カシワイのレビュー一覧
-
10代の頃はちょっとした言動に傷付き、心が折れてしまう。なのに、相手の気持ちを深く読み取れずについつい軽い気持ちで心無いことを言ってしまい、傷つかせてしまう。
そんな描写がリアルに感じられる1冊。
最後、みんなの傷が癒やされていく様にホッとして、その中心に常にいる黒野くんの存在が大きい。Posted by ブクログ -
行きつけの美容院、みたいに、行きつけの花屋さんに出会いたくなりました。お花の知識も、それだけにとどまらず、お花への興味までもが増えました。お花のテーマだけってわけでもなくて、若い女性が、立ち上がって人生に小さな花を咲かせていく姿にほんわかしていき、読後感ハナマルです。Posted by ブクログ
-
こちらの本は紀久子という25歳の
女性が主人公。グラフィックデザイナー
を目指して美大に行ったものの、
就職活動がうまく行かず、結果
ブラック企業で2年働いていた。
ひょんなことから花屋の季多と出会い、
花屋のバイトをするところから
物語は始まる。
.
物語は毎回花の名前で区切られていて、
花言葉...続きを読むPosted by ブクログ -
ブラック企業を辞めて、お花屋さんで働き始めた主人公。
お花屋さんだけに、いろんな花や花言葉が出てくる。
これってどんな花?と調べながら読むのが楽しかった。
それにしても、川原崎花店のスタッフさんのポテンシャルの高さと営業努力がすばらしい!
こんなお花屋さんが近くにあったら行ってみたいなぁ。Posted by ブクログ -
ブラック企業を辞めて、ひょんなことから花屋さんにアルバイト。そこから自分の夢に少しずつ向かっていく主人公の物語。花言葉や短歌などを楽しみながら、素敵な人たちに出会えた気持ちを読み進めながら主人公と味わっていく感じ。Posted by ブクログ
-
とある中学校の生徒たちの友情を描いた短編集。人間だから、喧嘩もするし、嫉妬もする。些細なことですれ違い、それが長い間解消されなくて、ぎこちないままになってしまう。そんな風にもつれた糸を、外から解きほぐしてくれる人がいたら…。
各話に共通して登場する黒野くんが、その役割を果たす。他人のいざこざに突然首...続きを読むPosted by ブクログ -
イラストが可愛らしくて手に取りました。
それぞれのお話に共感したり癒されたり、読み終わった時に不思議な気持ちになりました。
お気に入りは、青いスカーフと海の皿と旅をしたオルゴール。
イラストがあるから文章の良さがより伝わりました。
定期的に読みたい。Posted by ブクログ -
引越してきたばかりの少女との出会いを通して、若き日を思い出す老人。「気づけばこんなに遠くまできてしまった。」
淡いタッチにノスタルジーな思いを投影させた良い作品。人生振り返るのも悪くない。振り返ってばかりの気もするが…Posted by ブクログ -
今お気に入りの小野寺さん。4冊目。 悪魔なのか天使なのかはてまた幽霊なのか霊なのか。結局、その悪魔と天使によって手によって"死んでしまった"人のブラックユーモアな短編。『LOOKER』と『おれ、降臨』が気になった作品。Posted by ブクログ
-
19世紀初め、イギリスで魚竜の化石を発掘した少女の物語。
幼いながら冴えた知性とまっすぐな気性、そして化石への強い好奇心を持つメアリから目が離せなかった。
稲妻のような激しさから、勇気をもらえる一冊。
とにかく、メアリの強烈な個性が痛快だった。
実在した女性の少女時代だけを書いているけれど、恋愛に...続きを読むPosted by ブクログ