横山秀夫のレビュー一覧

  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    所轄叩き上げの県警警視、エリート検事、社会面スクープを追う中堅記者、落ちこぼれ弁護士、地方裁の判事、定年間近の刑務官という面々が、アルツハイマーの妻を殺して自首した警部と接し、その事件後2日の空白をめぐって奔走する話。彼が自殺しなかった理由、黙秘する理由を、泥臭い権力衝突を交えながら解き明かしていく。
    1つの純粋な意志に基づいて黙秘し続ける高潔な警部と、出世や保身に汚れた周囲の生々しい争いを対比して描いているように思える。結末はそう意外というほどではないが、描写がとても綺麗で素直に感動する。

    0
    2025年05月31日
  • 64(ロクヨン)(下)

    Posted by ブクログ

    究極の警察小説という紹介文なのです
    けれど、警察広報官という立場からの珍しい警察小説かと思います
    主なストーリーは現実にあった誘拐事件を着想としています
    事件そのものへの捜査以上に
    刑事部警務部との軋轢
    記者クラブとの対立
    が濃厚に描かれています
    周囲に警察関係者が居ませんので本当はどうなんだろうか?とは思いました
    こんなに対立していたらなかなか職務を全うできませんよね
    記者クラブとの交渉の場面等は映像を観ていたから読み取れるのかもしれません

    無言電話の真実しかり
    「64」をなぞるかのような新たな誘拐事件の展開
    わかっていても緊迫感に息が詰まるような感覚でした
    久しぶりの64満喫致しました

    0
    2025年05月29日
  • 臨場

    Posted by ブクログ

    あらすじ
    倉石検視官を中心とした、色々な事件とその真相を描く短編集。

    良かったところ
    本格派っぽい語り口ながらも短編集で、個々の物語は簡単にするすると読めます。読後感も良い話が多く、基本的には救いのある物語になっているところも良いです。

    うーんなところ
    強いてあげればリアリティが薄いかもしれません。
    刑事組織や私生活のリアリティはどれほどあるのか、1番の疑問は検視官がこんなにバシバシさながら名探偵のように事件の真相にたどり着くことは可能なのか、と思わざるを得ない明晰さでした。

    まとめ
    勝手に本格派刑事モノの長編と思ってしまっていたので、いい意味で裏切られました。軽くサクッと読める短編なが

    0
    2025年05月27日
  • 顔 FACE 〈新装版〉

    Posted by ブクログ

    2011年に読んだ作品を再読。
    内容は全く覚えておらず、似顔絵捜査官が似顔絵を描いて事件をバンバン解決していく話かと思えばそうではなく、とある事件がきっかけで似顔絵捜査官を退いた婦警のお話。
    婦警が軽視される環境化で、「仕事ができて優しいのに人から大事にされない」主人公の強すぎる正義感と、人を妬む恨む気持ちの葛藤などがよく描かれていてとても面白かったです。
    観察眼に秀でていて事件を解決することもあるけど、甘さなのか若さなのか失敗もする主人公にイライラしたり応援したりしながらあっという間に読み終えました。

    0
    2025年05月24日
  • ノースライト(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    様々な大人の人生が垣間見える。
    謎が想像していたより人間味があってなんかいい映画を見た感じ。エンディングも好き。

    0
    2025年05月22日
  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    警察官の男がアルツハイマーの妻を殺害。動機も経過も素直に自白するも、自首までの2日間の行動だけは明かさない。何もかも失っているはずの男が何を守ろうとしているのか。
    これは予想できない真相。致命的欠陥が指摘され話題になったが、それでも胸を打つ作品には違いない。

    0
    2025年05月13日
  • 動機

    Posted by ブクログ

    4.0/5.0

    警察署、記者、裁判官等々、堅気な職場を舞台に人間のイヤな部分、姑息な手口や執念の復讐などが描かれる。
    どんなに正義面していても、結局みんな自分の利益が一番。そう感じた。

    0
    2025年05月11日
  • ルパンの消息

    Posted by ブクログ

    後半の怒濤の展開は、一気読みでした。幸子を情報提供者にして、単に復讐するだけの物語と思いきや、過去の大事件までも明らかにしてしまったのは、藤原部長の読み通りだったのかとすら、勘ぐりたくなる展開でした。

    0
    2025年05月05日
  • 64(ロクヨン)(上)

    Posted by ブクログ

    警察と記者の関係性に焦点が当てられた前半。元記者という作者の経歴に裏打ちされたやり取りのリアリティと切迫感にヒリヒリする。
    少なくない登場人物が各々しっかり存在感のあるキャラクターとして描かれているのは流石。

    0
    2025年05月05日
  • 臨場

    Posted by ブクログ

    倉石検視官のプロ振りが際立つ作品。鋭い観察眼に加え、冷たさの中に人としての優しさが垣間見れるところも引き込まれました

    0
    2025年04月22日
  • ノースライト(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    横山秀夫のミステリーだよねと思って読み始めたら、想像とは異なる展開に驚かされた。読後、静かに本を閉じると心が洗われるような感覚に包まれた。これはきっと、「再生の物語」なんだろうな。前を向いてまた頑張ろうと思えたし、ブルーノ・タウトという建築家を知れたことも、嬉しい発見だった。

