横山秀夫のレビュー一覧

  • 64(ロクヨン)(下)

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    ネタバレ

    幸田メモの発覚から長官視察の真実、そして新たな誘拐事件と、重厚感のあった前編と対照的に後編は怒涛の展開で、最後にはロクヨンの真相が明らかになるという盛りだくさんの内容だった。電話だけで犯人を見つけ出すというのは無理もありそうに思えたが、過ぎ去った年月と、雨宮という男の執念が可能にさせたものだと感じた。犯人逮捕までは描かなかったところに、今後の広報室の歩む道も含めて想像の余地を残したと感じた。あゆみの失踪だけは、もう少し希望が見えるところまで描いてほしかった。

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    2026年03月21日
  • 第三の時効

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    普段あまり推理小説を読まない人間としての感想です。
    読みやすい短編の連作で、非常に楽しめました。
    キャラクターに個性はありますが無茶はなく、さっと入ってくるのに雰囲気は重厚でとても良かったです。

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    2026年03月14日
  • 半落ち

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    登場人物たちが話を繋ぎながら進んでいくストーリー。それぞれの人生を振り返りながら、真実を探していく。最後はすごく感動してしまいました。
    面白かった、読んで良かったです。

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    2026年03月01日
  • ノースライト(新潮文庫)

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    引き込まれ、一気読みしてしまいました。
    警察物以外の横山秀夫さんの作品は始めてだと思います。重厚かつぐいぐい引っ張られ、読み進むのを止められない!という感じでした。
    ありがとうございます。作品と作中で学ばせていただいた建築や機微に心から感謝です。

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    2026年01月21日
  • 64(ロクヨン)(下)

    購入済み

    美人ばかりが得をするのか

    前半はストーリーパート。特に県警広報室と地元新聞社のせめぎ合いがエキサイティング過ぎる。両者の落としどころには、感涙と喝采で心が激しく揺さぶられる。👮後半はネタバレパート。数十年前の痛ましい事件の真相や警察等関係者の真意が次々と明らかになる。本作の巧みなミスリーディングは脱帽するほかない。👮ところで、女の幸せは顔面偏差値次第なのか。果たして、美人ばかりが得をするのか。もしそう思うなら、本作を読めば、ルッキズム偏重の見方が、少し変わるのかもしれない。👮

    #深い

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    2025年12月26日
  • 64(ロクヨン)(上)

    購入済み

    正邪と利害の間の煩悶を描く

    警察組織の人間模様をエモく描いたミステリ。👮日本の勤め人たちは、仕事や職場において正邪と利害の狭間で日々煩悶している。そんな勤め人たちの苦しい胸の内を抉りつつも、明日出勤する活力が湧き上がる入魂作だ。👮また、なぜ美女は得をするばかりとは言えないのか、なぜ社会問題の協議にあたって当事者参画が叫ばれるのかなど、処世において脳裏に揺蕩う疑問に関し、簡明直截に解答を示す。優れたハウツー本でもあるのだ。👮

    #タメになる

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    2025年12月26日
  • 64(ロクヨン)(上)

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    表現力に感動。聞きなれない言葉がまた新鮮。幸田メモが気になって仕方がなかったが、なかなか前に進まず、早急に下巻を読むことに。

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    2025年12月07日
  • 第三の時効

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    面白かった!
    横山さんの小説は、臨場感が凄い。
    個性豊かなキャラクターたちの人間模様が本当に面白かった。

    0
    2025年12月04日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    三上の軸がこれまでブレてたからこそ腹括ってからが面白くて読むのが止まらなかった!!
    「たまたまが一生になる」はサラリーマンとして胸に刻んでおきたい言葉

    0
    2025年11月23日
  • 第三の時効

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    横山秀夫至高の傑作。
    数多ある刑事小説の中でも群を抜く完成度かと思う。
    短編集でありながら連作となっており、世界観が継続するのも良い。同構成の影の季節もオススメ。

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    2025年11月18日
  • 陰の季節

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    主人公たち刑事ではないのに、まるで凶悪犯罪を追ってるように錯覚させる緊迫感がたまらない
    人事って大変なんだな、、、

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    2025年11月13日
  • 第三の時効

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    ネタバレ

    初めて読んだ警察小説。ミステリ要素もある。
    主役がそれぞれ異なる短編集。
    ちょっと込み入った部分もあり読むのに時間がかかるが、短編なので負荷はそれほどでもなく、どの作品も終盤一気に話が展開するのが気持ちいい。
    ヒーロー的なキラキラしたカッコよさではなく、現実的な派閥争いとか出世競争とかがあって、それがリアリティを生んでいる気がする。

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    2025年11月11日
  • ルパンの消息

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    横山秀夫の幻のデビュー作と言われる作品。

    15年前、自殺とされた女性教師・嶺舞子の墜落死は実は殺人だった。
    警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。
    当時、期末テストの答案強奪計画
    通称『ルパン作戦』を計画した喜多・竜見・橘の三人の高校生。
    その三人が嶺舞子が自殺したとされる夜に校舎内に忍び込んでいた。
    捜査陣が二つの事件の結びつきを辿っていくと、
    戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくる。
    時効まで24時間、事件は解明できるのか。

