【感想・ネタバレ】臨場のレビュー

あらすじ

臨場――警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。捜査一課調査官・倉石義男は死者からのメッセージを的確に掴み取る。誰もが自殺や病死と疑わない案件を殺人と見破り、また、殺人の見立てを「事件性なし」と覆(くつがえ)してきた。人呼んで『終身検視官』――。組織に与せず、己の道を貫く男の生き様を、ストイックに描いた傑作警察小説集。全8編。テレビ朝日系ドラマ原作!

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Posted by ブクログ

再読。
やっぱり何度読んでも面白い。
1人の人間の生と死、そこにはその人なりのドラマが詰まっている。
そして、それは死んでからしか周りには分からないこともたくさんあるのが現実。
それを余さず汲み取ってくれるのが、この検死官倉石義男。
どんな人にもオススメできる短編警察小説です。

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2024年09月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よかった。読めて本当によかった。
短編集だが、一番は「餞」。
涙が止まらなかった。この人生の区切りの話は横山さんの話が一番心に響く。
「十七年蝉」では様々な人生の区切りがみれて、感情が乱される。
本当に面白かった。

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2024年08月21日

Posted by ブクログ

短編は苦手なほうだけど、これは止まらなくなるくらい面白かった。どの作品も驚くような納得するような終わり方。

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

警察小説で、八つの短編集。
その短編全てに共通してでてくるのが、『終身検視官』の異名をもつ、52歳のベテラン検視官倉石。誰もが他殺と思う事件を殺人と見破り、殺人と思われる事件を事件性なしと覆していく。その観察眼で、組織に流されず検視官の仕事を淡々とこなしていくその姿がとにかくかっこいい。短編それぞれ内容が濃くて、飽きずに読めた。下剋上とか、組織をひっくり返すとかじゃなくて、淡々と事件が解決されていくし、そこに雑誌の記者たちも絡んできたりして、でもそれもひとつひとつ布石になってるのが巧みだなぁと思った!

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2023年06月07日

Posted by ブクログ

8編収録の警察小説
どの作品もおぉって感じる結末でした
調査官・倉石が主人公で他殺か自殺か見分け
事件の核心に迫る
この人がいたら無敵なんじゃないだろうかと思わせました
おもしろい作品ばかりでした

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2022年03月11日

Posted by ブクログ

私はなぜ、今まで横山秀夫を読んでこなかったのだろう。そんな後悔を覚えるほど、濃密な佳作が詰まった短編集。

それぞれの話で主人公が変わり、それぞれの主人公視点で話が進む。が、内容は結局一人の検死官のことに集約されていく。「お仕事小説」にジャンル分けしてみたが、ミステリでもあり、人情話でもあり...割と何を書いてもネタバレになりそうで(^ ^; あらすじなどを書くのは諦めた(^ ^;

兎にも角にも、あらゆる角度と関係性から「検死」にまつわるストーリーと人物像を作り上げているが...主人公以外はとてもリアルな人々が登場する。主役はちょっと「マンガっぽい」ほどの完璧なヒーロー像で描かれるが、あえて主役を主人公に据えないことで、物語をリアルにすることに成功していると思う。

どんな仕事でも、経験を積めば「慣れ」が出てくる。慣れるということは、ある意味「パターン学習」の積み重ねであり、仕事の効率化には結びつくが、その反面予断が多くなるのが世の常である。ところがこのヒーローは、全ての予断を捨て去ることを自らに課し、鋭い観察眼と膨大な知識を持って、常に新鮮な目で事件と向き合う。そのために、他人が気づかないような痕跡を見つけ、辿り、真相にたどり着くことができる。

冷徹でありながら、決して人の心を忘れた訳ではなく、むしろその本質は人情家であると言えるくらい。鳥や虫などに詳しいという設定だが、おそらく作者が持つ膨大な知識が、それぞれのストーリーを紡ぎ出すことを可能にしている。ジューイチと鳴くカッコウの仲間など、全く知らなかった(^ ^;

最後の最後、「その後」が気になる終わり方をしているが...ぜひ長く続いてほしい、魅力的なキャラクターである。

ノースライトで打ちのめされて、さっそく横山氏の過去作を大量購入。しばらくは、私的「横山祭り」である(^ ^

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2022年03月01日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ面白い。
ただの警察小説かな、と思っていた自分が恥ずかしい。
連作短編集だが、長編で読んでみたいくらい内容が濃いと感じた。
『終身検視官』の異名を持つ倉石義男。
この男がカッコよすぎるんだな。
彼の“執念”と呼べるほど徹底した検視や鑑識眼が、事件の真相を見つけ出す。
そこに秘められた各人の想いを知った瞬間、あまりの切なさに涙が出そうだった。

