横山秀夫のレビュー一覧

  • 深追い

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    ある地方の警察署を舞台とした人間ドラマ。人間臭さとサツの男臭さの描写がとても上手。人間の汚い部分をえぐり取りつつ、でも必ず最後に希望がある。

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    2014年07月14日
  • ルパンの消息

    Posted by 読むコレ

    購入済み

    あ~面白かった!
    などと陳腐な話を端から放つ感想文も如何なものなのでしょうが、何せ本作が読者をそうさせるのだから仕方がありません。
    長編ミステリである本作は所轄警察署が舞台で、お得意の人間臭い警察官たちが時効寸前の難事件に挑みます。
    正直小難しい物理的トリックはありませんが、その分十重二十重に覆われた動機のベールは重厚で、それを一枚ずつ剥がしていく様は読者を引き込み、尚且つ最後の逆転も抜け目なく仕掛けてあって読み応え十分。
    なので驚いた!より面白かった!な訳です。
    自分的には第三の時効を超えたかも。
    それ程の一作。

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    2014年06月06日
  • 深追い

    Posted by 読むコレ

    所轄の警察署を舞台に日常の事件と関わる警察官の生き様を描く短編集。
    第三の時効とは対照的で、交通課、警務課、会計課などあくまで「普通の」警察官に焦点を当てた横山作品ならではの一作。
    当然派手な殺人事件等は起きませんが、人間の心の機微が基となる謎は複雑に入り組んでいて重厚。それを写真加工、花の知識、泥棒の侵入手口などちょっとした専門知識のギミックを切り口に解き明かしていく様からは、技巧のみに囚われたミステリでは中々体験できない深みを味わうことが出来ます。
    物語を構成するのは人間。それを再認識できる良い作品でした。

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    2014年06月02日
  • ルパンの消息

    pep

    購入済み

    面白い

    結局拾いきれてない小さい伏線が気になる。でも面白い。

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    2014年03月14日
  • 臨場

    購入済み

    一気に読んだ

    面白い。
    初めてこの著者の本を読んだが、他の著書も読みたくなった。

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    2013年10月25日
  • 震度0

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    推理小説と言うより、警察小説なので自分たちには縁遠い、キャリア組、ノンキャリア組の保身や出世欲、退職後の天下り先の事情まで…なかなか興味深かったです。
    また、それぞれの奥様方が、それぞれに腹の探り合いをしているあたり、警察だけでなく民間会社の社宅の様相も見えてきたりして。
    阪神大震災との対比は意味のあるものだと思います。
    やはり、横山秀夫作品は好きです。

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    2012年08月24日
  • 震度0

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    阪神淡路の震災時にN県警で起きた警務部長の失踪事件。組織保身と自己保身を第一義として行動する警察幹部たち。遠くで起きている震災に対して無関心で、失踪した部長の安否をもないがしろにしている。堀川の真摯さのみに救われる。

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    2012年08月01日
  • 震度0

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    WOWOWでドラマを観たから内容は知っていたけれど、それでも面白かった! 登場人物が多くて結構混乱したが、ドラマの役者の顔を思い浮かべて乗り切った。主人公上川隆也や國村 隼、平山あやなんかは、すぐ思い出せたんだけど、倉本や間宮役の顔が思い出せない。間宮なんてどうしても塚地武雅の顔が浮かんじゃうし(笑)。もっかいドラマの録画観直そう。(2012-07-15L)

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    2012年08月02日
  • 震度0

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    横山作品の中では印象に残る作品であったと思う。
    人間関係、警察内部での人物の相関関係等、非常によく書けているなと感じた。
    読んでいて東野圭吾の「幻夜」に何となく感じが似ている気がした。
    楽しめる作品であった。

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    2012年02月29日
  • 震度0

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    N県警の警務課長が失踪した。その真相を疑心暗鬼になりながらも追っていくN県警の6人の幹部の物語・・・。

    面白かった!長編だけど飽きさせない展開はさすが横山秀夫。この人の警察小説はハズレが無い。本書でも6人の幹部の心理を非常にきめ細かく描き込んでいる。保身と縄張り意識等の描写も、読んでいて退屈させない筆致。人が何人も死んだり大きな事件が有る訳ではないのに、一人の警務課長の失踪を軸に、ここまでストーリーを展開できるとは・・・。

