横山秀夫のレビュー一覧

  • 半落ち

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    "覚悟"。それはヒトが持つ、最も美しいもののひとつだと思う。この物語ではいろんな"覚悟"を見た。教えてくれてありがとう、梶さん。私の周りにもそんな人が何人かいたことをたまには思い出さないといけないね。

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    2026年06月12日
  • ノースライト(新潮文庫)

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    派手な事件や強烈などんでん返しがある作品ではないが、読み終えたあとに静かに「きれいだった」と感じる小説だった。
    ミステリとして謎を追う構造ではあるものの、中心にあるのは事件そのものというより、人の人生の空白や失われたものの余韻だと感じた。

    建築や「家」というモチーフを通して、人が何を残し、何を残せなかったのかが丁寧に描かれていく。その積み重ねが、最後に静かな形で収束していく。

    ただし、純粋なミステリーとして見ると評価は4。
    謎解きのカタルシスや意外性を強く求めると、やや物足りなさを感じる部分はある。一方で、その“派手さの欠如”こそが作品の静けさや余韻につながっているとも言える。

    終わり方

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    2026年06月08日
  • 出口のない海

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    ネタバレ

    昨年読んだが、それ以来 色々な場面がずっと頭から離れず 今回改めて積読
    ◎を書く場面、父に最後挨拶をする時の場面、北や沖田とのやり取り、恋人への手紙‥など 他にもたくさん。それぞれの場面での相手の想いや考えが、本当に印象に残っていい。読んでいる間中、頭の中がザワザワ、ドキドキ、モヤモヤしていた。
    山田洋次さんが、映像化しているとのことなので、是非見てみたい。

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    2026年06月03日
  • 第三の時効

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    先に読んだ噂が面白く、他にも警察小説読みたいなーと思って、そういえば米澤穂信がオススメしてたなと思って読むことに。

    お名前はよく存じてたし、映像化もよくされてる方だけど読むのは初めてでした。

    面白かったー!短編なので読みやすかったです!
    一気に読んでしまった。
    渋くてかっこよかったです。他にも読んでみたいなぁー!次は何が良いかな?

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    2026年06月02日
  • クライマーズ・ハイ

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     すげぇ〜っていうのが読み終わった感想です。
     新聞記者としての矜持はどこにあるのか。大きいネタの中心にいることなのか、細々とでも書き続けることなのか、出世することなのか。
     日航ジャンボ機123便墜落事故を通して映し出される仕事との向き合い方、信念を貫く辛さ、権力に情熱を潰される不条理さ、何を信念として生きるのか。いろんなことを考えた。
     この小説のような働き方を今の時代に賛美することはきっとナンセンスだと思う。だが、私は確かに受けとったものがある。
     最後は目頭が熱くなる最高の小説でした。

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    2026年05月21日
  • クライマーズ・ハイ

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    ネタバレ

    1985年 日航の航空機が群馬県の山に墜落。500人を超える死者と、その事件に初めて監督して関わる主人公

    群馬県の地元新聞社で、航空機墜落事件の全権監督となり御前代未聞の事件の中心で、悠木が主人公として奮闘する話。

    昭和真っ只中の仕事に全てをかける仕事人間の心境や、仕事へのプライドを垣間見ることができた気がした。
    また会社内の暗い社内政治や、親友が突然植物人間となってしまったり、家庭では子供と上手く関係を築くことのできない葛藤など、
    平成12年生まれの社会人としてすごく考えさせられる話だった。ここまで全てを注げられるシゴトがあることに羨ましさもある。


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    2026年05月15日
  • ルパンの消息

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    夢中になってあっという間に読み終わりました。以前から警察モノの作品が好き。著者の作品は、人間味があって、出てくるオジサン達がそれぞれにクセがありながら、カッコいい。次も横山秀夫作品を読みたいと思います。

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    2026年05月13日
  • クライマーズ・ハイ

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    ネタバレ

    下りるために登るんさ ーー。

    群馬県・御巣鷹山で起きた日航ジャンボ機の墜落事故に、地元新聞・北関の全権デスクとして奮闘した悠木と、
    十七年後、険峻な岩場・衝立岩に挑む悠木。
    それぞれの時間軸の悠木の闘いを通して、このフレーズの意味を考えさせられる。

    「長野であってくれ」と思ってしまうような、「もらい事故」。
    日航の全権デスクとして、記者たちに現場を踏ませて記事を書かせてそれを載せる。繰り返される7日間の中で、悠木が求め貫いた矜持に触れたような気持ちになった。
    第一報としての現場雑観、スクープ。載せるために、過去の大久保連赤をしがむ上席らと闘う悠木の言葉が心に残った。
    「俺は『新聞』を作りた

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    2026年05月10日
  • 影踏み

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    主人公の真壁修一の頭の中に住み着いた双子の弟啓二との対話によって事件を解決していく推理小説である。しかし警察側の人間関係を軸に描くことが多かった作者が正反対の犯罪者を主人公にした7つのエピソードの中で弟に対する相反する思いが明らかになっていく。意外性のあるプロットに複雑な人間関係、葛藤、そして心ならずも犯罪を続けていく修一。ノビ師ならではの仕事ぶりもたっぷり描かれていて犯罪なのに応援している自分にびっくりした。又ハードボイル的な強面な一面や法曹の道を諦めて窃盗犯になったきっかけにしろ私の中での修一はもう「推し」‼️横山先生にやられた様です。
    謎解きをしながら修一はこの苦悩から解放されるのか?そ

