横山秀夫のレビュー一覧

  • クライマーズ・ハイ

    Posted by ブクログ

     1985年8月、お盆休みに起こった世界最大の航空機事故の報道に挑んだ新聞記者たちの物語です。

     主人公は北関東新聞の部下無し記者。同じ社の友人に誘われて衝立岩と呼ばれる難所に登ろうと予定していたまさにその日、その事件は起きた。日航ジャンボ機、消息不明。レーダーから忽然と姿を消したそのジャンボ機に搭乗していたのは520余名。行方が分からなくなったのはどこなのか、墜落したらしいが、それは長野か群馬か埼玉か。未曽有の大事故、次々に更新され、錯綜する情報、それらを取りまとめて紙面にする新聞社はさながら戦場と化した。事故報道の果てに見える景色は、一体どんなものなのか。

     まずもって、すごい熱量の作

    0
    2025年04月07日
  • ノースライト(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    自分が設計した新築の家に、顧客が引っ越した形跡がない謎を追う一級建築士のミステリヒューマンドラマ

    以下、公式のあらすじ
    ----------------------
    横山ミステリー史上最も美しい謎。
    熱く込み上げる感動。

    一家はどこへ消えたのか?
    空虚な家になぜ一脚の椅子だけが残されていたのか?
    『64』から六年。待望の長編ミステリー。

    一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。施主の一家も、新しい自宅を前に、あんなに喜んでいたのに……。Y邸は無人だった。そこに越してきたはずの家族の姿はなく、電話機以外に家具もない。ただ一つ、浅間山を望むように置かれた古ぼ

    0
    2025年04月07日
  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    読んでいて好みが分かれそうなだというのが第一印象。容疑者の行動が善行となるかどうか、難しい作品だなと感じた。

    0
    2025年04月03日
  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    梶総一郎の善性に心動かされるお話でした。(善性という一言で表せるものでは無いですが…)
    立場もバックグラウンドも違う登場人物が悩みや苦悩と葛藤している中で、梶の優しさを信じた人たちが見えない絆で繋がっている感じも痺れました。
    優しさは、周りに回って自分に返ってくるものですね。

    0
    2025年03月27日
  • ノースライト(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    バブルが弾けて理想を忘れた建築家の話。日々のタスクに追われながら自分の理想、虚栄心などと向き合う建築家の気持ちが生々しいし、新鮮だった。あと、恋愛もコンペで勝つにもストーリーが重要だと実用的な知識も得た。勿体ぶらず、伝えたいことがよくわかる文体で安定感がある。中盤、展開が少なくて読むのに時間がかかった。

    0
    2025年03月21日
  • クライマーズ・ハイ

    Posted by ブクログ

    色んな要素がありましたが、鉄火場ならではの登場人物それぞれが本音やプライド、理をぶつけ合うシーンの人間臭さが好きです。
    重要な選択をしなければならない場面が次々にふりかかってくるノンストップな展開で、忙殺される主人公の日々に引き込まれました。
    通勤時間を使って細切れに読ませてもらいましたが、少し時間をおいてから、ぜひ一気読みしたいな、と思いました。

    0
    2025年03月21日
  • ノースライト(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    久しぶりの横山さん!
    D県警シリーズ思い出してたのに、警察出て来んねんな。

    今回は、建築士が主人公!
    まぁ、天才なんやろな。
    バブルの洗礼浴びて、今は腐ってるけど。
    そこに、好きに作ってくれ!との依頼!
    めっちゃ、ええ出来やん!と自画自賛!
    依頼主どうしてるかな?
    で、噂で、ええ出来の家に誰も住んでいない!

    失踪したのか?
    なんか、元から住んでない?
    一緒にいた家族仲良しに見えたのに、別居?
    長身の女性の姿が?

    謎が謎を呼ぶ!

    まぁ、回りくどい事せんと、はじめから、キチンとした対応してたら、それで終わってる話やと言えば、それまでやけどね。

    建築士が、建物をデザインしてるとこは、凄いな

    0
    2025年03月20日
  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    確か大学生の頃に一度読んで、ものすごく胸に残って良かった!という記憶だけがずっとあった。
    それから十数年経って再読したわけだけれど…あの頃はピュアだったんだなぁと 笑
    今の私には、いい話でしょ!の圧が重すぎて。

    2000年代初め頃はまだまだ介護に対する考え方等が違っていたとはいえ、そうは言ってももう少し現実的な試行錯誤もできたんじゃないかと思うし、骨髄提供した後に名乗らないにしても会いに行くのも自分勝手すぎる気がする。
    きれいな感動作だから表面だけ読んでいるといいのかもしれないけど、いろいろ考えると「うーん」と思ってしまうことがあった。

    0
    2025年03月15日
  • 64(ロクヨン)(上)

