カシワイのレビュー一覧

  • きみの話を聞かせてくれよ
    10代の頃はちょっとした言動に傷付き、心が折れてしまう。なのに、相手の気持ちを深く読み取れずについつい軽い気持ちで心無いことを言ってしまい、傷つかせてしまう。
    そんな描写がリアルに感じられる1冊。

    最後、みんなの傷が癒やされていく様にホッとして、その中心に常にいる黒野くんの存在が大きい。
  • 花屋さんが言うことには
    ほっこりして前向きになれる作品でした。
    このままずーっと読んでいられるような話のため、先を急がずのんびりと味わいたい方におすすめです。
  • 花屋さんが言うことには
    2023.03.26

    転職
    チャレンジ
    ほっこり
    前向き

    あったかい人たちと一緒にそれぞれ前向きに過ごす物語。
  • 花屋さんが言うことには
    行きつけの美容院、みたいに、行きつけの花屋さんに出会いたくなりました。お花の知識も、それだけにとどまらず、お花への興味までもが増えました。お花のテーマだけってわけでもなくて、若い女性が、立ち上がって人生に小さな花を咲かせていく姿にほんわかしていき、読後感ハナマルです。
  • 花屋さんが言うことには
    こちらの本は紀久子という25歳の
    女性が主人公。グラフィックデザイナー
    を目指して美大に行ったものの、
    就職活動がうまく行かず、結果
    ブラック企業で2年働いていた。 
    ひょんなことから花屋の季多と出会い、
    花屋のバイトをするところから
    物語は始まる。
    .
    物語は毎回花の名前で区切られていて、
    花言葉...続きを読む
  • 花屋さんが言うことには
    ブラック企業を辞めて、お花屋さんで働き始めた主人公。
    お花屋さんだけに、いろんな花や花言葉が出てくる。
    これってどんな花?と調べながら読むのが楽しかった。
    それにしても、川原崎花店のスタッフさんのポテンシャルの高さと営業努力がすばらしい!
    こんなお花屋さんが近くにあったら行ってみたいなぁ。
  • 花屋さんが言うことには
    ブラック企業を辞めて、ひょんなことから花屋さんにアルバイト。そこから自分の夢に少しずつ向かっていく主人公の物語。花言葉や短歌などを楽しみながら、素敵な人たちに出会えた気持ちを読み進めながら主人公と味わっていく感じ。
  • きみの話を聞かせてくれよ
    とある中学校の生徒たちの友情を描いた短編集。人間だから、喧嘩もするし、嫉妬もする。些細なことですれ違い、それが長い間解消されなくて、ぎこちないままになってしまう。そんな風にもつれた糸を、外から解きほぐしてくれる人がいたら…。
    各話に共通して登場する黒野くんが、その役割を果たす。他人のいざこざに突然首...続きを読む
  • 天使と悪魔のシネマ
    天使と悪魔が活躍する10篇収録のファンタジー短編集。
    ファンタジーと言ってもリアルな日常が土台になっているので難なく物語に入り込む事が出来る。

    小野寺さんの優しさ溢れる白作品、少しダークな黒作品、どちらも魅力的だけど本作も短い短編の中に様々なドラマが詰まっていて面白かった。

    死がテーマになってい...続きを読む
  • 風街のふたり : 2
    絵がきれい。ゆっくりながめながら読みたい本。絵だけところからは寂しさだったり温かさだったりがじんわり
  • ひとりの夜にあなたと話したい10のこと
    イラストが可愛らしくて手に取りました。
    それぞれのお話に共感したり癒されたり、読み終わった時に不思議な気持ちになりました。
    お気に入りは、青いスカーフと海の皿と旅をしたオルゴール。
    イラストがあるから文章の良さがより伝わりました。
    定期的に読みたい。
  • 風街のふたり : 1
    引越してきたばかりの少女との出会いを通して、若き日を思い出す老人。「気づけばこんなに遠くまできてしまった。」
    淡いタッチにノスタルジーな思いを投影させた良い作品。人生振り返るのも悪くない。振り返ってばかりの気もするが…
  • 天使と悪魔のシネマ
    今お気に入りの小野寺さん。4冊目。 悪魔なのか天使なのかはてまた幽霊なのか霊なのか。結局、その悪魔と天使によって手によって"死んでしまった"人のブラックユーモアな短編。『LOOKER』と『おれ、降臨』が気になった作品。
  • ライトニング・メアリ 竜を発掘した少女
    19世紀初め、イギリスで魚竜の化石を発掘した少女の物語。
    幼いながら冴えた知性とまっすぐな気性、そして化石への強い好奇心を持つメアリから目が離せなかった。
    稲妻のような激しさから、勇気をもらえる一冊。

    とにかく、メアリの強烈な個性が痛快だった。
    実在した女性の少女時代だけを書いているけれど、恋愛に...続きを読む
  • 天使と悪魔のシネマ
    どんなストーリーか分からないまま読んでる。
    分からないから予測がつかず面白い!


    読み始めは結構いい感じー!っと思ってたが途中ちょっと中弛みというか、まあまあな感じだった。
    やっぱり最初と2番目の話が好き!



    ・レイトショーのケイト・ショウ ★★★★★
    何これ、むっちゃいいやん!
    どんな話か全...続きを読む
  • 天使と悪魔のシネマ
    死を扱った短編集なのに、妙にさわやかというか明るいというか、もちろんしんどい話もあるんだけど、ついつい読み進めてしまう面白さがあった。昔なんかの本で、助けられた子どもがその事実に耐えられなくなって結局自殺してしまったって話を読んだので、この本で「純粋な小学生が不純なバカ中学生へと成長を遂げた」ところ...続きを読む
  • 天使と悪魔のシネマ
    「ただ選ばれるだけ、死に理由はない。その意味でしか、人間は平等ではない。それを人間は不平等と呼ぶ。」天使と悪魔が人の死に関わるファンタジー。

    天使は、人を救うわけではない。悪魔も失敗することがある。だから、”死”に理由はないと説く。どうせ死ぬのだから、の答えによって、天使と悪魔が入れ替わる。「死ぬ...続きを読む
  • 天使と悪魔のシネマ
    少し怖くて、考えさせられる
    最後まで天使と悪魔がまざってて
    読んでる人の考え方で、感じ方が全然ちがうんだろうなと思った
  • 天使と悪魔のシネマ
    ★君のことを話したい。

    【感想】
    ・死者たちは皆、わりとあっさりしているところがいい。
    ・そしてちょっとせつない。
    ・うん、けっこういい本やと思う。
    ・そこはかとなく星新一の風情も感じます。強いオチがあるわけではないけど淡々とした記述と情緒的な余韻が同居しているあたりで。
    ・知人に言わせると、まん...続きを読む
  • 天使と悪魔のシネマ
    オムニバス形式で進んでいくので読みやすい。
    時に天使も残酷で、悪魔が手を下さなくとも、悪を超える狂気の人間が存在するというのが、最後のくだりででて、物語が全て繋がっているので、2度読みするとさらに面白い。
    死んだ理由、死を選ばされる理由、生かされた理由。「生」への執着。
    天使なのに悪魔。悪魔でも悪魔...続きを読む