カシワイのレビュー一覧

  • 花屋さんが言うことには

    ネタバレ 購入済み

    花屋に立ち寄りたくなる

    今年、栄東中、本郷中、田園調布学園中の入試に出題された本。花屋さんの話ってあまり興味がなかったのだけど、読み始めたら面白いのなんのって。花びらと思っている所は実はガクだったり、節句の話や花言葉、和歌や俳句など花にまつわる様々な蘊蓄を交えながら心温まるストーリーが紡がれていく。ブラック企業を辞めて花屋のバイトを始めた主人公が、花を通して仕事の楽しさや自分の生き甲斐を見出していく。花屋を取り巻く様々な人たちによって人情溢れる人間関係の輪が広がっていく。そして、恋も。なんと幽霊までも。「満天星」読めないよ~。

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    2023年11月20日
  • ココロノナカノノノ

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    中学1年生の寧音には、生まれる前に亡くなった双子の妹がいた。心の中で妹に話かけたり、心の拠り所にしていたが、自分に妹ができるとわかり複雑な気持ちになる。気持ちの変化、不安をリアルに描いていて、共感できる。

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    2023年10月26日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    『キャンドル』以降、目が離せない作家さん。

    今作は7つの連作短編集。

    同じ中学に通う1年生から3年生までの登場人物は、それぞれ出身小学校、部活、兄妹というようなつながりがある。

    聞くことが大事だとわかっていても難しい。
    大人も子どもも「らしさ」の枠にはまってないと不安になる気持ちと、その「らしさ」に苦しめられる気持ちが痛いほどよくわかります。

    中学生、そしてその年頃の子供を持つ親世代にも強くおすすめします。

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    2023年09月03日
  • ライトニング・メアリ 竜を発掘した少女

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     化石発掘の歴史に燦然とその名を残す偉人ライトニング・メアリことメアリ・アニングを題材にした伝奇小説!実際小説のように波瀾万丈なメアリの人生のうち、少女時代から最初に発掘されたイクチオサウルスとの出会いと別れまでを描いた物語だ。
     現代人では想像できないような過酷な生活を送るメアリの感情や心情が、痛々しいまでに痛切にリアルに描かれている。まさに雷のようなメアリの鋭さや厳しさや賢しさ、そこに隠された悲しみと傷、それすらも超えていく意志の強さが印象的。最後の簡単な略記の部分によれば幼馴染のヘンリーやエリザベスなど多くの友人や支援者に恵まれたというメアリだがそのカリスマがよく表現されていだと思う。最後まで読み込み、まさしく英雄の勇姿とリアルな姿を見届けた思いだ。

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    2023年08月09日
  • 完全版 107号室通信

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    ネタバレ

    執着できるなにかがあったり、心の真ん中になにか置いておける人間が羨ましいなと思う人には刺さる世界観。

    主人公はふらふらしながらもこの「執着できるなにかを探す」こと自体に執着している気がする。
    多分だけどそういう大切なものって探して見つけるわけではないから作品全体にずっと空虚なかんじがするのかなあと思った。

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    2023年06月18日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    7つの短編連作、児童書です
    中学校での人間関係が崩れたり修復したりの話


    終始、黒野くんが良い子過ぎて泣けちゃう…

    どいつもこいつもあれこれ悩んで振り回されて…そういうのって愛おしい

    大人だって人間関係に悩みますからね
    一読の価値あります
    心を揺さぶられました☺️
    今年読んだ中で一番オススメしたい本

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    2023年05月19日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    とある中学校を描いた連作短編集。
    少しずつ繋がって、少しずつ広がっていく交友関係がリアル。最後はまた泣かされてしまった。
    価値観をアップデートするためにも大人も読んでほしいなー。

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    2023年04月25日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    「ひと」を読んで、味のある人物を描く方だなぁ、と思ってました。そしたらまたまた、こちらの本も、短編なのに、惹かれる人物ばかりですぐに物語に引き込まれました。
    すごくよかったです。

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    2023年03月16日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    ネタバレ

    伊坂さんの作品に似ていますね。

    前後の短編が どのように関連するか。

    考えながら読むと

    意外と 大変でした。

    もう一度 読んで見ると

    良いのでしょうが。

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    2023年02月11日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    こういう雰囲気すごく好き。

    寝る前に少しずつ読むのにぴったり。
    運命の裏事情、、悪魔と天使のお話なので、切なくもなったりふふっと笑えたり、終わって欲しくないって思えるほどタイプだった。

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    2023年01月19日
  • ライトニング・メアリ 竜を発掘した少女

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    世界初の魚竜を発掘した少女メアリ・アニングの物語

    赤ん坊の頃、落雷に直撃されるも生き延び、父親に「ライトニング・メアリ」と呼ばれた少女メアリ・アニング。彼女が情熱を注いだのは、化石発掘だった。経済的な苦境、周囲の冷たい目、父親の死……あらゆる壁や挫折に屈せず前に進む彼女は、1811年頃、12歳のとき、ついに世界初の魚竜を発掘することに成功する。ぜひ、その興奮と喜びを、メアリといっしょに味わってみてほしい。

    「すてきな服とすてきな冒険のどちらかひとつを選べと言われたら、わたしはいつだって迷わず冒険を選ぶ。」

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    2022年11月08日
  • ライトニング・メアリ 竜を発掘した少女

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    すごくワクワクしてドキドキして、泣ける話だった。ちょっと訳語らしい読みにくい部分もあったけど、途中から気にならなくなった。色々悔しくて残念なことも多く、それに強く共感することもあって、涙が止まらない。

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    2022年11月01日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    生や死を扱いながら、どこかコミカルでシュールな雰囲気に引き込まれました。
    天使と悪魔が出てくるだけでなく、話が少し繋がっている感じが良かったです。