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2022年02月11日

Posted by ブクログ

キムタクドラマの原作!と思って購入したら、違った!内野聖陽の方でした。しかも、ドラマ観てなかった。しかも、この本、読んだことありました。チーン。

ビブリアというアプリで記録してて
「さすが!面白くて一気読み」と書いてた。

臨場ー終身検視官、倉石。カッコイイ!
横山秀夫さんの警察小説の中で、最高傑作。
昔、落合信彦さんが好きで、ハードボイルド小説にハマってた時期があった。
あ、落合陽一さんのお父様ね。
今の時代には使えない様な言葉や言い回しもあるんだけど、だからこそ痺れる。
フィクションだからこそ、味わえる男気。
こういう世界、好きなんだよなあ。

全8編のうち、最初の「赤い名刺」が一番好き。もちろん、全編傑作なんだけど、
「17年蝉」で終わるのが、またイイ!
燻銀の味わいでございます。何度も読んでも感動できる没入できるなんて、本当に
凄すぎる。


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2025年10月29日

Posted by ブクログ

臨場のドラマは、再放送でちらっと見たことあるくらい。
実は、横山秀夫さんの本を読むのもはじめてだったりする。
おもしろくてすらすら読めたし、短編集として語りすぎないところもよかった。
主人公の倉石はやたら偉そうで、「終身検視官」と呼ばれている、警察の中で特別扱いされている変人。
でも倉石のシンパは多数いて、倉石のもとで学びたい警察官たちから「校長」とまで呼ばれて慕われている一面もある。
完全一匹狼では、警察組織でやっていけないもんね。
教場と似たタイプの小説だと思う(どちらが先か、私はわからない)。
おもしろかった。またドラマ見たいな、再放送ないかな、とチェックしたくらい。

ただね、女性修習生の事件は胸糞悪すぎる。「声」というタイトルの話ね。
得も言えぬ魅力的な(それも性的に)女性というのは、小説に時々登場しますね。
顔が整っているとか、セクシーなメイクや服装をしているとか、そういうことではなくてむしろ地味なんだけど、「ソソる」ってやつでしょうか。
それも、出会う男全員がその女性に狂っちゃうくらいの。
私は女なので、男の人のこういう間隔が全く理解できない。
知り合いの中年男性は、以前「不幸そうな女がいい」と言ってたけど、そういうことなのだろうか。不幸そうというのも、語彙として違う気がするが。
地味で見た目を気にしていないタイプだけど魅力的とか、幼児でも成人男性を狂わせる魅力って、その男性たちがそういう嗜好、性癖だったという理由しか見いだせないんだが・・・。
男は「この子に狂わされた」と思うようだが、そんな身勝手な男の理屈で狂わされているのは、ただただ女の方なのである。
検事と事務官すらも、その女性の気を引くために嫌がらせじみたことをするという、公私混合はなはだしい。あ~やだやだ。こんなこと現実ではありえないでしょ。でも、例の検察の事件を考えると、まったくないとも言い切れない気がしてしまう、それもまた嫌な気持ちに拍車をかけるのだ。

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2025年08月19日

Posted by ブクログ

あらすじ
倉石検視官を中心とした、色々な事件とその真相を描く短編集。

良かったところ
本格派っぽい語り口ながらも短編集で、個々の物語は簡単にするすると読めます。読後感も良い話が多く、基本的には救いのある物語になっているところも良いです。

うーんなところ
強いてあげればリアリティが薄いかもしれません。
刑事組織や私生活のリアリティはどれほどあるのか、1番の疑問は検視官がこんなにバシバシさながら名探偵のように事件の真相にたどり着くことは可能なのか、と思わざるを得ない明晰さでした。

まとめ
勝手に本格派刑事モノの長編と思ってしまっていたので、いい意味で裏切られました。軽くサクッと読める短編ながら、文章が綺麗で言葉がスっと入ってくる感じがあり質が高いなと感じました。シリーズ化されているなら他のものも読んでみたいです。

