横山秀夫のレビュー一覧

  • クライマーズ・ハイ

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    オーディブル視聴。
    日航機墜落事故を報道する新聞記者たちと登山家の心が葛藤する様子が同時進行で描かれている。新聞記者たちのやり取りがクドい気がしつつ読んでいたんだけれど、ラストとても気持ちよく昇華されたので良かった!!

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    2025年12月27日
  • 64(ロクヨン)(下)

    購入済み

    美人ばかりが得をするのか

    前半はストーリーパート。特に県警広報室と地元新聞社のせめぎ合いがエキサイティング過ぎる。両者の落としどころには、感涙と喝采で心が激しく揺さぶられる。👮後半はネタバレパート。数十年前の痛ましい事件の真相や警察等関係者の真意が次々と明らかになる。本作の巧みなミスリーディングは脱帽するほかない。👮ところで、女の幸せは顔面偏差値次第なのか。果たして、美人ばかりが得をするのか。もしそう思うなら、本作を読めば、ルッキズム偏重の見方が、少し変わるのかもしれない。👮

    #深い

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    2025年12月26日
  • 64(ロクヨン)(上)

    購入済み

    正邪と利害の間の煩悶を描く

    警察組織の人間模様をエモく描いたミステリ。👮日本の勤め人たちは、仕事や職場において正邪と利害の狭間で日々煩悶している。そんな勤め人たちの苦しい胸の内を抉りつつも、明日出勤する活力が湧き上がる入魂作だ。👮また、なぜ美女は得をするばかりとは言えないのか、なぜ社会問題の協議にあたって当事者参画が叫ばれるのかなど、処世において脳裏に揺蕩う疑問に関し、簡明直截に解答を示す。優れたハウツー本でもあるのだ。👮

    #タメになる

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    2025年12月26日
  • クライマーズ・ハイ

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    1985年に発生し、世界最大の死者数を記録した日航機墜落事故。地元の北関東新聞社の記者で、この事故の全権デスクとなった悠木が、さまざまな思惑に振り回され、葛藤しながらも奮闘する姿を、当時地元紙の記者だった著者が描いている。
    当時の新聞社の戦場のような雰囲気や熱さが伝わってくるし、そこで働いてる記者同士はまさに戦友のような関係だと感じられた。
    事故発生時の過去の話と、17年後の衝立岩を登る現在の話がリンクしていくところも面白く、とても読み応えのある作品。

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    2025年12月25日
  • 半落ち

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    もう20年以上も前の作品。
    登場人物も年配の男性が多く、警察、検察の組織や役職やら階級などあんまり知識がないのに割とすんなり読めた。
    どの登場人物も、結局は組織内の人間で、個人でできることには限界があるってことが際立っていた。
    だからこそ最後は感動した。
    信念を貫くために、組織の一員ではなく、一人の人間として向き合う描写が素晴らしすぎた。

    女性キャラの描かれ方がめちゃくちゃ昭和の価値観っぽいなって感じたのはあるけど、何年経っても名作であり続けるだろうな。

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    2025年12月20日
  • 64(ロクヨン)(上)

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    表現力に感動。聞きなれない言葉がまた新鮮。幸田メモが気になって仕方がなかったが、なかなか前に進まず、早急に下巻を読むことに。

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    2025年12月07日
  • 第三の時効

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    面白かった!
    横山さんの小説は、臨場感が凄い。
    個性豊かなキャラクターたちの人間模様が本当に面白かった。

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    2025年12月04日
  • クライマーズ・ハイ

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    1985年、御巣鷹山で日航機が墜落。新聞報道を巡る記者たちの葛藤を描く。時間との戦い、情報の取捨選択、それぞれの部署のプライド…。
    主人公が家族と向き合う様、病に倒れた同僚の謎、爽やかな登山シーンが、物語に厚みを加えている。

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    2025年11月30日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    三上の軸がこれまでブレてたからこそ腹括ってからが面白くて読むのが止まらなかった!!
    「たまたまが一生になる」はサラリーマンとして胸に刻んでおきたい言葉

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    2025年11月23日
  • 第三の時効

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    横山秀夫至高の傑作。
    数多ある刑事小説の中でも群を抜く完成度かと思う。
    短編集でありながら連作となっており、世界観が継続するのも良い。同構成の影の季節もオススメ。

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    2025年11月18日
  • 陰の季節

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    主人公たち刑事ではないのに、まるで凶悪犯罪を追ってるように錯覚させる緊迫感がたまらない
    人事って大変なんだな、、、

