感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年06月25日
15年以上前の作品。
なんだか変な感じになるが現代の詐欺事件や闇バイトとかの時事を見るよりもこの主人公の様な泥棒の方が親近感を覚える。
一つの動機に対して自分自身(個人)で完結するからなのかと思う。勿論泥棒を稼業とする事は断固否定するが。
作品自体はとても面白く、知らない言葉や聞いた事はある、今ま...続きを読むでは意味をそこまで理解しようともしない言葉が多く出てきて勉強になった。
単に泥棒にも色んな種類があり、その種類の数だけのやり方があるのも知った。
頭をひねって「防犯」に重きを置き換えて読めば防犯の啓発本にもなりそう。
作品は「愛」がテーマ。
真壁は泥棒を稼業としてはいるが、それは過去の一家心中の過去からの流れで、それが「影」となり本人の意志ではないのだろうと推測。
死んでしまった双子の弟が影であり、分身の様な影が夜の世界では自分も影のような存在になれるからなのかと。
久子とのラブストーリーも秀逸で言葉にはないがしっかりとした深い愛情を見ることができる。
不器用といえば不器用だが一昔前の男らしいハードボイドな格好良さが素敵だった。
真壁と久子の今後が気になる所ではあるが、そこは完結せず読者に投げ掛けるように終わるところも秀逸だと自分は感じた。
Posted by ブクログ 2022年06月12日
なかなか壮絶な過去だったり、身内同然の知り合いがなくなった時でも淡々としている主人公だったが、彼女を守るためには熱くなったりと人間味があふれていて、そこがとても好きだなと思った。
Posted by ブクログ 2022年05月29日
「かつてこれほど切ない犯罪小説があっただろうか。」という本の帯の文言通りの切なく切なく切ない作品。
警察側からではなく、犯罪者が主人公で、それゆえに特技(?)を活かしつつ、工夫を重ねて謎解きをしていく過程に魅了された。
犯罪を取り締まり事件を解決する側の人間がいるということは、当然犯罪を犯し事件に...続きを読む巻き込まれる側の人もいるわけで、立場が違うとこれほどまで世界が違って見えるのかと、警察小説大好きな私としては新たな発見につながった。
弟の最後の告白が最後の最後に本当に切なかった。
Posted by ブクログ 2022年03月15日
泥棒が主人公の連作短編7作収録
どの作品も内容が濃いです
主人公の中に死んだ双子の弟がいて
物語をまた面白くしている
主人公の家族の焼死の謎や彼女との関係も
各所で語られ物語の幅を広げいてる感じがしました
まずオーディオブックで聴きました。
あまりに良かったので、三回聴いた後にじっくり原作を読みました。
とっても心に沁みました。オススメです!
Posted by ブクログ 2024年03月10日
⚫︎警察小説を書かしたらやっぱり上手い。
⚫︎最初は弟の描写が鬱陶しく感じたが、慣れてくればたいしたことはない。
⚫︎短編集になっていて、どれも地面師やら犯罪の玄人が出てきて面白い。異名がいいよね。
⚫︎出てくる刑事もお行儀の良くない感じがまたリアルでね。
Posted by ブクログ 2023年09月18日
私は面白く読めました。真壁が渋すぎる!泥棒なのになぜか味方しなくなってしまう。
亡くなった弟と協力して、事件解決してしまったり、ちょっとファンタジーな要素もあるけど、横山さんの作品らしく男臭さの詰まった一冊だと思います。
Posted by ブクログ 2023年05月03日
修一と啓二、双子のノビ師泥棒の話と思いきや、あれ?弟は頭の中なのね
短編集だが登場人物がつながっているのが読みやすい。段々と誰かのために仕事をこなしていく感じと犯人目線で書かれた描写が面白い。
Posted by ブクログ 2023年03月16日
刑事ものを多く読んできたけど、ノビ師(忍び強盗)が主人公で、犯罪を犯しながら事件(?)を解決していくこれまた奇想天外な発想ですごくおもしろかった。耳の中に死んだ一卵性双生児の弟の魂が宿り、語り合いながら話が進んでいくのもファンタジックで、それなのに話の内容は人間臭い。まさにダークヒーローの誕生だ。
...続きを読む一人の女性を巡って逡巡しながらも、いろいろな職種の犯罪者とかかわりあいながら一つ一つのヤマを解決し、そして主人公を悩ませ道を外させた真実が最後に明かされたとき、これまでにすべてが腑に落ちてしまう。映画化された小説らしいけど、ノビ師の実写映像化は間抜けな図になってそうなので見なくてよかったと思う。
この前に読んだ本があまりにくだらなかったのでいい目直しになった。
Posted by ブクログ 2022年08月06日
警察側やなく、犯罪者側からの視点で描くミステリーになるんかな?