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2025年05月27日

Posted by ブクログ

倉石検視官のプロ振りが際立つ作品。鋭い観察眼に加え、冷たさの中に人としての優しさが垣間見れるところも引き込まれました

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2025年04月22日

Posted by ブクログ

内野聖陽主演で連ドラ化されてましたね。読み始めるまで気づきませんでした。それはさておき、検視を主眼にした短編でとても読み易く、楽しめました。とはいえ、主役がスペシャルすぎですけどね。超人すぎでしょ、さすがに。

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2025年01月12日

Posted by ブクログ

相変わらずの横山秀夫節。暗くて重くて地味。でもそこにグッとこさせるシーンがいくつもある。男臭さ満載だが、こういうのって女性からも支持されるのかな。
最近相性の良い作品に出会えず不安があったが、やはり読書はリフレッシュ・気分転換になる。大きな声で私の趣味だと言えるだろう。

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2024年12月10日

Posted by ブクログ

▼横山秀夫さんはほんとに凄い。凄いんだけど、そりゃいろいろ読んでいけば読み手の好みによって凸凹はあるわけで。この本は「検視官」という役目の中年警察官・倉石が主人公の連作短編。面白いところも、いまいちかなあというところもありました。

▼素人的にいうと。殺人事件の現場に現れて死体を検分するんだけど、「医者」ではない。刑事。そういうのの専門家。まあそんなような役割ですね。主人公の倉石さん。

▼なによりこの本は、横山さんなりに「ヒーローものをやってみました」なんです。倉石さんという検視官が、めちゃくちゃ出来る。間違わない。事故死か自殺か他殺かの判断から、他殺の場合の犯人の目星、自殺の場合の事情や動機まで、ズバズバ当てて間違わない。ヒーローものの安心感。 
 その代わり、倉石さんでは人間ドラマは描きづらいのか(まあそりゃそうだよなあ)、連作短編は必ず別に主人公がいて、倉石さんは言ってみれば全部の話で「トメ」的な脇役で出てくる。その作り自体はうまくいっているかと。

▼ただまあ、どうしてもそれなりに凝った設定(つまり偶然要素も多い)し、謎のための謎ということも多くなります。主人公が検視官で短編でけりをつけていくから、仕方ないですよね。そのあたりはまあ。

▼個人的に(おそらく多くの読者が)「横山さんの小説の中で、コレがいちばん好き」ではないでしょうが、楽しみはしました。内野聖陽さん主演でテレビドラマにもなっていますね。未見ですが、当然ながら相当に改変してるんだろうなあと推察しますが。

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

横山作品は4作目なので、世界観は何となく把握しながら読んだ。

主人公倉石検視官、又の名を『終身検視官』『死体掃除人』『クライシス・クライシ』のキャラクターは物凄くカッコいい。
天才肌、孤高、男っぷり、仕事熱心、男にも女にもモテる…。

男尊女卑、仕事、恋愛至上主義、良くも悪くも昭和の価値観の時代。
スナック『マダム』40オーバーのホステスの店を
老人ホームと言ってる男はジジイだし、部下の小坂(女性)が倉石にいちゃいちゃする件も気持ち悪い。女性キャラ、みんなおかしい。

特に『声』は酷い話だったが、女性に対する男性の認識がわかる興味深い内容だった。
好きな女性に振り向いてもらう為に、その女性を不幸にする。同じ人間と認識してないから、出来るのだな、と。彼らにとって女性は同じ人間ではなく『女』という記号でしかない。そして女性側もそういうモノだと刷り込みされていた時代。

今となってはこの世界観は嫌いだが、この世界観でないと倉石のかっこよさは表現出来ない。
よって、今現在の世の中では成立しない
もはやファンタジー、もしくは古典として読むと面白い。

臨場 スペシャルブックより
前作臨場文庫本に未収録の短編4作あり

文庫本より後の話なので、倉石がガン闘病中の描写あり。そして文庫本版より数年たってるからか、女性の扱いが酷くなく、スッと人情話が入ってくるので面白かった。

『罪つくり』からのセリフ

『本望じゃねえか。死ぬほど悲しませるのも親孝行のうちだ』

『人は誰だって、テメエでテメエの生きざまを決めてんだ。自分の一言で、他人様の人生を変えられるなんて自惚れは持つんじゃねえ』

グッときた。
どちらのセリフも心を楽にさせてくれる。
やっぱり倉石はカッコいい男だった。

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

終身検視官と呼ばれる倉石の周りの人々、八編。すべて短編なのに読後感がどれも良い。警察小説特有の男臭い重みもありながら、スッキリとした爽快感がある。横山秀夫さんは2冊目ですが、やはり面白くて堪らないです!

