横山秀夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ロクヨンの真相、記者クラブとの対立、娘の失踪の結末を読み終え、清々しさを感じています。
記者クラブとの対立では、まさか熱い気持ちさせられるとは思っていなかったので、虚をつかれ、気付けば感動している自分がいました。
疑心からは、疑心しか生まない。誠実さ、信頼の大切さを痛感しました。
14年前に起き風化されつつあったロクヨン。あるかわからないゴールを目指し、人知れず闘い続けるロクヨンの関係者たちの執念を感じました。
登場人物が多過ぎで、誰が誰かわからなくなってしまったり、それに加えて、階級や部署も絡んでくるので、完全理解はできませんでした。それでも圧倒的な面白さがありました。さすがミステ -
Posted by ブクログ
ネタバレ2015年(発出2012年) 429ページ
昭和64年の1週間という短い間に起きた未解決事件ー64ロクヨン。雨宮翔子ちゃんを誘拐、殺害した犯人は一体誰なのか? 時効まで1年間。そして、14年前の64ロクヨンを模倣した女子高生誘拐事件が発生。いよいよ核心に迫る下巻です。
物語冒頭から重苦しい展開のお話でした。上巻は、広報官として組織の板挟みとなる三上の苦労、心の葛藤がこれでもかと描かれています。そして家庭では、一人娘のあゆみが家出して行方不明に。あゆみは醜形恐怖症となり父親似の顔を憎んでいる。そして美人の母親・美那子をも憎み、引きこもりとなっていたが、父親とぶつかったことをきっかけに家を -
Posted by ブクログ
横山秀夫作品は面白い。
凝ったトリックはなく、心理トリックというか、視点人物の錯誤が中心になっている。
探偵ものによくある、調査フェーズが退屈という問題が無いのは、主人公が上司からのプレッシャーで苦悩している姿がヒリヒリするからだろう。
組織内で問題が起こる。
主人公は解決を命じられる。
解決できなければ組織内での評価が下がる。
それは社会的死を意味する。
社会的生命の危機を感じる主人公は操作は、自ずと生命の危機を感じさせるヒリヒリした物語になる。
退屈なミステリーは操作フェーズが退屈なのだ。横山作品の主人公はヒリヒリしている。
だから面白い。
4作品の中では「鞄」が好みだった。
上司