横山秀夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オーディブルで聴きました。
ロクヨンほ面白かったけど、長いし重かったので、同じ作者の短編集ということで選びました。
主人公の心境の描写が丁寧で、各主人公の気持ちに寄り添うことができるために、一緒にハラハラドキドキしながら物語を進むことができました。
裁判官の妻はやっぱり嫌だな。。新聞記者も記者の妻も嫌だが。警官も嫌だ。この作者の作品に出てくる職業は全部嫌だ。(と思ってしまうような内容。。)
殺そうとするのではなく、黙らせようとしたために殺してしまう話がこの小説に限らず、よく出てくるので、騒がず冷静に対処しようと思う。万が一そんなことに巻き込まれたらの話だけれど。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読書から少し離れてしまっていて、本屋で悩みに悩んで取った一冊。読書に熱中している時は読みたい本で溢れてたはずなのに…この本に出会えて良かった。
戦争や歴史を深く知らない自分にとっては、過去に残酷な争いがあったのは知っていてても現実味がない。平和な日本にいると海外で戦争が起きていても、ニュースで流れる事故や事件くらいに見聞きしてはすぐ忘れる物になっている気がする。
この作品は人間魚雷″回天″のに搭乗する事になった元甲子園優勝投手の話。読み進めると訓練中に命を落としたり、故障の多さ、目標の敵艦撃破の成功率の低さを知った。様々な場面での描写がリアルで、現代との違いを感じつつも読む事ができた。 -
Posted by ブクログ
▼横山秀夫さんはほんとに凄い。凄いんだけど、そりゃいろいろ読んでいけば読み手の好みによって凸凹はあるわけで。この本は「検視官」という役目の中年警察官・倉石が主人公の連作短編。面白いところも、いまいちかなあというところもありました。
▼素人的にいうと。殺人事件の現場に現れて死体を検分するんだけど、「医者」ではない。刑事。そういうのの専門家。まあそんなような役割ですね。主人公の倉石さん。
▼なによりこの本は、横山さんなりに「ヒーローものをやってみました」なんです。倉石さんという検視官が、めちゃくちゃ出来る。間違わない。事故死か自殺か他殺かの判断から、他殺の場合の犯人の目星、自殺の場合の事情や動機まで、ズバズバ当てて間違わない。ヒーローものの安心感。
その代わり、倉石さんでは人間ドラマは描きづらいのか(まあそりゃそうだよなあ)、連作短編は必ず別に主人公がいて、倉石さんは言ってみれば全部の話で「トメ」的な脇役で出てくる。その作り自体はうまくいっているかと。
▼ただまあ、どうしてもそれなりに凝った設定(つまり偶然要素も多い)し、謎のための謎ということも多くなります。主人公が検視官で短編でけりをつけていくから、仕方ないですよね。そのあたりはまあ。
▼個人的に(おそらく多くの読者が)「横山さんの小説の中で、コレがいちばん好き」ではないでしょうが、楽しみはしました。内野聖陽さん主演でテレビドラマにもなっていますね。未見ですが、当然ながら相当に改変してるんだろうなあと推察しますが。 -
Posted by ブクログ
横山作品は4作目なので、世界観は何となく把握しながら読んだ。
主人公倉石検視官、又の名を『終身検視官』『死体掃除人』『クライシス・クライシ』のキャラクターは物凄くカッコいい。
天才肌、孤高、男っぷり、仕事熱心、男にも女にもモテる…。
男尊女卑、仕事、恋愛至上主義、良くも悪くも昭和の価値観の時代。
スナック『マダム』40オーバーのホステスの店を
老人ホームと言ってる男はジジイだし、部下の小坂(女性)が倉石にいちゃいちゃする件も気持ち悪い。女性キャラ、みんなおかしい。
特に『声』は酷い話だったが、女性に対する男性の認識がわかる興味深い内容だった。
好きな女性に振り向いてもらう為に、その女性を不幸にする。同じ人間と認識してないから、出来るのだな、と。彼らにとって女性は同じ人間ではなく『女』という記号でしかない。そして女性側もそういうモノだと刷り込みされていた時代。
今となってはこの世界観は嫌いだが、この世界観でないと倉石のかっこよさは表現出来ない。
よって、今現在の世の中では成立しない
もはやファンタジー、もしくは古典として読むと面白い。
臨場 スペシャルブックより
前作臨場文庫本に未収録の短編4作あり
文庫本より後の話なので、倉石がガン闘病中の描写あり。そして文庫本版より数年たってるからか、女性の扱いが酷くなく、スッと人情話が入ってくるので面白かった。
『罪つくり』からのセリフ
『本望じゃねえか。死ぬほど悲しませるのも親孝行のうちだ』
『人は誰だって、テメエでテメエの生きざまを決めてんだ。自分の一言で、他人様の人生を変えられるなんて自惚れは持つんじゃねえ』
グッときた。
どちらのセリフも心を楽にさせてくれる。
やっぱり倉石はカッコいい男だった。