横山秀夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前編までで、かなり伏線が広がっていたので、どのような結末になるのか、ワクワクしながら読みました。いわゆる起承転結でいっても、起承承承・・ってくらい期待が乗っかってましたからね。
毎日、夜遅くまで寝不足になるくらい読み応えありました。面白かったです。
欲を言えば、前編から丁寧に書かれていて本筋と思っていた長官視察の件が、少し横に逸れたように感じた終わり方だったことや、個人的には三上の娘の結末もハッキリさせて欲しかったのですが、そこは全体のボリューム感からすれば、致し方なしといったところでしょうか。
また、三上が仕事に対するスタンスや考え方について、悩み、迷い、違う選択をすることもあり、作品と -
Posted by ブクログ
横山作品は4作目なので、世界観は何となく把握しながら読んだ。
主人公倉石検視官、又の名を『終身検視官』『死体掃除人』『クライシス・クライシ』のキャラクターは物凄くカッコいい。
天才肌、孤高、男っぷり、仕事熱心、男にも女にもモテる…。
男尊女卑、仕事、恋愛至上主義、良くも悪くも昭和の価値観の時代。
スナック『マダム』40オーバーのホステスの店を
老人ホームと言ってる男はジジイだし、部下の小坂(女性)が倉石にいちゃいちゃする件も気持ち悪い。女性キャラ、みんなおかしい。
特に『声』は酷い話だったが、女性に対する男性の認識がわかる興味深い内容だった。
好きな女性に振り向いてもらう為に、その女性を