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    2022年09月11日
  • ライトニング・メアリ 竜を発掘した少女

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    メアリー・アニングの話を絵本で初めて読んだとき、たしか、「なんだ化石を売っていたのか。ちょっと残念だな」という程度の認識しかなかったような気がする。

    でも、この本を読むと頭をガツンガツンなぐられるというか、「そうやっていかなきゃ、暮らして行けなかったんだよっっ!!」ということが痛いほどわかる。というかわからされる。かつてのアマチュアスポーツと同様、科学の研究にのめりこむことができたのは、アカデミズムの世界に受けいれられる家柄ももちろんだけど、何より経済的に余裕があって、困窮していないということなんだ。

    メアリは正反対で、貧しい家具職人の娘。しかも父親は化石探しの際の事故がもとで大けがをし、さらに肺病になって長患いのすえに死んでしまう。
    メアリはそういう厳しいなかで、けなげに耐えるのではなく、あちこちに怒りやいら立ちをぶつけながら、きわめてトゲだらけのイバラのように道を切りひらいていく。

    そんなに貧しくても、困窮していても、化石を掘り、大昔の物言わぬ骨を見つけ出したかったメアリ。教育を受けられなくても科学というものに心引かれ、知性を追い求めたメアリ。名誉も賞賛も受けられなくても、それでも化石に惹かれ続けたメアリ。ものすごくとんがっててものすごく純粋な知的好奇心が、むき出しに描かれていて、胸がふるえた。

    父親の死、母の早産、赤ん坊の死、メアリの初潮など、生と死のどろどろした部分も手加減しないで描かれている。そうすることで、身分から言っても、経済的余裕からも、性別も、学問とはほどとおいメアリが、世界で初めてイクチオサウルスの全身骨格を掘りだしたことのすごさがひしひしと伝わってくる。前半は、とんがりまくったメアリと格闘するようなガッツが必要なんだけど、それだけの甲斐がある本だった。

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    2022年04月24日
  • 天使と悪魔のシネマ

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     10編からなるホラーファンタジー。

          * * * * *

     人の生死を司る天使と悪魔が狂言回しとして登場します。
     不必要にやり過ぎる悪魔の殺人規模を調整するのも天使の仕事とやらで、人間を介して勝負を繰り広げるという設定がおもしろい。

    全10話とも人の生死を描いているのに悲惨さや深刻さはさほど感じない。小野寺文宜さんらしく軽妙かつマイルドな作風でよみやすかったと思います。


     伊坂幸太郎作品に似ていますが、もっとほっこり感がありました。個人的には『夜の側に立つ』よりも好もしく思いました。小野寺さんならではのこのテイスト、大変気に入りました。

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    2021年10月03日
  • ひとりの夜にあなたと話したい10のこと

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    夜の空気  雰囲気

    素敵……。


    あなたはどんな一日を過ごしたのでしょうか
    名前も知らないあなたは

    同じ空を見ているかもしれないあなたと
    こんなことを話してみたいのです


    、、、心にそっと寄り添ってくれるような、詩的な文章と、軽やかで、清潔感のある、シンとした感じのイラストが、とても魅力的です。
    持っていて、嬉しい本。たびたび読み返すでしょう。



    こんばんは
    話さないけれど
    今日もどこかで息をしているあなたへ


    こんばんは
    すれ違わないけれど
    今日もどこかで息をしているあなたへ



    永遠に続くように思える夜にも
    変わらず朝は訪れます
    でも昨日とは違う新しい朝


    あなたの今日が
    きっとよい日でありますように
    いつか、またどこかで




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    2021年08月17日
  • 光と窓

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    安房直子さんの作品「夕日の国」と「小さいやさしい右手」、好きな作品なので、雰囲気のある カシワイさんの漫画で読めて、嬉しかったです。
    草野心平の「ごびらっふの独白」も良かったです。

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    2021年10月22日
  • ひとりの夜にあなたと話したい10のこと

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    とても綺麗な世界に連れて行ってもらった。

    嫌なことがあった夜は、寂しい夜は、
    遠くのことを考えよう。

    例えば、海の底に沈む鯨の骨とか、天の川の中の一つの星のこととか。

    そう考えると自分の悩みがちっぽけなものに感じるのにでも、たしかに自分の切なさはここに間違い無くあって、それが面白い。

    名前も知らない読者たちと、作者の世界を繋げてくれる本って、やっぱりすばらしい。

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    2021年06月07日
  • ひとりの夜にあなたと話したい10のこと

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    こんな夜が私に必要なんだ。
    いつまでも読み終わりたくない、そんな本はめったにない。
    終わりは迎えたけれど、また何度でも、きっと出会うね。
    ひとまずは、おやすみ。

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    2021年04月21日
  • 光と窓

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    ネタバレ

    ・夕日の国  安房直子
    ・金の輪  小川未明
    ・「こうちゃん」へ  須賀敦子
    ・ごびらっふの独白  草野心平
    ・小さいやさしい右手  安房直子
    ・ひとつの火  新見南吉
    ・注文の多い料理店 序文  宮沢賢治

    すべて原作つきで、既読は草野新平と宮沢賢治と、たぶん小川未明だが、こういうふうに漫画になるのか! と。
    すべて悲しさと優しさが同時に感じられて。
    以下「「こうちゃん」へ」から引用。

    ああ こうちゃん ごめんなさい。
    ほんとうに うつくしいものを みていて、
    ひとにはなしかけられたときの、

    あの かなしいような
    はずかしいようなきもちを
    わたしだって
    よく知っているはずだったのですもの。

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    2021年02月12日