    Posted by ブクログ

    大好きな横山秀夫先生の作品。
    毎度読書するたびに驚く。
    圧倒的な質量に。
    これだけの内容を書く為に
    どれだけの取材等をしたのか
    脱帽する。
    このテーマを取り上げるのが、
    横山先生しか出来ないのではと
    感心もする。

    0
    2025年03月07日
  • 第三の時効

    Posted by ブクログ


    面白かった!
    警察を主人公にした短編集。
    事件の内容が派手じゃないものでも警察内部の人間模様や捜査の進め方とかが面白くてどんどん読まされる。
    やっぱり朽木というキャラが好きやったな。
    過去になんの罪もない子供をはねて殺してしまった経験があって笑わない刑事。
    でも事件の検挙率は100パーセント。
    冷静で、、冷酷とはまた違う。
    素晴らしくいいキャラクターやった。

    どれも面白かったけど1番を挙げるならやっぱりタイトルにもなってる第三の時効かなあ。
    全部ちゃんと最後は警察が勝つのもよかった。
    きちんと真実にたどり着いて犯人を追い詰めて…っていう過程が面白かった。

    0
    2025年03月07日
  • 第三の時効

    Posted by ブクログ

    星4.5です。横山秀夫の短編がこれほど面白かったのか!の一言。刑事ものの原点とも思える。横山作品をもう少し追求してみます!

    0
    2025年03月06日
  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    4.2/5.0

    警察小説であり、ミステリ小説とも言える作品だけど根っこのテーマは別のところにある。
    優しさの殺人は存在するのか、生きていることが善で、死は悪、それは本当に正しいのか。命の重みや、価値について考えさせられる作品だった。

    0
    2025年03月01日
  • ノースライト(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    25年1冊目。安定の横山秀夫クオリティ。
    建築士の仕事にも興味持てたし、やっぱり読んでてアツい気持ちになれる。

    0
    2025年02月23日
  • ノースライト(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    一級建築士の主人公が建てたY邸は雑誌にも紹介され自身も最高傑作の手応えを感じる家であったが、引き渡しから1年後Y邸には誰も住んでいないことが明らかになる。

    住まれなかったY邸の謎を追うミステリーであり、建築士を題材にした職業小説でもある。安定の横山秀夫、地味な話を徹底したリアリティと小説の上手さでグイグイ読ませる。

    正直Y邸の謎は惹きつける力が弱いというか、この謎が明らかになったとして面白いか?と途中までは半信半疑だったけど、最後まで読むとちゃんとした結末が用意されてるから面白い。

    ただちょっと綺麗にまとまりすぎていてフィクション感が強いので、その辺をリアリティのある建築士描写でカバーし

    0
    2025年02月22日
  • ルパンの消息

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    皆様の評価ぎ高かったので手に取った本作、個人的にはかなり当たりの作品でした。
    時間が起こり、そこからグイグイ物語に引き込まれる作品でした。

    0
    2025年02月05日
  • 64(ロクヨン)(下)

    Posted by ブクログ

    壮絶なドラマでした。
    警察内部の紛争や記者クラブとの軋轢に対峙する描写は凄かったです。
    主人公が、記者に対して真摯に向き合う姿に感動しました。

    0
    2025年01月29日
  • 64(ロクヨン)(上)

    Posted by ブクログ

    壮絶なドラマでした。
    警察内部の紛争や記者クラブとの軋轢に対峙する描写は凄かったです。
    主人公が、記者に対して真摯に向き合う姿に感動しました。

    0
    2025年01月29日
  • 陰の季節

    Posted by ブクログ

    ドラマ再放送で何度も見た作品。今更ながら原作を読みました。通常の警察物とは少し違う視点て描かれており、警察組織の内部を知れる作品だと思います。組織は人が作るというだけあって、心理描写や人間関係が細かく描かれている秀逸な作品です。

    0
    2025年01月29日
  • 64(ロクヨン)(下)

    Posted by ブクログ

    面白さよりも不快さが消化しきれなかったことに強い印象を受けた。それに加えて、三上と二渡の関係にドラマがなくてがっくりした。
    物語自体は読み進めやすいが2回は読まない。

    0
    2025年01月24日
  • 64(ロクヨン)(下)

    Posted by ブクログ

    元刑事の広報官視点で描かれる警察小説

    以下、公式のあらすじ
    --------------------
    元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと交通事故の匿名問題で揉める中、昭和64年に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件(ロクヨン)への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族から長官の慰問を拒絶され、その理由を探ろうとする三上だが、刑事部から猛反発をくらう。長官視察をボイコットするという記者クラブ、刑事部と警務部の全面戦争、その狭間でD県警が抱える爆弾を突き止めた三上は、長官視察の本当の目的を知る。そして最大の危機に瀕するD県警をさらに揺るがす事件が??。かつてな

    0
    2025年01月24日