カシワイのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
花屋に立ち寄りたくなる
今年、栄東中、本郷中、田園調布学園中の入試に出題された本。花屋さんの話ってあまり興味がなかったのだけど、読み始めたら面白いのなんのって。花びらと思っている所は実はガクだったり、節句の話や花言葉、和歌や俳句など花にまつわる様々な蘊蓄を交えながら心温まるストーリーが紡がれていく。ブラック企業を辞めて花屋のバイトを始めた主人公が、花を通して仕事の楽しさや自分の生き甲斐を見出していく。花屋を取り巻く様々な人たちによって人情溢れる人間関係の輪が広がっていく。そして、恋も。なんと幽霊までも。「満天星」読めないよ~。
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Posted by ブクログ
化石発掘の歴史に燦然とその名を残す偉人ライトニング・メアリことメアリ・アニングを題材にした伝奇小説!実際小説のように波瀾万丈なメアリの人生のうち、少女時代から最初に発掘されたイクチオサウルスとの出会いと別れまでを描いた物語だ。
現代人では想像できないような過酷な生活を送るメアリの感情や心情が、痛々しいまでに痛切にリアルに描かれている。まさに雷のようなメアリの鋭さや厳しさや賢しさ、そこに隠された悲しみと傷、それすらも超えていく意志の強さが印象的。最後の簡単な略記の部分によれば幼馴染のヘンリーやエリザベスなど多くの友人や支援者に恵まれたというメアリだがそのカリスマがよく表現されていだと思う。最後まで読み込み、まさしく英雄の勇姿とリアルな姿を見届けた思いだ。 -
Posted by ブクログ
メアリー・アニングの話を絵本で初めて読んだとき、たしか、「なんだ化石を売っていたのか。ちょっと残念だな」という程度の認識しかなかったような気がする。
でも、この本を読むと頭をガツンガツンなぐられるというか、「そうやっていかなきゃ、暮らして行けなかったんだよっっ!!」ということが痛いほどわかる。というかわからされる。かつてのアマチュアスポーツと同様、科学の研究にのめりこむことができたのは、アカデミズムの世界に受けいれられる家柄ももちろんだけど、何より経済的に余裕があって、困窮していないということなんだ。
メアリは正反対で、貧しい家具職人の娘。しかも父親は化石探しの際の事故がもとで大けがをし、さらに肺病になって長患いのすえに死んでしまう。
メアリはそういう厳しいなかで、けなげに耐えるのではなく、あちこちに怒りやいら立ちをぶつけながら、きわめてトゲだらけのイバラのように道を切りひらいていく。
そんなに貧しくても、困窮していても、化石を掘り、大昔の物言わぬ骨を見つけ出したかったメアリ。教育を受けられなくても科学というものに心引かれ、知性を追い求めたメアリ。名誉も賞賛も受けられなくても、それでも化石に惹かれ続けたメアリ。ものすごくとんがっててものすごく純粋な知的好奇心が、むき出しに描かれていて、胸がふるえた。
父親の死、母の早産、赤ん坊の死、メアリの初潮など、生と死のどろどろした部分も手加減しないで描かれている。そうすることで、身分から言っても、経済的余裕からも、性別も、学問とはほどとおいメアリが、世界で初めてイクチオサウルスの全身骨格を掘りだしたことのすごさがひしひしと伝わってくる。前半は、とんがりまくったメアリと格闘するようなガッツが必要なんだけど、それだけの甲斐がある本だった。 -
Posted by ブクログ
夜の空気 雰囲気
素敵……。
あなたはどんな一日を過ごしたのでしょうか
名前も知らないあなたは
同じ空を見ているかもしれないあなたと
こんなことを話してみたいのです
、、、心にそっと寄り添ってくれるような、詩的な文章と、軽やかで、清潔感のある、シンとした感じのイラストが、とても魅力的です。
持っていて、嬉しい本。たびたび読み返すでしょう。
こんばんは
話さないけれど
今日もどこかで息をしているあなたへ
こんばんは
すれ違わないけれど
今日もどこかで息をしているあなたへ
永遠に続くように思える夜にも
変わらず朝は訪れます
でも昨日とは違う新しい朝
あなたの今日が
きっとよい日でありますように
いつか、またどこかで
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Posted by ブクログ
ネタバレ・夕日の国 安房直子
・金の輪 小川未明
・「こうちゃん」へ 須賀敦子
・ごびらっふの独白 草野心平
・小さいやさしい右手 安房直子
・ひとつの火 新見南吉
・注文の多い料理店 序文 宮沢賢治
すべて原作つきで、既読は草野新平と宮沢賢治と、たぶん小川未明だが、こういうふうに漫画になるのか! と。
すべて悲しさと優しさが同時に感じられて。
以下「「こうちゃん」へ」から引用。
ああ こうちゃん ごめんなさい。
ほんとうに うつくしいものを みていて、
ひとにはなしかけられたときの、
あの かなしいような
はずかしいようなきもちを
わたしだって
よく知っているはずだったのですもの。