横山秀夫のレビュー一覧

  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    ■サマリー
    ・殺人を犯しても、清い心でいられるのか
    ・半落ちの真実を知ると主人公のやさしさがわかる
    ・語りは、主人公に関係する人の目線で進められる

    ■所感
     現職警察官が、アルツハイマーの妻から頼まれ、嘱託殺人を犯すも、その後自首するまでの空白の2日間が、最後の最後まで分からないまま物語はどんどん進んでいく。
    こういう結末か、もしくはああいう結末かと何パターンも想像しながら読んだが全部外れた。
    外れた方向が、いい方に傾いた。
    終わりが、自分的には非常に良かった作品である。
    主人公の梶聡一郎は、非常に心の優しい人である。
    物語の真実が見えると、そのことがよくわかる。
    自分に置き換えたとき、同じ

    0
    2025年06月13日
  • 影踏み

    Posted by ブクログ

    ハードボイルド系。
    設定は面白い。プロットがしっかりしていて、話がきちんと流れていくので、設定への違和感はあまりなく読み進められた。
    全体的に悲しい話。

    0
    2025年06月01日
  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    うーん、そっか。

    別の犯人が出てくるかと思ったけど、そうじゃない。検事や弁護士が中途半端なところで諦めたかのように討論を辞めるのは、梶がなぜ歌舞伎町に行ったか分かったから?なの?

    登場人物も多くて、名前が覚えられない!警察と検察と裁判官や刑務所の違いが分かって勉強になった。
    最後のオチがー。うーん、そっかw
    AMLって悲しい結末になりがちだけど、この話では生きる希望になっていて良かった。そういえば51歳までだったよねって思い出した。

    0
    2025年05月24日
  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    各章こどとに視点が変わる登場人物。
    刑事、検事、裁判官、弁護士、犯人の視点で
    空白の2日間を追う。
    めちゃくちゃ面白かった!

    0
    2025年05月16日
  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    刑事ものは映像で見るのは好きだが、文字で登場人物が増えると誰がどの立場か追うのに少し疲れてしまうことが多い。

    今作もそれも陥りそうな部分は正直あったが、章毎に語り手が変わることで、自分の目線を変えるタイミングが分かりやすかった。

    さらに語り手それぞれの仕事に対する考えや、生き様の描写が見事で心が熱くなった。

    その上、語り手は変わっても時系列はそのまま進んでいくので読みやすい。

    0
    2025年05月14日
  • 影踏み

    Posted by ブクログ

    連作短編
    ノビ師と言われる泥棒が主人公
    ハードボイルド小説
    オチが面白い話もあるが、
    全体的な着地点が分からず終わってしまった。

    0
    2025年05月13日
  • 64(ロクヨン)(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    警察小説として広報官という視点でここまでの熱量に持っていける凄さ。各キャラクターが成長し、頼もしくなっていくのにも胸が高鳴った。
    過去と現在の事件がどう繋がっていくのか、実は上巻から丁寧にお膳立てが成されていることからこそ途方もない真相にも驚愕する。

    マイナス点は、起こる事件の解決よりも会見を捌くというミッションが厄介過ぎて読み進めるのがしんどかったのと、完全に決着のつかない項目がちょっと多かったかなと。

    0
    2025年05月05日
  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    アルツハイマーを患う妻を殺したことは認めるが、自白までの2日間は語りたがらない。
    その裏には切実な想いがあった。
    数年前に買って積本になっていたので、読んでみたら案外面白かった。話題になっただけはあるなと感じた。完落ちいたしました。