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    2026年04月28日
  • ルパンの消息

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    喫茶ルパンで期末テストを盗み出す悪巧みを計画する三人の高校生。飛び降り自殺した女性教師。女性教師は他殺とのタレコミ、時効まて24時間。そこにあの三億円事件の犯人の影も。真犯人は誰か、事件が複雑に絡み…後半は一気読み。社会派ミステリの巨匠横山秀夫処女作であり傑作。

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    2026年04月23日
  • 第三の時効

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    短編で読みやすく、昭和な雰囲気も味があって、緊張感が続き、手が止まらないタイプの本だった。
    朽木、楠見、村瀬3人の「班長」をはじめとするプロ集団の中に、たしかに見える人情が憎めない。
    誰の下にもつきたくないけれど、それぞれにシビれるかっこよさがある。このずるさにもっと浸っていたかった。

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    2026年04月05日
  • クライマーズ・ハイ

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    地方紙を発行する会社内の熱く男臭いドラマの連続。
    半沢直樹に近いかもしれない。

    飛行機が落ちたのはどこの山か、県内か県外か、という緊迫感や、大スクープを掴みながらも裏を取れずに刻々と迫る締切の描写は迫力満点。

    社内に敵は多く、数少ない仲間の労にも報いることができない報道の難しさと葛藤が終始描かれている。
    暴言や罵声は当たり前、殴り合いや恐喝もあり、ワークライフバランスやメンタルヘルスなんてものは皆無。実際に主人公も家庭を犠牲にして、息子とは修復不可能なところまで来ている。
    ハラスメント防止が叫ばれ、転職のハードルも下がった昨今において、この一つの小さな組織の中で汗水流して自分の仕事と向き合

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    2026年04月02日
  • ノースライト(新潮文庫)

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    実存と構造の織りなす彩の妙、見事なまでの伏線回収、芸術的なラスト。さすが横山秀夫、うなるほかはなかった。

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    2026年03月31日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    骨太な警察小説。後半は臨場感があり一気に読んでしまった。ただ、わりと大きめの謎が読者の想像に委ねられており、最後は解決すると思って読んでいたのでそこだけすっきりしなかった。

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    2026年03月24日
  • 64(ロクヨン)(下)

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    ネタバレ

    幸田メモの発覚から長官視察の真実、そして新たな誘拐事件と、重厚感のあった前編と対照的に後編は怒涛の展開で、最後にはロクヨンの真相が明らかになるという盛りだくさんの内容だった。電話だけで犯人を見つけ出すというのは無理もありそうに思えたが、過ぎ去った年月と、雨宮という男の執念が可能にさせたものだと感じた。犯人逮捕までは描かなかったところに、今後の広報室の歩む道も含めて想像の余地を残したと感じた。あゆみの失踪だけは、もう少し希望が見えるところまで描いてほしかった。

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    2026年03月21日
  • 第三の時効

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    普段あまり推理小説を読まない人間としての感想です。
    読みやすい短編の連作で、非常に楽しめました。
    キャラクターに個性はありますが無茶はなく、さっと入ってくるのに雰囲気は重厚でとても良かったです。

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    2026年03月14日
  • 半落ち

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    登場人物たちが話を繋ぎながら進んでいくストーリー。それぞれの人生を振り返りながら、真実を探していく。最後はすごく感動してしまいました。
    面白かった、読んで良かったです。

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    2026年03月01日
  • 半落ち

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    10年くらい前に読んで、audibleで見かけたので再読。面白かったという印象だけ残ってて、内容ほぼ忘れてたので新鮮な気持ちで読めた。

    面白かった。
    入りの部分からして面白い。
    嘱託殺人であり犯人は自首してきている、ただし自首までの二日間の行動だけが謎。読み始めて10分程度で引き込まれる。

    最後その理由が明かされるんだけど、これも良い。読者の想像は多分当たらない。
    正直、そこまで衝撃的な理由ではない。でも梶の心情や環境を慮れば、ああ、そうか。と思える。決して理由を語らなかった意味も分かる。
    人は絶望の中にも生きる意味を見つけられる、勇気づけられるような話だった。

    一点不満があるなら、警察

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    2026年02月14日
  • ノースライト(新潮文庫)

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    引き込まれ、一気読みしてしまいました。
    警察物以外の横山秀夫さんの作品は始めてだと思います。重厚かつぐいぐい引っ張られ、読み進むのを止められない!という感じでした。
    ありがとうございます。作品と作中で学ばせていただいた建築や機微に心から感謝です。

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    2026年01月21日
  • クライマーズ・ハイ

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    いつものように書店で棚を眺めてる時にふと見つけた帯に惹かれて、購入。いやいや、めっっっっちゃくちゃ面白かった。"重量級の面白さを求める人に全力でオススメしたい文庫!"の書店員さんたちの言葉の通り、登場人物たちの熱量にどんどん惹き込まれていく、ほんとにすごく良い読書時間でした。

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    2026年01月15日