横山秀夫のレビュー一覧

  • 64(ロクヨン)(上)

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    表現力に感動。聞きなれない言葉がまた新鮮。幸田メモが気になって仕方がなかったが、なかなか前に進まず、早急に下巻を読むことに。

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    2025年12月07日
  • 第三の時効

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    面白かった!
    横山さんの小説は、臨場感が凄い。
    個性豊かなキャラクターたちの人間模様が本当に面白かった。

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    2025年12月04日
  • クライマーズ・ハイ

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    1985年、御巣鷹山で日航機が墜落。新聞報道を巡る記者たちの葛藤を描く。時間との戦い、情報の取捨選択、それぞれの部署のプライド…。
    主人公が家族と向き合う様、病に倒れた同僚の謎、爽やかな登山シーンが、物語に厚みを加えている。

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    2025年11月30日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    三上の軸がこれまでブレてたからこそ腹括ってからが面白くて読むのが止まらなかった!!
    「たまたまが一生になる」はサラリーマンとして胸に刻んでおきたい言葉

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    2025年11月23日
  • 第三の時効

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    横山秀夫至高の傑作。
    数多ある刑事小説の中でも群を抜く完成度かと思う。
    短編集でありながら連作となっており、世界観が継続するのも良い。同構成の影の季節もオススメ。

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    2025年11月18日
  • 陰の季節

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    主人公たち刑事ではないのに、まるで凶悪犯罪を追ってるように錯覚させる緊迫感がたまらない
    人事って大変なんだな、、、

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    2025年11月13日
  • 第三の時効

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    ネタバレ

    初めて読んだ警察小説。ミステリ要素もある。
    主役がそれぞれ異なる短編集。
    ちょっと込み入った部分もあり読むのに時間がかかるが、短編なので負荷はそれほどでもなく、どの作品も終盤一気に話が展開するのが気持ちいい。
    ヒーロー的なキラキラしたカッコよさではなく、現実的な派閥争いとか出世競争とかがあって、それがリアリティを生んでいる気がする。

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    2025年11月11日
  • ルパンの消息

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    横山秀夫の幻のデビュー作と言われる作品。

    15年前、自殺とされた女性教師・嶺舞子の墜落死は実は殺人だった。
    警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。
    当時、期末テストの答案強奪計画
    通称『ルパン作戦』を計画した喜多・竜見・橘の三人の高校生。
    その三人が嶺舞子が自殺したとされる夜に校舎内に忍び込んでいた。
    捜査陣が二つの事件の結びつきを辿っていくと、
    戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくる。
    時効まで24時間、事件は解明できるのか。

    処女作とは思えない完成度であった。
    冒頭から参考人たちが次々と取調室へ連行されていくので
    最初はここからどう展開していくのか懐疑的だったが、

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    2025年10月18日
  • 出口のない海

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    読めば読むほど永遠の0に似ているが、こちらの方が刊行が先だった。
    国の為に死ぬ。令和の今、そういう考えが出来る人間がどれだけいるだろうか。

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    2025年10月17日
  • 第三の時効

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    第三の時効の衝撃とペルソナの微笑みのやるせなさ、読後の余韻がすごい
    それぞれの刑事の生々しいモノローグに若干引くところもあったけど朽木の奥歯が縦に割れた、という表現に痺れた

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    2025年10月16日
  • クライマーズ・ハイ

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    引き込まれた。最後までページを捲る手は止まらなかった。

    1985年8月12日、群馬県御巣鷹山に墜落した日航機123便。
    その日、群馬県の地方紙・北関東新聞の遊軍記者である悠木は
    同僚の安西と共に衝立岩登攀へと向かう予定だった。
    だが、安西との待ち合わせに向かう直前、社内で事故の一報を受け
    悠木はそのまま全権デスクに任命される。
    混乱が渦巻く社内、そして地獄を体験する現場。
    組織の中の権力関係のバランスが紙面に載せる記事を操作し悠木を苦しめる。

    読み終え、まず思ったのは悠木の抱える信念である。
    彼の信念、はたまた彼の中の正義。
    これほどのものが自分の中にあるだろうか。
    ここまでの覚悟と責任を

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    2025年10月12日
  • 半落ち

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    あらすじで、すでに面白い。
    そして、読んでも面白い。

    視点が移り変わりながら、一つの事件の、人間の心の中身が明らかにされる。
    結末も、感動した。

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    2025年10月02日
  • ルパンの消息

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    いやー、面白かった
    ルパンってルパン作戦なる高校生3人の悪巧みの名前からなんですね。
    三億円事件が絡んだりしてどんなストーリーなのか気になっていましたが、最後見事に繋がっていきました。
    最初から最後まで中弛みすることなく面白かった。

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    2025年10月01日
  • クライマーズ・ハイ

