カシワイのレビュー一覧
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メアリー・アニングの話を絵本で初めて読んだとき、たしか、「なんだ化石を売っていたのか。ちょっと残念だな」という程度の認識しかなかったような気がする。
でも、この本を読むと頭をガツンガツンなぐられるというか、「そうやっていかなきゃ、暮らして行けなかったんだよっっ!!」ということが痛いほどわかる。とい...続きを読むPosted by ブクログ -
まるでコーヒーのような。基本的に苦さはあるけど、使う豆やミルクとお砂糖によって全て違う味になる。人生も全て同じ。(あるあるすぎる例えかな?)
オムニバスとしても、連作長編としても読める。やはり小野寺さん、ハズレがない。Posted by ブクログ -
人の死に介在する天使と悪魔、ホロリとくる人の想いを描いたファンタジーショートショート10編
気がつく間も無く昇天した人の救済、天使と悪魔の密かな攻防、生者の目には映らない世界を垣間見せてくれる作品ですPosted by ブクログ -
夜の空気 雰囲気
素敵……。
あなたはどんな一日を過ごしたのでしょうか
名前も知らないあなたは
同じ空を見ているかもしれないあなたと
こんなことを話してみたいのです
、、、心にそっと寄り添ってくれるような、詩的な文章と、軽やかで、清潔感のある、シンとした感じのイラストが、とても魅力的で...続きを読むPosted by ブクログ -
安房直子さんの作品「夕日の国」と「小さいやさしい右手」、好きな作品なので、雰囲気のある カシワイさんの漫画で読めて、嬉しかったです。
草野心平の「ごびらっふの独白」も良かったです。Posted by ブクログ -
とても綺麗な世界に連れて行ってもらった。
嫌なことがあった夜は、寂しい夜は、
遠くのことを考えよう。
例えば、海の底に沈む鯨の骨とか、天の川の中の一つの星のこととか。
そう考えると自分の悩みがちっぽけなものに感じるのにでも、たしかに自分の切なさはここに間違い無くあって、それが面白い。
名前も...続きを読むPosted by ブクログ -
こんな夜が私に必要なんだ。
いつまでも読み終わりたくない、そんな本はめったにない。
終わりは迎えたけれど、また何度でも、きっと出会うね。
ひとまずは、おやすみ。Posted by ブクログ -
見た目や好きな色で選びがちなお花も、花言葉や、その向こう側の人のことを思って買うのも悪くないなぁって、ついお花屋さんに足を運びたくなるようなお話だった。
満天星。
わたしも誰かにクイズを出したくなるなぁ。
押し花の栞も素敵。
単行本で読んだので、文庫本だともう一章多く描かれていて、to be c...続きを読むPosted by ブクログ -
花屋に来るお客さんや花を通じて、紀久子が大きく成長していく物語。
メインがお花の話で、若干ファンタジー味があるものの、心温まる本だった。
個人的には瑞穂が推し。Posted by ブクログ -
ブラック企業で身も心も疲れ果てていた紀久子は、とある出来事がきっかけで川原崎花店で働きはじめる。店長の李多や川原崎花店で働く人々が温かい。
各章には花の名前が付けられており、その花言葉と登場人物の心情が絡み合いながら話が進んでいくのが面白かった。
次の仕事を見つけるまでの繋ぎのつもりで働き始めたけ...続きを読むPosted by ブクログ -
美大を出て就職した会社がブラックで、ボロボロになって退職した紀久子は、ファミレスでピンチを救ってくれた李多が店主をしている花屋でアルバイトを始める。店の看板に花にちなんだ俳句や短歌を書いて説明してくれる元国語教師の光代さん、農大の研究助手でまかないにスパイスから作ったカレーを持ってきてくれる芳賀くん...続きを読むPosted by ブクログ
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美大でデザインを勉強した君名紀久子が就職で辛うじて採用されたブラックな会社で身も心もすり減らし尽くしたところを花屋の店長に救われる。
街の花屋さんも中々厳しい業界だと思うけど、半径5キロの繁華街、商店街に、幼稚園の頃から通う蘭君や幽明の境を怪しくする森教授?などの常連客に支持されて、季多店長が祖父...続きを読むPosted by ブクログ -
ブラック企業からお花屋さんへ。
ひとつの章が短いのですらすら読めました。
花言葉で締められるのも素敵でした。
最後はなぜか涙出ました。
幸せになってほしいー。Posted by ブクログ -
華やかそうに見える仕事も、裏側は大変と聞くことがあるけるど、花屋さんの仕事もそうだなぁと思う。
実際、花屋さんの仕事はちょっぴり関わったことがあるから、そんなことを懐かしく思いながら紀久子が一歩一歩進んでいくのを、のんびり読む。…今月はなかなか“読みたい気持ち”と行動が一致しなくて、必然的にそうなっ...続きを読むPosted by ブクログ