    処女作とは思えない完成度であった。
    冒頭から参考人たちが次々と取調室へ連行されていくので
    最初はここからどう展開していくのか懐疑的だったが、
    ただの取調室内の出来事で終わらせず、
    ちゃんと過去と現在を上手く使い分け、空間に広がりを見せていた。
    次々と広がっていく点の数々。
    これがどう収束し線になるのかとヤキモキしたが、
    どんでん返しも含めお見事であった。
    事件の背景に込められた何とも言えない切なさに胸を締め付けられた。

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    2025年10月18日
  • 出口のない海

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    読めば読むほど永遠の0に似ているが、こちらの方が刊行が先だった。
    国の為に死ぬ。令和の今、そういう考えが出来る人間がどれだけいるだろうか。

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    2025年10月17日
  • 第三の時効

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    第三の時効の衝撃とペルソナの微笑みのやるせなさ、読後の余韻がすごい
    それぞれの刑事の生々しいモノローグに若干引くところもあったけど朽木の奥歯が縦に割れた、という表現に痺れた

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    2025年10月16日
  • ルパンの消息

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    いやー、面白かった
    ルパンってルパン作戦なる高校生3人の悪巧みの名前からなんですね。
    三億円事件が絡んだりしてどんなストーリーなのか気になっていましたが、最後見事に繋がっていきました。
    最初から最後まで中弛みすることなく面白かった。

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    2025年10月01日
  • 出口のない海

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    戦争とは大切な自国を守るためのもので、戦争とは明日も生きるために戦っているものだと思っていた。人間魚雷「回天」で特攻して行く彼らはそうではなかった。自分自身が兵器の一部となり、後ろを振り返ることなく突っ込むことしか許されない。拒むことはおろか、笑顔を作ることさえ、喜びを喜びとして感じることさえ許されない。そんな死を約束された彼らが特攻として出撃するまでどのように過ごしたのかを描いた物語。

    並木の願いはちゃんと読者に届いたのだと思う。
    人間魚雷「回天」。そんな恐ろしい兵器が日本で使われていたこと。多くの若者の命を奪っていったこと。決して私たちが無視してはいけないことなのだ。
    そして、並木はみんなの生きる活力ともなった。
    死ぬために戦っていた彼らに生きる理由を与え、前を向く勇気を与えてくれた。

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    2025年09月26日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    ネタバレ

    読みごたえがあった。読みづらさは無く、夢中で読み進めてしまった。

    警察組織内の対立構造、警務部対刑事部、キャリア対ノンキャリ、中央対地方、そして警察広報対事件報道。そんな対立構造に焦れる広報官三上。
    いや〜、そこに上手く64を絡めて楽しく読めた。
    しかもついに刑事部が暴発?と思わせてからの誘拐事件。本当に事件はあるの?と思わされたり、刑事部に同情しそうになったり。

    そして雨宮さんの執念…

    無言電話は何かあるとはおもったが、まさかそう来るとは…。

    ミステリー小説として読みたい人には、警察組織部分は無駄に長いとか思ったりするのかな。

    自分は主軸が64と新たな誘拐、警察組織、2本あっても楽しく読めたな。d県警シリーズを順に読み進めたからか、単にそんな組織を扱う作品も好きだからか。

    64について、長官視察について、県警内の対立について、マスコミについて、それぞれの家族について、その他にもいっぱい種まきがなされた上巻。それをしっかりと育てて収穫した下巻。
    上下巻たっぷり楽しみました、

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    2025年09月16日
  • 第三の時効

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    読書会メンバーとのグループラインで読みたいと呟いていたら、貸していただきました!
    めちゃくちゃ面白かった!!
    そうきたかーってなったり、解釈の仕方に余白があったり…
    キャラの濃い3人の班長、私が映像化するなら村瀬は阿部寛かなぁ…とか。
    常人離れしたすごい切れ者達なのに、葛藤が垣間見えたり、実は情に熱かったり、でもそれをはっきり書かなくて匂わせてきたり…

    控えめに言って横山さん天才だと思いました!

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    2025年09月06日
  • 出口のない海

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    ネタバレ

    神風特攻隊は有名だけれど、海軍が行った人間魚雷というこれまた恐ろしい回天隊のお話。気になって調べたら、攻撃成功率わずか2%…。開発もろくに完成していない状態だったからか、訓練や攻撃前に機体の故障によって亡くなる人も多く、主人公の並木もそのうちの1人。元々は大学野球をやっていた学生が、特攻に志願し自分なりの死ぬ理由をずっと探してやっと見つけ、いざ出撃という直前の訓練で行方不明になってしまった。小説を読みながら、出口のない海というタイトルにそういうことかと思った。読んでいると頭がおかしくなりそうな世界に身を置いて、戦争そのものと戦っていた人たち。艇の中でのシーンは緊迫感がすごくて、自分もそこにいるくらい心がピリピリした。並木の、人間魚雷・回天隊があったことを人々に知ってほしいという思い、小説を通してだけど私はしっかり受け取ったよと言いたい。
    学徒出陣になる前に、大学野球チームとマスターが集めた新宿ガラクターズとの秘密の試合は泣けた。先に軍隊に入っていた剛原が最後に登場したのもよかった。この時大活躍した小畑くんや、北、沖田など登場人物みんな愛おしかった。1番は並木で、こんな素晴らしい人間が特攻の、しかも攻撃ではなく訓練で命を落としたのがなんともいえない。美奈子さんとの恋も苦しかったけど、後に美奈子そっくりの孫とのつながりが書かれていて少しだけ救われた気持ちになった。

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    2025年08月27日