    0
    2025年05月03日
  • 第三の時効

    Posted by ブクログ

    刑事物少し苦手だから進み遅かったけど
    面白かった
    短編だけど人間関係とか登場人物は繋がってるから見やすかった

    0
    2025年04月26日
  • 動機

    Posted by ブクログ

    安定の横山秀夫作品。

    短編集としては、どれも読み応えがあり面白い。

    仕事人間達の絡み合う思惑、重いが先が気になる。

    どの短編も最後どうなるのか気になる展開。

    星は3.7くらいある。

    久しぶりに横山秀夫作品の長編も読みたくなった。

    0
    2025年04月09日
  • ルパンの消息

    Posted by ブクログ

    非常に読み易い。

    過去と現在を平行して描いているが、ごちゃごちゃすることなく、それぞれの事件が頭に入ってくる。

    デビュー作とは思えない。

    内容も最後まで飽きることなく、引っ張っていく。

    3.8くらいは付けても良いだろう。

    0
    2025年04月06日
  • 真相

    Posted by ブクログ

    読ませる。
    引き込まれる。

    暗く濃厚な短編集で、それぞれが非常にねっとりっした質感。

    性善説を提唱している私には、どれも読んでいてしんどかったが、悪くはない。

    作者の力を感じる。

    0
    2025年04月06日
  • 第三の時効

    Posted by ブクログ

    実際の警察組織の内部がどんな感じなのか知らないが、小説は非常に楽しめた。

    人間の心理描写が上手い。読ませる。

    短編なのに濃厚だ。

    0
    2025年04月06日
  • 半落ち

    Posted by ブクログ

    それぞれの職業の男達が、それぞれの立場で同じ事件に関わる。

    色々な視点から一つの事件の真相を暴こうとする。

    面白い。どの話にも真実味があり、嘘っぽくない。

    グイグイ読ませる。グイグイきてる。

    限りなく星4つに近いといったところか。

    0
    2025年04月06日
  • 陰の季節

    Posted by ブクログ

    読んでいて楽しめる。
    しかし、仕事を忘れてパァーっとしたいときに読まないほうが良い。読んで気分が晴れることはまず間違いなくない。
    でも、読むと楽しい。

    それだけ作品に魅力があるということか。

    0
    2025年04月06日
  • ルパンの消息

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ★3.5くらい。初期作品と思うと、この時から他の作品と同じような雰囲気は完成されているなあと。

    自殺で片付けられた女教師の死亡事案。時効成立直前ににタレコミがあり、殺人の証拠を掴むべく警察が奮闘する。

    最後、婦警幸子の正体のところで、あーやっぱりその感じできたかあと。これは後々の作品でもよくぶち当たる感覚。

    これで紙媒体で文庫化された横山秀夫作品は殆ど読んだかな。漏れはあるかも。

    0
    2025年03月22日
  • 64(ロクヨン)(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3.9

    クライマックスのまさかの展開は熱い。

    ロクヨン事件の全貌と娘の行方が分からずじまいだったのが心残りでややマイナス。

    0
    2025年03月17日
  • 64(ロクヨン)(上)

    Posted by ブクログ

    3.9

    圧倒的な筆力で警察組織の内情をリアルに描く。

    刑事部、警務部、記者たちのパワーゲームの間に挟まれ悪戦苦闘する広報官の三上。

    さらにD県警全体を揺るがす謎が絡んでくる。

    0
    2025年03月17日
  • クライマーズ・ハイ

    Posted by ブクログ

    まだ自分が小学生の頃、実際に起きた日航機墜落事故において翻弄される新聞記者達の泥臭い葛藤が描かれていた。
    まだ携帯電話もない、今では考えられないほどの現場取材等、読み応えがあった。

    0
    2025年03月10日
  • 影踏み

    Posted by ブクログ

    ノビ師と言われる侵入犯罪者、真壁修一が多くの事件に巻き込まれながらも、不器用な言葉と器用な技術で回避していく。最後には双子の弟と愛する人への哀切ある想いが溢れ、人間味のある窃盗犯に心が揺さぶられるような内容。
    警察小説なので、用語や独特な言い回しに慣れている人は読みやすい。登場人物や事件が複雑に絡むので、解説(西上心太さん)を読んでから本編に進むのもおすすめ。

    0
    2025年02月09日