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    日航機墜落ニアミス経験があるので一応の思い入れがある話。
    85年の夏、新聞社、、、熱い時代。映画では、でんでんがいい感じだった。
    映画はどうしても端折るんで、小説の方がそりゃいいわな。あの夏の熱気とかそういう雰囲気を味わう系。

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    2025年09月28日
  • 出口のない海

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    戦争とは大切な自国を守るためのもので、戦争とは明日も生きるために戦っているものだと思っていた。人間魚雷「回天」で特攻して行く彼らはそうではなかった。自分自身が兵器の一部となり、後ろを振り返ることなく突っ込むことしか許されない。拒むことはおろか、笑顔を作ることさえ、喜びを喜びとして感じることさえ許されない。そんな死を約束された彼らが特攻として出撃するまでどのように過ごしたのかを描いた物語。

    並木の願いはちゃんと読者に届いたのだと思う。
    人間魚雷「回天」。そんな恐ろしい兵器が日本で使われていたこと。多くの若者の命を奪っていったこと。決して私たちが無視してはいけないことなのだ。
    そして、並木はみん

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    2025年09月26日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    ネタバレ

    読みごたえがあった。読みづらさは無く、夢中で読み進めてしまった。

    警察組織内の対立構造、警務部対刑事部、キャリア対ノンキャリ、中央対地方、そして警察広報対事件報道。そんな対立構造に焦れる広報官三上。
    いや〜、そこに上手く64を絡めて楽しく読めた。
    しかもついに刑事部が暴発?と思わせてからの誘拐事件。本当に事件はあるの?と思わされたり、刑事部に同情しそうになったり。

    そして雨宮さんの執念…

    無言電話は何かあるとはおもったが、まさかそう来るとは…。

    ミステリー小説として読みたい人には、警察組織部分は無駄に長いとか思ったりするのかな。

    自分は主軸が64と新たな誘拐、警察組織、2本あっても楽

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    2025年09月16日
  • クライマーズ・ハイ

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    はじめて横山さんの作品を読んだが、これは読み応えのある本だった。
    前半部分の航空機事故発生のあたりは、読んでて本当に引き込まれた。
    電車で読んでて、口がポカンとあいてしまった。
    そして、なんとも言えない気持ち。
    なんだか、涙が出てくる。
    これは泣かせる本ではないけど、泣いてしまう本だ。
    無駄のない文章は、著者の記者の経験からだろうか。
    佐山に書かせた雑感は、とても印象深い、何度も読み返したくなる文章だった。
    でも、あの一説、どこかで絶対見たけど、思い出せない。。

    日航ジャンボ機の墜落。
    私の記憶には一切ない。
    だけど、実際に起きた事故として、その緊迫感が迫ってきた。
    これは、事故そのものを扱

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    2025年09月15日
  • 第三の時効

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    読書会メンバーとのグループラインで読みたいと呟いていたら、貸していただきました!
    めちゃくちゃ面白かった!!
    そうきたかーってなったり、解釈の仕方に余白があったり…
    キャラの濃い3人の班長、私が映像化するなら村瀬は阿部寛かなぁ…とか。
    常人離れしたすごい切れ者達なのに、葛藤が垣間見えたり、実は情に熱かったり、でもそれをはっきり書かなくて匂わせてきたり…

    控えめに言って横山さん天才だと思いました!

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    2025年09月06日
  • 出口のない海

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    ネタバレ

    神風特攻隊は有名だけれど、海軍が行った人間魚雷というこれまた恐ろしい回天隊のお話。気になって調べたら、攻撃成功率わずか2%…。開発もろくに完成していない状態だったからか、訓練や攻撃前に機体の故障によって亡くなる人も多く、主人公の並木もそのうちの1人。元々は大学野球をやっていた学生が、特攻に志願し自分なりの死ぬ理由をずっと探してやっと見つけ、いざ出撃という直前の訓練で行方不明になってしまった。小説を読みながら、出口のない海というタイトルにそういうことかと思った。読んでいると頭がおかしくなりそうな世界に身を置いて、戦争そのものと戦っていた人たち。艇の中でのシーンは緊迫感がすごくて、自分もそこにいる

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    2025年08月27日
  • クライマーズ・ハイ

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    ちょうどお盆だったので、40年前に起こった日航機墜落事故について知りたくなって、本書を読み始めた。当然事故の詳細が語られると思って読み始めたが、どうやら違っていたらしい。事故を通じて、新聞を作るという仕事を生業にしている人間模様を描いた作品であった。
    毎朝当然のように、新聞が自宅に届けられ、当たり前のように新聞を読む。しかしその当たり前の、『新聞を読む』という行為は、記者が自らの足で現地に赴いて取材し文章を作成、デスクが赤を入れ、構成を整え、広告を入れ紙面を作成、これを輪転機に回して印刷、刷り上がった新聞を各地の配達所まで配送、その後各家庭のポストに届けられ、漸く読むことができる。そういった一

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    2025年08月23日