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2023年09月02日

Posted by ブクログ

●久しぶりに読んだ一冊。
●倉石というキャラで統一感はあるが、これだけ多彩な話を組めるのは素晴らしい。
●警察幹部の闘争ネタも好きだけど、こういう現場の話もいい。
●何より警察出身じゃないのにリアル感がすごい…本当かどうかはわからないけれど、いかにもありそう、本物そうっていう描写が大事なんだよね

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2023年05月02日

Posted by ブクログ

ドラマ化されるとのことだったので久しぶりに横山さんの本を手に取りました。

横山作品は、個人的にあまり好きではないものもあるのですがこれは好き。
様々な人物の視点から、各事件と検視官・倉石氏が描かれており事件の謎解きのみならず心地よい人間臭さを楽しむことができます。

上手にドラマ化されることを期待します。

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2022年10月22日

Posted by ブクログ

倉石検視官の鋭い洞察力で真実を突き止めて行くところが面白く、特に「餞」と「十七年蝉」は検視官の人情が表れていて読み応えがありました。

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2022年09月11日

Posted by ブクログ

前に読んだかも。芝居っぽい人物の作り方とか好き。現場重視の職人が全てを読み切っているのはよくあるパターンかもしれないが、読んでいて気持ちが良い。スカッとする。男臭い、女はすべてメス、的なステレオタイプを受け入れられればおススメ 80

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2022年07月08日

Posted by ブクログ

「餞」と「十七年蝉」の話が特に好き。
ぶっきらぼうやけど、実は誰よりも人間味と情のある倉石検視官、かっこいい。

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2022年06月13日

Posted by ブクログ

捜査一課調査官倉石義男が活躍する人情味溢れるドラマ。死者からならメッセージを的確に調べ上げ己の道を貫く男の話。テレビドラマにもなっていたのでイメージしながら読むことができました。続きがあれば読みたいシリーズです。

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2022年06月02日

Posted by ブクログ

警察小説やけど、主人公は検視官。

「終身検視官」
「死体掃除人」
「クライシス・クライシ」
などなど、数々の異名を持ち、やくざのごとき風貌と辛辣な物言いで周囲に睨みをきかせている。
上には疎んじられてるはんめさ、若手には信奉社外が多い。
かっこええ生き方やな!
天才的に優秀やないと出来ん事ではあるけど。常に自身を磨き、真実を追求する。職人さんみたいに。
上に文句言わさん程の実績ないとあかんしな。
警察組織って、出世ばっかの人やなくて、こういう人が支えてるのかもしれんな。

警察組織だけやなく、会社とかにも、一部やけど、こんな人がおる。そういう人になりたいな!確かに出世は出来んけど、我が道を行く〜
自分も精進します〜!(^_^)v

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2022年05月11日

Posted by ブクログ

警察官と犯罪者、相反する存在と思いがちだが著書というより横山秀夫ワールドにおいては人として脆さや儚さ、怒りや喜び全てひっくるめ事件を観ているような世界観が伝わってくる、犯罪を犯す一線を越えるのは人間誰しもあり得る事で、警官も一般人も関係ない、そこには色々な人生、生き方、人間臭さがあるのだと痛感した。良かった、また短編集ではあるが一つ一つの物語が独立して繋がっていく流れも非常に楽しめた、探偵ではなく検視官という視点も緊張感を味わえ、もっと著者の作品に触れてみたいと感じた。

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2022年03月08日

Posted by ブクログ

終身検視官、倉石。
監察を舞台にしたミステリ。
刑事が事件を解決するよりも、ロジカルで面白かったです。
裏方が主役の警察小説も良いです。

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2021年12月13日

Posted by ブクログ

読後、いろいろ思い返すエピソ-ド多数。
判りづらい短編も有るが、いろいろな人の生き方、考え、価値観、生き様
読書でしか絶対、出会う事の出来ない人々。
(結構本を読んでいるが)この短編集ほど、生き方の多様性を感じ取った本は無い。
横山秀夫って改めて凄いと感じた。
うぅん~。

