カシワイのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ちょー!!!ラストの尻切れ感ー!!!いやいやいやいや、そこからが知りたいっっ!えーーー!っ!
…という気分で作者の襟元掴んでガクガク首を前後に振り回す勢いの自分を想像しつつ、胸にあったかーい気持ちでいっぱいな今がジワジワ広がっている感覚に満たされている。
どのお話も結末は読者の想像に託すといった形ではあったものの、冒頭で書いた最終話の感じと、『向日葵』の章で感じた涙溢れながらの胸いっぱいになるこの感覚の振り幅たるや!!!
そういや、ブラック企業の話から始まったはずなのに、うまいこと場面転換の流れに乗って、働くっていいな、こんな感覚で成長していけるなら未経験の職種にでも転職に挑戦する勇気がもらえ -
Posted by ブクログ
ブラック企業を辞めた紀久子に声をかけたのは、花屋を営む李多。
李多からの誘いで花屋でアルバイトをすることに。
紀久子と川原崎花店を中心に日常を描く。
*
花を媒体として、紀久子たちの人生が豊かになっていく。
とても爽やかなお話。
お店や町の描写が具体的で、私自身がこの町に住んでるみたいに感じた。
花の香りもしてきそうなくらい。
紀久子は毒もクセもなく、好感が持てる主人公だし、川原崎花店で働く人たちや、町の人々もとてもあたたかい。
そして紀久子が自分の夢を貫こうとしている姿が清々しい。
それにしても、本当にたくさんの種類の花があるんだなと驚いた。
「ゴッホのひまわり」は聞いたことがあったけど、「 -
Posted by ブクログ
岩井圭也さんの新刊(文庫)と同日に発刊されていた本作。
一緒に購入しました。
-------------------------
さっと読めて、
あっと驚く10の物語
天使と悪魔が演出する”運命の舞台裏”
-------------------------
タイトル通り、悪魔と天使が登場する悲劇と喜劇。
一話一話が短く読みやすいです。
ひとつの人生が終わる瞬間を垣間見る、
恐怖ではなくて、ユーモラスで。
どこかお洒落というか粋というか。
でもかなしい。
大切な人を失うこと、
そばにいれなくなることはかなしい。
伊坂幸太郎さんの「死神の精度」を思い出しました。