ちょっとオカルト風味のハードボイルド。
7つの短編集で、主人公のドロボウさんが、解決する。耳の中にいる弟と…
なんせ、ドロボウさんなんで、法律関係なく夜中に家入って、色々調べる。まぁ、探偵さんも同じ事するから、ミステリーとして違和感が...続きを読むあまりなく面白い。
唯一、双子の弟の立ち位置が微妙やけど、それぞれ人格持ってて、記憶力は弟が担当。
クールな主人公真壁にも、唯一熱くなる事件で物語は終わるけど、その後、どうするんやろ?
このまま、
天眼孤独になる?
結ばれる?
出来れば、後者であって欲しいけど、それはそれで、一悶着(続編)ありそう!
それ(一悶着)を期待しよ!
Posted by ブクログ 2022年04月30日
結構面白かったがです(´・∀・`)
泥棒主人公の短編集
中古屋で なんとなく この本にひかれ購入
本て不思議な物で、店内歩いてて なんか【視線を感じる】のと同じ感覚で その方向見て視界に入った本て
結構 当たりな本が多い気がする
本屋の景気の為に、本屋で新品も買ったりしますが
今回中古屋で本を...続きを読む探してたりして嫌になるのが
個人的に セドリをしてる【セドラー】が店内にいる時なんですよね ネットオークションで売りさばいてる人達…良く見かけるのが100円~200円くらいの実用書を狙ってて、セドリアプリと小型バーコードリーダーを使い、棚の端から端をバタバタと本を掻き出しバーコードを読み取りオークションで需要、利益高い本をゴッソリとカゴに入れて購入していく…
なんかウザいし荒らされた気持ちになって嫌なんですよね…いつも宝探しの邪魔された感じになる…
Posted by ブクログ 2022年02月13日
サクサク読めて、面白くって、スカッとする
それがこの本を読み始めた理由だが、
まあ、満足。
文章に勢いがあって、展開も面白い。
双子が二組も出てくるのはちょっと興ざめだったが。
もっと違った設定は無理だったか。
Posted by ブクログ 2022年01月29日
2022.01.29
侵入盗ノビカベ 死語頭に住み着いた双子の弟 幼馴染みの恋人 侵入先で視た妻の殺意 泥棒のサンタクロース 一度しか会ったことのない同業者からほ遺言
短編集だった。しっかり本格、さすが横山。この人の作品に出てくる人物の推理力、洞察力がうらやましい。
最後は...続きを読む幸せになったのかな。
横山秀夫作品の緊張感を味わいたくて購入。
出所したばかりの空き巣の常習者の主人公にまつわる物語。
不器用に生きていく主人公に犯罪者でもないのに
共感できる。
Posted by ブクログ 2024年02月24日
D県警シリーズなど、警察を主人公にした小説が多い作者が、犯罪者を主人公に事件を追いかけていく異色の連作集。
きっかけは主人公が捕まった忍び込み事件。あまりにも早い警察の到着、忍び込んだ家で感じた殺意、しかし何も起こらなかった事件。きっと何かがある。そう確信した主人公はそれを追いながら様々な展開に...続きを読む巻き込まれていく。
様々な事件と主人公を取り巻く人間関係。それがずっと絡み合っているので、連作短編でありながら、ずっと長編を読んでいるような錯覚に陥る。
Posted by ブクログ 2023年12月16日
R5.11.27~12.16
(きっかけ)
妻が持っていた
(感想)
過去横山氏の小説を読んで感銘を受けた覚えがあったのですが、今回はそこまででもなかった…。
文章は上手いし読みやすいが、この本は余り設定が好みでなかったのかもしれない。
ミステリとしての出来は悪くはないしよく練られているとは思っ...続きを読むたのですが、全体的にわざとらしさ?を感じて入り込めなかったです。
Posted by ブクログ 2023年10月23日
意味が分からない単語が沢山出てきた。ヤサとかバイとか、リューマチも専門用語?
