横山秀夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
横山秀夫の幻のデビュー作と言われる作品。
15年前、自殺とされた女性教師・嶺舞子の墜落死は実は殺人だった。
警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。
当時、期末テストの答案強奪計画
通称『ルパン作戦』を計画した喜多・竜見・橘の三人の高校生。
その三人が嶺舞子が自殺したとされる夜に校舎内に忍び込んでいた。
捜査陣が二つの事件の結びつきを辿っていくと、
戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくる。
時効まで24時間、事件は解明できるのか。
処女作とは思えない完成度であった。
冒頭から参考人たちが次々と取調室へ連行されていくので
最初はここからどう展開していくのか懐疑的だったが、
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Posted by ブクログ
引き込まれた。最後までページを捲る手は止まらなかった。
1985年8月12日、群馬県御巣鷹山に墜落した日航機123便。
その日、群馬県の地方紙・北関東新聞の遊軍記者である悠木は
同僚の安西と共に衝立岩登攀へと向かう予定だった。
だが、安西との待ち合わせに向かう直前、社内で事故の一報を受け
悠木はそのまま全権デスクに任命される。
混乱が渦巻く社内、そして地獄を体験する現場。
組織の中の権力関係のバランスが紙面に載せる記事を操作し悠木を苦しめる。
読み終え、まず思ったのは悠木の抱える信念である。
彼の信念、はたまた彼の中の正義。
これほどのものが自分の中にあるだろうか。
ここまでの覚悟と責任を -
Posted by ブクログ
戦争とは大切な自国を守るためのもので、戦争とは明日も生きるために戦っているものだと思っていた。人間魚雷「回天」で特攻して行く彼らはそうではなかった。自分自身が兵器の一部となり、後ろを振り返ることなく突っ込むことしか許されない。拒むことはおろか、笑顔を作ることさえ、喜びを喜びとして感じることさえ許されない。そんな死を約束された彼らが特攻として出撃するまでどのように過ごしたのかを描いた物語。
並木の願いはちゃんと読者に届いたのだと思う。
人間魚雷「回天」。そんな恐ろしい兵器が日本で使われていたこと。多くの若者の命を奪っていったこと。決して私たちが無視してはいけないことなのだ。
そして、並木はみん