横山秀夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ上巻で幸田メモの真相に迫ってからの下巻。
長官視察の裏にある思惑。
広報室とマスコミの対立。
ストーリーが畳み掛けるように動き始め、繋がっていく展開で一気読み必至。
地方生え抜きの最高峰、刑事部長ポストを召し上げてキャリアが座る。
刑事部出身の三上にはその重大さが痛いほど理解できる一方で、警務部としての職責でその発表の地・長官視察を成功させなければならない。
「D県警をダラスにするのか、しないのか。」p132
この一言がなぜか強く印象に残った。
(余談:読んでいる時期がちょうど北中米W杯で、ダラスで試合があったからかも)
「上イコール組織です。組織の意思を無視した広報なんて広報と言えま -
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ネタバレ何度も読み返している一冊。久しぶりに読みたくなったので再読。
昭和最後の年に発生した誘拐事件、ロクヨンの長官視察に端を発する警察組織内の攻防。
記者クラブとの駆け引き。
失踪した娘、あゆみの行方。
自らを取り巻く様々な問題に翻弄されつつも、正面から向き合っていく三上の姿が印象的。
特に刑事部対警務部の警察内部の派閥争いの描写が細かく、引き込まれます。警察小説好きにはたまらん。
ストーリーは時に滞留しながら、でもそのもどかしさもまた三上の焦燥感を共にしているように感じられる。
上巻では、ロクヨンの鍵となる幸田メモに迫る。
隠されたその内容に三上がたどり着いたとき、そこにもあまりにたくさんの -
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警察小説読みたいなーから第三の時効を読んだらとても面白くて、じゃあやっぱり有名な半落ちを読んでみることに。昔映画が大ヒットしたのは覚えてるけど見てなかったので。
良かったですー。ラストは涙がポロポロ出てしまった。
人の心根の優しさに触れられて良かった。
ミステリとか、最近?のエンタメ映画とか小説とかって身近な人に裏切られるみたいな展開が多いけど、優しい方に裏切られる?作品は良いですね。定期的に浴びたいです。
警察→検察→弁護士→裁判官→刑務官とそれぞれの立場と視点から描かれていて、読みやすかったです。ただ、立場とか役職とかあまり認識なかったからなかなか頭に入ってこなかったんだけど -
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熱いね。熱過ぎる。
私はやっぱりこういう刑事物が好きです。
文章は硬質で、出てくる男たちは荒々しい。だけど、描かれる人間の心理描写は緻密で繊細。刑事も、被疑者も、被害者も、生々しい人間たちがぶつかる中で生じるミステリの先の読めない緊迫感。
F県警強行犯捜査一課
一班 朽木
二班 楠見
三班 村瀬
県警の誇る精鋭部隊のリーダーたちが己の手柄をかけて熾烈に争う様。めっちゃくちゃ面白い。
全6話の短編集。それぞれの話が異なる視点人物で描かれることでF県警捜査一課の雰囲気が立体的に描かれて行く。
そして、最後の「モノクロームの反転」で彼らが直接ぶつかりあう。
熱い。続編あるのか。読むしかない -
Posted by ブクログ
派手な事件や強烈などんでん返しがある作品ではないが、読み終えたあとに静かに「きれいだった」と感じる小説だった。
ミステリとして謎を追う構造ではあるものの、中心にあるのは事件そのものというより、人の人生の空白や失われたものの余韻だと感じた。
建築や「家」というモチーフを通して、人が何を残し、何を残せなかったのかが丁寧に描かれていく。その積み重ねが、最後に静かな形で収束していく。
ただし、純粋なミステリーとして見ると評価は4。
謎解きのカタルシスや意外性を強く求めると、やや物足りなさを感じる部分はある。一方で、その“派手さの欠如”こそが作品の静けさや余韻につながっているとも言える。
終わり方 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1985年 日航の航空機が群馬県の山に墜落。500人を超える死者と、その事件に初めて監督して関わる主人公
群馬県の地元新聞社で、航空機墜落事件の全権監督となり御前代未聞の事件の中心で、悠木が主人公として奮闘する話。
昭和真っ只中の仕事に全てをかける仕事人間の心境や、仕事へのプライドを垣間見ることができた気がした。
また会社内の暗い社内政治や、親友が突然植物人間となってしまったり、家庭では子供と上手く関係を築くことのできない葛藤など、
平成12年生まれの社会人としてすごく考えさせられる話だった。ここまで全てを注げられるシゴトがあることに羨ましさもある。