    個人的には、警務部長の若奥さんが「?」な存在だったけど、余裕の☆4個。

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    2012年01月25日
  • 震度0

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    ネタバレ

    警察内部のキャリラノンキャリの抗争。
    警察情報に詳しくないとなかなか難しい小説

    終わり方が自分は気に食わなかった。

    映画もあるらしい

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    2011年10月09日
  • 震度0

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    少しだけレビュ見て、タイトルとあまり関係ないと知って読んだが、本当に地震とは全く関係なかったw 似たような部署名がころころ入れ替わり、部署の役割と人物像が特定できるまでは難しいが、後半わかってくるとそれぞれの思惑と情報戦のやり取りは面白く読めた。警察だけでなく、一般の企業でも似たような大きな所で派閥とかあると似たような事になるんでしょうね。奥さん達が怖いです。

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    2011年06月13日
  • 震度0

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    おっさんたちかっこよすぎます。
    ハラハラしてページをめくる手が止まりませんでした。
    私的に、はずれのない貴重な作家さんです。

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    2011年05月20日
  • 深追い

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    ネタバレ

    短編集。警察ものの短編集で従来読んだものと同様なパターン。男の潔さや出世競争、昔ほれた女への未練、男の矜持を描く。内容はそれぞれに興味深い。エンディングは想像に任せている。

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    2011年05月13日
  • 震度0

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    実に読み応えのある警察小説だ。
    私たち門外漢にとっては、作中に描かれている警察幹部たちの姦計や策略がどれほどリアルなものなのか判断はつかないが、そんなことは抜きにしてどっぷりとのめり込めるほどに構成力が高い。
    ただ、「半落ち」を読んだ際にも思ったけど、この人の小説は時としてオチが弱いことがある。
    この作品の場合も、いかにもミスリードっぽい伏線が中途半端に活きていたりして、よく出来たミステリーがもたらす、相応の驚愕を伴いながらもストンと腑に落ちる読後感、のようなものはちょっと足りなかったように思う。
    にも拘わらず、全体としては傑作であると感じさせる技術が凄いんだけど。

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    2011年05月02日
  • 震度0

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    ネタバレ

    【震度0】 横山秀夫さん

    近畿地方で大地震が起きた。神戸は震度6と発表があった。

    被害者の数はうなぎのぼりに増えていく。
    関東のN県警も、いつ出動命令が出てもいいように応援体制を
    整えなくてはならない。

    そんな最中、人事を司る警務課の筆頭課長が突如失踪した。
    人望の厚かった警務課長突然の失踪はN県警の幹部にとって
    は大問題だった。

    この事件が出世への失点と捉えるキャリアの部長。
    退官後、天下りの青写真が消えると心配するノンキャリアの部長。

    各々の幹部が地震の対応もそこそこに、すねの傷を隠しつつ、
    腹を探り合い、駆け引きを繰り広げる。



    お互いの保身と出世のために警務課長の失踪を

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    2013年05月11日
  • 震度0

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    面白かった。☆5にしようかとも思うがもっとすごいのに出会ったときのために取っておこう。誠実で他からの信頼も厚いひとりの警察幹部が阪神淡路大震災の朝失踪する。その失踪によって危うい均衡の上に成り立っていた県警警察幹部たちのバランスが崩れていく。徐々に明らかになる地震の被害と同じように誠実な人間のとった不可解な行動によってそれに係わる警察幹部たちとその妻たちの隠れた野心や欲望や思惑が明らかになっていく。これは「半落ち」のときと同じようにその失踪の謎を明かす物語とともに周りの人間たちの話なのだ。最初人物がすんなり把握できなくて、これってどんな人だったけ、どんな家族がいたんだっけと戸惑うのだが、だんだ

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    2011年07月16日
  • 深追い

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    横山さんの刑事モノ短編集です。主人公の敵対する人間が所轄内の人物だったりして、警察の内情を詳細に描いた面白い作品集です。

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    2009年10月04日
  • 深追い

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    地方都市の三ツ鐘警察署が舞台となる横山秀夫お決まりの警察小説だ。「陰の季節」で描き出された警察内部の手柄争いのようなドロドロさはなく、それぞれの短編に登場するこの警察署の主人公たちのヒューマニズムが表現されており、また違った面を味わうことができる。

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    2009年10月04日
  • 深追い

    Posted by ブクログ

    人は人の心が読めない、自分が相手のためと思うことが、逆になることがある。人の知恵の浅はかさをテーマにしたおもしろさ

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    2009年10月04日