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    2025年11月13日
  • 第三の時効

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    ネタバレ

    初めて読んだ警察小説。ミステリ要素もある。
    主役がそれぞれ異なる短編集。
    ちょっと込み入った部分もあり読むのに時間がかかるが、短編なので負荷はそれほどでもなく、どの作品も終盤一気に話が展開するのが気持ちいい。
    ヒーロー的なキラキラしたカッコよさではなく、現実的な派閥争いとか出世競争とかがあって、それがリアリティを生んでいる気がする。

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    2025年11月11日
  • ルパンの消息

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    横山秀夫の幻のデビュー作と言われる作品。

    15年前、自殺とされた女性教師・嶺舞子の墜落死は実は殺人だった。
    警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。
    当時、期末テストの答案強奪計画
    通称『ルパン作戦』を計画した喜多・竜見・橘の三人の高校生。
    その三人が嶺舞子が自殺したとされる夜に校舎内に忍び込んでいた。
    捜査陣が二つの事件の結びつきを辿っていくと、
    戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくる。
    時効まで24時間、事件は解明できるのか。

    処女作とは思えない完成度であった。
    冒頭から参考人たちが次々と取調室へ連行されていくので
    最初はここからどう展開していくのか懐疑的だったが、

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    2025年10月18日
  • 出口のない海

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    読めば読むほど永遠の0に似ているが、こちらの方が刊行が先だった。
    国の為に死ぬ。令和の今、そういう考えが出来る人間がどれだけいるだろうか。

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    2025年10月17日
  • 第三の時効

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    第三の時効の衝撃とペルソナの微笑みのやるせなさ、読後の余韻がすごい
    それぞれの刑事の生々しいモノローグに若干引くところもあったけど朽木の奥歯が縦に割れた、という表現に痺れた

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    2025年10月16日
  • クライマーズ・ハイ

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    引き込まれた。最後までページを捲る手は止まらなかった。

    1985年8月12日、群馬県御巣鷹山に墜落した日航機123便。
    その日、群馬県の地方紙・北関東新聞の遊軍記者である悠木は
    同僚の安西と共に衝立岩登攀へと向かう予定だった。
    だが、安西との待ち合わせに向かう直前、社内で事故の一報を受け
    悠木はそのまま全権デスクに任命される。
    混乱が渦巻く社内、そして地獄を体験する現場。
    組織の中の権力関係のバランスが紙面に載せる記事を操作し悠木を苦しめる。

    読み終え、まず思ったのは悠木の抱える信念である。
    彼の信念、はたまた彼の中の正義。
    これほどのものが自分の中にあるだろうか。
    ここまでの覚悟と責任を

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    2025年10月12日
  • 半落ち

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    あらすじで、すでに面白い。
    そして、読んでも面白い。

    視点が移り変わりながら、一つの事件の、人間の心の中身が明らかにされる。
    結末も、感動した。

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    2025年10月02日
  • ルパンの消息

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    いやー、面白かった
    ルパンってルパン作戦なる高校生3人の悪巧みの名前からなんですね。
    三億円事件が絡んだりしてどんなストーリーなのか気になっていましたが、最後見事に繋がっていきました。
    最初から最後まで中弛みすることなく面白かった。

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    2025年10月01日
  • クライマーズ・ハイ

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    日航機墜落ニアミス経験があるので一応の思い入れがある話。
    85年の夏、新聞社、、、熱い時代。映画では、でんでんがいい感じだった。
    映画はどうしても端折るんで、小説の方がそりゃいいわな。あの夏の熱気とかそういう雰囲気を味わう系。

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    2025年09月28日
  • 出口のない海

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    戦争とは大切な自国を守るためのもので、戦争とは明日も生きるために戦っているものだと思っていた。人間魚雷「回天」で特攻して行く彼らはそうではなかった。自分自身が兵器の一部となり、後ろを振り返ることなく突っ込むことしか許されない。拒むことはおろか、笑顔を作ることさえ、喜びを喜びとして感じることさえ許されない。そんな死を約束された彼らが特攻として出撃するまでどのように過ごしたのかを描いた物語。

    並木の願いはちゃんと読者に届いたのだと思う。
    人間魚雷「回天」。そんな恐ろしい兵器が日本で使われていたこと。多くの若者の命を奪っていったこと。決して私たちが無視してはいけないことなのだ。
    そして、並木はみん

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    2025年09月26日