    0
    2025年04月08日
  • ノースライト(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    自分が設計した新築の家に、顧客が引っ越した形跡がない謎を追う一級建築士のミステリヒューマンドラマ

    以下、公式のあらすじ
    ----------------------
    横山ミステリー史上最も美しい謎。
    熱く込み上げる感動。

    一家はどこへ消えたのか?
    空虚な家になぜ一脚の椅子だけが残されていたのか?
    『64』から六年。待望の長編ミステリー。

    一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。施主の一家も、新しい自宅を前に、あんなに喜んでいたのに……。Y邸は無人だった。そこに越してきたはずの家族の姿はなく、電話機以外に家具もない。ただ一つ、浅間山を望むように置かれた古ぼ

    0
    2025年04月07日
  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    読んでいて好みが分かれそうなだというのが第一印象。容疑者の行動が善行となるかどうか、難しい作品だなと感じた。

    0
    2025年04月03日
  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    梶総一郎の善性に心動かされるお話でした。(善性という一言で表せるものでは無いですが…)
    立場もバックグラウンドも違う登場人物が悩みや苦悩と葛藤している中で、梶の優しさを信じた人たちが見えない絆で繋がっている感じも痺れました。
    優しさは、周りに回って自分に返ってくるものですね。

    0
    2025年03月27日
  • ノースライト(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    バブルが弾けて理想を忘れた建築家の話。日々のタスクに追われながら自分の理想、虚栄心などと向き合う建築家の気持ちが生々しいし、新鮮だった。あと、恋愛もコンペで勝つにもストーリーが重要だと実用的な知識も得た。勿体ぶらず、伝えたいことがよくわかる文体で安定感がある。中盤、展開が少なくて読むのに時間がかかった。

    0
    2025年03月21日
  • ノースライト(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    久しぶりの横山さん!
    D県警シリーズ思い出してたのに、警察出て来んねんな。

    今回は、建築士が主人公!
    まぁ、天才なんやろな。
    バブルの洗礼浴びて、今は腐ってるけど。
    そこに、好きに作ってくれ!との依頼!
    めっちゃ、ええ出来やん!と自画自賛!
    依頼主どうしてるかな?
    で、噂で、ええ出来の家に誰も住んでいない!

    失踪したのか?
    なんか、元から住んでない?
    一緒にいた家族仲良しに見えたのに、別居?
    長身の女性の姿が?

    謎が謎を呼ぶ!

    まぁ、回りくどい事せんと、はじめから、キチンとした対応してたら、それで終わってる話やと言えば、それまでやけどね。

    建築士が、建物をデザインしてるとこは、凄いな

    0
    2025年03月20日
  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    確か大学生の頃に一度読んで、ものすごく胸に残って良かった!という記憶だけがずっとあった。
    それから十数年経って再読したわけだけれど…あの頃はピュアだったんだなぁと 笑
    今の私には、いい話でしょ!の圧が重すぎて。

    2000年代初め頃はまだまだ介護に対する考え方等が違っていたとはいえ、そうは言ってももう少し現実的な試行錯誤もできたんじゃないかと思うし、骨髄提供した後に名乗らないにしても会いに行くのも自分勝手すぎる気がする。
    きれいな感動作だから表面だけ読んでいるといいのかもしれないけど、いろいろ考えると「うーん」と思ってしまうことがあった。

    0
    2025年03月15日
  • 64(ロクヨン)(上)

    Posted by ブクログ

    大好きな横山秀夫先生の作品。
    毎度読書するたびに驚く。
    圧倒的な質量に。
    これだけの内容を書く為に
    どれだけの取材等をしたのか
    脱帽する。
    このテーマを取り上げるのが、
    横山先生しか出来ないのではと
    感心もする。

    0
    2025年03月07日
  • 第三の時効

    Posted by ブクログ


    面白かった!
    警察を主人公にした短編集。
    事件の内容が派手じゃないものでも警察内部の人間模様や捜査の進め方とかが面白くてどんどん読まされる。
    やっぱり朽木というキャラが好きやったな。
    過去になんの罪もない子供をはねて殺してしまった経験があって笑わない刑事。
    でも事件の検挙率は100パーセント。
    冷静で、、冷酷とはまた違う。
    素晴らしくいいキャラクターやった。

    どれも面白かったけど1番を挙げるならやっぱりタイトルにもなってる第三の時効かなあ。
    全部ちゃんと最後は警察が勝つのもよかった。
    きちんと真実にたどり着いて犯人を追い詰めて…っていう過程が面白かった。

    0
    2025年03月07日
  • 第三の時効

    Posted by ブクログ

    星4.5です。横山秀夫の短編がこれほど面白かったのか!の一言。刑事ものの原点とも思える。横山作品をもう少し追求してみます!

    0
    2025年03月06日