ヤサは自宅の事らしいけど、バイは調べても分からなかった。
全体的におっさん臭が強いが、嫌いじゃなかった。
守護霊が男臭さに水を差す(笑)
こういう昭和の男臭い小説を書く人は少なくなっていくんだろうなーと思ったが、新しい時...続きを読む代の新しい男臭さが生まれるのだから杞憂か。
女の子の手紙は泣いた。
Posted by ブクログ 2023年07月16日
横山秀夫さんのファンで映画化された事もあり、読み始めましたが、何度も挫折しそうになってやっと読めました。横山さんの小説は、ほとんどが一気読みなので私にはあまり合わなかったかな。
Posted by ブクログ 2023年05月06日
かなり前に読み終えた本。
プロの泥棒が主人公。数年前に侵入した家で感じた殺意を忘れられず、住人の安否と事件の真実を追いかけていく。一本の大きな話の柱を軸に異なる物語が集められた短編集。
ことあるごとに頭の中にいる弟と会話をしながら自分の感じた殺意の行方を追い求めていく。
短編集なので、読みやすい。で...続きを読むもなんといっても泥棒という日の当たらない職業の主人公なので、全体的に話が暗い。
主人公にも感情移入しにくい。
Posted by ブクログ 2023年01月26日
短編集ですが、全ての話が繋がっているので読み応えはありました。
警察ではなく、泥棒の主人公が、その技(?)と知識で事件を解決するのが珍しいです。
また、久子を巡る兄弟の愛憎劇かと思ったら、最後に「え〜、そこ〜!?」となりました。
Posted by ブクログ 2022年12月08日
入院中、病院のデイコーナーにおいてあったので読んでみた。
中学生くらいの頃、父親の本棚にあった横山秀夫を読んだ時はそれなりの読みごたえを感じたのだが、今回は「あれ、横山秀夫ってこんなチープだっけ?」という印象。
単純に私が成長しただけか?
あるいは「イロ」とか「ヤサ」とか「アガリ」とか、隠語のオンパ...続きを読むレードにチープさを感じたのか。
そもそも犯罪小説なのだから、そういった言葉が出てくるのは必然であり、ただ私が普段読まない類いの小説を読んで違和感を覚えてしまっただけかもしれない。
でも、話のテンポはよく、入院中の満身創痍状態でも読みやすかった。
Posted by ブクログ 2022年05月13日
泥棒が主人公のミステリー。ハードボイルド風味。連作短編集。
ストイックな主人公が格好いい。映画の原作だったけど、映画は観ていない。どこまでを映画にしているのか、観てみたいかなぁ。
Posted by ブクログ 2022年03月02日
最後はここで終わりかという感じだったけど、途中の物語は引き込まれるものがあった。
初めてオーディオブックでの小説だったが、オーディオブックは啓発本のほうが向くかも。
Posted by ブクログ 2022年01月23日
読み始めて『横山秀夫』さんから思い描く話と少し違った始まりに「こういう話も書かれるんだー」と思ったのと、主人公がよく動く割にやはり落ち着いてて「こういうところは『横山秀夫』さん」と思いました。
連作で話が繋がっていくのですが、個人的に面白く読めました。ただ最後は「あ、ここで終わるんだ」と思うところは...続きを読むありました。
Posted by ブクログ 2021年12月12日
愛と憎しみ。せつない双子のお話。
「知らないほうがいいってことだってあるさ」
おなかがすくことも忘れるくらい夢中になれる人や事っていいな(*^^*)
Posted by ブクログ 2021年12月12日
人が家にいるときに忍び込んで、窃盗する「ノビ師」。
同業も一目おく腕を持つ真壁修一。耳の奥に火事で焼け死んだ双子の弟の声を聞く。
二年間の服役を終え、出所後に逮捕のきっかけとなった家を調べ始める。
だが夫婦は離婚、想像していた事件は起きていなかった。
弟の声を聞きながらノビを働くアウトロー。
...続きを読む警察小説の巨匠が泥棒を主人公に書く犯罪サスペンス。
Posted by ブクログ 2020年07月17日
オーディオブックで読み放題のオススメになかったらきっと手にしないはずのジャンルでした。
著者や本作になんの予備知識もないまま聴き始めましたが、かえってそれが良かったです。
双子の設定も面白いし、それぞれ独立した短編が双子の二人?を軸にしっかり繋がっていてクライマックスまで飽きませんでした。
泥棒の専...続きを読む門用語が多くて初めて聞く単語が多かった。
"夜と男に捏ねくり回された"という表現はじめ、女の人の描き方がなんとなく少し不快だった。
登場人物の誰にも共感出来ないしなんとなく気持ち悪かったのに、同時にずっとすごくせつない気持ちがあって、それは最後まで続きました。
これ、シリーズものではないのかな?
そうであるなら読みたいです。