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2021年10月14日

購入済み

一気に読んだ

面白い。
初めてこの著者の本を読んだが、他の著書も読みたくなった。

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2013年10月25日

Posted by ブクログ

L県警捜査一課調査官の倉石義男を描いた作品。
8篇収録の短編集。

・赤い名刺
あらすじ
『終身検視官』の異名を持つ倉石義男の下で調査官見習い中の一ノ瀬は、臨場要請の住所が、かつての不倫相手の相沢ゆかりと知って驚く。
過去がバレると不安になった一ノ瀬は倉石に同行し現場に臨場する。
一ノ瀬はゆかりが自殺するとは思えなかったが、
あらゆる材料が縊死という結論を出していたが。

・眼前の密室
あらすじ
相崎靖之は老婆殺しの容疑者を絞り込むため、
大信田班長の帰宅を官舎近くで張り込んでいた。
しかし、張り込み中にポケットベルが鳴り、呼び出されたため、
玄関のドアノブの真上に石粒を置いて、その場を離れた。
それから官舎に戻り帰宅した大信田と話をして、
老婆殺しの犯人は大信田の表情から相崎の推理が当っていることを確信する。
そして大信田が玄関のドアを開けると、大信田の妻が殺されていた。
ドアノブに石粒があったことから、相崎が密室を作ってしまったが。

・鉢植えの女
あらすじ
主婦の小寺裕子が出会い系サイトで知り合った一回りも年下の男に夢中になり、
青酸カリで無理心中をする。
警察庁への出向の話を持ち掛けられていた一ノ瀬は現場に臨場し、
この事件を「倉石学校」の卒業試験と思い現場に臨むが。

・餞
あらすじ
退官を間近に控えた小松崎周一のもとに十三年前から毎年届く、
差出人不明で、「霧山郡」とだけ記された年賀状と暑中見舞いの葉書。
その葉書が去年途絶えたことにより、差出人は死んだのだろうと考える。
差出人が変死した可能性を考えた小松崎は倉石に相談してみる。

・声
あらすじ
三沢検事のもとに、実務修習生の斎田梨緒が自殺したと報せが入る。
現場には夥しい数のファックス用紙が散らばっていて、「死ね」と書かれていた。
三沢にはとても自殺には思えなかったが。

・真夜中の調書
あらすじ
東部団地の「教諭殺し」で深見忠明を逮捕するも、
弁護士の入れ知恵で深見は黙秘する。
しかし、DNA鑑定の結果を聞くなり、犯行を自供する。
事件は解決したかに見えたが科捜研に倉石からDNAをちゃんとやれと電話が入る。

・黒星
あらすじ
婦警の小坂留美のもとにかつての同僚の町井春枝から電話がかかってくる。
「じゃあまたね。きっと会おうね」と言われて、電話は切れた。
翌日、留美は春枝の遺体の前にいた。
現場にいた刑事や鑑識たちは自殺と判断するが、倉石だけは「殺し」だと言うが。

・十七年蝉
あらすじ
永嶋武文は季節外れの辞令で刑事部捜査第一課調査官心得に異動した。
仕事に忙殺される中、高校生の射殺事件が発生する。
倉石は十七年蝉に関心を示すが。


総評
人呼んで『終身検視官』倉石義男の活躍を描いている。
自殺か他殺か判定する役割なので、論理的に話が展開していく。
そして、物語の視点は倉石以外で進んでいくが、
倉石の魅力を十分感じることができる。

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2025年08月19日

Posted by ブクログ

ちょっと倉石が神がかり過ぎかな。
事件→倉石臨場→どんでん返し というパターンに終始せずいろんな視点からそれぞれの物語・登場人物の人生が深掘りされていくのがよかった。

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2024年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ


職人のような検視官が主人公の短編集。
倉石検視官の鋭い観察眼や幅広い知識で解き明かされる事件の真相はあっとおどろくものばかり。短編ではあるが、1話1話、動機や謎をしっかり解明してくれるのでかなり読みやすかった。

ただ全体的に女性の扱われ方が酷い話が多いので再読はしなさそう。

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2023年08月04日

Posted by ブクログ

 テレビドラマ「臨場」の原作本だが、想像していたよりも捜査一課調査官・倉石義男の登場場面が少ない。8編収録の連作短編集であり、どの話にも倉石は登場するのだが、決して彼ばかりを主人公にしているわけではない。どちらかというと、倉石は脇役といったイメージの話が多い。それでも独特の存在感を醸し出しているのは、やはり特筆すべきところ。独特の観察眼はさすがの一言に尽きる。

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2022年04月02日

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