの変化があったり
    様々な人と人との繋がりあいで
    学校生活が少し変わったり

    でもちょっと伏線回収的にはモヤモヤ

    保健室の先生やキーとなる人物がいるものの
    それがスッキリと明かされるわけではないので
    それを求んでしまうと肩透かしかも

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    2024年04月03日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    人と話すのがこわくなる。
    なにをはなしたら、その人の気分を害してしまうのか、迂闊に口をひらけないなとおもってしまった。
    最後はふっと救われるんだけど、読んでいる間ずっと、がんじがらめにされているようで。

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    2024年03月18日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    短編集でさくっと読める。
    おれとわたし。
    天使と悪魔。
    「死」の現実は変わらなくても、マイナスを減らしてほしいと思う。
    がんばれ天使。

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    2024年02月24日
  • ココロノナカノノノ

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    児童文学からYAのどちらでもいけそうな小説。
    ストーリーとしては大きなものはないのだけど、13歳の心の動きを、とても上手く描いている。詳細に
    ではなく、ふんわりと、でもよくわかる書き方は、この作家の個性だと思う。
    ドロドロの人間関係(マウンティング、ヒエラルキー、嫉妬、裏切り)を描いた小説が好きな人には向かないだろうが、人間関係も描き方だなあと思う。
    二十歳の、まだ学生だった正夫くんと、七つ年上の奈菜ちゃんが、妊娠して結婚するが、出産のとき双子のうちのひとりを亡くしてしまう。でも三人家族はその喪失を乗り越えて、仲良く暮らしている。ってこの小説の背景を書いたらなかなか劇的だけど、そんな風に感じさ

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    2024年01月06日